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SRE Lounge主催者が見てきた各社のSRE的取り組み

katsuhisa_
January 26, 2019

SRE Lounge主催者が見てきた各社のSRE的取り組み

第6回名古屋若手Webエンジニア交流会( https://wakateweb-nagoya.connpass.com/event/113111/ )にて話した資料です。SRE Lounge #srelounge 過去の発表から、各社のSRE 的取り組みを振り返ります。また、他社のSRE的取り組みを自社にどのように取り入れてきたのかの事例発表についても行っています。
冒頭では、SRE Lounge というイベントの概要についてもご紹介しました。
SRE Lounge にご興味やご質問のある方は、@katsuhisa__ ( https://twitter.com/katsuhisa__ )にお気軽にご連絡ください。
また、SRE Lounge のSlack グループがあるので、よければご参加ください。
https://join.slack.com/t/srelounge/shared_invite/enQtNTEwNjMxODEzOTQzLTIzMjk4ZmNhMTE3MmY3MjA0MmE0YTE2YzY1M2VkNmZlOTg1ZWZiZmY3Yzk2ZDZlOTk0OGJjM2JjNjk0NGVmMWU

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January 26, 2019
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Transcript

  1. • 北野 勝久 / @katsuhisa__ • SRE @ Studist Corporation

    • Organizer of SRE Lounge / Rails Developers Meetup • Developers Summit, / July Tech Festa 登壇 etc. • Linux カーネルと同い年
  2. 今日話すこと • SRE Lounge とは • SRE Lounge 過去発表の中から、 各社の優れたSRE的取り組みをいくつかご紹介

    ◦ また、それらの取り組みを スタディスト SREチームにどのようにマージしたか
  3. SRE Lounge 目的 • SRE Book の内容は、Google のDevOps であり、 他社による様々なかたちがあるはず

    ◦ 『Seeking SRE』の出版からも分かる通り • →各社の意見交換の場をつくる
  4. SRE Lounge 歴史 • UZABASE のSRE チームのメンバーが 発足させた勉強会(2018/1) ◦ 先日、生誕一周年をむかえた

    • クローズドで 小規模な勉強会運営をしていたが より 多くのSRE と交流を図るためオープンな勉強会に ◦ このタイミングで、私は運営側に参加
  5. SRE Lounge 特徴 • 1回の勉強会で、 複数社のプラクティスを知ることができる • 双方向なやり取りができる勉強会 ◦ 質疑応答が必ずある

    • 飲み物は開会時点で用意しておき カジュアルな雰囲気で • 運営の主体は、特定企業ではなく コミュニティ
  6. 弱者のSRE戦略 • 小さなチームでのSRE実践に焦点をあてた発表 ◦ Googleと同じ闘いはできないので自分たちで考える • SRE的取り組みを 各個撃破 , 情報戦

    , 接近戦 に分類 ◦ 各個撃破 ▪ 技術課題に対して、優先順位をつけて対応 ◦ 情報戦 ▪ 外部の情報と内部の情報を収集する • 外部:パブリッククラウドやOSS • 内部:プロダクトの方向性や、課題解決の優先度 ◦ 接近戦 ▪ 決定権を持つ人に信頼してもらう
  7. スタディストSREでのマージ • 各個撃破 ◦ > 技術課題に対して、優先順位をつけて対応 ◦ SRE タスクをバックログ管理し、優先順位の見極め •

    情報戦 ◦ > 外部の情報と内部の情報を収集する ◦ 週次打合せで、全社方針のアップデートや、技術情報を共有 • 接近戦 ◦ > 決定権を持つ人に信頼してもらう ◦ スタディストSREにとって周囲に信頼されることがいかに大事かを ドキュメントで共有している
  8. スタディストSREでのマージ • 組織構造 ◦ > SREをマトリックス的に配置する ◦ 特定の開発Prj. に対してSREをアサイン ▪

    ただし、継続的な機能開発をするスクラムチームに SREをアサインする取り組みは現状やっていない • その代わり、開発者が 開発に必要なインフラ環境を 自分たちで構築できるよう権限付与 ◦ そのためのシステム境界整備をSREが実施 ◦ 今後、Terraform template を整備予定 • SREチーム自体が一つのスクラムチームのため ◦ SREも運用で使うツールやシステム開発を行っている
  9. freeeにおけるSRE的取り組み • サービス規模拡大、組織規模拡大に どう対処してきたかをまとめた発表 ◦ 自動化、共通基盤化の推進 ▪ AWSのマネージドサービスや、SaaSを積極活用 ▪ 定期的な見直しで正しくチューニング

    ◦ 知識共有の見直し、権限整理、開発手法見直し ▪ SREオンボーディング ▪ SREヒーロー / SRE留学というSREチームへの短期受け入れ ▪ 障害振り返り会 ▪ アラート対応の一部移管 ▪ テスト自動化
  10. スタディストSREでのマージ • 知識共有の見直し、権限整理、開発手法見直し ◦ > SREオンボーディング ◦ 我々も実施 ▪ SRE本の輪読や、AWS上に同じ構成を再現する研修など

    ◦ > SREヒーロー / SRE留学というSREチームへの短期受け入れ ◦ 今後やってみたい ▪ SREチームの取り組みを開発チームに紹介することからはじめる ◦ > 障害振り返り会 ◦ 我々も実施しているが、SREチーム内に閉じているので、 freeeさんのように開発チーム全体を巻き込んだ形を模索したい
  11. スタディストSREでのマージ • > SREのスキルマップを描き、 > チームとしてカバー領域が多様になる状態を目指す • 我々もスキルマップを作成 ◦ 現状の用途は異なっており、

    チームの重点領域をチーム内で合意するために利用 ▪ Onboardingでの重点領域を定めている ◦ 各人の得意スキルをお互いに書く取り組みは 真似したい
  12. スタディストSREでのマージ • ToilがSRE機能を損なうことを関係者で理解する ◦ > Toil Limitを設け、厳守する ◦ 現在、カンバンでSREチームのタスク管理をしており、 カンバン内にOpsを格納するレーンを設けている

    ▪ すべてのタスクに対応コストのポイントを付与 ▪ Opsに要したポイント / 全体の進捗ポイントで、 Toil limit を計測 • > 組織フェーズに応じて、SREの焦点する領域を変化 • チームで変化する方向性について合意するため、 SREチームの今後について話す時間を設けている
  13. The tale is not for copying —though perhaps for emulating—

    but it can inspire the next step for all of us. by 『Site Reliability Engineering』 - Foreword https://landing.google.com/sre/sre-book/chapters/foreword/
  14. 引用スライド 弱者のSRE戦略 / SRE strategy for small team https://speakerdeck.com/rmanzoku/sre-strategy-for-small-team BacklogにおけるSREの事例

    / SRE Lounge #5 https://speakerdeck.com/nulabinc/sre-lounge-number-5 freeeにおけるSRE的取り組み https://speakerdeck.com/atk/freeeniokerusrede-qu-rizu-mi SRE的team開発Tipsとベストプラクティスっぽい何か https://speakerdeck.com/oguma/srede-teamkai-fa-tipstobesutopurakuteisutupoihe-ka
  15. • 北野 勝久 / @katsuhisa__ • SRE @ Studist Corporation

    • Organizer of SRE Lounge / Rails Developers Meetup • Developers Summit, / July Tech Festa 登壇 etc. • Linux カーネルと同い年