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アジャイルな情シスやってみた

 アジャイルな情シスやってみた

【第2回】KINTOテクノロジーズ MeetUp!の登壇資料です。
イベントURL:https://kinto-technologies.connpass.com/event/307584/

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Transcript

  1. 矢島 卓 (Taku Yajima) / きんちゃん(@quindim) 開発支援部 コーポレートITグループ • 業務SaaSの導入・維持管理・業務改善、

    生成AIの活用推進 • ファシリテーション、アジャイルコーチング • 社内アジャイルコミュニティ運営 • 趣味:妻の笑顔を見ること 2 自己紹介 2005/04 2011/08 2020/08 2023/01 KINTOテクノロジーズ 株式会社 (SW開発/コーポレートIT) テレシスネットワーク 株式会社 (占い/Webエンジニア) 株式会社エイチーム (ITサービス/IT全般) 株式会社MARUWA (製造業/IT統括) #ktc_meetup
  2. 3 • 「情シス」チームが「アジャイル」な状態に向かうまでのプロセスとイベント • 「個人の活動」から「チームの活動」へ • 「4つの仕組み」で「価値」と「成果」へのフォーカス • 定期的な「ふりかえり」と「カイゼン」 話すこと

    • 「手段」としてのアジャイル(「スクラム is 何」とか「プラクティス」紹介) • 細かい各イベントの内容(気になる人は座談会で!) 話さないこと 話すこと #ktc_meetup
  3. 7 コーポレートITの体制 #ktc_meetup • ヘルプデスク等のフロント対応 Tech Service • 定形的な運用対応 Infra

    Support • 社内IT基盤の活用と課題解決の仕組みづくり Corporate Engineering • グループ会社を横断したIT戦略実現 Enterprise Technology • 可視化による収益・業務プロセス最適化 Operation Process • コーポレートITグループの課題解決エンジン Boost 開発支援部 コーポレートITグループ ※6つのチームにより構成される 今回の話
  4. 8 CorporateEngineeringチームの業務範囲 #ktc_meetup 全社横断利用 開発 グループウェア コミュニケーション ナレッジ ヘルプデスク ストレージ

    MDM/EMM EDR/EPP DNS Security 脆弱性管理 コード管理 チケット管理 タスク管理 イメージ共有 IdP/Directory デザイン制作 ネットワーク • 対象:全社利用SaaS および業務デバイス(PC/モバイル) • 役割:チームトポロジーの文脈における「イネイブリングチーム」 • 各種SaaSの管理設計や、複雑度や難度の高い技術調査・検証
  5. 9 CorporateEngineeringチームの歴史 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり #ktc_meetup 【Phase2】

    役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…
  6. 10 CorporateEngineeringチームの歴史 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり #ktc_meetup 【Phase2】

    役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…
  7. • 複数チームがCE(CorporateEngineering)チームとして合流 • 共通SaaS管理チーム、開発者SaaS管理チーム、MDMチーム、セキュリティチーム • 同期の場は「毎日の朝会」と「週次会」 • 朝会:ひとりひとりのタスク状況報告 • 週次:重めのタスク進捗状況の確認と相談

    • その後、週次会のテーマ見直しを実施(右図) • 人間関係づくり • 中長期タスクの認識合わせ • ふりかえり(チームとして機能するために) • 勉強会 11 【Phase1】2023年1月~3月
  8. 13 CorporateEngineeringチームの歴史 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり #ktc_meetup 【Phase2】

    役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…
  9. • 4月に大幅な体制変更 • 人員増加:5名→8名 • 役割や範囲の拡大 • 「KINTO」「KINTOテクノロジーズ」をまたいだ業務改善 • いくつか「モヤモヤする状態」が出始める(きんちゃん主観)

    • 「業務が個人につく」状態で、メンバー同士で健全に指摘し合えない • 「そのタスク、いつどういう成果が出るの?」が見えづらい • 「ふりかえりのテーマが無い」という発言が出る 14 【Phase2】2023年4月~6月
  10. • 方向性やチャレンジを理解する • 現状を把握する • 次のターゲット状態を設定する • ターゲット状態に向かって実験する • プロセスやツールよりも個人と対話を

    • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを • 契約交渉よりも顧客との協調を • 計画に従うことよりも変化への対応を 17 アジャイルについて アジャイルソフトウェア開発宣言 https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html 改善の型(アジャイルのカタ) https://www.agilekata.org/ #ktc_meetup
  11. • 方向性やチャレンジを理解する • 現状を把握する • 次のターゲット状態を設定する • ターゲット状態に向かって実験する • プロセスやツールよりも個人と対話を

    • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを • 契約交渉よりも顧客との協調を • 計画に従うことよりも変化への対応を 21 アジャイルについて アジャイルソフトウェア開発宣言 https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html 改善の型(アジャイルのカタ) https://www.agilekata.org/ #ktc_meetup
  12. 26 CorporateEngineeringチームの歴史 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり #ktc_meetup 【Phase2】

    役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…
  13. 28 新体制に向けて何をやるか?を決めた • チーム全員で 「新体制に向けて何をやるべきか?」 の投票を実施 1. やりたい事を自由に書く 2. 「やりたい!」と思ったものに投票する

    3. 投票数が多いものの内、上位◯件に取り組む • 結果、やる事が4つ決定 1. タスク見直しタイム 2. 目標ブーストタイム 3. 強み弱みの整理 4. チームイベント見直し • 3週間かけ、4点を議論
  14. 1. タスク見直しタイム • 新体制に向け、これまでチームで持っていたタスクをどうするか?を決める • 引き続き、我々のチームとして持つもの • 新しくできるチームへ引き継ぐもの 2. 目標ブーストタイム

    • 新体制において、どうするとチームの目標が達成しやすくなるか?を議論する • 他チームの朝会に参加し、課題を取りに行く 29 新体制に向けてやった事
  15. • 方向性やチャレンジを理解する • 現状を把握する • 次のターゲット状態を設定する • ターゲット状態に向かって実験する • プロセスやツールよりも個人と対話を

    • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを • 契約交渉よりも顧客との協調を • 計画に従うことよりも変化への対応を 35 改めて、アジャイルについて アジャイルソフトウェア開発宣言 https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html 改善の型(アジャイルのカタ) https://www.agilekata.org/ #ktc_meetup
  16. 38 #ktc_meetup ソフトウェア開発 CEチーム プロダクトオーナー いる いない(※) ステークホルダー プロダクト周辺関係者 社内全体(※)

    業務スコープ 開発対象のプロダクト 業務インフラ全体 業務の中心 開発+運用 運用(※) 明確なリリース ある あったり無かったり ※:きんちゃんの解釈 新体制に向けてやった事
  17. 41

  18. 42

  19. 43

  20. 46 実際にやってみた • 我々のスプリントイベント • 朝会 • スプリント計画会議 • スプリントレビュー

    • スプリントふりかえり • 我々のRole • プロダクトオーナーは不在 • チームで決める/チームで判断する • 迷ったらチームリーダーがジャッジする • スクラムマスターは不在 • きんちゃんがチームリーダー兼コーチとしてふるまう • 全員が実務に取り組む #ktc_meetup
  21. 47 実際にやってみた • 我々の朝会 • 前日完了したタスクを報告する • 今まで通り • 今日やる予定のタスクを報告する

    • 今まで通り • 困っていることを共有する • 今まで通り • 司会はローテーション #ktc_meetup
  22. 49 実際にやってみた • 我々のスプリント計画会議 • Jiraでタスク(バックログアイテム)を管理する • 今まで通り • タスクを束ねる上位案件を「Epic」で管理する

    • 自分たちでJiraボード上にタスクを作成する • 今まで通り • 各タスクには「完了」「価値」を必ず記載する • 完了:このタスクは、何をもって完了と判断できるか? • 価値:このタスクを完了させる事で、どのような価値が生まれるか? • 計画会議では、今回のスプリント内に実施する予定のタスクを、自分で宣言する • 宣言の際に、「完了」と「価値」を必ず説明する • 他メンバーは、それについて質問や意見を出し、タスクの質を上げる #ktc_meetup
  23. 52 やってみたら色々な事に向き合えた • 「価値」や「完了」がうまく書けない • →事前にタスクを作って考えておこう • タスクの優先度決めが難しい • →チームで議論してすり合わせていこう

    • スプリント内のタスクの粒度を決めるの難しい • →タスクを「1日~2日」で終わる粒度にしてみる • 3スプリント回した。続ける?やめる? • →続けましょう! • スプリント内に終わらないタスクがある • →「終わらないかも」レーンを作ってみよう! スプリントの数だけ「価値」と「カイゼン」が生まれる!
  24. 54 CorporateEngineeringチームの歴史 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり #ktc_meetup 【Phase2】

    役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…
  25. 55 最近どうですか? • きんちゃん、チーム離脱(10月) • 新しいチームリーダーに進行をゆだね、新たなる道へ… • 今回の事例発表をきっかけに、アンケート取ってみました(1月) • 回答者:いっしょに「アジャイルな仕組み」を進めたチームメイト

    • 回答数:6名 • 質問内容 • 今の満足度は? • これだけは言っておきたい「BAD」「GOOD」は? • 当初のねらいは実現できている? • 「アジャイルな仕組み」に取り組む前後での変化は? • 今後、どういう事に取り組めると良い? #ktc_meetup
  26. 57 最近どうですか? 2. これだけは言っておきたい!「良くない!」と思った点 • PDCAの周期 • 短い周期でPDCAを回すと、目的を常に意識していないと改善がずれる危険がある。 • 価値の説明

    • 当初よりも、価値についての説明や合意が甘くなってきている。 • スケジュール管理 • 柔軟に対応変更する(しすぎる)と当初のスケジュールを守るのが難しくなる。 • タスクの区切り • 序盤はどの単位でタスクを区切ればいいか分からず、振り返りが難しい。 • 長期プロジェクト • 長期間のプロジェクトは工夫しないと他メンバーが進捗状況を把握しずらい。 以上の点を踏まえ、アジャイルな仕事の進め方について改善の余地があると感 じます。具体的な改善策を検討することで、より効果的なアジャイル開発が可 能になるでしょう。 w/Copilot
  27. 58 最近どうですか? 3. これだけは言っておきたい!「メッチャ良い!」と思った点 • 課題の早期解決 • 小さい周期で課題をチェックし改善できるため、難しい案件も含めてスピードが向上した。 • タスク分割の効果

    • タスクをうまく分割することで、仕事がスムーズに進行し、気持ちよく作業できる。 • チームワークの強化 • 他メンバーのタスクを把握し、必要に応じて協力することで、仕事の幅が広がった。 • 明確な役割分担 • 役割ややるべきことがはっきりし、仕事の受け渡しが柔軟にできるようになった。 • PDCAサイクルの効率化 • 仕事の進め方に対してPDCAが週単位で行えるようになり、課題がすぐに改善される。 これらの要約は、アジャイルな仕事の進め方がチームの生産性と協力性を向上 させたことを示しています。 w/Copilot
  28. 60 最近どうですか? 5. 「アジャイル」に取り組む前と後での変化について教えてください • チーム意識の向上 • アジャイルを導入する前と比べて、チームを意識することが増え、自分の役割や案件への対応 についての視野が広がった。 •

    タスク管理の改善 • タスク化により、仕事を放置することなく、少しずつでも進められるようになった。 • 情報の可視化 • メンバーが持っているタスクの量が可視化され、相互協力する場面が増えた。 • 業務の効率化 • チーム全体で課題やタスクをカバーすることで、業務がスムーズに行えるようになった。 • 進捗の迅速な報告 • 問題や進捗状況をタイムリーに報告できるようになり、新しいチームへの移行に役立った。 これらの変化は、アジャイルな仕事の進め方がチームの生産性と協力を向上させる一方で、 個々のメンバーが自分の役割と責任をより明確に理解するのを助けることを示しています。 w/Copilot
  29. 61 最近どうですか? 3. 今後、どういう事に取り組むと良いでしょうか? • 週次定例でのスプリント結果の共有 • Tryを共有することで、チーム全体の意識向上が期待できます。 • ユーザーとの対話と支援の強化

    • 技術面よりもユーザーとの対話を重視し、協力的な推進を行うことが求められています。 • タスクの区切り単位の統一 • タスクの区切り方に個人差があるため、これを統一することでスムーズな振り返りが可能にな ります。 • 課題・タスクの優先度の可視化 • 優先度が高い課題をチームで優先的に取り組むための仕組みの導入が提案されています。 • タスクの細分化 • 複数のスプリントにまたがるタスクを細分化することで、より効率的な進行が期待できます。 以上の5点が、チームメイトからのフィードバックとして挙げられています。これらを参考に、 今後のアジャイルな仕事の進め方の改善に役立ててください。 w/Copilot