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アジャイル開発のプロジェクトマネージャーがおさえておくべき5項目

 アジャイル開発のプロジェクトマネージャーがおさえておくべき5項目

2020/04/11 (Sat)
【開発PM勉強会☆沖縄スピンオフvol.1】プロジェクトマネジメントを学ぼう!オンラインLT会

リーダーのあるべき姿
アジャイル開発のプロジェクトマネージャーがおさえておくべき5項目
1. アジャイルはマインドセットである
2. 予算と納期を固定して、スコープを調整する
3. 管理ツールは自分たちでつくる
4. タスク出しは作業手順を書き出す
5. チーム自身で考えて行動する

HinayHinayLab

April 11, 2020
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Transcript

  1. アジャイル開発の
    プロジェクトマネージャーが
    おさえておくべき5項目
    2020/04/11 (Sat)
    YogAgile Engineer 岩村 琢
    #開発PM勉強会

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  2. 自己紹介
    #開発PM勉強会
    @takusamar いわむー@ヨガはいいぞ
    沖縄在住のフリーランスITエンジニア
    ヨガ×アジャイルで健康なチームづくりをサポートしています
    アジャイルゆいまーる
    https://agile-yuimar.connpass.com
    Licensed Scrum Product Owner (2018/06)
    Certified Scrum Master (2020/02)
    アジャイル開発のコミュニティ
    「アジャイルゆいまーる」を運営
    https://agile-yuimar.connpass.com/

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  3. 現在のお仕事
    #開発PM勉強会
    2019年10月~ KDDI DIGITAL GATE
    フロントエンド開発(React/Flutter)
    スクラム、モブプログラミング
    月 火 水 木 金
    10:00
    10:30
    15:30
    16:00
    16:30
    18:00
    18:15
    18:30
    Weekly計画
    Daily計画
    (雑談)
    Dailyレビュー
    ふりかえり
    Daily計画
    (雑談)
    Dailyレビュー
    ふりかえり
    Daily計画
    (雑談)
    Dailyレビュー
    ふりかえり
    Daily計画
    Weeklyレビュー
    ふりかえり
    (自由)
    (OST)
    オープン
    スペース
    テクノロジー
    DIGITAL GATEの働き方(1週間)
    エンジニア募集中! https://js02.jposting.net/kddi/u/job.phtml?job_code=603
    週1で自由に使える時間

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  4. 【宣伝】みんなでアジャイル
    #開発PM勉強会
    これからアジャイルをはじめようという人向けの解説書
    特にエンジニア以外(PM、営業、役員、…)におすすめ
    お金は一切もらってません
    本はもらいました

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  5. さて、本題の
    #開発PM勉強会
    アジャイル開発の
    プロジェクトマネージャーが
    おさえておくべき5項目
    に入る前に・・・

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  6. リーダーのあるべき姿
    #開発PM勉強会
    リーダーの三原則:媚びない、キレない、意地を張らない。
    結果が出ないのは、指導者の想いが弱いからだ
    矢印を相手に向けずに自分に向ける
    責任を果たすリーダーがいてこそ、フォロワーシップが生まれる
    自分の弱さに気づいたとき、義務が権利に変わる
    「できる、できない」を選別するのではなく「どう伸ばすか?」
    「信」は力なり。「信」とは「人の心に任す」こと
    愛情が足りないから、気づかせることができない

    「スクール・ウォーズ」のモデルとなった、
    泣き虫先生と教え子が語る
    リーダー、指導者のための組織変革のバイブル

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  7. めあて
    #開発PM勉強会
    1. アジャイルはマインドセットである
    2. 予算と納期を固定して、スコープを調整する
    3. 管理ツールは自分たちでつくる
    4. タスク出しは作業手順を書き出す
    5. チーム自身で考えて行動する
    独断と偏見で選んだ5項目

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  8. 1. アジャイルなマインドセット
    #開発PM勉強会
    マインドセット = ものの見方、習慣 人生観、仕事観
    「こういう生き方をしたい」
    「こういう働き方をしたい」
    私はどう在りたいのか、という思い
    アジャイルなマインドセットとは・・・
    「半分の時間で倍の仕事を」
    仕事はさっさと片付けて
    空いた時間で
    人生を豊かに過ごそう
    スピードがあがらなかったら
    アジャイルの意味がない
    フレームワーク、手法、ツール・・・
    そういうものを語る前に、まずこの思考回路を身につける。

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  9. 2. スコープを調整
    #開発PM勉強会
    従来の開発アプローチ
    「要件は変わらないはず」
    スコープ
    予算 納期
    (固定)
    (可変)
    アジャイル開発アプローチ
    「要件は変化する」
    予算 納期
    スコープ
    予算や納期も固定されていて
    どうしようもないことも良くある
    その場合は品質が犠牲になる
    品質
    品質
    予算・納期に合わせて
    スコープを調整することで
    品質を維持する

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  10. #開発PM勉強会
    20%の機能で80%の要求はカバーできる
    要求を「ビジネスに与える貢献度・重要度」の順に並べて、
    どこまで作ればいいかを調整する。
    「あればいい」機能は
    「無くてもいい」
    本当にその機能が
    ビジネスの価値を高めるか?
    を見極める
    80点で良い。100点をとろうとしない(コスパが悪い)

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  11. 3. 手作りの管理ツール
    #開発PM勉強会
    目的:「現状把握」=見える化
    問題が発生したらすぐ気づき、対策をとるため。
    最初のうちはアナログがベスト。
    (ホワイトボード、付箋紙、など)
    最低限、作るべきものは以下の2つ。
    • タスクボード
    • バーンダウンチャート
    生きてる情報をリアルタイムで
    見せられることが大事
    PMがExcelやパワポに
    ごにょごにょ書いた情報は
    すでに死んでいる

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  12. #開発PM勉強会
    管理ツール例(予定表)
    1時間ごとのスプリントを計画
    (計画通りに進むとは言ってない)
    とりあえずの目安として決めておく
    スプリント内のタイムボックス
    リズムを作り、慣れることが大事
    【事例】娘(小6)の算数の宿題を
    片付けるプロジェクト

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  13. #開発PM勉強会
    管理ツール例(タスクボード)
    クローゼットの扉を活用
    (青)PBL
    (黄)タスク

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  14. #開発PM勉強会
    管理ツール例(バーンダウンチャート)
    進み具合、遅れ具合が
    直感的にわかる

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  15. #開発PM勉強会
    見える化の定義
    誰でも一瞬にして
    その状態が正常か異常か判定がつく状態にすること
    管理基準の中か外か
    管理基準(DoD=完了の定義)
    はチーム毎に異なる。
    異常が発生したら手当てする。
    正常は放っておいてよい。
    他人のフォーマット、市販の管理ツールに合わせてたら
    ありのままを見せられない。 →自作あるのみ
    チームの成長に合わせてどんどんアップデートする。
    前職ではJIRAやRedmineを
    使っていたけど
    本当に●●でした

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  16. 4. タスク出しは作業手順
    #開発PM勉強会
    機能の細分化ではなく、作業手順を書き出す。
    ○:「~~を作る」「~~を設定する」
    ×:「□□機能」 「△△画面」 「☆☆処理」
    要件 製造
    工程
    設計
    ユーザー
    ストーリー
    PBL
    ユーザー
    ストーリー
    Task
    GitHubリポジトリを作る
    Apple Developerを設定する
    Flutterプロジェクトを作る
    : :
    「読んだら手が勝手に動き出す」
    そのぐらい具体的に書く

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  17. #開発PM勉強会
    「どうやって作るか」が品質を高める
    「どうやって作るか」を開発チームで検討し共有する。
    実装者に丸投げしない(チームとしての品質を保つため)
    Part 1 POと開発チームで話し合い
    このスプリントで取り組むバックログアイテムを決定する。
    Part 2 開発チームで話し合い
    バックログアイテムをタスクに分解する。
    各タスクの作業時間を見積もる(理想は1時間程度)
    ソフトウェアの品質とは何か?
    「バグがない」は当たり前。
    その上のレベルでの品質とは?
    タスクの大きさ(粒度)を揃えると
    見積もりがしやすい
    メンバ同士の同期がとりやすい
    スプリントプランニング(計画)

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  18. #開発PM勉強会
    「完了の定義」を決める
    完了の定義(DoD:Definition of Done)
    そのタスクの作業をどこまでやれば完了としてよいか、
    作業を開始する前に判断基準を定義しておく。
    目的:
    やることが明確になる。無駄な作業がなくなる。
    テストを先に書ける。テスト駆動開発(TDD)に不可欠。
    次のタスクへ不具合を持ち越さない(自工程完結)
    定義のコツ:
    機能要件だけでなく非機能要件も定義する。
    客観的に完了/未完了が判断できる基準をつくる。
    タスクは完了したか?
    不具合や問題点はないか?
    を判定する「測定器」

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  19. 5. チーム自身で考えて行動
    #開発PM勉強会
    スクラムガイド
    スクラムチームは自己組織化されており、機能横断的である。
    自己組織化チームは、作業を成し遂げるための最善の策を、
    チーム外からの指示ではなく、自分たちで選択する。
    なぜ、自己組織化が必要なのか?
    →機動力を高めるため
    →仕事が義務ではなく権利になるため
    →圧倒的に成長するため
    チームが決定権を持っていないと、誰かの
    指示・判断を待つ時間が発生してしまう
    自分の仕事という責任感を
    持って取り組める
    成功も失敗も自分自身で受け止め、
    行動をふりかえり、改善しつづける
    個々の自律的な振る舞いの結果として、
    秩序を持つ大きな構造を作り出す現象
    自己組織化・・・

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  20. #開発PM勉強会
    自己組織化チームを育てるには
    アドバイスは自主性を潰す
    質問されても答えを教えてはいけない。 自分自身で考え行動する
    習慣をつけさせる
    エラい人の助言は絶対禁止!
    その気はなくても忖度をしてしまうのが人間。
    チームが思考停止してしまう。
    チームに権限を与え、目標にコミットさせる
    目標達成につながることならば、何をしてもよい。
    その代わり、常に全力を尽くすこと。
    責任をとる覚悟もなしに
    口だけ出す連中から
    チームを守るのが
    マネージャーの役割
    権限と責任はセット
    責任ある立場に置かれると
    人は成長する

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  21. まとめ
    #開発PM勉強会
    1. アジャイルはマインドセットである
    →圧倒的なビジネススピードを重視する。
    2. 予算と納期を固定して、スコープを調整する
    →20%の機能で80%の要求はカバーできる。
    3. 管理ツールは自分たちでつくる
    →目的は現状把握。自分たちが使いやすいものが一番。
    4. タスク出しは作業手順を書き出す
    →「どうやって作るか」「完了の定義」で品質を高める。
    5. チーム自身で考えて行動する
    →誰かの指示を待つのではなく、自分たちで意思決定。

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  22. リーダーのあるべき姿
    #開発PM勉強会
    リーダーの三原則:媚びない、キレない、意地を張らない。
    責任を果たすリーダーがいてこそ、フォロワーシップが生まれる
    自分の弱さに気づいたとき、義務が権利に変わる
    「できる、できない」を選別するのではなく「どう伸ばすか?」
    結果が出ないのは、指導者の想いが弱いからだ
    「信」は力なり。「信」とは「人の心に任す」こと
    気づきは行動の原動力
    愛情が足りないから、気づかせることができない
    「言われたことだけやれば良い」が感性の鈍さを招く
    自己決定が内発的モチベーションを促す

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  23. ご清聴ありがとうございました
    今日お会いした皆様が身も心も健康で過ごせますように
    #開発PM勉強会

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