Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた / Motivated the...
Search
mackey0225
June 22, 2024
Programming
3
740
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた / Motivated the team by participating as an outsider in the retrospectives
スクラムフェス大阪 鹿児島トラックでの登壇資料
mackey0225
June 22, 2024
Tweet
Share
More Decks by mackey0225
See All by mackey0225
JEP 496 と JEP 497 から学ぶ耐量子計算機暗号入門 / Learning Post-Quantum Crypto Basics from JEP 496 & 497
mackey0225
2
470
「社内LT会」を1年続けてみた! / Our Year-Long Journey of Internal Lightning Talks
mackey0225
1
140
プロポーザル駆動学習 / Proposal-Driven Learning
mackey0225
2
1.9k
コーディングは技術者(エンジニア)の嗜みでして / Learning the System Development Mindset from Rock Lady
mackey0225
2
870
Spring gRPC で始める gRPC 入門 / Introduction to gRPC with Spring gRPC
mackey0225
2
910
JFR in Minecraft
mackey0225
1
53
こどもとじぶんの関係性と自分なりの戦略 / My personal parenting strategies as an IT engineer
mackey0225
1
130
Spring gRPC について / About Spring gRPC
mackey0225
0
1.1k
DuckDB いいよ / My Way of Using DuckDB
mackey0225
1
180
Other Decks in Programming
See All in Programming
JJUG CCC 2025 Fall: Virtual Thread Deep Dive
ternbusty
3
480
Reactive Thinking with Signals and the new Resource API
manfredsteyer
PRO
0
120
Micro Frontendsで築いた 共通基盤と運用の試行錯誤 / Building a Shared Platform with Micro Frontends: Operational Learnings
kyntk
0
130
Module Harmony
petamoriken
2
550
歴史から学ぶ「Why PHP?」 PHPを書く理由を改めて理解する / Learning from History: “Why PHP?” Rediscovering the Reasons for Writing PHP
seike460
PRO
0
170
Flutterアプリ運用の現場で役立った監視Tips 5選
ostk0069
1
520
乱雑なコードの整理から学ぶ設計の初歩
masuda220
PRO
32
14k
251126 TestState APIってなんだっけ?Step Functionsテストどう変わる?
east_takumi
0
110
DartASTとその活用
sotaatos
2
150
ソフトウェア設計の課題・原則・実践技法
masuda220
PRO
21
16k
TVerのWeb内製化 - 開発スピードと品質を両立させるまでの道のり
techtver
PRO
3
1.2k
Microservices Platforms: When Team Topologies Meets Microservices Patterns
cer
PRO
0
490
Featured
See All Featured
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
9
420
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7.2k
The Hidden Cost of Media on the Web [PixelPalooza 2025]
tammyeverts
1
49
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4.1k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
10
680
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
470k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
9
1k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
55
9.3k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
55
3.1k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.5k
Transcript
ふりかえりに外野として参加することで チームをモチベートしてみた 2024-06-22 Scrum Fest Osaka (鹿児島トラック) BABY JOB 株式会社
浅野 正貴(@mackey0225)
今日の話は、
ふりかえりを 効果的にするためのTRY
なので、
【注意】 チームの症状(状況)を診て 用法用量は適切に👍
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 自己紹介 名前:浅野 正貴 所属:BABY JOB 株式会社 最近は AWS や
SRE がメイン X: @mackey0225 心は鹿児島!!
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 自己紹介 名前:浅野 正貴 所属:BABY JOB 株式会社 最近は AWS や
SRE がメイン X: @mackey0225 心は鹿児島!! 🎊シルバースポンサー🎉
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 自己紹介 名前:浅野 正貴 所属:BABY JOB 株式会社 最近は AWS や
SRE がメイン X: @mackey0225 心は鹿児島!! 🎊シルバースポンサー🎉
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ 私たちのチームの構成、 きっかけ、目的など
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ 実践していくための準備、 注意点など
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ 想定した効果と 想定してなかった効果
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ やっていく中での課題や 今後の検討 など
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 前提 1. 体制イメージ 2. きっかけ(前日譚) 3. 現状把握 4.
目的と目標
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 体制イメージ A チーム B チーム C チーム TechLead
プロジェクト リード ワイ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 体制イメージ A チーム B チーム C チーム TechLead
プロジェクト リード ワイ 各チームがそれぞれ独立して、スクラムイベントを実施
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) ある日の 1on1 プロジェクト リード ワイ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) ある日の 1on1 プロジェクト リード ワイ 各チームのふりかえりを もう少し効果的にできそうな
気がするけどどう思う?
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) ある日の 1on1 プロジェクト リード ワイ 各チームのふりかえりを もう少し効果的にできそうな
気がするけどどう思う? ウッス(同意)
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) ある日の 1on1 プロジェクト リード ワイ 各チームのふりかえりに サポートしてもらえる?
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) ある日の 1on1 プロジェクト リード ワイ 各チームのふりかえりに サポートしてもらえる?
ウッス(了解)
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) 1on1 の後 ワイ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) 1on1 の後 ワイ どうしようかなー
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) 1on1 の後 ワイ どうしようかなー 何から始めようかなー
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka きっかけ(前日譚) 1on1 の後 ワイ 現状を見たうえで、 目的と目標を決めることにしよ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 現状把握 • チーム単位のふりかえりのボードはオンライン上にある ◦ なので、過去分はいつでも見られる ◦ ちなみに、KPT をベースにした手法が多い
• 成長の余白を感じた ◦ 記載した部分の深堀りがまだできそう ◦ 記入への心理的ハードルはまだ下げられそう
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 目的と目標 • 記載した部分の深堀りがまだできそう ◦ 気になる部分は聞いてみる ◦ チーム内での暗黙知を形式知に変える •
記入への心理的ハードルはまだ下げられそう ◦ 些細なことでも出していく ◦ 不要な遠慮や気遣いを薄くしていく
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 他チームのふりかえりに外野として参加する • 各スプリントで異なるチームに参加 • 一緒にふりかえりをして、質問・コメントする A チーム B
チーム C チーム TechLead プロジェクト リード ワイ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 他チームのふりかえりに外野として参加する • 各スプリントで異なるチームに参加 • 一緒にふりかえりをして、質問・コメントする A チーム B
チーム C チーム TechLead
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 他チームのふりかえりに外野として参加する • 各スプリントで異なるチームに参加 • 一緒にふりかえりをして、質問・コメントする A チーム B
チーム C チーム TechLead
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 他チームのふりかえりに外野として参加する • 各スプリントで異なるチームに参加 • 一緒にふりかえりをして、質問・コメントする A チーム B
チーム C チーム TechLead
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 意識したこと (1) • とにかく場を明るくする ◦ 意見を出しやすくしたい ◦ 質問しやすい雰囲気も出す
◦ 自分がまず楽しむ ◦ よかったこと・感謝は積極的に出す ◦ ギャルマインド(ふりかえりのボードをデコる) • とはいえ、場違いになっていないか、TPOは配慮する
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 意識したこと (2) • 認識できていない課題・問題を拾う ◦ カイゼンできそうな事象は日頃から気に掛ける ◦ ただし、ヘリコプター(過干渉)になってはいけない
◦ チームで気づかせるように促す ◦ 例:「これって、どうでした?たのしかった?」 • いかに主語をチームにするか ◦ カイゼンアクションを起こすのは自分ではなくチーム
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 注意点 • 最優先はチームの成長と発展 ◦ 話の筋や腰を折ってはいけない ◦ あくまでも黒子・照明係 •
質問する際は意図・形式に気をつける ◦ 自分の主張を伝えるためになっていないか ◦ 自分が正しいことを確認するためになっていないか ◦ 間違った決断をチームにさせていないか
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 得られたもの • 大きく以下の 2 つの効果・学びがあった ◦ 外野:チーム外からの視点 ◦
旅人:チーム横断での視点
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 「外野」としての効果 • チームメンバーではないからこそ、できることがある ◦ まぬけな質問ができた(賢い愚者) ▪ チームメンバーだと言いづらい部分の深堀り ▪
「それ、なんででしたっけ?(テヘペロ)」 ◦ バイアスの打破 ▪ チームで過ごすとバイアスが出てくる ▪ 集団同調性バイアス、正常性バイアス など
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 「旅人」としての効果 • チームを渡ることで組織全体のイメージを掴む ◦ チームごとの課題感の把握 ◦ チームメンバーの状態 など •
他のチームの状況などを共有 ◦ 良い取り組みの共有 ◦ 悪いとこを減らす
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 課題 • すぐに効果が出ないものもある ◦ 積み重ねと継続が大事 ◦ マインドセットだけ培えば良い •
うまくいかないことも許容する ◦ チームは試行錯誤しながら進む(タックマンモデル) • まだできていない方法がある ◦ 例:悪魔の代弁者(〇〇だったら、どうするだろう)
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 話の流れ 1. 前提 2. やったこと 3. 得られたもの 4.
課題 5. まとめ
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka まとめ • ふりかえりはチームの成長の場 • サービスを良くするためにはチームの枠を超えてもいい • とはいえ、主語・主体はチームである •
チームを壊さず、バイアスを壊す • チームを巡ると、見えてくるものがある
Selbsterkenntnis ist der erste Schritt zur Besserung.
Selbsterkenntnis ist der erste Schritt zur Besserung. 「自己認識は改善の一歩」 (ドイツのことわざ)
ご清聴ありがとうございました
Appendix
ふりかえりに外野として参加することでチームをモチベートしてみた #scrumosaka 参考書籍:コーチングアジャイルチームス 動き方や働きかけはアジャイルコーチが近い 本書の 11 章の失敗モード、成功モードは参考にしている