Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
オートモビリティ~自動車と移動の社会学~
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
hidehigo
February 02, 2017
Education
0
200
オートモビリティ~自動車と移動の社会学~
某所のゼミ形式の勉強会にて。レジュメ担当したもの。
hidehigo
February 02, 2017
Tweet
Share
More Decks by hidehigo
See All by hidehigo
偶然の科学
hidehigo
0
180
Blockchain概説
hidehigo
0
340
ブロックチェーン概説@X−tech
hidehigo
1
1.3k
社内勉強会_プロジェクトマネジメントの2つのパラダイム〜予測型と経験型〜/20150710
hidehigo
0
8.8k
20150609LT_hidehigo.pdf
hidehigo
0
2.2k
スクラムの思想@社内勉強会
hidehigo
0
170
fantasticsの裏側.pdf
hidehigo
1
910
facebook オフラインアクセス許可の廃止
hidehigo
0
290
Other Decks in Education
See All in Education
1125
cbtlibrary
0
190
Interactive Tabletops and Surfaces - Lecture 5 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
1
2k
資格支援制度-株式会社HIT
kabushikigaisya_hit
0
370
Introduction - Lecture 1 - Advanced Topics in Big Data (4023256FNR)
signer
PRO
2
2.2k
Railsチュートリアル × 反転学習の事例紹介
yasslab
PRO
3
170k
1202
cbtlibrary
0
220
演習:Gitの基本操作 / 04-git-basic
kaityo256
PRO
0
250
Adobe Express
matleenalaakso
2
8.2k
高校数学B「統計的な推測」 分野の問題と課題
shimizudan
1
110
核軍備撤廃に向けた次の大きな一歩─核兵器を先には使わないと核保有国が約束すること
hide2kano
0
270
HCI Research Methods - Lecture 7 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
1.4k
栃木県警サイバーセキュリティ研修会2026
nomizone
0
320
Featured
See All Featured
Groundhog Day: Seeking Process in Gaming for Health
codingconduct
0
110
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
128
55k
brightonSEO & MeasureFest 2025 - Christian Goodrich - Winning strategies for Black Friday CRO & PPC
cargoodrich
3
120
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
52k
The Hidden Cost of Media on the Web [PixelPalooza 2025]
tammyeverts
2
240
HDC tutorial
michielstock
1
510
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
130k
How to Align SEO within the Product Triangle To Get Buy-In & Support - #RIMC
aleyda
1
1.4k
Have SEOs Ruined the Internet? - User Awareness of SEO in 2025
akashhashmi
0
280
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
24
4k
Getting science done with accelerated Python computing platforms
jacobtomlinson
2
140
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9.2k
Transcript
新ゼミ 自動車と移動の社会学 2017/2/3肥後
背景 • 『理論・文化・社会』の特集号(2005) ◦ その編集長のフェザーストンが書いたイントロダクション • 各章のサマリであり、自動車移動という問題設定全体の広がりを見せる • ジョン・アーリ ◦
本書の編集者の1人だが、どうやらこの領域に置いて重要人物 ◦ 社会学の移動論的転回、という潮流を提唱・リード ▪ 田中先生の参考文献での「移動」
自動車のシステム(p1) • 自動車移動の視点はまず「システム」(アーリ) ◦ オートポイエティック:自己組織、自己継続 ◦ 非線形システム:鉄道=線形システム(19世紀)と対比 • 対抗になりうる視点 ◦
自律性(自立操縦) →あとで ◦ コミュニケーションメディア、居住空間 →あとで ◦ 冒険と自由 →あとで • 違う ◦ ポスト自動車として、鉄とガソリンに夜自動車の終焉→最後で • システムが影響するもの ◦ 渋滞 ◦ 事故、死
交通事故(p4) • 公衆衛生の問題へ ◦ WHO:予測可能かつ、防止可能な人為的問題 • 現在の対策は利用者任せになっている(p5最後) ◦ 道路の利用者に「誤りのない」行動をとるように働きかけること ◦
→これに対してWHOは、問題を個人から「システム」へ ▪ →筆者は懐疑的な見地なよう ▪ 多分、アーリの「システム」との対比。そんな簡単じゃねーよ • 反論 ◦ 人身事故は概して不可避なものとして受け入れられている ◦ 習慣化された(ハビトゥスの一部となるような)運転コードが存在する
自動車文化とモータースケイプの多様性(p8) • 多様です。 • 生活の一部であり、様々なことに影響している(ミラー) ◦ 自動車によって人間だと感じる。そのくらい不可欠である • ナショナルアイデンティティになってる(エデンサー) •
歴史も担ってる(コーシャ) • サブカルの断片的系列の一部(ガードマン) ◦ あらゆる種類の新しい車。ニッチ向け=ポストモダン ◦ 個性→飛び地(引きこもり)→他人の身になって考えない→礼儀正しい態度の 衰退 • 生きられた空間を、植民地化する?!(イングリス) ◦ 「生きられた」 ▪ https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2260275.html ▪ http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q12143096477 • ガラスとコンクリートのユートピア(コルビュジュ) • 「非場所」空間が平坦になり抽象化する?(オジェ) • 高速道路の地理は空虚な空間ではない(メリマン)
マルチタスクのコミュニケーション環境(p14) • 運転者のコミュニケーションのライン ◦ 他の自動車との関わり ◦ ネットを通じて ◦ CDなどの記録媒体 •
の3つ。これをして、マルチタスク環境 • モバイルオフィス(ロリエ) • 聴覚的刺激を必要とする。サウンドは運転という経験の一部(ブル) ◦ ラジオの音は、家庭的な温かさ。 • 両義性。居住の場であり、推進体(ボードリヤール) ◦ 家のライバル。動ける(形式的自由) ◦ コントロールを行っている感覚を提供してくれる
自動車-運転者-ソフトウェアの構成=集合体(p17) • 人間と機械の区別が曖昧な複合体に(スリフト) ◦ 機械からソフトウェア制御に ◦ 知性であり、人間的である ◦ ※確かに、100%HWだったものが、形を変えずにSW化していくものは意外と ないか。
▪ テレビはハナから電子。コンピュータも電子 ▪ →電話機。映画館。とか • 自動車が知的になると、次は道路が知的に ◦ =自動車制御システム。 ◦ 常に監視できる • すると、境目が薄れる=テクノロジーのうちに住まう ◦ =移動しているのではなく、事物や場所を運んでくる! ◦ =テレビを「静止した乗り物」(ヴィリリオ) • ※行く(乗り物)と来る(デジタルな表示装置)が、混同されて、区別しづらく。(P18末 あたり)
自動車-運転者-ソフトウェアの構成=集合体(p17)② • 自動操縦になると、 ◦ 自動車-運転者は、 ▪ 自動オフィスの中で、画面を見ながら働く労働者、ウェブサーファー、電話 ボックスでの電話と話者 ◦ と変わらなくなる。(ベックマン)
• 運転を自動化すると(P20) ◦ 孤立に悩まされる=運転以外のマルチタスクが主役=他の自動車や社外の物 理的環境から孤立=事故にも結びつく ▪ これホント?? • 他の運転者への信頼から、自動操縦の設計者への信頼へ(P20) ◦ しかし、全員が乗っからない。別種の信頼(他の運転者)と不信のコード(運転 ルール、様式)を用いる人々が出てくる ◦ →これも事故の原因へ
コミュニカティブな自動車と運転者の2つの体(p21) • 車の運転を、身体コミュニケーションの一形態として考える。 ◦ =表現方法であり、知覚方法 • とても制限のあるコミュニケーション ◦ 信号によるコミュニケーション ▪
コードも分からないし、インフォーマルなものまで読み取る力。 ◦ 運転者と自動車の複合体は、どちらか一つでもなく、両者がなければ存在しえ ない、構成集合体。 ◦ 期待や興奮:広告で訴求されるような ◦ 自由を象徴する、期待に同一化させられる ◦ 快楽、趣味 ◦ 怒り
スピードを出すこと(p26) • カーチェイスと衝突は、日常的 ◦ 映画でたくさん ◦ レースは自動車の歴史の初期から • 興奮を生み出す2種類を両方生み出せる ◦
受動的なもの:着実な運転時の揺られるような ◦ 積極的なもの:向こう見ずなスピード。スリル ▪ これに対する反応は、さらに2つに分かれる ▪ 不安を感じるか ▪ 怖いもの知らず:事故と密接に結びついている • 事故は悲劇。人々を魅了する • この解決法は、非人間化。
まとめ(p30) • 非人間化は、ソフトウェア制御による自動操縦の自動車 ◦ でも、それは、「自律性の終焉」であって ◦ 公共交通機関への代替による自動車自体の終焉ではない ◦ 「鉄とガソリン」の自動車の終焉でもない •
が、そんなに簡単に行かない ◦ (ここまで見てきたような視点があり多様であって)公衆衛生じゃないし、 ◦ 政府が資金投じるでもない。 ▪ 警察的国家でも多くの障害がある • つまり、大半がアンスマートな自動車のままである世界。 • その理由が前半。 ◦ 和解しがたい緊張関係
要は?(蛇足) • 移動、の概念 ◦ 非常に深い。過去たくさん考察されている ◦ 近代「旅」〜現代「定住/移動が曖昧に」 • 自動車にまつわる ◦
とても多様な視点 ◦ 溶け込んでいる ▪ それを整理してくれている • 簡単に変わらない ◦ ソフトウェア制御は進み、自律性はなくなっていく ◦ 全部置き換わらない ▪ 抵抗となるもの ←多様な視点 • こんなに議論の対象となるほど深いテーマなんだ • 要は、ってしちゃいけないんだろうな。。 • 社会学って、「見方」を知る • 移動とエレベータ