Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
滑空スポーツ講習会2013 第2回仙台 ソアリングセミナー / jsa gliding s...
Search
JSA seminar
January 25, 2014
Technology
8
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
滑空スポーツ講習会2013 第2回仙台 ソアリングセミナー / jsa gliding seminar 2014 soaring seminar
滑空スポーツ講習会2013 第2回
日時:2014年1月25日(土)13:00~17:00
場所:仙台 シエロ仙台ビル 2F
講師:中澤 和夫
講師:丸山 毅
JSA seminar
January 25, 2014
More Decks by JSA seminar
See All by JSA seminar
滑空スポーツ講習会2025 航空安全講習会 「SRM」/ JSA Safety Seminar 2025 SRM
jsaseminar
0
82
滑空スポーツ講習会2025 航空安全講習会 「東北エリアにおけるクロスカントリー飛行 ~サーマル、コンバージェンス、ウェーブの活用~」/JSA Safety Seminar 2025 Tohoku Wave Thermal Part2
jsaseminar
0
43
滑空スポーツ講習会2025 滑空記章試験員講習会 第1回 / JSA Badge Examiner Seminar 2025
jsaseminar
0
34k
滑空スポーツ講習会2025 航空安全講習会 第1回 日本滑空協会とは / JSA Seminar 2025 whoami
jsaseminar
0
91
滑空スポーツ講習会2025 航空安全講習会 第1回 最近の変更点ほか / JSA Safety Seminar 2025 Tokuteishinsa
jsaseminar
0
83
滑空スポーツ講習会2025 航空安全講習会 「CRM(後段)」/ JSA Safety Seminar 2025 CRM Part2
jsaseminar
0
66
滑空スポーツ講習会2025(実技講習)EMFT学科講習 参考資料(自習用教材)/JSA EMFT 2025 Appendix
jsaseminar
0
93
滑空スポーツ講習会2025(実技講習)EMFT学科講習資料/JSA EMFT 2025
jsaseminar
0
510
滑空スポーツ講習会2025(実技講習)EMFT講習 実施要領/JSA EMFT 2025 procedure
jsaseminar
0
240
Other Decks in Technology
See All in Technology
【CEDEC2026】『ウマ娘 プリティーダービー』 英語版のキャラクターの方言や口調をローカライズするための創造的アプローチ
cygames
PRO
2
950
関東Kaggler会発表資料
takoi
1
230
Breaking the Seal: Static Deobfuscation of Compiled V8 JavaScript Bytecode Malware
hshrzd
0
770
AIエージェントを前提としたプラットフォーム エンジニアリング:GKEで作るAgent-Ready Golden Path
legalontechnologies
PRO
2
240
TypeScript入門 2026
recruitengineers
PRO
3
580
私がブラウザを自作したくなった理由
supurazako
1
230
メルカリのグローバルアプリで挑んだ AlloyDB 運用と課題解決の実践記
hatappi
0
250
Model Studio CLI × Token Plan
maigo999
0
180
JavaScript 研修 (2026)
recruitengineers
PRO
2
540
20分でわかるセキュアAPI
nwiizo
2
270
My broken English still works: speaking at global OSS events
naruoga
0
100
ガバメント AI 源内を地方自治体は活用できるのか可能性と課題、期待について
takeda_h
1
410
Featured
See All Featured
The Mindset for Success: Future Career Progression
greggifford
PRO
0
450
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
96
14k
Ecommerce SEO: The Keys for Success Now & Beyond - #SERPConf2024
aleyda
1
2.1k
Groundhog Day: Seeking Process in Gaming for Health
codingconduct
0
280
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
128
18k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.8k
16th Malabo Montpellier Forum Presentation
akademiya2063
PRO
0
350
Taking LLMs out of the black box: A practical guide to human-in-the-loop distillation
inesmontani
PRO
3
2.3k
The Impact of AI in SEO - AI Overviews June 2024 Edition
aleyda
5
1.2k
Have SEOs Ruined the Internet? - User Awareness of SEO in 2025
akashhashmi
0
410
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
3.3k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
55
12k
Transcript
2013年度 社団法人 日本滑空協会 滑空スポーツ講習会 仙台 ソアリングセミナー 2014/ 01/19 日本グライダークラブ /
Soarist / 早稲田大学航空部 インストラクター 丸山 毅
講師紹介 丸山 毅 42歳 (2013/12現在) 総飛行時間 2700 時間 クロスカントリー距離 90000
km グライダー競技経験 日本選手権 1996-2003 優勝2回 世界選手権 1999年(34位) 2008年(27位) 2014年 世界選手権日本代表選手 早稲田大学 理工学部 機械工学科 修士卒 日本オラクル株式会社(外資IT系) エンジニア 早稲田大学 航空部 コーチ 日本グライダークラブ インストラクター Soarist インストラクター 2
アジェンダ • Ⅰ. グライダーにおける旋回とは? • Ⅱ. ソアリングに必要なこと – 1. 重力変化を感じる
– 2. 知識(上昇気流の種類別の注意点) • A. サーマル • B. 前線・コンバージェンス • C. リッジ • D. ウエーブ – 3. 長時間フライトするために • Ⅲ. うまくなるためには? 2014/1/11 4
Ⅰ グライダーにおける旋回とは 1. すべての旋回練習はサーマリングを前提 として行うべき 2. グライダーの旋回はサーマリング(サーマ ルの強さ・強い方向を感じる)のためにあ る 2014/1/11
5
Ⅱ. ソアリングのために必要なこと • 見えない空気の上方への流れの中に 自分の位置を維持する • そのために必要なことは? – 1. 重力変化を感じること
– 2. 空気の流れのイメージをもつ – 3. 上記を何時間でも続けられること 2014/1/11 6
ソアリングに必要とされるもの – 1. 重力変化を感じること – 2. 空気の流れのイメージをもつ – 3. 上記を何時間でも続けられること
2014/1/11 7
上昇気流の強さ( = G変化)を感じるために • 背景 – 人間は加速度の変化しか感じられない – G変化を感じられる =
リラックスした状態 = ストレスが ない状態 • 筋肉に緊張をかけない = スティックを握りしめない • G変化を感じることで上昇気流を探す事が出来る • 対策 – G変化をかけない旋回を練習する(人工的なGを作ら ない) • 旋回初動時・停止時・バンクコントロール時に滑っていること(過度 な旋回操作)による横方向のG • 旋回中の過度なピッチダウン・ピッチアップによる下方へのG • 「サーマルにばーんと入れる」などは誤解を生む – 初等教育が非常に重要 2014/1/11 8
人間が感じられるのは加速度 (速度変化)のみ Fly here サーマル断面の上下の空気速度 Advanced Soaring Made Easy by
Bernard Eckey
無駄な重力(人工的なG)とは? 外滑り旋回 求心力<遠心力 :外滑り(スキッド) 定常旋回 求心力=遠心力 :定常旋回 内滑り旋回 求心力>遠心力 :内滑り(スリップ)
2014/1/11 滑っている旋回 -> 外力を作り出す -> 上昇気流のGが感 じられなくなる 10
上昇気流の強さ(G変化)を感じるためのポイント • 操縦桿を握りしめない – ラケットスポーツはみな同じ • 操縦桿の上の方に添える程度 – モーメントが長い、小さい力で動かせる •
なめらかに加速していくイメージでの操舵 – 流体は急激に曲がらない • 探り舵をしない – 人工的なGを作り出さない • 早稲田式視野改善プログラム – 櫻井玲子氏 開発 2014/1/11 11
センタリング 2014/1/11 12
センタリングに関する大きな間違い • 上昇気流に当たったら回る? – No ! – 「回れ」ではなく、「まず探れ」 – 「プラスエリア」は思っている以上に広い、「上
がれるプラス」はそれなりに狭い • xx 秒経ったら伸ばす ? Xx度回ったら伸 ばす? – No ! – 理論としては理解しておく – 機械的なものでは無い、感じることが重要 2014/1/11 13
センタリング 基本理論 (1) センターの移動 • 要するに良い方に寄せる – ①強い方にのばす – ②弱い方では早く回る
– ③旋回の中心をなるべく 早くリフトの方向に持って いく(上記の組み合わせ) 2014/1/11 クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 14
センタリング 基本理論 (2) バンクと速度と旋回にかかる時間 横軸 バンク 縦軸 速度 kts (km/h
は1.8倍) 一般的なサーマル旋回は 20 – 25 秒 (バンク30 – 45度、速度 85 – 95 km/h) 2014/1/11 15
センタリング 基本理論 (3) バンクと速度と旋回直径 横軸 バンク 縦軸 速度 kts (km/h
は1.8倍) 一般的なサーマル旋回直径は 200 ~ 300m (バンク30 – 45度、速度 85 – 95 km/h) 2014/1/11 16
センタリング 基本理論 (4) 旋回半径と沈下率 横軸 旋回半径 縦軸 沈下率 速度一定でバンクを変えた場合の旋回半径と沈下率をプロット バンクを入れすぎれば沈下率は急激に増える(バンク45度以上)
2014/1/11 17
実際のセンタリングのポイント (1) • ロールイン時に人工的なGをかけない(人工的な 加速度を作らない)ことにより、ロールイン時に サーマルのGを感じるのが重要。のばすときも、 戻すときも、スムーズに、機械的に操作しない。 • ロールイン時に上昇気流のエネルギーの大きさ を意識する
– どの程度のサイズがあるのか?(どれくらいリフトがプ ラス方向に続くのか?) – バリオがプラスだからまわる、なんてのはダメ 2014/1/11 19
実際のセンタリングのポイント (2) • 加速度一定 = 等速度 = コア 重力変化 2014/1/11
– 加速度変化を感じる、加速度が 減ってきたら(等速度になったら) 回り始める(回るでは無い!) – 傾けられた方に回りはじめる – 傾けられるエネルギーを感じる(傾 けられるエネルギーが強い = コア に近い) – 回り始めてGが減っていく感じがし たら止める(伸ばす) – Gがかかるとリフトの強さが分から なくなる(滑り、荒いロールインな ど) – ロールイン中の舵に対しての傾き を押し返す強さでコアの強さを判 断する(これ一番大事なとこ ろ!!!) 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 20
実際のセンタリングのポイント (3) • ケース② – センターからかなり外れて いる場合 – 傾けられるエネルギーが 弱い
– 早い段階で上方の加速度 が一定になる – まずは煽られた方に振っ てみる(回れるほど強い 感じがしないとき) – その後は同じ • ケース③ – センターを通ったとき – 強い加速度、でもどちらに も傾かない – どっちでもよいから回る 2014/1/11 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 21
実際のセンタリングのポイント (4) • センターから通り過 ぎたとき – 上方向の重力が減 り始めてしまった(落 ちていく感じ) –
とりあえずまわる – またGが増え始めたら のばす(①) – Gがゼロになったとこ ろで旋回に入れる (②) 2014/1/11 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 22
何km/h で回れば良いんですか? (1) • 「速度を抜けば抜くほどよい」は必ずしも正しいわ けではない • 機体、翼形、翼面積、翼面荷重により異なる ので機体が変わると(機体によっても)必ずし も一意ではない
– クラブクラスとスタンダードクラスでも違います 2014/1/11 23
何km/h で回れば良いんですか? (2) 2014/1/11 24
何km/h で回れば良いんですか? (3) • Best L/D から最小沈下速度の間のポーラー は?(ASK21を基準にして) – Duo
• 最小沈下速度が大きい = 旋回半径大 – ASK13 • 最小沈下速度が小さい、沈下率は減っていく • 最小沈下速度近辺、逆側のポーラー(back polar) がフラットか、落ちているのか? – Duo • 最小沈下速度よりも少ない速度では沈下率大 = 速度 を抜くメリットがない • 沈下率が増える = 気流の剥離が始まっている = あがらない 、操縦性が悪い(気流の中で安定しない) 2014/1/11 25
旋回と糸(ヨーストリング) サーマリングパフォーマンスのためにトップラダーを使う 特に胴体の長い複座機(例:DuoDiscus)の前席では顕著に内滑りにな ります。(ボールゲージがあったら一緒に見てみると良い) (単座機は機体に依ります。LS8 は内滑り、Ventus2 は滑らせないほ うが座りが良いです) Advanced Soaring
Made Easy by Bernard Eckey
センタリングの例 2014/1/11 27
ソアリングに必要とされるもの(再掲) – 1. 重力変化を感じること – 2. 空気の流れのイメージをもつ – 3. 上記を何時間でも続けられること
2014/1/11 28
上昇気流の種類? A. サーマル C. リッジ 2014/1/11 B. 前線 コンバージェンス D.
ウエーブ 29
A. サーマル 2014/1/11 30
サーマルの生成 • 暖められた空気が 地面から上昇 • 傘型 • 低いところは狭い、 高いところは広い •
周りは沈下 • 底部では吸い込ま れる Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 31
サーマルの構造 • • • • • 全体の形(低いところ、高いところ)をイメー ジ b. 上昇帯のエリアは思っている以上にかな
り広い a. コアで無いと上がらない 下層は上層より狭い サーマル周辺の大気は吸い込まれる – • • • a. コアのサイズは上から下まで一定 複数コア サーマル頂上: – – – • 逆転層の存在(異なる気団、風速変化、風向変化) ウインドシア、乱気流(水道の蛇口を逆さまにして 水を出しているイメージ) 逆転層をすこし上ろうとする d. サーマル周辺には下降気流 – 2014/1/11 周囲の地面の風向・風速が変化する C. 下降気流にはがたがたとした揺れ 丸伊満 風を聴け 33
上昇気流に遭遇したときの バリオメーターの指示 A) 上昇気流手前 の沈下 B) 上昇気流手前 の乱流でプラス を示す C)
乱流を過ぎてま たマイナスに D) プラス帯に入っ てくる、指示の 遅れがあるので まだ0 E) 遅れた指示でバ リオがプラスを 実際よりも大きく 示す F) 実際の上昇率 になる 2014/1/11 Sky full of heat by Sebastian Kawa 35
たこ足サーマル • 地表面~2000ftくらいまで (地形の影響) • 2000ft以上でまとまるケー スが多い • 隣のリフトでまわっている といつの間にか同じコアに
なる • 空中衝突の危険性 – お互いに旋回中心をそろえ る必要がある Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 36
接近して旋回する場合 良くないケース BGA Glider Instructor Manual 37
マルチセルでのセンタリング 2014/1/11 クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 38
低層のサーマルはまとまってない 2014/1/11 39
2段階サーマル • 一度上昇率が悪くなった後に上昇率が良く なったケース • 逆転層の前で弱くなってしまった場合 Tom Bradbury Sailplane &
Gliding より 2014/1/11 40
ウインドシアのリフトへの影響 • • ウインドシアは思っている以上に多い(ブルーコンディションでは特に多い) 上昇率が悪くなったらまずはバンクを緩めてみて、強い方向を感じてみる。休んでいる 暇はない – • • •
2014/1/11 バンクつけすぎ、速度つけすぎると縦Gがかかってしまって感じられなくなる Gをかけてしまうとコアの移動が感じられない。極力Gをかけずに旋回する ブルーの日はとくに多い G変化を敏感に感じることが必要 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 41
サーマルの生成 • 日射 • 風 • トリガー 2014/1/11 42
日射 • 季節による日射の強さ – 春 南中高度高い 太陽入 射角大きい 日射強い、上層 寒気
– 夏 南中高度高い 太陽入 射角大きい、湿度高い – 冬 南中高度低い 日照時 間短い • 時間帯による変化 – 雲底高度が上がる – 逆転層を突き抜ける 時間帯とサーマルの強さ 緑 春 黄色 夏 赤 秋 白 冬 逆転層 2014/1/11 サーマルフライング 43
風・トリガー • 暖まった空気もトリガーがない と上昇しない – 湖岸、川岸 – 丘 – 人工的構造物(電波塔)
– 空気をかき乱す物 • 車 • 電車 – 林 – 雲の陰 – 風 – Etc • 詳細はサーマルフライング 2014/1/11 サーマルフライング クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 44
トリガー 2014/1/11 Sailplane & Gliding 45
暖まりやすい地面とは? • 平面より斜面 –丘 • 標高の低いところよりも高いところ – 乾きやすい、段差がトリガーに – 平地に見えても実は。。
• 比熱 – 田んぼより畑 2014/1/11 46
熱のたまり方 • 比熱 – 乾いているとき • 畑、斜面 • 冬場は田んぼでも乾いている –
湿っているとき(雨上がりの後) • 斜面より乾きやすいグランド、工場 • 斜面がイマイチ(雨が多いため?) • 空気の減率による上昇気流の発生しやすさ – 減率良い日 • 空気が地面から離れやすい、すぐリフトになる – 減率悪い日 • 空気が地面から離れにくい、なかなかリフトにならない(リフト が少ない)、でも強かったりする(エネルギー溜まる) 2014/1/11 47
一見ただの平野ですが。。 2014/1/11 48
川 丘に注目意外に凹凸有り 2014/1/11 49
除川 2014/1/11 防風林 50
湖の影響 夏の板倉 • 湖 (lake breeze) – 板倉滑空場の場合、夏場150-180度方向の風が吹くと渡瀬遊水 池の風下になりあがらなくなる –
100度くらいの風だと遊水池の影響が無くなる • 同様に川の風下にも上記と同様の現象が発生する(river breeze?)風がどちらから(川風・土手風)吹いているかで 川のどちらへいくかは考えるべき Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 51
ソアリングのための雲の見方 2014/1/11 52
積雲の一生 (1) 2014/1/11 クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 54
積雲の一生 (2) できはじめの積雲(前ページ図 (4)) 2014/1/11 55
積雲の一生 (3) できはじめ、その後の雲 A. 朝 B. 午前中 C. 午後 D.
午後遅く Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 56
積雲の一生 (4) 成長しきった雲 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11
57
積雲の一生 (5) 雲の消失 • 雲頂がぼやける • 雲底がぼやける(下から見ると穴が空いている、 横から見たときは一見ちゃんと見える) – 雲頂の観察が大事
2014/1/11 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 58
積雲の一生 (6) 雲の崩壊 • 部分的に沈下、プラス – 上空の風の影響 Tom Bradbury Sailplane
& Gliding より 2014/1/11 59
積雲の一生 (8) 雲の持続する時間 • 下記は一つの例、時間帯(午前中、日中、夕方)によって 持続時間は変わってくる • 20km 先の雲に 150
km/h でグライドすると? Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 61
雲へのアプローチの仕方 2014/1/11 62
風とクラウドストリート • 風に沿ってラインを形成する • とはいえライン上全部が良いわけでは無く 強弱がある • ライン上を飛ぶ ⇒ヒットレートを上げられる Tom
Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 64
クラウドストリート、間隔 • 対流層の2~3倍の間隔 – 対流層深い ⇒ サーマル間隔が広い 2014/1/11 クロスカントリーソアリング by
ヘルムート・ライヒマン 65
風が無いときのサーマル分布 • 風がないときも何らかの分布をする Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11
66
使える雲のサイン 1. 2. 3. 4. 5. 6. 雲底が上にへこんでいる 雲頂がしっかりしている(カリフラワーのよう) ステップクラウド
ウイスプ カーテン雲 サニーサイド(太陽側)、風上側 – エネルギーが供給されている 7. 風上がフックしている雲 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 67
使える雲のサイン 1. 強いリフトの雲の形 リフトが強い場合、雲底がへこんだ形になる 2014/1/11 Sky full of heat by
Sebastian Kawa 68
使える雲のサイン • 3. ステップ(雲の階段) • 4. ウィスプ(雲片) • 5. カーテン雲
3. 雲のステッ プ 2007.5.16 13:15
4. 雲のウィスプ 2007.5.16 14:59
使える雲のサイン 5. コンバージェンスのカーテン雲 パフ 2014/1/11 72
使える雲のサイン 6. 積雲の何処へ行けば良いの? 基本 エネルギーの高い場所 •A: サニーサイドにアプローチす る •B: 風上にアプローチする
•C: 風と太陽が逆側の例 その日の積雲がどのパターンかを見極めるのが重要 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 73
6. 積雲の何処へ行けば良いの? 風向と太陽が同じ方向の場合 風向と太陽の方向が同じ場合、最も強い場 所はサニーサイド、風上側のことが多い 2014/1/11 Sky full of heat
by Sebastian Kawa 75
6. 積雲の何処へ行けば良いの? 太陽と風向が逆方向の場合 弱い北東風で暖まった地面に雲が流れてきた場合、地上は雲の影ですぐに冷やさ れる。このような場合、リーサイド(風下側)に強いリフトがある場合がある。 (日本で言えば東風トップ4000ft 小山方面積雲、のような場合) 2014/1/11 Sky full
of heat by Sebastian Kawa 76
6. 積雲の何処へ行けば良いの? 風が強い場合の雲底 左図 風が強い場合 上昇気流が風に傾斜して積雲が 出来る。 雲底の真下に行っても上昇気流 が無い場合がある。 このような場合はもっと風上を試
してみる。 2014/1/11 右図 風が無い場合 サーマルソースの直上に積雲 が出来る。 Sky full of heat by Sebastian Kawa 77
使える雲のサイン 7. フック雲(鍵雲) • 逆転層に押さえつけられて、上空の風が 強い – 風上側に強いプラス 2014/1/11 Tom
Bradbury Sailplane & Gliding より 79
積雲の下のマルチセル ウインドシア • 積雲の下でも強いコ アを丹念に探すこと が重要(弱いところで まわらない) • 弱いところは逆転層 を突き抜けられない
2014/1/11 Bernerd Eckey: Advance Soaring Made Easy 丸伊満 風を聴け 80
フラットな積雲 • 安定層に押さえつけられている – 強い安定層があることが想定される • 上層が乾いている • 雲底付近で急激にリフトが弱くなる –
雲底まで上がれない、無理に雲底まであがることに固 執しても無駄なことが多い Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 81
湿っている空気での積雲の終わり • 上層の空気が湿っている場合、積雲の拡散(スプレッドア ウト)により積雲が消失 2014/1/11 クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 82
ダメになるパターン スプレッドアウト(広がって終わるとき) • 上空が湿っていて層雲が広がってしまうケース – クラゲの傘のような雲ができたら注意! Tom Bradbury Sailplane &
Gliding より 2014/1/11 83
積雲の拡散・層雲の影響 湿った空気の影響による拡散により、日射が遮られ、上昇気流の活動が弱められる -> 日射のウインドウがあいているときは日射エリアのみ、上昇気流が残ることがある ので、日射を求めて移動 2014/1/11 クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 84
ブルーコンディションでのヘイズドーム ヘイズドーム(逆転層の盛り上がり)を探す (サニーファンサングラスが有効) 2014/1/11 Sky full of heat by Sebastian
Kawa 85
雲の真下に入る(真上を見上げる) • 大抵45度上を見て いて直上をみてな いため、リフトエリア に入れていない(B) • 風下からアプローチ しない(沈下帯を通 る(A))
wind Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 90
次の雲の観察 雲底まで上がりきってしまうと周りの雲が見えなくなり、次に移るべき雲 が分からなくなる。雲底まで上がりきる前に次の行き先を観察して決め ておく。(強い雲ほど雲底が高い) 2014/1/11 Sky full of heat by
Sebastian Kawa 91
B. 前線・コンバージェンス 2014/1/11 92
前線・コンバージェンス • 異なる空気のぶつかりにより発生 • 地形の影響を受ける 2014/1/11 93
異なる空気のぶつかり • 温まると空気は軽くなり、上昇する – 逆に湿った空気は重い • 性質の違う空気同士は混ざりにくい – 例 滝川滑空場下流
空知川と石狩川の合流点 2014/1/11 94
異なる空気のぶつかり 海陸風前線 暖かい軽い空気 2014/1/11 湿った重い空気の潜り込み クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 95
異なる空気のぶつかり リフトの強い雲のサイン • ステップ • ウイスプ • ぼろぼろ雲 Tom Bradbury
Sailplane & Gliding より 2014/1/11 96
コンバージェンスのカーテン雲 パフ 2014/1/11 99
雲のウィスプ 2007.5.16 14:59
前線の境目 2014/1/11 101
コンバージェンス どこを飛ぶか? (1) • ポイント 1. 仮想的なスムーズな ラインを意識 2. 空気のぶつかり面
の傾き 3. パフの前面へ • ガタガタしてあがらな い場合 – 冷たい空気のエリアで 回っている – クリアな空気の側に移 動 – パフがどんどん形成さ れたらクリアな側へ 2014/1/11 102
コンバージェンス どこを飛ぶか? (2) • 回るとあがらない場 合 – 前線面の上昇帯は 狭い –
場所によって旋回で きる広さの場所があ るので、そこまで移 動してから旋回して 上昇 – 旋回を始めてみて、 上昇率が下がるよう であればそこはあが らない(狭い)場所。 旋回をやめて先を 探す。 2014/1/11 103
前線の尺取り虫ジャンプ • 前線が前線面から 500m 程度急速に クリアな空気側に ジャンプ • 前線面であがって いたのに急にあが
らなくなるような場 合 • 前面に急にパフが できる場合、パフ の前面に移動 • Sea Breeze and Local winds 2014/1/11 104
山岳コンバージェンスの例 山岳コンバージェンス 対地的にとどまっていることが多い 2014/1/11 105
平野コンバージェンスの例 平野のコンバージェンス 風に流されて移動するため、コンバー ジェンスの移動に併せて自分の場所 を移動する 2014/1/11 丘のエリアでは移動速度が遅い 106
平野コンバージェンス 多々良沼上空 2014/1/11 107
平野のコンバージェンス時のアメダス 風のぶつかりが顕著に見られる 2014/1/11 108
平野コンバージェンス例 羽生上空 2014/1/11 109
平野コンバージェンス例 板倉北東 2014/1/11 110
サーマル・コンバージェンス を見るために • オレンジ、ブラウン系サングラス – サーマルの見えるサングラス(コントラスト大) • ブルーコンディションでのパフ • 積雲コンディションでの雲の外観
• コンバージェンスコンディションでの空の色の差 – Zeiss skylet fun 推奨 • 競技パイロットの大部分が利用 • 残念ながら日本での販売終了 • アサヒオプティカルより後継品あり(「サニーファン」) – ブルーレンズはグライダーには不向き 2014/1/11 112
山岳回り込みコンバージェンス • 南東風で筑波山の後ろ • 北西風での赤城山の後ろ • 西北西の風で浅間山の後ろ 2014/1/11 Sky full
of heat by Sebastian Kawa 113
梅雨明け後~9月前半 の関宿が好条件な理由 半島コンバージェンス • 東京湾、鹿島灘からの風の収束により対流が活発化 – 午後遅くなると鹿島灘からの風が卓越 – http://kasayan.naganoblog.jp/d2011-07_2.html 2014/1/11
114
C. リッジ リッジサーマル 2014/1/11 115
D. ウエーブ 2014/1/11 148
Ⅳ. うまくなるためには? 2014/1/11 206
ソアリング練習でのポイント • 正しいソアリングのイメージを持つ – 間違ったイメージを身につけさせない(例:上空が出来 ない段階での離着陸練習) • 無駄な重力を発生させない、スムーズな旋回 • 空を観察し、空気の流れをイメージする
– 引き出しを多く持つ – 空を眺めて、どの図にマッチするか? 2014/1/11 210
自分をつくりあげるには(長期) Marui Diagram・・・なりたい自分像をイメージ
Justin Wills said, Is Everything under the control ? except
weather すべてのことをコントロールしなさい (天気はコントロールできませんが) 2014/1/11 214
テキストの紹介 (1) • • • • • 2014/1/11 風を聴け クロスカントリーソアリング
サーマルフライング インナーゲーム TP, JSA インフォメーション、 Sailplane & Gliding 215
テキストの紹介 (2) • スカイスポーツ気象学 – 日本パラグライダー協会出 版 – ドイツハンググライダー協 会制作の日本語版
– 雲の形の変化を観察する のに非常にお勧め – http://www.jpapg.jp/27shop/dvd_skyspo rts.html 2014/1/11 216
資料出展 • • • クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン サーマルフライング Tom Bradbury
– “Gliding Meteorology” • 日本語版 気象と飛行 – Sailplane & Gliding • • • • • • • • • • • 2014/1/11 丸伊満 風を聴け 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 日口祐二 TP04 記事 丸伊満 TP03 記事 Ingo Renner メモ 笠原さんブログ Sky full of heat by Sebastian Kawa Advanced Soaring Made Easy by Bernard Eckey BGA Glider Instructor Manual FAA Glider Flying handbook Safety in mountain flying by CNVV 217