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VPoEとして1年 もっとこうすればよかった3選 / VPoE Retrospective

konifar
November 30, 2022

VPoEとして1年 もっとこうすればよかった3選 / VPoE Retrospective

Kyash Tech Talk #5 マネジメント LT
https://kyash.connpass.com/event/265560/

konifar

November 30, 2022
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Transcript

  1. ©2022 Kyash Inc. 6 観察が大事 • KyashのVPoEは『Techチームの関わるプロダクトデリバリー全体』に責任を持つ ◦ https://github.com/Kyash/recruitment/blob/master/konifar_vpoe_readme.md •

    そのために必要な方針を決め、 障害を取り除き推進していく必要がある • 現状を把握するために、 情報をかき集める"観察"から始めるのが大事 1. 継続的に対話の場を作る
  2. ©2022 Kyash Inc. 7 継続的な観察が大事 • 一次情報をキャッチする場を作ってはいた ◦ Techメンバー/PdM全員との1on1、 konifarへのフィードバック会、

    (寿司会) ◦ めちゃくちゃ有益で、課題の抽出と見極めに大いに役立った • スポットで終わってしまって継続的に対話する場を作れていなかった ◦ どうしても日々MTGが多くなりがちなので最初から設定しておくべき 1. 継続的に対話の場を作る
  3. ©2022 Kyash Inc. 1. 継続的に対話の場を作る • 毎週30分、CTO/VPoEがいる場でテーマを決 めてざっくばらんに色々話す場をEM matsuuraさん発案で設定 •

    30点くらいの生煮えの話を雑に相談できる • 定期的に直接話せる場があるということが重要 最近始めたTGIF 8 EM matsuuraさんが社内で公開してくれたTGIFのドキュメント
  4. ©2022 Kyash Inc. 1. 継続的に対話の場を作る • マインドシェアを定期的に発信していくのも大事 • Kyashは反応してコメントをくれるメンバーが多 いので、

    雑に発信 => 対話という順序が有効 対話のタネとなる情報発信 9 社内で公開したお気持ちドキュメント
  5. ©2022 Kyash Inc. 10 継続的な対話が大事 • メンバーとマネジメント間での情報と考え方の差分をなるべく少なくする • ビッグバンリリースより小さなPull Requestを積み重ねる方がよいのと同じ

    • これがないと、何か方針を決める時の説明責任を果たすハードルが上がり、 実行責任より説明責任のことばかりに 頭を使ってしまいがち 1. 継続的に対話の場を作る
  6. ©2022 Kyash Inc. 2. スタートダッシュに投資する • 1月にVPoE就任し、4月にTechチーム全体の目 標を策定 • 目標を策定することで色々と動き出せてよかっ

    たが、今考えるともっと早く打ち出せたはず 1週間集中すれば終わる ことに1〜2ヶ月かけがち 13 『2022年Techチーム目標』 の社内資料より
  7. ©2022 Kyash Inc. 3. 難しい課題から逃げない • VPoEに就任して課題をマインドマップで整理 • 「事業のロードマップが分かりづらい」という声が 何人かのメンバーから上がっており、プロダクト

    開発フローやチーム体制、 採用といった他の課題 にも影響していることが見えていた 課題の根っこの見極め 17 Techチーム課題のマインドマップ
  8. ©2022 Kyash Inc. 18 Techチーム内で集中できる課題にフォーカスしすぎていた • 事業計画やプロダクトロードマップに課題の根っこがあるとは思っていたが、 VPoEとしてプロダクトデリバリーに 責任を持つという責務を全うすることを考えると、 そこが改善されていく前提でTechチームの生産力を上げるべ

    く採用と生産性向上にフォーカスする方がよいと判断した • この時の判断は悪くなかったとは思うものの、結果としてまだ根っこの課題は解決しきれておらず、 メンバーのモ チベーションにも影響してきている ◦ 自分が入っていれば解決できたとは言わないが、 今思うと解決をCXOやVPoPに頼って目を背けていた 3. 難しい課題から逃げない
  9. ©2022 Kyash Inc. 19 解決の方法がわからないような難しい課題に向き合う • 開発生産力3倍の方針を打ち出してから、 採用のリードにフォーカスしすぎていた ◦ 採用は5月くらいからの改善の効果が出てきて、

    9人のメンバーが入社を決めてくれているが... ◦ いま思うと、 自分が成果が出せそうな部分に集中してしまっていた • 事業計画やプロダクトロードマップの部分は、 チームを跨いで解決していく必要がある難しい課題 ◦ VPoEは、 こういったどう解決していくかわからない課題にこそ集中して向き合うべき ◦ ということで、 遅くなってしまいましたが今まさにこの部分の解決に取り組んでいます 3. 難しい課題から逃げない
  10. ©2022 Kyash Inc. 3. 難しい課題から逃げない • 自分は色々持ってパンクしがち • 4月から採用活動の役割を分割してリードをメン バーに委譲したのは本当によかった

    • 自分が解決するべき難しい課題に取り組むため に、 今以上にメンバーを頼って委譲を進めていこ うと考えています メンバーを頼って委譲を 進めていく 20 『2022年 Techチーム採用の戦略と戦術』 の社内資料より
  11. ©2022 Kyash Inc. もっとこうすればよかった3選 メンバーと話す場を最初から確保 し、 自分から情報発信しておくこ とが大事。 継続的な対話によってメンバーと マネジメント間で情報と考え方の

    差分を少なくする。 22 3ヶ月のチームのアウトプットの質 を高めるために、 最初に集中して 方針を決めるための時間を取る。 自分が担う期待と成果を明確にし て発信しておくとその意思決定を しやすくなる。 1. 継続的に対話の 場を作る 2. スタートダッシュに 投資する 課題の根っこだと思ったらそこを 解決するように動くべき。 どう解決していくかわからないよ うな難しい課題にこそ集中して向 き合い、 そのためにメンバーを 頼って委譲を進めていく。 3. 難しい課題から 逃げない