$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »

Power Automate Desktop を野良化させないためのアプローチを考えてみた

maekawa
June 04, 2021

Power Automate Desktop を野良化させないためのアプローチを考えてみた

2021 年 6月 4日 の闇鍋LT会の登壇資料です。
Power Automate Desktop の管理についてお話させていただきました。

maekawa

June 04, 2021
Tweet

More Decks by maekawa

Other Decks in Technology

Transcript

  1. Power Automate Desktop を
    野良化させないためのアプローチを考えてみた

    View Slide

  2. 自己紹介
    2
    Maekawa
    • コミュニティ: Power Automate Desktop 勉強会
    https://powerautomatedesktop.connpass.com
    • Twitter: @HiMaekawaSan
    • Qiita: maekawawawa

    View Slide

  3. このLTの目的
    Windows 10 ユーザーなら誰でも利用できることで話題の
    Power Automate Desktop !
    嬉しいけど、会社内で誰でも利用できたら、野良マクロの
    二の舞にならない…?大丈夫?

    View Slide

  4. このLTについて
    Power Automate Desktop の管理に関する公開情報を
    調べたり、試したりした結果の報告です。

    View Slide

  5. Power Automate Desktopとは
    5

    View Slide

  6. 6
    Power Automate とは
    Power Automate
    プロセスの自動化
    クラウドフロー Process Advisor
    デスクトップフロー
    業務プロセスの分析、
    自動化業務の発見の機能
    主にクラウドサービスの
    コネクタを使ったフロー
    APIをつなげて複数のサービスを連携
    主にデスクトップの自動化を行うRPA機能
    Power Automate Desktopはここに含まれる
    AI Builder

    View Slide

  7. Power Automateの「手動RPAを含むユーザーあたりのプラン」で「Power Automate Desktop」が使用でき
    ます。
    7
    https://flow.microsoft.com/ja-jp/pricing/?currency=JPY
    Power Automate Desktopが使用できるライセンス

    View Slide

  8. 8
    Windows 10 ユーザーなら、Power Automate Desktop が
    使えるようになりました。
    祝🎉 Power Automate Desktop 無償化

    View Slide

  9. 9
    Power Automate とは
    Power Automate
    プロセスの自動化
    クラウドフロー Process Advisor
    デスクトップフロー
    業務プロセスの分析、
    自動化業務の発見の機能
    主にクラウドサービスの
    コネクタを使ったフロー
    APIをつなげて複数のサービスを連携
    主にデスクトップの自動化を行うRPA機能
    Power Automate Desktopはここに含まれる
    AI Builder
    ここが
    無償化

    View Slide

  10. 有償プランと無償プランの違い(2021年5月時点)
    10
    MSアカウント
    (無償)
    AADアカウント
    (無償)
    手動 RPA プラン
    (有償)
    データの保存先 個人のOneDrive Dataverse Dataverse
    Power Automate Desktop 単体の利用 ○ ○ ○
    クラウド フローとの連携 ☓ ☓ ○
    スケジュール実行 ☓ ☓ ○
    トリガー実行 ☓ ☓ ○
    他人とフローの共有機能 △ △ ○
    同一アカウントによる複数PC間のフローの共有機能 ○ ○ ○
    ガバナンス機能・コンプライアンス機能(ログとか) ☓ △ ○
    AI Builder ☓ ☓ ○
    プロセスマイニング ☓ ☓ ○

    View Slide

  11. Power Automate Desktopとは
    11
    Power Automateの新たなRPA機能。
    WinAutomation という製品がベースになっている。日本語表記にも対応。

    View Slide

  12. Power Automate Desktop の詳細については…
    12

    View Slide

  13. View Slide

  14. https://bit.ly/3nCVBT9

    View Slide

  15. 本題:
    野良RPA化させないための
    管理や運用に関する3つの機能について
    15

    View Slide

  16. その1:
    Power Automate Desktop の起動制御
    16

    View Slide

  17. どうすれば野良RPA化を防げるのか…

    View Slide

  18. わかった!

    View Slide

  19. 使えないようにしてしまえばいい!

    View Slide

  20. 20
    PAD の起動を制御するレジストリ値がありました!
    デバイスで Power Automate Desktop を設定する - Power Automate | Microsoft Docs

    View Slide

  21. これをグループ ポリシーで配信してしまえば、
    だれも使えなくなる!完!

    制作・著作
    ━━━━━
    ⓃⒽⓀ

    View Slide

  22. という話ではなくて、適切な管理を行う方法が
    ないかを考えたい!

    View Slide

  23. PAD の起動を制御するレジストリは、3つあります
    A. Microsoftアカウントを使用した場合の制御
    B. Microsoft 365 アカウント(Azure AD アカウント)を使用した場合の制御
    C. Power Automate の有償プランのアカウントを使用した場合の制御

    View Slide

  24. 3つのレジストリの存在を踏まえた制御の構成
    この構成の特徴
    ・フローのデータは全て Dataverse というデータベースに保存される。
    (MS アカウントは個人のOneDrive にデータが保存されるため業務データの格納に向かない。)
    ・Azure AD 側で、条件付きアクセスや MFA 認証を設定することで、不正アクセスに対応。
    ・どういうフローが稼働しているか分析ができる。(主に有償プランの機能)
    アカウント種類 利用可否
    Microsoft アカウント 利用NG
    Azure AD アカウント 利用OK
    有償プランのアカウント(AAD) 利用OK

    View Slide

  25. その2:
    利用状況の分析(管理センターのBI)
    25

    View Slide

  26. 複数の分析がPower Platform 管理センターで見れる

    View Slide

  27. その1 現在使用されているデスクトップ フローの情報
    確認できる情報
    ・使用中のフロー名
    ・フローごとの実行回数
    ・誰が作ったフローなのか

    View Slide

  28. その2 最近作成されたデスクトップ フローの情報
    確認できる情報
    ・作成された数
    ・誰がフローを作ったか

    View Slide

  29. その3 最近エラーになったフローの情報
    確認できる情報
    ・エラーの種類
    ・どのフローでエラーなのか

    View Slide

  30. 分析結果から見えることと次のアプローチ
    分析結果から見えること 次のアプローチ
    フローを多く作っている人は誰なのか MVP の発見!市民開発のリーダーを見つけられるかも。
    多く使用されているフローは何なのか なぜ使用されているのか。
    場合によっては RPA ではなくてシステム強化の必要あり?
    エラー発生頻度が高いフローは何なのか 安定性が低いフロー可能性があり、てこ入れが必要かも

    View Slide

  31. その3:
    PAD の実行内容の確認
    31

    View Slide

  32. 32
    分析もして色々動いているのはわかったけど
    フローが何をしているかさっぱりわからん
    システムに変な
    データが入って
    いるけどPADの
    せい?
    フローを引き継
    いだけど何して
    いるかわから
    なーい
    なんでエラーに
    なっている
    の?????

    View Slide

  33. 33
    フローの実行結果の確認
    有償プランならデスクトップ フローの実行結果(ログ)もPower Automate上で確認できます。

    View Slide

  34. 34
    入力結果の確認もPower Automateの画面上で確認
    どんなデータが入力されたか確認することができます。。
    アクションで取得した
    値の確認もできます。

    View Slide

  35. 35
    エラー結果の確認も可能
    デスクトップ フローの実行エラーもPower Automate上で確認できます。
    スクショ付きでエラー
    の詳細がわかる。

    View Slide

  36. そのX:
    Center Of Excellence の導入
    36

    View Slide

  37. 37
    Power Platform Center Of Excellence とは
    Power Platform の利活用を組織内で推進していくための、ベストプラクティスをもとに構築された
    テンプレートの集合体。

    View Slide

  38. 38
    こちらも検証しようと思ったのですが…
    セットアップで早々にハマって断念しました!!!!

    View Slide

  39. 39
    まとめ
    1. 利用可能なアカウントを制御して、データの保存先やアクセス許可の制御を行おう!
    2. 分析結果から、PAD 利用の拡大や異なるアプローチを探して、自動化の範囲を広げられる!
    3. 有償プランでは、設定不要で詳細なログが取得できる!監査や運用引き継ぎに効果あり!

    View Slide