Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
Aurora MySQL v1 から v3 へ一段飛ばしのバージョンアップをした話
Search
Sponsored
·
SiteGround - Reliable hosting with speed, security, and support you can count on.
→
hmatsu47
PRO
September 22, 2023
Technology
950
1
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
Aurora MySQL v1 から v3 へ一段飛ばしのバージョンアップをした話
データベース移行のウラガワ - 円滑なリリースのために取り組んだ LT
2023/9/26
hmatsu47
PRO
September 22, 2023
More Decks by hmatsu47
See All by hmatsu47
中小企業に就職して転職せず30年。結果どうなった?
hmatsu47
PRO
0
82
JAWS ミート 2026 の「出し物」のゲームを Kiro と AI-DLC v2 で作った話
hmatsu47
PRO
0
13
ゲームで挑戦!VPC の気持ちになって IPv4/v6 パケットをルーティングしよう!
hmatsu47
PRO
0
28
続・名古屋城とデータセンター
hmatsu47
PRO
0
27
【再演】IPv6 VPC の実装パターンをいくつか
hmatsu47
PRO
0
33
名古屋城とデータセンター
hmatsu47
PRO
0
40
IPv6 に関する話
hmatsu47
PRO
0
29
さいきんの光ファイバーの話
hmatsu47
PRO
0
75
低いほうのレイヤを見てみる話
hmatsu47
PRO
0
34
Other Decks in Technology
See All in Technology
Reactの設計論
uhyo
16
8.8k
2026_devsumi_ozono.pdf
o3
3
450
The Agent Builder Loop from Daily Work to OSS
minorun365
PRO
3
150
AIに丸投げしないトイル削減 / Eliminating Toil Without Leaving It All to AI
kohbis
4
1.1k
消えない 動かない 効かない
yama3133
1
120
銀行勘定系システムにおける開発プロセス刷新×AIによる環境モダナイゼーション / Development Process Transformation and AI-Driven Environment Modernization
muit
0
790
研究開発部の紹介 / Sansan R&D Profile
sansan33
PRO
5
25k
株式会社シーエーシー エンジニア向け会社紹介資料
cac
0
57k
Adaptive Warehouse を今すぐ導入すべき理由と迷ったときの判断基準
__allllllllez__
0
210
AIネイティブプロダクトで顧客価値を最大化するプロダクトエンジニアとFDEの協働
righttouch
PRO
0
260
AIで仕事のやり方を変える
matsu7874
3
1.1k
データ界隈LT祭 第1回LT登壇
taromatsui_cccmkhd
0
680
Featured
See All Featured
技術選定の審美眼(2025年版) / Understanding the Spiral of Technologies 2025 edition
twada
PRO
120
120k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9.7k
Building Experiences: Design Systems, User Experience, and Full Site Editing
marktimemedia
0
600
Speed Design
sergeychernyshev
33
2.1k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
356
21k
sira's awesome portfolio website redesign presentation
elsirapls
0
410
SEO in 2025: How to Prepare for the Future of Search
ipullrank
3
3.8k
How to audit for AI Accessibility on your Front & Back End
davetheseo
0
530
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
528
40k
Building a A Zero-Code AI SEO Workflow
portentint
PRO
0
720
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.8k
Transcript
Aurora MySQL v1 から v3 へ 一段飛ばしのバージョンアップをした話 データベース移行のウラガワ - 円滑なリリースのために取り組んだ
LT 2023/9/26 まつひさ(hmatsu47)
自己紹介 松久裕保(@hmatsu47) • https://my.prairie.cards/u/hmatsu47 • 名古屋で Web インフラのお守り係をしています ◦ SRE
チーム所属 ◦ 技術統括チームのお手伝い(フロントエンド・テストコード実装推進など) • かつて「MySQL 8.0 の薄い本」を作って配っていました ◦ 現在は GitHub リポジトリで印刷用データと Re:VIEW(3.0)原稿を公開中 https://github.com/hmatsu47/mysql80_no_usui_hon 2
本日お話しする内容(1/2) • 昨年(自社で)実施した DB バージョンアップについて ◦ 一段飛ばしのバージョンアップを選んだ理由 ◦ あえて停止時間を設けてバージョンアップした理由 ◦
バージョンアップ作業の流れ(列挙のみ) ◦ バージョンアップ時に直面した問題 → 詳細は Zenn で 2 冊の本にまとめてあります ◦ https://zenn.dev/hmatsu47/books/aurora-mysql3-plan-book ◦ https://zenn.dev/hmatsu47/books/aurora-mysql-do-book 3
本日お話しする内容(2/2) • これから Aurora MySQL をバージョンアップされる方へ ◦ 対象 DB の使われ方次第で「ハマるポイント」が変わる
◦ Aurora MySQL v3 のバージョン間差異に気を付ける • まとめ 4
一段飛ばしのバージョンアップを選んだ理由 • 原則:1 バージョンずつ上げていくべき • 今回のケース ◦ 対象 DB を利用しているプロダクトの事情
◦ 「MySQL 8.0 の薄い本」の製作を通して得た知識があった →加えて、Aurora MySQL v1 の EoL まで時間的な余裕があった 5
対象 DB を利用しているプロダクトの事情 • テストコードが実装されていない ◦ 手作業による詳細動作確認必須→手間がかかる ◦ 2 回バージョンアップ作業を行うのは(できれば)避けたい
▪ プロダクト開発の時間を確保したい ▪ 2 回に分ける→動作確認等の所要時間が合計 1.5 ~ 2 倍 【注】DB のバージョンアップ × 言語環境のバージョンアップのような 異種混合のバージョンアップ→より慎重に実施したほうが良い 6
「MySQL 8.0の薄い本」の製作(趣味の活動) • MySQL 8.0 の新機能・変更点のまとめ ◦ 利用例(サンプル) ◦ それを扱ったブログ記事等へのリンク
▪ https://qiita.com/hmatsu47/items/ceb75caf46e3c761095d • MySQL 8.0 は継続提供モデル ◦ 8.0.x の x が進むと機能追加等がある → 8.0.15(試作版)から 8.0.24 まで製作 7
あえて停止時間を設けてバージョンアップした理由 • 深夜の利用が少ない ◦ toB のプロダクトで利用 • データ不整合リスクの低減を優先 ◦ 停止時間のほとんど
: データ比較の実行時間 →旧 DB 〜新 DB レプリケーションによりデータ比較以外の時間を短縮 ◦ Blue / Green できるように ◦ インプレースアップグレードより短い時間での切り替えが目標 8
バージョンアップ作業の流れ • 準備 ◦ 情報収集とアプリケーション修正の先行調査(SRE) ◦ アプリケーション修正(開発チーム全体) ◦ DB 切り替え作業計画・リハーサル・性能試験
• バージョンアップ ◦ 修正版アプリケーションリリース ◦ 旧 DB →新 DB 切り替え作業 9
バージョンアップ時に直面した問題(1/5) • 暗黙のソート順→不定に(昇順/降順が変化) ◦ ORDER BY がない、または列の指定が足りないケース ▪ GROUP BY
... ASC / DESC が廃止された影響も →ソート順の完全な再現は諦め、不具合にならない範囲で対応 10
バージョンアップ時に直面した問題(2/5) • DMS レプリケーションで一部の日時値が変化 ◦ DMS で MEDIUMBLOB / LONGBLOB
が 2 段階処理になる影響 ▪ ON UPDATE CURRENT_TIMESTAMP により日時値を現在時刻で上書き • https://zenn.dev/hmatsu47/articles/mysql-dms-cdc-timestamp-mismatch ◦ 旧 DB 〜新 DB を DMS レプリケーションする予定だった ▪ Aurora MySQL v1 〜 v3 の binlog レプリケーションは保証外 ▪ v1 〜 v2 〜 v3 の 2 段 binlog レプリケーションも保証外 11
バージョンアップ時に直面した問題(3/5) • v1 〜 v2 〜 v3 の 2 段
binlog レプリケーションで対応 12 変更 当初予定 実際 ※保証外
バージョンアップ時に直面した問題(4/5) • MySQL Connector/J のバージョン問題 ◦ Java 用接続ライブラリ ◦ サーバー同様、8.0.x
の x が変わると挙動が変わる ▪ 例 : 日付のキャスト処理や TLS 対応バージョンなど ▪ サーバーで Deprecated → MySQL Connector/J では先行 Removed が多い →最新ではない少し古いバージョンに変更 13
バージョンアップ時に直面した問題(5/5) • その他(主なものをピックアップ) ◦ テーブル全件 COUNT(*) の失速 ▪ https://zenn.dev/hmatsu47/articles/mysql80-count-slowdown ◦
実行計画の変化 ▪ https://qiita.com/hmatsu47/items/9b1090111f2683d386bc ◦ 主キーなしテーブルの差分確認失敗 ◦ binlog レプリケーション設定変更時エラー ▪ サービス再開後にレプリケーション方向を変える際に発生(本番⇔ DR 間) 14
Aurora MySQL をバージョンアップされる方へ(1/2) • 対象 DB の使われ方次第で「ハマるポイント」が変わる ◦ 概ね共通 ▪
暗黙のソート順 ▪ デフォルト Collation の変更 ▪ TempTable エンジン・内部一時テーブル処理の変更(主に Reader) etc. ◦ 共通しない問題(意外と多い) ▪ 接続ライブラリ問題 ▪ レプリケーショントラブル ▪ 性能・サイジング etc. →他社事例は参考程度に見る(自社プロダクトの状況を必ず確認する) 15
Aurora MySQL をバージョンアップされる方へ(2/2) • Aurora MySQL v3 のバージョン間差異に注意 →サーバーのバージョンと同様、接続ライブラリのバージョンの違い にも注意する
16 Aurora バージョン MySQL バージョン 備考 〜 3.02.x 8.0.23 一部キーワードは 8.0.26 3.03.x 8.0.26 Deprecated temptable_use_mmap Deprecated TLS 1.0・1.1 support 3.04.x 8.0.28 Added tmp_table_size Removed TLS 1.0・1.1 support
まとめ • 状況に合ったバージョンアップ戦略を採用する ◦ デッドライン(EoL など)までの猶予期間と修正ボリューム ◦ プロダクト開発業務(新機能開発・機能改善など)とのバランス ◦ サービスの特性
etc. • 他社事例は参考程度に見る ◦ 対象 DB の使われ方次第で「ハマるポイント」が変わる • Aurora MySQL v3 のバージョン間差異に注意 17