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滑空スポーツ講習会2013 第2回仙台 ソアリングセミナー / jsa gliding s...

滑空スポーツ講習会2013 第2回仙台 ソアリングセミナー / jsa gliding seminar 2014 soaring seminar

滑空スポーツ講習会2013 第2回
日時:2014年1月25日(土)13:00~17:00
場所:仙台  シエロ仙台ビル 2F
講師:中澤 和夫
講師:丸山 毅

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JSA seminar

January 25, 2014

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Transcript

  1. 講師紹介 丸山 毅 42歳 (2013/12現在) 総飛行時間 2700 時間 クロスカントリー距離 90000

    km グライダー競技経験 日本選手権 1996-2003 優勝2回 世界選手権 1999年(34位) 2008年(27位) 2014年 世界選手権日本代表選手 早稲田大学 理工学部 機械工学科 修士卒 日本オラクル株式会社(外資IT系) エンジニア 早稲田大学 航空部 コーチ 日本グライダークラブ インストラクター Soarist インストラクター 2
  2. アジェンダ • Ⅰ. グライダーにおける旋回とは? • Ⅱ. ソアリングに必要なこと – 1. 重力変化を感じる

    – 2. 知識(上昇気流の種類別の注意点) • A. サーマル • B. 前線・コンバージェンス • C. リッジ • D. ウエーブ – 3. 長時間フライトするために • Ⅲ. うまくなるためには? 2014/1/11 4
  3. 上昇気流の強さ( = G変化)を感じるために • 背景 – 人間は加速度の変化しか感じられない – G変化を感じられる =

    リラックスした状態 = ストレスが ない状態 • 筋肉に緊張をかけない = スティックを握りしめない • G変化を感じることで上昇気流を探す事が出来る • 対策 – G変化をかけない旋回を練習する(人工的なGを作ら ない) • 旋回初動時・停止時・バンクコントロール時に滑っていること(過度 な旋回操作)による横方向のG • 旋回中の過度なピッチダウン・ピッチアップによる下方へのG • 「サーマルにばーんと入れる」などは誤解を生む – 初等教育が非常に重要 2014/1/11 8
  4. 上昇気流の強さ(G変化)を感じるためのポイント • 操縦桿を握りしめない – ラケットスポーツはみな同じ • 操縦桿の上の方に添える程度 – モーメントが長い、小さい力で動かせる •

    なめらかに加速していくイメージでの操舵 – 流体は急激に曲がらない • 探り舵をしない – 人工的なGを作り出さない • 早稲田式視野改善プログラム – 櫻井玲子氏 開発 2014/1/11 11
  5. センタリングに関する大きな間違い • 上昇気流に当たったら回る? – No ! – 「回れ」ではなく、「まず探れ」 – 「プラスエリア」は思っている以上に広い、「上

    がれるプラス」はそれなりに狭い • xx 秒経ったら伸ばす ? Xx度回ったら伸 ばす? – No ! – 理論としては理解しておく – 機械的なものでは無い、感じることが重要 2014/1/11 13
  6. センタリング 基本理論 (1) センターの移動 • 要するに良い方に寄せる – ①強い方にのばす – ②弱い方では早く回る

    – ③旋回の中心をなるべく 早くリフトの方向に持って いく(上記の組み合わせ) 2014/1/11 クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 14
  7. センタリング 基本理論 (2) バンクと速度と旋回にかかる時間 横軸 バンク 縦軸 速度 kts (km/h

    は1.8倍) 一般的なサーマル旋回は 20 – 25 秒 (バンク30 – 45度、速度 85 – 95 km/h) 2014/1/11 15
  8. センタリング 基本理論 (3) バンクと速度と旋回直径 横軸 バンク 縦軸 速度 kts (km/h

    は1.8倍) 一般的なサーマル旋回直径は 200 ~ 300m (バンク30 – 45度、速度 85 – 95 km/h) 2014/1/11 16
  9. 実際のセンタリングのポイント (2) • 加速度一定 = 等速度 = コア 重力変化 2014/1/11

    – 加速度変化を感じる、加速度が 減ってきたら(等速度になったら) 回り始める(回るでは無い!) – 傾けられた方に回りはじめる – 傾けられるエネルギーを感じる(傾 けられるエネルギーが強い = コア に近い) – 回り始めてGが減っていく感じがし たら止める(伸ばす) – Gがかかるとリフトの強さが分から なくなる(滑り、荒いロールインな ど) – ロールイン中の舵に対しての傾き を押し返す強さでコアの強さを判 断する(これ一番大事なとこ ろ!!!) 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 20
  10. 実際のセンタリングのポイント (3) • ケース② – センターからかなり外れて いる場合 – 傾けられるエネルギーが 弱い

    – 早い段階で上方の加速度 が一定になる – まずは煽られた方に振っ てみる(回れるほど強い 感じがしないとき) – その後は同じ • ケース③ – センターを通ったとき – 強い加速度、でもどちらに も傾かない – どっちでもよいから回る 2014/1/11 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 21
  11. 実際のセンタリングのポイント (4) • センターから通り過 ぎたとき – 上方向の重力が減 り始めてしまった(落 ちていく感じ) –

    とりあえずまわる – またGが増え始めたら のばす(①) – Gがゼロになったとこ ろで旋回に入れる (②) 2014/1/11 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 22
  12. 何km/h で回れば良いんですか? (3) • Best L/D から最小沈下速度の間のポーラー は?(ASK21を基準にして) – Duo

    • 最小沈下速度が大きい = 旋回半径大 – ASK13 • 最小沈下速度が小さい、沈下率は減っていく • 最小沈下速度近辺、逆側のポーラー(back polar) がフラットか、落ちているのか? – Duo • 最小沈下速度よりも少ない速度では沈下率大 = 速度 を抜くメリットがない • 沈下率が増える = 気流の剥離が始まっている = あがらない 、操縦性が悪い(気流の中で安定しない) 2014/1/11 25
  13. サーマルの生成 • 暖められた空気が 地面から上昇 • 傘型 • 低いところは狭い、 高いところは広い •

    周りは沈下 • 底部では吸い込ま れる Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 31
  14. サーマルの構造 • • • • • 全体の形(低いところ、高いところ)をイメー ジ b. 上昇帯のエリアは思っている以上にかな

    り広い a. コアで無いと上がらない 下層は上層より狭い サーマル周辺の大気は吸い込まれる – • • • a. コアのサイズは上から下まで一定 複数コア サーマル頂上: – – – • 逆転層の存在(異なる気団、風速変化、風向変化) ウインドシア、乱気流(水道の蛇口を逆さまにして 水を出しているイメージ) 逆転層をすこし上ろうとする d. サーマル周辺には下降気流 – 2014/1/11 周囲の地面の風向・風速が変化する C. 下降気流にはがたがたとした揺れ 丸伊満 風を聴け 33
  15. 上昇気流に遭遇したときの バリオメーターの指示 A) 上昇気流手前 の沈下 B) 上昇気流手前 の乱流でプラス を示す C)

    乱流を過ぎてま たマイナスに D) プラス帯に入っ てくる、指示の 遅れがあるので まだ0 E) 遅れた指示でバ リオがプラスを 実際よりも大きく 示す F) 実際の上昇率 になる 2014/1/11 Sky full of heat by Sebastian Kawa 35
  16. たこ足サーマル • 地表面~2000ftくらいまで (地形の影響) • 2000ft以上でまとまるケー スが多い • 隣のリフトでまわっている といつの間にか同じコアに

    なる • 空中衝突の危険性 – お互いに旋回中心をそろえ る必要がある Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 36
  17. ウインドシアのリフトへの影響 • • ウインドシアは思っている以上に多い(ブルーコンディションでは特に多い) 上昇率が悪くなったらまずはバンクを緩めてみて、強い方向を感じてみる。休んでいる 暇はない – • • •

    2014/1/11 バンクつけすぎ、速度つけすぎると縦Gがかかってしまって感じられなくなる Gをかけてしまうとコアの移動が感じられない。極力Gをかけずに旋回する ブルーの日はとくに多い G変化を敏感に感じることが必要 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 41
  18. 日射 • 季節による日射の強さ – 春 南中高度高い 太陽入 射角大きい 日射強い、上層 寒気

    – 夏 南中高度高い 太陽入 射角大きい、湿度高い – 冬 南中高度低い 日照時 間短い • 時間帯による変化 – 雲底高度が上がる – 逆転層を突き抜ける 時間帯とサーマルの強さ 緑 春 黄色 夏 赤 秋 白 冬 逆転層 2014/1/11 サーマルフライング 43
  19. 風・トリガー • 暖まった空気もトリガーがない と上昇しない – 湖岸、川岸 – 丘 – 人工的構造物(電波塔)

    – 空気をかき乱す物 • 車 • 電車 – 林 – 雲の陰 – 風 – Etc • 詳細はサーマルフライング 2014/1/11 サーマルフライング クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン 44
  20. 熱のたまり方 • 比熱 – 乾いているとき • 畑、斜面 • 冬場は田んぼでも乾いている –

    湿っているとき(雨上がりの後) • 斜面より乾きやすいグランド、工場 • 斜面がイマイチ(雨が多いため?) • 空気の減率による上昇気流の発生しやすさ – 減率良い日 • 空気が地面から離れやすい、すぐリフトになる – 減率悪い日 • 空気が地面から離れにくい、なかなかリフトにならない(リフト が少ない)、でも強かったりする(エネルギー溜まる) 2014/1/11 47
  21. 湖の影響 夏の板倉 • 湖 (lake breeze) – 板倉滑空場の場合、夏場150-180度方向の風が吹くと渡瀬遊水 池の風下になりあがらなくなる –

    100度くらいの風だと遊水池の影響が無くなる • 同様に川の風下にも上記と同様の現象が発生する(river breeze?)風がどちらから(川風・土手風)吹いているかで 川のどちらへいくかは考えるべき Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 51
  22. 積雲の一生 (3) できはじめ、その後の雲 A. 朝 B. 午前中 C. 午後 D.

    午後遅く Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 56
  23. 使える雲のサイン 1. 2. 3. 4. 5. 6. 雲底が上にへこんでいる 雲頂がしっかりしている(カリフラワーのよう) ステップクラウド

    ウイスプ カーテン雲 サニーサイド(太陽側)、風上側 – エネルギーが供給されている 7. 風上がフックしている雲 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 67
  24. 使える雲のサイン 6. 積雲の何処へ行けば良いの? 基本 エネルギーの高い場所 •A: サニーサイドにアプローチす る •B: 風上にアプローチする

    •C: 風と太陽が逆側の例 その日の積雲がどのパターンかを見極めるのが重要 Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 73
  25. フラットな積雲 • 安定層に押さえつけられている – 強い安定層があることが想定される • 上層が乾いている • 雲底付近で急激にリフトが弱くなる –

    雲底まで上がれない、無理に雲底まであがることに固 執しても無駄なことが多い Tom Bradbury Sailplane & Gliding より 2014/1/11 81
  26. コンバージェンス どこを飛ぶか? (1) • ポイント 1. 仮想的なスムーズな ラインを意識 2. 空気のぶつかり面

    の傾き 3. パフの前面へ • ガタガタしてあがらな い場合 – 冷たい空気のエリアで 回っている – クリアな空気の側に移 動 – パフがどんどん形成さ れたらクリアな側へ 2014/1/11 102
  27. コンバージェンス どこを飛ぶか? (2) • 回るとあがらない場 合 – 前線面の上昇帯は 狭い –

    場所によって旋回で きる広さの場所があ るので、そこまで移 動してから旋回して 上昇 – 旋回を始めてみて、 上昇率が下がるよう であればそこはあが らない(狭い)場所。 旋回をやめて先を 探す。 2014/1/11 103
  28. 前線の尺取り虫ジャンプ • 前線が前線面から 500m 程度急速に クリアな空気側に ジャンプ • 前線面であがって いたのに急にあが

    らなくなるような場 合 • 前面に急にパフが できる場合、パフ の前面に移動 • Sea Breeze and Local winds 2014/1/11 104
  29. サーマル・コンバージェンス を見るために • オレンジ、ブラウン系サングラス – サーマルの見えるサングラス(コントラスト大) • ブルーコンディションでのパフ • 積雲コンディションでの雲の外観

    • コンバージェンスコンディションでの空の色の差 – Zeiss skylet fun 推奨 • 競技パイロットの大部分が利用 • 残念ながら日本での販売終了 • アサヒオプティカルより後継品あり(「サニーファン」) – ブルーレンズはグライダーには不向き 2014/1/11 112
  30. Justin Wills said, Is Everything under the control ? except

    weather すべてのことをコントロールしなさい (天気はコントロールできませんが) 2014/1/11 214
  31. テキストの紹介 (1) • • • • • 2014/1/11 風を聴け クロスカントリーソアリング

    サーマルフライング インナーゲーム TP, JSA インフォメーション、 Sailplane & Gliding 215
  32. テキストの紹介 (2) • スカイスポーツ気象学 – 日本パラグライダー協会出 版 – ドイツハンググライダー協 会制作の日本語版

    – 雲の形の変化を観察する のに非常にお勧め – http://www.jpapg.jp/27shop/dvd_skyspo rts.html 2014/1/11 216
  33. 資料出展 • • • クロスカントリーソアリング by ヘルムート・ライヒマン サーマルフライング Tom Bradbury

    – “Gliding Meteorology” • 日本語版 気象と飛行 – Sailplane & Gliding • • • • • • • • • • • 2014/1/11 丸伊満 風を聴け 市川展「スカイスポーツ」 1993/02 日口祐二 TP04 記事 丸伊満 TP03 記事 Ingo Renner メモ 笠原さんブログ Sky full of heat by Sebastian Kawa Advanced Soaring Made Easy by Bernard Eckey BGA Glider Instructor Manual FAA Glider Flying handbook Safety in mountain flying by CNVV 217