Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Tech IntensityとDevOpsが導く企業のDX / Tech Intensity ...

Tech IntensityとDevOpsが導く企業のDX / Tech Intensity and DevOps

2021/01/16 イベント『チーム改革のスイッチ』#7 勝利をつかめ! - connpass https://jpinnova.connpass.com/event/194681/より
Tech IntensityとDevOpsが導く企業のDX
日本マイクロソフト(株) 執行役員 最高技術責任者 兼
マイクロソフトディベロップメント(株) 代表取締役社長 榊原彰氏

Yoichi Ishikawa

January 16, 2021
Tweet

More Decks by Yoichi Ishikawa

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 2 • 情報共有の調整と迅速な連携で対応 • 社員の働き方をより柔軟にするため 企業インフラを強化し、資産を保護する • 事業継続と収益確保 • 動的変化が求められる環境下で戦略的機会を

    効果的に優先順位付け • 人を中心とした体験をデザインし、 より深い顧客エンゲージメントを実現 1Respond – 対応 安全性とビジネスの継続性を確保する Recover – 回復 経済活動の再開と経済の回復に備える 2 Reimagine – 再創造 競争優位性を維持する取り組みに投資する 3 緊急性を要する問題点に対処しつつ、 ニューノーマルへ着地させるための戦略 新たな社会規範 グローバルサプライ チェーンの再検討 モノとヒトの 移動の再検討 医療の効率化と 広域連携の充実 ソーシャルディス タンスの日常化 インフォデミックへの 対抗 働き方のさらなる改革 垣根を越える 素早い協力 教育のデジタル化と 構造改革 人々の行動変容を前提とする社会のスマート化 3 4
  2. 5 なぜこんなに速いのか Always Connected Personalized / Flexible Real-time Intelligence Omni-channel

    Shared Data + intelligence Optimize operations Transform products Engage customers Empower employees デジタルトランスフォーメーションの4つの柱 9 10
  3. 6 Optimize operations Transform products Engage customers Data ビジネス全体からの シグナルの取得

    2 Intelligence データの接続と統合 および解析・推論 Action ビジネス成果の最大化 デジタルフィードバックループ Empower employees Data Data + intelligence Remote Everything Automate Everywhere Simulate Anything 都市封鎖, 外出禁止, 社会的距離... リモートを制約から価値へ 業務停止, 機能不全, 事業継続... モノゴトが滞らない世界へ 前例無し, 経験無し, 手本無し... 不確実性に備え最善を求めて ニューノーマルにおけるDXの3機軸 11 12
  4. 7 Remote Everything 都市封鎖, 外出禁止, 社会的距離... リモートを制約から価値へ Simulate Anything 前例無し,

    経験無し, 手本無し... 不確実性に備え最善を求めて Automate Everywhere 業務停止, 機能不全, 事業継続... モノゴトが滞らない世界へ 英国政府 在宅勤務強く奨励 英国の労働者の実に76%がフルタイムでのオフィス勤務に 戻りたくないという調査結果。 https://japan.cnet.com/article/35154190/ 富士通 3年で国内オフィス面積半減 在宅勤務前提に 全国で約60カ所の事業所を保有、約380カ所を賃貸契約、 計約120万平方メートルのオフィス面積を3年かけて縮小。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61187120W0A700C2EAF000/ ユニ・チャーム 6月から週2日間在宅勤務 往復で2時間かかる通勤時間の削減が大きい。空いた時間は 語学学習や家族との時間にあてている。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59580250W0A520C2XQH000/?n_cid=DSREA001/ 環境省 国立・国定公園でのワーケーション 国立・国定公園及び国民保養温泉地におけるワーケーションの 推進。狙いは地域の雇用の維持・確保、地域経済の再活性化。 http://www.env.go.jp/press/108032.html デロンギ コールセンター業務を自宅から 3D ホログラム技術を活用し複合現実で商品を再現。 お客様サポート業務をセンター以外の場所から提供。 https://news.microsoft.com/ja-jp/2019/12/02/191202-call-center-workstyle-innovation-project-started/ Remote Everything 都市封鎖, 外出禁止, 社会的距離... リモートを制約から価値へ Automate Everywhere 業務停止, 機能不全, 事業継続... モノゴトが滞らない世界へ Simulate Anything 前例無し, 経験無し, 手本無し... 不確実性に備え最善を求めて 製造業ロボット市場 25年2.3兆円へ 新型コロナウイルスの感染拡大によって人手作業のリスクが 顕在化しロボット化・自動化が加速。 https://www.automation-news.jp/2020/05/49028/ 脱「対面・紙・ハンコ」へ首相指示 コロナ契機にデジタル化 行政手続きにおける押印や書類提出といった慣行を見直し、 デジタル化に向けて簡素化するよう指示(経済財政諮問会議)。 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58543010X20C20A4PP8000/ 長谷工 外壁タイル打診検査報告の自動化 拡張現実技術を利用しマンション管理現場作業の簡素化、 省人化、報告業務の自動化を実現。 https://news.microsoft.com/ja-jp/2020/07/06/200706-promoting-productivity-reform/ 武田薬品工業 臨床試験手続きの自動化で年460万時間削減へ 新型コロナウイルスへの対応に際して、今回の施策によって 創薬と患者の参加を早められると判断。 https://wired.jp/2020/07/08/pandemic-propelling-new-wave-automation/ 遠隔操作や自動運転で“3密回避” 東大佐藤名誉教授 COVID-19感染症には、①生命にかかわる病気、②人と人を引き 離す病気、③人の奔放な活動を制限する病気、の3側面がある。 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1259594.html New Normal 13 14
  5. 8 Remote Everything 都市封鎖, 外出禁止, 社会的距離... リモートを制約から価値へ Simulate Anything 前例無し,

    経験無し, 手本無し... 不確実性に備え最善を求めて WHO テドロス事務局長 1月23日 国際的な衛生上の緊急事態ではない。新型ウイルスの ヒトからヒトへの感染については現在のところ証拠はない。 https://synodos.jp/international/23537 米国 トランプ大統領 2月26日 感染者は15人だが減少しつつあり、数日中にゼロになるだろう。 死亡リスクもインフルエンザより少ない。 https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19378 英国 ジョンソン首相 3月3日 私は病院を訪れた。私はそこにいる全員と握手をした。 そして、これからも握手を続けるつもりだ。 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/post-92599.php 新型コロナウイルス「ビッグデータで闘う」 NHK 重症化の要因、新たな治療戦略、早期ワクチン開発... COVID-19に関する5万本を超える論文データをAIで解析。 https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20200520/index.html 数値シミュレーションによる検討 COVID19-Information sharing 感染率変動モデルによる施策の影響評価と 検査と隔離の頻度を高めた場合のシナリオ分析。 https://www.fttsus.jp/covinfo/numerical-simulation/ Automate Everywhere 業務停止, 機能不全, 事業継続... モノゴトが滞らない世界へ Remote Everything Automate Everywhere Simulate Anything 遠隔制御 状態可視化 リソース管理 通知・通報 進捗レポート 判断要求 センサーデータ プロセスデータ 管理データ リスク評価 予測分析 可能性と パターン 負荷分散 サプライ チェーン 予兆管理 モデルと アルゴリズム アナリスト ビジネス仮説 都市封鎖, 外出禁止, 社会的距離... リモートを制約から価値へ 業務停止, 機能不全, 事業継続... モノゴトが滞らない世界へ 前例無し, 経験無し, 手本無し... 不確実性に備え最善を求めて ニューノーマル時代の3機軸 15 16
  6. 9 Remote Everything Automate Everywhere Simulate Anything 遠隔制御 状態可視化 リソース管理

    通知・通報 進捗レポート 判断要求 センサーデータ プロセスデータ 管理データ リスク評価 予測分析 可能性と パターン 負荷分散 サプライ チェーン 予兆管理 モデルと アルゴリズム アナリスト ビジネス仮説 合議会議 対話通話 デバイス& UX ワークフロー プロセス マネジメント 業務/業種シナリオ データ統合 & 結合 機械学習 & DL マイニング & シミュレーション 分析 & 洞察 セキュリティコントロール コンプライアンスマネジメント 可用性 リモートを制約から価値へ モノゴトが滞らない世界へ 不確実性に備え最善を求めて 拡張性 接続性 運用 開発 統合型 クラウド サービス ニューノーマル時代の3機軸 ( ICT の役割 ) 遠隔接続 デバイス管理 情報共有 現場作業者支援 拡張現実/複合現実 モニター& センシング 機能 構造 挙動 単一領域 複合領域 事務作業の 単純電子化 電子カルテ 事務作業の 自動化 遺伝子データの 管理 パンデミックの 検知 電子カルテの 医療機関間共有 為替取引リスクの モデル化 交通課金 制度 プレシジョン創薬・ パーソナライズ医療 メソスケール 気象予測 交通機関の マルチモーダル 管理 電力需要予測 パンデミックの防止 エビデンスベースの 医療(EBM) 金融 システミックリスクの モデル化 スマートグリッドによる 電力需給最適化 都市防災の スマート化 社会の課題はより複雑かつ領域複合に向かっている 17 18
  7. 10 エッジ 人工知能 デジタルツイン IoT クラウド 社会のスマート化が必要とは言うものの... 公共基盤 社会インフラ サービス基盤

    スマートシティ • スマートホーム 50 ギガバイト/日 • 道路、河川、橋梁、トンネルなど • 電力、ガス、水道、通信など • 銀行、病院、物流、ネットなど • スマートデバイス 200億台 • 自動運転車 5 テラバイト/日 • ユーザー 1.5 ギガバイト/日 • スマートファクトリー 1 ペタバイト/日 • スマートオフィス 150 ギガバイト/日 • スタジアム 200 テラバイト/試合 19 20
  8. 11 01 基礎技術、サービス 転用可能技術の研究、 市場調査 研究 02 開発 要素技術の製品化、 新ビジネスモデルを

    支えるサービス開発 03 事業化 大量生産の目途、 サービスカスタマイ ズの柔軟性向上、 技術が生まれてビジネスに繋がるまで 04 ベストなタイミング でのリリース 市場投入 Product Innovation • 高度な専門性 • 注力する技術領域の明確化 • 仕様の確定と標準化 Process Innovation • 生産工程の改革 • コストダウン • 仕様へのフィードバック プロセスは変化している 市場変化のスピードProduct InnovationとProcess Innovationは 同一ビジネスラインの中で同時進行する必要が生じている。 そのためにはタイムリーに最小単位の製品・サービスを市場投入し ていく見極めと、それを可能にする仕掛けが必要となる。 アジャイル開発← DevOps ← リーンスタートアップ 開発 事業化 研究 市場投入 開発 事業化 市場投入 開発 事業化 市場投入 21 22
  9. 12 新規事業開発の成功確率を高めるマネジメント手法 リーン・スタートアップ MVP(Minimum Viable Product)を使った実地検証による学び ビジネスのスピードと一体化した新たな開発・運用への変換 減価償却 更新待ち 継続/更新

    の検討 数年に一度の IT知識の更新 機会 業務への対応 (カスタマイズの 罠) 運用・保守 ビジネスニーズ の顕在化 コア/非コアの 仕分けと開発 方針検討 内製を通して 更新され続け る知識 イノベーション への対応 継続的な 機能発展 多数の企業におけるITの現在 イノベーションが起こり難い状態 • 5年に1度の更新サイクルと外注 文化がもたらす、テクノロジートレ ンドに追従する姿勢・ナレッジの 欠如 • イノベーションに貢献できないIT部 門と高度専門人材不足 目指す姿・イメージ 常にイノベーションを起こせる状態 ・コア領域に集中し人材投入、内 製化・イノベーションの反復を図る ・非コア領域は、既存サービスを活 用し省力化 ・高度人材の内在と内部学習の好 循環 DevOpsの概念 • 更新し続ける • 部分展開やトライアンドエラー • 反復し改善・革新する • 開発とオペレーションの融合 23 24
  10. 13 DevOps 3部作 The DevOps 逆転だ! The Phoenix Project Ops側視点からの小説

    The DevOps ハンドブック The DevOps Handbook DevOps解説書 The DevOps 勝利をつかめ! The Phoenix Project Dev側視点からの小説 Gene Kim an American entrepreneur, researcher, and author focused on IT operations, information security, and DevOps. He is best known as the founder of Tripwire, and as the author of The Phoenix Project The Three Ways : DevOps 3つの道 The First Way:第1の道 ITバリューストリームのスピードアップ、 開発から運用を経て顧客接点のビジネスまでのスムーズな展開 The Second Way:第2の道 逆方向でのフィードバックプロセスの有効化と迅速化 The Third Way:第3の道 第2の道までの展開の安定と継続のなかで組織的に学習していくプロセス https://itrevolution.com/the-three-ways-principles-underpinning-devops/ 25 26
  11. 14 日本はDXを加速できるか? 0 20 40 60 80 JPN OECD Ave.

    USA 時間当たり労働生産性 2017 年 OECD 加盟諸国の時間当たり労働生産性 購買力平価換算 US ドルベース より引用 94 77 236 25 0 50 100 150 200 250 300 350 USA JPN (万人) IT 企業 エンドユーザー企業 IT 技術者の数(万人) IPA グローバル化を支える IT 人材確保・育成策に関する調査 より引用 SI(固定額請負)契約のコスト構造 インフラ費用(H/W, S/W, Cloud, 通信費等) 人件費 + other cost リスク対策費(Contingency Plan) 利益 27 28
  12. 17 コラボレーションの強化 • ノーコード開発による アジリティの促進 • IT の民主化 柔軟な開発環境 •

    言語、プラットフォーム に依存しない生産性 • メンバー間の コラボレーション データ活用の促進 • データを経営資産とし て組織に共有 • データストアと 業務ロジックの融合 包括的なセキュリティ • 組織を超えたプラット フォームを構築するた めの ID 管理 • センシティブなデータの 保護 Tech Intensityを担う人 市民開発者 プロの開発者 IT運用技術者 33 34
  13. 18 ローコード/ノーコード ~誰もが開発者の世界へ ローコード/ノーコード開発プラットフォームの導入で専門的なコードを書かずに アプリケーションを開発する新 種の開発者を増やし、組織全体の開発生産性を向上させることによってIT人材問題を解決する •使い慣れたエクセルやパワーポイントと同 じ操作性でアプリ開発ができる •モバイル、タブレット、ウェブ用のテンプ レートアプリ

    から主な業務要件を満たす ことが可能。 •ワークフローと業務プロセスをドラッグ& ドロップで設定、自動化可能 •あらゆるデータソースと繋げる •Teamsとの連携もワンクリックで可能 → IT人財の需給ギャップを埋める ローコード内製取り組み: 神戸市様の事例  (内容) 働き方改革、スマートシティ、デジタル人材育成・交流、デジタル学習支援  (取組み例) コロナ健康相談チャットボット、特別定額給付金申請状況確認、データ公開  https://news.microsoft.com/ja-jp/2020/06/04/200604-comprehensive-cooperation-agreement/ 35 36
  14. 21 GitHub Learning Lab https://lab.github.com/ (Tech adoption x Tech capability)

    = Tech intensity ˆTrust Tech intensity を高める Remote everything Automate everywhere Simulate anything 41 42
  15. 22 © 2020 Microsoft Corporation. All rights reserved. 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む)

    は、公開日時点のものであり、予告なく変更される場合があります。 本コンテンツの著作権、および本コンテンツ中に出てくる商標権、団体名、ロゴ、製品、サービスなどはそれぞれ、各権利保有者に帰属します。 43