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マイクロサービスアーキテクチャの話 / Micro service architecture

iwashi
November 27, 2022

マイクロサービスアーキテクチャの話 / Micro service architecture

マイクロサービスアーキテクチャについてお話したときのスライド

iwashi

November 27, 2022
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Transcript

  1. •Attribute
  ・Name -> Yoshimasa IWASE 
  ・Twitter -> @iwashi86
  ・Web

    -> iwashi.co
 
 •Work @ NTT Communications
  ・SkyWay(WebRTC)の裏側の開発運用
  ・HTML5 Experts.jpというWebメディアの編集
 2
  2. http://martinfowler.com/articles/microservices/images/sketch.png モノリシック Web / AP / DB を全て含むタイプ (ex. Rails)

    マイクロサービス それぞれの機能が 独立しているタイプ どっちにも良いところ・悪いところがある なので両方の特徴を知ってから 自身の環境にあわせて選ぼう
  3. • Good
 – シンプルなので開発期間は比較的に短い、デプロイも簡単
 – 比較的に全体像をつかみやすい(特に新入りさん歓迎)
 • Bad
 – Big

    ball of mud(※)になる
 – アジリティの欠如
 • ひとたび機能変更があると、全部デプロイしたり
 • Caveat
 – 決してスケールしないわけじゃない(LBとか使えば?)
 モノリシックアーキテクチャ ※ 大きな泥団子が直訳だけど、もはやごった煮状態のスパゲッティ状態のサービスを、本スライドでは意味。 http://www.laputan.org/mud/
  4. • Good
 – サービスごとに独立してデプロイ&スケールできる
 – 影響範囲が明確
 – チームごとにパラレルに開発しやすい
 – 特定の技術へのロックインを避けやすい


    • Bad
 – 複雑になる(可動部分・結合部分が多いので)
 – サービスモニタリングがより大変
 マイクロサービスアーキテクチャ ※ 大きな泥団子が直訳だけど、もはやごった煮状態のスパゲッティ状態のサービスを、本スライドでは意味。 http://www.laputan.org/mud/
  5. 9つの特徴 1. Componentization via Services 2. Organized around Business Capabilities

    3. Products not Projects 4. Smart endpoints and dumb pipes 5. Decentralized Governance 6. Decentralized Data Management 7. Infrastructure Automation 8. Design for Failure 9. Evolutionary Design 
 

  6. 1. Componentization via Services • マイクロサービスでは、主要な機能はライブラリではなく
 別プロセスで動作するサービスとして切り出す
 (コンポーネントとは別)
 
 •

    良い所
 – IFが明確で疎結合にできる
 – デプロイがコンポーネント単位で済む
 
 • (前提:用語)
 – コンポーネント:ライブラリ内の関数呼び出しで完結する要素
 – サービス:HTTP APIやRPCで呼び出しする要素
 

  7. 3. Products not Projects • 今まで
 – アプリケーション開発は
 「期限のあるプロジェクト」として管理しておいて
 開発がおわってデプロイして終わり


    
 • マイクロサービスだと
 – 継続的なプロダクトとして開発運用していく
 で、ビジネスとして価値を高める
 – Amazonの build it / run it 精神
 • 作ったもの24時間365日、運用まで含めて責任を持つ 
 ⇒ 深夜にたたき起こされたくなくて品質を高めようと頑張る 
   (DevOpsな感じですね)
 

  8. 5. Decentralized Governance • 中央集権型
  ⇒ 単一のプラットフォームになりがち
  ⇒ 活動の抑制につながる
 
 • 分割統治(マイクロサービスアーキテクチャだと)


    – 標準化された技術がベストなわけじゃない
 – 自身の問題解決に適した言語やDBを選択しよう
 – たとえばあるサービスはC++でも良いし、
 あるサービスはNode.jsで作っても良い
 
 (上記実現は、アーキテクチャが疎結合だと特に容易)
 

  9. 8. Design for Failure • 外部のサービスはいつの間にか死んでいるかもしれない
 • またいつの間にか復旧しているかもしれない
 
  なので・・・


    
 • マイクロサービスアーキテクチャでは、
 サービス障害の影響を常に考慮しておく
 • また自身の提供するサービス障害はいち早く検知する

  10. 9. Evolutionary Design • サービス単位に進化できるような設計にする
 • 進化させる場合は
 – アップグレード
 –

    廃棄(コンテナちっく) ← こっちがオススメ
 • Blue Green な Deploy とか

  11. まとめ(再掲) 1. Componentization via Services 2. Organized around Business Capabilities

    3. Products not Projects 4. Smart endpoints and dumb pipes 5. Decentralized Governance 6. Decentralized Data Management 7. Infrastructure Automation 8. Design for Failure 9. Evolutionary Design