Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
RDS_AuroraパフォーマンスインサイトのデータをAthenaとQuickSightで見る
Search
hmatsu47
PRO
May 31, 2021
Technology
2
500
RDS_AuroraパフォーマンスインサイトのデータをAthenaとQuickSightで見る
JAWS-UG 名古屋 データ分析を学ぶ 2021/05/31
hmatsu47
PRO
May 31, 2021
Tweet
Share
More Decks by hmatsu47
See All by hmatsu47
Claude 3.5 で Haiku
hmatsu47
PRO
0
8
HeatWave on AWS の PrivateLink インバウンドレプリケーションで Aurora フェイルオーバーに追従する
hmatsu47
PRO
0
8
大吉祥寺.pm の LT で ChatGPT の力を借りて Next.js App Router ベースの投句箱を作って、 Lambda Web Adapter を使って公開した話
hmatsu47
PRO
0
8
ある日突然 DB の性能が 1/2(サイズのインスタンス相当)になった話
hmatsu47
PRO
0
30
pgvectorscale と pgai の話(ざっくり)
hmatsu47
PRO
0
49
pgvector 0.7.0 の新機能と、これから来る(かもしれない)pgvectorscale
hmatsu47
PRO
0
35
大人の社会科見学 ~ NTT 技術史料館に行ってみよう!
hmatsu47
PRO
0
420
pgvector 0.6.0 以降の進化についてざっくり取り上げてみる
hmatsu47
PRO
0
64
Cloudflare Workes からMySQL 系 DB への接続事情(2024/4 現在)
hmatsu47
PRO
0
130
Other Decks in Technology
See All in Technology
Why App Signing Matters for Your Android Apps - Android Bangkok Conference 2024
akexorcist
0
130
ノーコードデータ分析ツールで体験する時系列データ分析超入門
negi111111
0
420
OS 標準のデザインシステムを超えて - より柔軟な Flutter テーマ管理 | FlutterKaigi 2024
ronnnnn
0
200
The Role of Developer Relations in AI Product Success.
giftojabu1
0
130
【Startup CTO of the Year 2024 / Audience Award】アセンド取締役CTO 丹羽健
niwatakeru
0
1.3k
AGIについてChatGPTに聞いてみた
blueb
0
130
Making your applications cross-environment - OSCG 2024 NA
salaboy
0
190
Taming you application's environments
salaboy
0
190
誰も全体を知らない ~ ロールの垣根を超えて引き上げる開発生産性 / Boosting Development Productivity Across Roles
kakehashi
1
230
障害対応指揮の意思決定と情報共有における価値観 / Waroom Meetup #2
arthur1
5
480
iOS/Androidで同じUI体験をネ イティブで作成する際に気をつ けたい落とし穴
fumiyasac0921
1
110
テストコード品質を高めるためにMutation Testingライブラリ・Strykerを実戦導入してみた話
ysknsid25
7
2.7k
Featured
See All Featured
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.9k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
1.9k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
232
17k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
26
2.1k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
31
2.7k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
43
13k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
95
5.2k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
169
14k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
32
1.5k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Transcript
RDS / Aurora パフォーマンスインサイトの データを Athena と QuickSight で見る JAWS-UG
名古屋 データ分析を学ぶ 2021/05/31 まつひさ(hmatsu47)
自己紹介 松久裕保(@hmatsu47) https://qiita.com/hmatsu47 名古屋で Web インフラのお守り係をしています (ほかに書くことがなくなったので省略) 2
今日の内容 • パフォーマンスインサイトとその問題点のおさらい • API 経由で S3 にデータを書き出してみる ◦ Lambda(Python)で
S3 へ • Glue クローラを使って Athena へ ◦ Athena でクエリを実行してみる • Athena から QuickSight へ ◦ QuickSight でグラフ化してみる 3
パフォーマンスインサイトとは • RDS / Aurora の負荷とその内訳を示すもの ◦ https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/USER_ PerfInsights.Overview.html •
カウンターメトリクス ◦ 性能に関係するカウンター値を個別にグラフ表示 • データベースのロード ◦ 負荷の高さと内訳をグラフ表示 4
パフォーマンスインサイトとは • RDS / Aurora の負荷とその内訳を示すもの ◦ https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/USER_ PerfInsights.Overview.html •
カウンターメトリクス ◦ 性能に関係するカウンター値を個別にグラフ表示 • データベースのロード ◦ 負荷の高さと内訳をグラフ表示 5
データベースのロード 6
データベースのロード • 合計:単位時間あたり平均コネクション数 • 内訳:待機イベント毎の所要時間 ◦ 上位 9 個(※)+ CPU
時間(緑)で計 10 個 (※)「上位 9 個」は選択期間内における上位 9 個 ◦ 正規化した SQL(文)上位 10 個の待機イベント内訳も表示可能 ▪ SQL(文)正規化 ≠ DB(テーブル)正規化 ▪ 空白・クォート等を揃え、 パラメータを「?」に置き換え • トークン化 7
待機イベント 8 時間が掛かる処理 • ログの書き出し ◦ MySQL の場合バイナリログもある • なんらかのロック・mutex(排他制御の待ち時間)
• データの書き出し • データの読み取り(ストレージから>メモリから) • クライアントの接続
問題点 • 選択期間内の上位 10 個 ≠ 対象時間の上位 10 個の場合 (※)待機イベントの場合は
CPU を含めて 10 個 ◦ 一部の待機イベント・SQL(文)が漏れる ◦ 合計値が本来より低くなる ▪ 一般的なワークロードでは SQL(文)が数十種類以上になるはず • 待機別よりも SQL 別のスライスのほうが実際の合計値から乖離しやすい 9
対策 : API 経由で書き出したものを分析する • API で値を取得する方法 ◦ https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/USER_PerfInsights. API.html
• 今回は Lambda Python で Boto3 低レベルクライアント (PI)を使って S3 に(正規化した)SQL(文)を転送 ◦ https://boto3.amazonaws.com/v1/documentation/api/latest/reference/services/pi.html ◦ S3 に転送したデータを Glue 経由で Athena から参照 ▪ さらに QuickSight でグラフ化 10
11 ① S3 転記用の Lambda 関数を作成・実行
12 https://github.com/hmatsu47/performance_insights_to_s3 (今回は lambda_function_events.py のコードを使用) https://qiita.com/hmatsu47/items/9814d5c69c136c185c41 ① S3 転記用の Lambda
関数を作成・実行
13 ② S3 に転記されたデータを確認
14 ③ Athena でワークグループを作成し、データソースを接続
15 ④ Glue クローラを追加・実行
16 ④ Glue クローラを追加・実行
17 ⑤ Athena でクエリを実行
18 ⑥ QuickSight で Athena をソースとするデータセットを作成
19 ⑦ QuickSight でデータセットを編集
20 ⑦ QuickSight でデータセットを編集(日付フィールドが文字列のままだと都合が悪いので編集して日付形式へ)
21 ⑦ QuickSight でデータセットを編集(必要な計算フィールドを追加)
22 ⑧ QuickSight でデータセットをグラフ化(ビジュアルタイプを選びフィールドを割り当て表示形式を調整)
23 ⑧ QuickSight でデータセットをグラフ化(グループ化フィールド変更)
24 ⑧ QuickSight でデータセットをグラフ化(別グラフ追加)
まとめ • API で書き出したデータを使うと細部を可視化可能 ◦ RDS のマネジメントコンソールでは表示できない部分も • ただし限界はある ◦
負荷が高い SQL(文)の抽出とチューニングにはある程度使える ◦ 遅い原因が不明な SQL(文)では待機イベントの抽出が必要だ が、SQL(文)を特定してその待機イベントを調査…のような使 い方がしづらい ▪ 多くのケースで秒単位のデータが必要だが、書き出しの負担が大きい ◦ API にはレートリミットがある 25