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コーディングAIエージェントの歴史と関連技術

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February 23, 2026

 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術

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  1. 目次 1. コーディングAIエージェントとは 2. 主要エージェント比較 3. MCP(Model Context Protocol) 4.

    開発パラダイムの変遷 5. フレームワーク・ツール 6. 時系列で見る進化 7. まとめと今後の展望 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 2
  2. コーディングAIエージェントの進化 ┌─────────────┐ ┌─────────────┐ ┌─────────────┐ ┌───────────────┐ │ 2021 │ │ 2022

    │ │ 2024 │ │ 2025 │ │ コード補完 │ ─→ │ チャット対応 │ ─→ │エージェント化│ ─→ │マルチエージェント│ └─────────────┘ └─────────────┘ └─────────────┘ └───────────────┘ 世代 年 特徴 代表例 第1世代 2021 コード補完 GitHub Copilot 第2世代 2022 対話型アシスタント Copilot Chat 第3世代 2024 自律型エージェント Devin, Claude Code 第4世代 2025 マルチエージェント協調 Cursor 2.0, Windsurf コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 4
  3. 主要エージェント比較(料金・特徴) ツール ベンダー 登場 料金(月額) 特徴 GitHub Copilot GitHub 2021

    $0〜$39 IDE統合、最大シェア Cursor Anysphere 2023 $0〜$200 VS Codeフォーク、高速 Claude Code Anthropic 2025 $20〜$200 ターミナルベース Devin Cognition 2024 $20〜 完全自律型 Windsurf Windsurf 2024 $0〜$60 エージェント型IDE Kiro AWS 2025 $20 仕様駆動開発 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 5
  4. GitHub Copilot 世界最大のAIコーディングツール 主要機能 Autocomplete: リアルタイムコード補完 Copilot Chat: 自然言語で質問 Agent

    Mode: 複数ファイル自動編集 Coding Agent: 非同期で自律動作 2025年の進化 GPT-5 mini / GPT-4.1 対応 CLI特化エージェント搭載 Playwright MCP内蔵 対応IDE VS Code, JetBrains, Neovim 他 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 6
  5. Cursor AIネイティブなIDE 特徴 VS Codeをフォーク 独自モデル「Composer」 類似モデルの4倍高速 主要機能 複数ファイル同時編集 コードベース全体を理解

    最大8エージェント並列実行 Cursor 2.0 (2025/10) バグ理解 → 検索 → 編集 → テスト → 反復 自動でバグを理解し修正 8エージェント並列実行可能 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 7
  6. Claude Code Anthropic公式のターミナルエージェント 主要機能 機能 説明 Skills カスタムショートカット Subagents 専門タスク委任

    Hooks イベント駆動自動化 特徴 コード読み取り〜GitHubコミットまで 汎用コンピュータ自動化ツール 2025年初頭から10倍の使用量増加 料金 Pro: $20/月 Max: $100〜200/月 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 8
  7. Devin / Cline / Bolt.new ツール 特徴 強み Devin 世界初のAIソフトウェアエンジニア

    完全自律型、計画→実装→デバッグ Cline VS Code拡張、オープンソース Human-in-the-loop、MCP統合 Bolt.new ブラウザ内フルスタック開発 5ヶ月で$40M ARR達成 自律度の比較 低 ←────────────────────────────────────────→ 高 Cline Bolt.new Devin (人間承認必須) (ブラウザ内) (完全自律) コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 9
  8. Windsurf / Kiro / OpenAI Codex Windsurf 世界初のエージェント型IDE Cascade: マルチステップAI

    OpenAI Codex 2021年コードモデル→2025年エージェント化 codex-1: o3派生 Kiro (AWS) 仕様駆動開発をネイティブサポート requirements.md → design.md → tasks.md → 実装 Claude Sonnet 4.5搭載 EARS記法対応 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 10
  9. MCP(Model Context Protocol)とは AIと外部ツールを繋ぐ標準プロトコル 概要 項目 内容 開発元 Anthropic 発表

    2024年11月 管理 Linux Foundation (AAIF) 通信方式 JSON-RPC 2.0 LSPの概念を再利用 プリミティブ(基本要素) サーバー側 クライアント側 Prompts Roots Resources Sampling Tools コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 11
  10. MCPエコシステムの爆発的成長 2024/11 2025/09 約100サーバー ───────────────→ 16,670+ サーバー (166倍の成長!) 主要なMCPサーバー サーバー

    提供元 機能 Perplexity Perplexity AI リアルタイムWeb検索 Context7 Upstash 最新ライブラリドキュメント Playwright Microsoft ブラウザ自動化 Figma Figma デザインメタデータ提供 Chrome DevTools Google ブラウザデバッグ機能 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 12
  11. MCP活用例 Context7 最新ドキュメントを自動取得 Next.js 15, React 19対応 Figma MCP 開発時間50-70%削減

    Serena MCP + LSP統合でコード解析 Chrome DevTools 26種類の専門ツール ブラウザデバッグをAI化 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 13
  12. 開発パラダイムの変遷 従来の開発 → Vibe Coding → 品質問題顕在化 → Spec-Driven Development

    (2025/02) (2025/07) 2つのパラダイム Vibe Coding Spec-Driven Development 提唱者 Andrej Karpathy AWS (Kiro) 特徴 AIに任せる 仕様を先に定義 用途 プロトタイプ、実験 プロダクション 課題 セキュリティリスク オーバーヘッド コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 14
  13. Vibe Coding 「完全にバイブに身を任せ、コードの存在すら忘れる」 — Andrej Karpathy (2025/02/02) 特徴 AIが生成したコードを完全に理解せずに受け入れる エラーメッセージをそのままコピペして修正

    キーボードにほとんど触れない 問題点 2025年5月: Lovableで1,645アプリ中170に個人情報漏洩の脆弱性 Collins English Dictionary 2025年ワード・オブ・ザ・イヤー コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 15
  14. Spec-Driven Development 仕様を「信頼できる単一の情報源」として開発 requirements.md → design.md → tasks.md → 実装

    → 検証 (EARS記法) (技術設計図) (タスクリスト) 対応ツール ツール 提供元 特徴 Kiro AWS IDE統合、ネイティブサポート Spec Kit GitHub エージェント非依存 Tsumiki クラスメソッド AI×TDD対応 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 16
  15. AI-DLC(AI-Driven Development Life Cycle) AWSが提唱する次世代SDLC フェーズ Inception → Construction →

    Operation (要件定義) (実装) (運用) 用語の変更 従来 AI-DLC Sprint Bolt Epic Units of Work 実績: 10-15倍の生産性向上 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 17
  16. AI-DLC:モブエラボレーション チーム全員で要件を詳細化するリチュアル 仕組み 1. ファシリテーターがセッションを開始 2. AIが質問して要件を明確化 3. AIがIntent→Unit→Boltに分解 4.

    チームがレビュー・承認 効果 数週間〜数ヶ月の作業を数時間に圧縮 チーム内・AIとの深いアライメント 曖昧さの早期解消 ポイント: AIが会話を主導し、人間は意思決定に集中 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 19
  17. AI-DLC:3フェーズ詳細 Inception モブエラボレーション IntentをUnitに分解 ユーザーストーリー作成 リスク特定 Construction モブプログラミング Domain Design

    Logical Design コード生成・テスト Operations 監視・運用 デプロイメント 異常検知・対応 パフォーマンス最適化 各フェーズでAIが提案し、人間が検証・承認するサイクルを繰り返す コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 20
  18. Tsumiki(クラスメソッド) AIを活用したテスト駆動開発フレームワーク 3つの原則 1. Specification First 2. Test First 3.

    Quality First TDDサイクル Red → Green → Refactor → Verify ↑ ↓ └─────────────────────────┘ ライセンス: MIT(オープンソース) コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 21
  19. Claude Task Master 複雑なプロジェクトを管理可能なタスクに分解 解決する課題 コンテキスト過負荷 既存コードの破壊 対応IDE Cursor, Claude

    Code, Windsurf, Cline など13種類 使い方 1. PRDから開始 2. MCP経由で実行 3. ワンショット処理 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 22
  20. 時系列で見る進化(2021-2023) 年 イベント 2021 GitHub Copilot プレビュー、OpenAI Codex 発表 2022

    GitHub Copilot 一般公開 2023 Cursor 初期リリース ※ この時期はまだ「コード補完」が中心 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 23
  21. 時系列で見る進化(2024) 2024年 - エージェント時代の幕開け 月 イベント 3月 Devin 発表 10月

    Bolt.new ローンチ 11月 MCP 発表(Anthropic) ← 転換点 Windsurf Editor 発表 12月 Devin 一般公開 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 24
  22. 時系列で見る進化(2025) 2025年 - パラダイムシフト 月 イベント 2月 Vibe Coding 提唱、Claude

    Code リリース、Copilot Agent Mode 7月 Kiro 発表(AWS)、AI-DLC 発表、Tsumiki 発表 10月 Cursor 2.0、Claude Code Web版 12月 MCP をLinux Foundationへ寄贈 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 25
  23. 関連性マップ ┌─────────────────────────────────────────────────────┐ │ 【パラダイム】 │ │ Vibe Coding ←─対立と共存─→ Spec-Driven

    │ └───────────────────────┬─────────────────────────────┘ ↓ ┌───────────────────────┴─────────────────────────────┐ │ 【フレームワーク】 │ 【ツール】 │ │ AI-DLC / Tsumiki / DDD │ Task Master / Spec Kit │ │ │ MCP Registry │ └───────────────────────────┴─────────────────────────┘ ↓ ┌─────────────────────────────────────────────────────┐ │ 【IDE/エージェント】 │ │ Cursor / Claude Code / Windsurf / Kiro │ └───────────────────────┬─────────────────────────────┘ ↓ 【CI/CD統合】 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 26
  24. まとめ:主要トレンド 4つの転換点 時期 トレンド 2024年11月 MCP登場 - AIと外部ツールの統合標準化 2025年2月 Vibe

    Coding - 品質問題の顕在化 2025年7月 Spec-Driven Development - 構造化された開発 2025年後半 MCPエコシステム爆発 - 100→17,000+サーバー コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 27
  25. 今後の展望 技術トレンド Vibe Coding × Spec-Driven の使い分け MCPの業界標準化 マルチエージェント協調 課題

    品質保証の自動化 Vibe Codingの脆弱性対策 人間とAIの役割分担 コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 28
  26. ご清聴ありがとうございました 参考資料 GitHub Copilot Cursor Claude Code MCP Specification AWS

    Kiro Tsumiki コーディングAIエージェントの歴史と関連技術 2026年2月 29