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20220210 itSMF Japan Conference

20220210 itSMF Japan Conference

2022年2月9日-10日開催のitSMF Japanコンファレンスで実施した、itSMF Japan講演「ITIL® 4 全容紹介」のスライドです。

【講演概要】
2019年にITIL® 4 ファンデーションがリリースされ、2020年末にITIL 4の全ての書籍が英語で出揃いました。これに伴い、各書籍に紐づく資格や総合資格もリリースされました。DXに対応したITIL® 4の全容とはいったいどのようなものでしょうか。ベールに包まれていたSL(ストラテジック・リーダー)資格を構成するDITS(Digital & IT Strategy)の内容も含め、ITIL® 4 の全容について紹介します。

~目次~
ITIL® とは
ITIL® 4 の世界観と資格
サービスの創造、提供、サポート(CDS)
利害関係者の価値のドライブ(DSV)
ハイベロシティIT(HVIT)
方向付け(指示)、計画、改善(DPI)
デジタル&IT戦略(DITS)
まとめ

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Transcript

  1. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    ITIL® 4 全容紹介 株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック ディレクター 兼 日本クイント株式会社 代表取締役 最上 千佳子 ITIL®は AXELOS Limited の登録商標であり、AXELOS Limited の許可のもとに使用されています。すべての権利は留保されています。
  2. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    はじめに 2019年にITIL® 4 ファンデーションがリリースされ、2020年末にITIL ® 4の全ての 書籍が英語で出揃いました。これに伴い、各書籍に紐づく資格や総合資格もリリ ースされました。 DXに対応したITIL® 4の全容とはいったいどのようなものでしょうか。ベールに 包まれていたSL(ストラテジック・リーダー)資格を構成するDITS(Digital & IT Strategy)の内容も含め、ITIL® 4 の全容について紹介します。
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    起源はイギリス政府 1980年代後半のヨーロッパ圏の経済不況を背景に、 イギリス政府は政府の各省庁にメスを入れました。 この取り組みはIT分野も対象となり、ITサービスの 品質向上とコスト削減を目的としてITサービスを活 用するための方法論がまとめられ、発表されました。 その後も30年以上改版を続け、世界中で参照されて います。 1989年 ITIL® 初版 2001年 ITIL® V2 2007年 ITIL® V3 2011年 ITIL® 2011 edition 2019年 ITIL® 4
  4. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    よくある失敗(作ったら終わり) 「カットオーバーだ!」 「やったぁ、おわったー!」 プロジェクト終了時によく耳にする言葉です。 「ITを活用する」という観点で考えれば、むしろリ リース後、つまりサービスインしてからが本番です。 価値を出し続けるために • 機能も非機能も設計できているでしょうか? • 運用に引き継ぎはできているでしょうか? • 運用やユーザーからフィードバックを受け取る仕 組みや体制や心構えはできているでしょうか?
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    ITIL® の誕生! どのようにITサービスを管理すれば、  顧客に価値を提供し続けることができるのか? (=高品質を維持できるのか?)  提供する側も中長期で見て、コスト削減(高い投 資対効果)を実現できるのか これを実現している組織の成功事例や失敗事例を調 査、分析し、その共通項となる事柄をフレームワー ク(枠組み)としてまとめたものがITIL® です。 ここが ポイント! 現場にあわせてテーラリングする。
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    入れ子状で表現されている世界観 Reproduced under the license of AXELOS. SVC サービスバリュー・チェーン SVS サービスバリュー・システム
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    資格体系 ITIL® V3/2011の エキスパート (または一つ手前) からMP資格への 移行ルートもあり ます Reproduced under the license of AXELOS.
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    書籍体系 プラクティス ガイド Reproduced under the license of AXELOS.
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    サービスの創造、提供、サポート Create, Deliver and Support
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    サービスを創るとは価値を届けること 顧客が特定のコストやリスクを管理することなく、 望んでいる成果を得られるようにすることで、 価値の共創を可能にする手段 出典:ITIL® 4 ファンデーション
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    価値を生み出すには 顧客志向は基本 バリューストリーム を設計し、洗練させる 協働し、改善し続ける 組織と人財を育む
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    利害関係者の価値のドライブ Drive Stakeholder Value
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    持続可能なエコシステムを構成する スポンサー 顧客 ユーザー サービス プロバイダー パートナー サプライヤ サービス消費者 他も含め 利害関係者全体 を考える! Reproduced under the license of AXELOS.
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    相手の目線でカスタマ・ジャーニーを考える サービスの顧客が1つまたは複数のサービス・プロバイダおよび/または その製品との間で、タッチポイントおよびサービスのやり取りを通じて体 験する、すべてのエンド・ツー・エンドの体験。 出典:ITIL® 4 MP移行 用語集 探求 エン ゲージ 提案 合意 オン ボード 共創 実現 Reproduced under the license of AXELOS.
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    ハイベロシティIT 市場投入までの時間、顧客に届けるまでの時 間、変更までの時間、および全体的なスピード が非常に重視される、重要なビジネス・イネーブ ルメントに対するデジタル技術の適用。 ハイベロシティは開発スピードの迅速化に限らず、 開発および運用を通じたイノベーションから価 値の実現までの過程に欠かせないものである。 出典:ITIL® 4 MP移行 用語集 Velocity 速さ
  16. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    ハイベロシティITの主要な行動パターン  不明確さと不確実さを受け入れる  信頼し、信頼される  継続的に学習し、水準を引き上げる  顧客の職務の遂行を支援する  探究心を持ち、学習し続ける Reproduced under the license of AXELOS.
  17. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    方向付け(指示)、計画、改善 Direct, Plan and Improve
  18. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    ビジョンやゴール(最終目標)を指し示す • 現状把握 • 達成目標の設定 • 目標を達成するための活動計画の設計 • 測定項目の設計 • 活動計画の実施 • 過程と結果の測定 • 軌道修正 • 活動の継続
  19. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    ガバナンスも大事 方針 コントロ ール 指針 ガバ ナンス リスク コンプラ イアン ス 組織 変更の 管理 利害 関係者 の管理 Reproduced under the license of AXELOS.
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    デジタル戦略とIT戦略 目標と目的を達成するために 全てまたは一部をデジタル技術 に基づいている事業戦略。 出典:ITIL® 4 MP Transition glossary 以下の英文を翻訳 A business strategy that is based all or in part on using digital technology to achieve its goals and purpose 組織のIT部門が組織の事業 目標をどのようにサポートするか。 出典:ITIL® 4 MP Transition glossary 以下の英文を翻訳 How the IT department in an organization supports the business goals of the organization デジタル戦略 IT戦略
  21. Copyright © 2022 ITpreneurs Japan/Asia Pacific Inc. All rights reserved.

    ITIL® のすべての知識を投入し実践する  事業戦略とデジタル戦略とIT戦略の関係を考える  顧客を知り、市場を知り、利害関係者を知る  戦略とそれを実現するための取り組み(イニシアティブ) をどんどん発案し、ビジネスケースを書き、試行し、軌道 修正し、前に進む  戦略の判断には最新の外的要因も常に考慮する  組織変更の管理(コミュニケーション含む)も考える  変化を取り込み進化し続ける人と組織を作る
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    DXに対応したベストプラクティス • 変化の速い現代に対応するには? • 組織のあり方、人のあり方 • 「管理プロセスの標準化」で終わらない世界観 • 最新の世界が注目する社会的要素の取り込み • 技術とビジネスが融合した世界の歩き方へのヒント
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    【追加頁】ITIL® 4 を勉強して得られたこと 世の中の最新情報にアンテナを立て 学び続けることは大切だし、楽しいんだなぁ。 学び続けたい、成長し続けよう! 「複雑な世の中では、答えを模索し発見する ヒューリスティックなアプローチが必要であり、 これは人間の本質にも適っていて喜びを感じる」
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