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従業員の心理的安全性についての分析
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Ikuya Murasato
July 31, 2020
Business
1
8.2k
従業員の心理的安全性についての分析
2020/7/31(金) に開催したExploratory データサイエンス勉強会#14の株式会社リブセンス様のご登壇資料です。
Ikuya Murasato
July 31, 2020
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Transcript
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従業員の 心理的安全性に関する 分析 株式会社リブセンス 宮崎オフィス オフィス直下 企画調査 後藤 鉄平
自己紹介 ・1976年12月10日生まれ 射手座のO型 ・最近ハマっていること Spotifyと音楽探索 ・はじめて触ったPCはPC8001 ・元劇場の中の人 アートマネジメント領域に生息 ・非エンジニア、ビジネスサイド ・Exploratory歴
10ヶ月ぐらい
LIVESENSE
2006年2月8日設立 2012年10月 史上最年少で東証1部上場 2015年9月 宮崎市にオフィス開設 事業内容: インターネットメディア運営事業 LIVESENSE 創業者;村上 太一
/ 桂 大介
SERVICE
SECTION 01
Exploratory でデータを分割する CASE「校閲審査作業データを作る」 ・審査対象 → 7万件以上の文章 ・抽出条件 → 一様でなく様々あり ・納期
→ 短い、大人数で同時作業したい
TASKFLOW 審査対象の文章 は、弊社DB内の 所定カラムへ格 納されている。 1.Data Base 審査対象をSQL にて抽出、シー トで作業チーム
側へ共有する。 2.Spread Sheet データフレーム にて格納し、作 業に必要な項目 のみ抽出、削り 出しを行う。 3.Exploratory 審査作業員は、 EXCEL フ ァ イ ル にて受け渡し、 並行作業を行う。 4.Excel
なぜこの作業をExploratoryでやるのか ・データを確認しやすい ・ExcelやSpread sheetよりもローカルでの動作が軽快 ・ラングリング、フィルタを使って必要な項目のみを残せる Exploratoryを使って、まとまったデータを抽出条件に合わせて分割することができる
SECTION 02
マーケ担当者と、その場でディス カッションしながら思うままに チャートを描いて、調査のインサ イトを導きます。 この事例では、コロナ禍による 「アルバイト層への影響」調査 (4・6月)を報告します。 流れるように チャートを作る
サイトを利用するアルバイト層に対し、4・6月 に実態調査を実施しました。 インサイトを導く原動力になっていたのは、 Exploratoryのチャートでした。 COVID-19 REPORT
「問い」を すぐ可視化する
Q1 「今回の回答の地域分布を知りたい」 Q2 「減収を金額幅でみたい」 Q3 「(回答における)現在の職業と 探している職種の関係を知りたい」」
GOOD REPORT コロナ調査レポートは、報道機関からもニュースソースとして 活用されるなど、精緻でわかりやすいレポートが困窮するアル バイト層の現状を鋭く描いたことで、高い評価を得ることがで きました。 (第1回)https://www.livesense.co.jp/news/2020/04/23/2900/ (第2回)https://www.livesense.co.jp/news/2020/07/01/2985/
SECTION 03
従業員の心理的安全性を可視化する
調査のきっかけ ・実態把握のため、全チームのMTG参加 ・あるチームでリーダーとベテランが2名同時期に退職 ・代理リーダーになるが、MTGがスムーズにいかない感覚 ・中長期的に生産性に影響が出る? ・さらなる離職者がでてくるのでは? ・心理的な動きを定量化できる方法はないか?
Psychological safety? 目的達成のために、チームのなかでより率直にものがいえる (心理的に安全な)状態をつくるというものです。 Google『re:Work』(2015)にて紹介され近年注目されています。 Amy C. Edmondson
心理的安全性を調べる (HOW?) ・質問紙法(10の設問) ・回答は7段階尺度、点数化する(60点満点) (そのとおりだとおもう⇔そのとおりではない) ・グーグルフォームで集め、Exploratoryで集計可視化 (例) 「このチームなら、安心してリスクを取ることができる。」 「このチームのメンバーに対して、助けは求めにくい。」 「このチームでは、発言しないほうが無難だという雰囲気がある。」など
心理的安全性を調べる (集計)
わかったこと(3つ) 1.心理的安全性のスコアが低いと離職などのリスクがある 2.チームの構造変更等がスコアに「±の影響」を与える 3.より的確な対応のためには、Accountabilityも可視化する必要性がある
1.心理的安全性スコアが低いと離職などのリスクがある (3回の調査でマイナスの偏差外メンバーに発生) ・フラストレーションがある ・休みがち、コンディション悪化する ・離職、休職に至るメンバーも 2019/10 2020/03 2020/06 コンディションの悪化
2.チームの構造変更等がスコアに「±の影響」を与える 起きたこと 「配置換え」 ・異動による環境変化 ・職務内容の変化 ・差分が大きなメンバーは「マネジメント的な要因」あり 前回の調査結果と今回の調査結果でスコアの差分を可視化 起きたこと 「チーム分割」 ・分割で交流濃度が増える
・組み合わせがうまくいってない
3.より的確な対応のためには、Accountabilityも可視化する必要性がある 心理的安全性は、「心地よい」環境を生みだすためのアクションを打つことで、 離職リスク等を減らせるかもしれないが、「生産性を上げる」ことにはならない。 ・心理的安全性が高い≠生産性が高い →Accountability側も可視化したほうがより有用に活用できそう
・安全性は高く、安心して楽な状態 ☆Accountabilityを上げる必要 ↓ (打ち手) ワークショップで意識を引き上げる 3.より的確な対応のためには、Accountabilityも可視化する必要性がある ・各象限ごとにアクションが設計しやすくなる ・Accountabilityは高く、仕事へはむき あえているが発言しにくい状態 ☆心理的安全性を上げる必要
↓ (打ち手) 2on1をしてみる お互いをよく知るための人事企画 配置換え ・安全性高×Accountability高 「学習」ゾーンを目指す
行ったアクションまとめ 1.現況とリスクをマネージャーに共有する 2.異動やチーム編成などの効果検証に利用する 3.個別に最適化された打ち手の設計ヒントにする
調査でのExploratoryの有用性 1.データの取得から可視化~現状把握までがスピーディ 2.「STEP」を使った手順再現で無駄のない作業ができる 3.異なる属性データを掛け合わせることで、分析レパートリーが拡張できる
心理的安全性調査まとめ 1.メンバーやチームの心理的な状況を可視化できる。 2.マネジメントアクションの効果測定にも使える 3.個別に最適化された打ち手を設計できる
INTERMISSION