Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
技術的負債を "なるべく" 作らないためのコツ / Organization Performa...
Search
Yoshiaki Yoshida
June 23, 2017
Technology
17
13k
技術的負債を "なるべく" 作らないためのコツ / Organization Performance Tips
組織パフォーマンスを改善しよう!
http://kakakakakku.hatenablog.com/entry/2017/06/24/004845
Yoshiaki Yoshida
June 23, 2017
Tweet
Share
More Decks by Yoshiaki Yoshida
See All by Yoshiaki Yoshida
技術ブロガーを育てる!ブログメンタリングで何を教えているのか / Passion for Blog Mentoring
kakakakakku
8
37k
プログラミング初心者に教えるときは「身近な比喩」が重要なのだ! / Metaphor is Important for Beginner Programmer
kakakakakku
2
5.7k
プロジェクトの成功を支える ZenHub と モブプログラミング / ZenHub and Mob Programming
kakakakakku
1
5.8k
楽しく!アウトプットを習慣化しよう / Let's Enjoy Output
kakakakakku
3
6.9k
さぁ!今すぐプロジェクトリーダーに立候補しよう / Be a Project Leader
kakakakakku
3
9.1k
プロジェクトをリードする技術 (Kyash 社 再演) / Project Leading is Skill for Kyash
kakakakakku
4
2.2k
プロジェクトをリードする技術 / Project Leading is Skill
kakakakakku
43
47k
Mackerel で ECS をどこまでモニタリングできるのか / Monitoring ECS with Mackerel
kakakakakku
0
13k
[2018/01/30] Redash 初心者向けハンズオン / Redash Meetup #0.1
kakakakakku
0
2.4k
Other Decks in Technology
See All in Technology
[RSJ25] Feasible RAG: Hierarchical Multimodal Retrieval with Feasibility-Aware Embodied Memory for Mobile Manipulation
keio_smilab
PRO
0
120
クラウドセキュリティを支える技術と運用の最前線 / Cutting-edge Technologies and Operations Supporting Cloud Security
yuj1osm
2
290
AI駆動開発に向けた新しいエンジニアマインドセット
kazue
0
260
AI エージェントとはそもそも何か? - 技術背景から Amazon Bedrock AgentCore での実装まで- / AI Agent Unicorn Day 2025
hariby
4
1.2k
Bye-Bye Query Spaghetti: Write Queries You'll Actually Understand Using Pipelined SQL Syntax
tobiaslampertlotum
0
150
エラーとアクセシビリティ
schktjm
0
1k
Agile PBL at New Grads Trainings
kawaguti
PRO
1
320
ガチな登山用デバイスからこんにちは
halka
1
220
2025年にHCP Vaultを学び直して見えた景色 / Lessons and New Perspectives from Relearning HCP Vault in 2025
aeonpeople
0
210
「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」の必殺技演出を徹底解剖! -キャラクターの魅力を最大限にファンに届けるためのこだわり-
gree_tech
PRO
0
590
生成AIでセキュリティ運用を効率化する話
sakaitakeshi
0
260
テストを軸にした生き残り術
kworkdev
PRO
0
180
Featured
See All Featured
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
910
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
139
34k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.8k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
39k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.8k
Scaling GitHub
holman
463
140k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.1k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
667
120k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.1k
Transcript
技術的負債を “なるべく” 作らないためのコツ 2017.06.22 @kakakakakku
吉田 慶章 @kakakakakku - Makuake : CyberAgent Crowd Funding, Inc.
- DevOps Engineer 兼 技術広報 - AWS, DevOps, Rails, Certified Scrum Master - 今年からプログラミング講師の仕事もしてます - 趣味はブログを書くことです http://kakakakakku.hatenablog.com/
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/4079/ https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/6588/
http://lean-agile.fm/episode/22 ポッドキャストに出演して「寝不足」の話をしました #信頼残高 #意識高い
個人 Trello に書いてあるノルマを 達成しないと寝てはいけない話はマジです あー, 今日も寝てねー
さて ミサワ話は置いておいて...
今日の勉強会のテーマ 「技術的負債」
また「技術的負債」の話? もう聞き飽きてるかもしれないけど, まだまだ重要なことがある
今日の勉強会のテーマ 「技術的負債」 “なるべく” 作らないためのコツ
コツ 1 「技術的負債の分類」を理解しよう!
無鉄砲 → 汚いコード 慎重 → めったに使われないコード https://martinfowler.com/bliki/TechnicalDebtQuadrant.html 意図的 不注意
無鉄砲 慎重 意図的 不注意 設計する時間が ないんだから しょうがない 今すぐリリースしないと いけない →
マニュアルで対応する レイヤー化? 何それ? → 完全な技術力不足 もっとこうすべき だったなあ → より良い形を模索する
ナイーブな技術的負債 → 技術力不足 → 既に紹介した「無鉄砲」と同義 不可避な技術的負債 → 想定外のサービス成長など 戦略的な技術的負債 →
リリース日を最優先の価値とする場合など ( 個人的にはこの分類が理解しやすい )
コツ 2 新しい技術を導入する場合は 経験者を採用しよう!
重要なのは 「ナイーブな技術的負債」を避けること
経験者を採用しよう! - 経験のある人と一緒に開発をすれば, 効率良く学べる - 採用が難しい場合, 外部メンターにアドバイスをもらう - 相談ができるだけで, 成果が圧倒的に違う
- Pattern 14. 達人を味方に - もしくは事前にメチャクチャ素振りをしておく
コツ 3 改善症候群に陥らないようにしよう!
改善症候群 - 改善は癖になってしまうことがある - 1ms を改善できるマニアックな改善にどこまでの価値がある? - それ「エンジニアのエゴ」でしょ? - それよりも,
目の前にある 1000ms の課題を優先すべき
ペイオフマトリックス 低 ← 難易度 → 高 高 ↑ 効 果
↓ 低 質の良い課題を 発見するスキルが重要
コツはわかった, わかったけど じゃあ, 最高の開発ができる?
現実はそんなに甘くない
技術的な議論をちゃんとしてる? できることなら避けようとしてない? 深い議論ができてなければ, 技術的負債は無限に増える
コツ 4 「組織パフォーマンス」を改善しよう! 僕が好きな「組織論, 心理学, メンタリング, ファシリテーション」から紹介
“雑談のような質問” をしよう! Tips 1
雑談のような質問 - 「わからない!」「教えて!」と言えない人が多い - もしくは, 言えない雰囲気 (心理的安全がない) かも? - 質問することは,
1番効率良く学ぶ方法 - 質問すればすぐにわかるのに, 数時間ググった経験ない?
雑談のような質問 - 答えがないような質問も雑談のようにカジュアルにする - 議論が盛り上がってもっと良いアイデアに気付けたり - 質問された側も調べてあげたくなる - 質問することによって, 考えがまとまることもある
- これを「オートクライン」を呼ぶ
明日からすぐに実践しよう! 1日1回, 誰かに質問をしてみよう!
“ジョハリの窓” を意識して 相互理解を深めよう! Tips 2
開放の窓 (Open Self) 盲点の窓 (Blind Self) 未知の窓 (Unknown Self) 秘密の窓
(Hidden Self) 公開された自己 気付かない自己 隠された自己 未知の自己
開放の窓 (Open Self) 盲点の窓 (Blind Self) 未知の窓 (Unknown Self) 秘密の窓
(Hidden Self) 公開された自己 気付かない自己 隠された自己 未知の自己 自己開示
ジョハリの窓 (Johari Window) - 「自己開示」 - 自分のことを, ちゃんとメンバーに知ってもらえてる? - 逆に,
メンバーのことをどこまで知ってる? - 仕事で大切だと思っていることなどを, 伝えたことはある? - 秘密が多い人と仲良くなれそう?
開放の窓 (Open Self) 盲点の窓 (Blind Self) 未知の窓 (Unknown Self) 秘密の窓
(Hidden Self) 公開された自己 気付かない自己 隠された自己 未知の自己 フィードバック
ジョハリの窓 (Johari Window) - 「フィードバック」 - メンバーからどう思われているのか, 知る機会ってある? - 頑張ってるつもりなのに,
メンバーはそう感じてないかも? - 自分では気付かない部分に気付けることの大切さ - フィードバックをもらうためには, 信頼関係が前提になる
明日からすぐに実践しよう! 1日1個, 誰かに自分の話をしてみよう!
“ノンバーバルなコミュニケーション” で また話したくなる人になろう! Tips 3
ノンバーバルなコミュニケーション - ノンバーバル = 非言語 - ようするに「表情, 態度, トーンなど」のこと -
「話したい人」と「話したくない人」の違い - 「全然反応ないな, 話聞いてくれてるのかな?」 - うなずき, あいづち, 笑顔, 目線, ジャスチャーなど
明日からすぐに実践しよう! 話してくれてる人にノンバーバルで 「聞いてるよ」と伝えよう! ( プレゼンも, 聞いてる人からノンバーバルな反応があると嬉しいよ??? )
えっ...
自己啓発セミナー?w 他にも「アクノレッジメント」や「タックマンモデル」などの話をしたかったんだけど
まとめ
技術的負債を “なるべく” 作らない - コツ1 :「技術的負債の分類」を理解しよう! - コツ2 : 新しい技術を導入する場合は経験者を採用しよう!
- コツ3 :「改善症候群」に陥らないようにしよう! - コツ4 :「組織パフォーマンス」を改善しよう!