2019年4月に、GMOインターネット 次世代システム研究室が渋谷と大阪で開催したトークイベントの発表イベントです。
【概要】
昨今、様々なメディアで目にする量子コンピュータ。凄いことができそうだということは分かるものの、その仕組みを知っている方は多くはないのではないでしょうか。量子コンピュータは、ゲート方式とアニーリング方式に大別できます。アニーリング方式は既に実用化され、導入事例も幾つか現れています。一方、ゲート方式は実用化はまだ先ですが、その潜在的なポテンシャルはアニーリング方式よりも高く、いわば量子コンピュータの「本丸」とも言えます。
そこで、ゲート方式の量子コンピュータの理論と仕組みを簡単に紹介します。IBM社が提供している量子コンピュータSDKのQiskitを用い、簡単な検索と機械学習の問題をシミュレータ上で解くデモを行います。
検索のデモでは量子計算分野では定番のグローバーアルゴリズムを紹介し、機械学習のデモでは最新の論文を参考に誤り訂正の無いマシン(NISQ)向けのアルゴリズムを実装し簡単な分類問題を試みます。