Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
テストプロセスで大事にしていること #jasstnano
Search
Makky
April 16, 2024
Technology
0
550
テストプロセスで大事にしていること #jasstnano
JaSST nano vol.35 の発表資料です
https://jasst-nano.connpass.com/event/309665/
Makky
April 16, 2024
Tweet
Share
More Decks by Makky
See All by Makky
プロジェクトテーマパークでチームビルディングを学ぼう! 〜ボードゲームを楽しみながらワイワイ学ぼう!〜 #JBUG
makky_tyuyan
0
54
生成AIをテストプロセスに活用し"よう"としている話 #jasstnano
makky_tyuyan
0
550
アジリティを高めるテストマネジメント #QiitaQualityForward
makky_tyuyan
1
1.1k
実践している探索的テストの進め方 #jasstnano
makky_tyuyan
1
430
2つのリスクを見分けて Backlogでリスクマネジメントしよう! #JBUG札幌
makky_tyuyan
0
150
#JBUG札幌 15 仕事の"うまい"進め方をシェアしよう!
makky_tyuyan
0
130
Backlogを始めてみよう!フリープランでハンズオン #JBUG #JBUG東北
makky_tyuyan
0
110
品質マネジメントで抑えておきたい2つのリスクを見分けて未来に備えよう #yapcjapan
makky_tyuyan
0
550
システムベンダーからSaasスタートアップに転職! 働き方改革を実現して札幌に定着した話 #seb_sapporo
makky_tyuyan
0
170
Other Decks in Technology
See All in Technology
やる気のない自分との向き合い方/How to Deal with Your Unmotivated Self
sanogemaru
1
520
ガバメントクラウドの概要と自治体事例(名古屋市)
techniczna
3
240
能登半島災害現場エンジニアクロストーク 【JAWS FESTA 2025 in 金沢】
ditccsugii
0
870
データ戦略部門 紹介資料
sansan33
PRO
1
3.8k
OAuthからOIDCへ ― 認可の仕組みが認証に拡張されるまで
yamatai1212
0
130
Geospatialの世界最前線を探る [2025年版]
dayjournal
1
230
GoでもGUIアプリを作りたい!
kworkdev
PRO
0
150
名刺メーカーDevグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
930
incident_commander_demaecan__1_.pdf
demaecan
0
160
Bill One 開発エンジニア 紹介資料
sansan33
PRO
4
14k
AgentCon Accra: Ctrl + Alt + Assist: AI Agents Edition
bethany
0
110
20251010_HCCJP_AdaptiveCloudUpdates
sdosamut
0
140
Featured
See All Featured
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
791
250k
Fireside Chat
paigeccino
40
3.7k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
73
11k
Bash Introduction
62gerente
615
210k
Code Review Best Practice
trishagee
72
19k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
57
5.9k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
303
21k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
185
22k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
9
910
Transcript
テストプロセスで大事にしていること テックタッチ株式会社 QA エンジニア Michiya Maki JaSST nano vol.35
自己紹介 焼き鳥が焼ける QA エンジニア 巻 宙弥(まき みちや) プログラマ→システムエンジニア→マネージャ→IT コンサルタント 昨年、スタートアップのテックタッチ( 株) にQA
エンジニアとして転職 michiya.maki.1 makky_tyuyan 昨年から自分で串打ちして焼く「おうちやきとり」にハマってます。 # 札幌串打同盟 マイブーム 北海道札幌からフルリモートで勤務中
はじめに 本スライド中の“ テスト“ とは、開発後のプロダクトを評価 するだけではなく、開発プロセス全体を対象に行う品質管 理・品質保証の活動全てを指します。
本日話すこと テストプロセスで大事にしていること 〜意図を持ってテストする〜
開発プロセスと体制 LeSS (Large-Scale Scrum ) 1 スプリント2 週間 約3 ヶ月に1
度のリリースサイクル 引用)https://less.works/jp/less/framework 開発プロセス 体制 QA は業務委託のメンバー含めて9 名 スクラムチームにQA が1 〜2 名 QA が品質マネジメント活動のタスクも実施する
私の担当領域 スクラムチームの一員としてテストプロセスを実施 QA チームとしての品質マネジメント活動 (品質保証・品質管理のプロセス改善など)
意図を持ってテストするとは? 「なぜこのテストが必要なのか」を意識すること
避けたいシーン このテストはなぜ実施 する必要があるのか?
今まで実施 しているから 避けたいシーン このテストはなぜ実施 する必要があるのか? XXX が 言っていたから 不安だから テストのアウトプットに対する
「このテストはなぜ実施するのか?」という問いに、 「今まで実施しているから」・「不安だから」・「XXX が 言っていたから」という回答になってしまう状態
意識したいこと プロジェクトリスク プロダクトリスク
プロジェクトリスクとは プロジェクトのマネジメントや統制に関連するものである。 プロジェクトリスクには、以下のようなものがある: ⚫ 組織的な問題(作業成果物の納期遅れ、不正確な見積り、コストダウンなど) ⚫ 人の問題(例:スキル不足、対立、コミュニケーションの問題、人手不足など) ⚫ 技術的な問題(スコープクリープ、ツールサポートの不備など) ⚫
サプライヤーの問題(例:第三者による納品の失敗、サポート企業の倒産など) プロジェクトリスクは、顕在化した場合、プロジェクトのスケジュール、予算、スコー プに影響を与え、プロジェクトの目的を達成する能力に影響を与える可能性がある。 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf
プロジェクトリスクとは プロジェクトのマネジメントや統制に関連するものである。 プロジェクトリスクには、以下のようなものがある: ⚫ 組織的な問題(作業成果物の納期遅れ、不正確な見積り、コストダウンなど) ⚫ 人の問題(例:スキル不足、対立、コミュニケーションの問題、人手不足など) ⚫ 技術的な問題(スコープクリープ、ツールサポートの不備など) ⚫
サプライヤーの問題(例:第三者による納品の失敗、サポート企業の倒産など) プロジェクトリスクは、顕在化した場合、プロジェクトのスケジュール、予算、スコー プに影響を与え、プロジェクトの目的を達成する能力に影響を与える可能性がある。 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf スプリントの機能開発が予定通りに進まず リリースサイクルに影響を及ぼすもの全てを指す
プロダクトリスクとは プロダクトの品質特性(例えば、ISO 25010 品質モデルに記述がある)に関連するもの である。プロダクトリスクの例としては、機能の不足や誤り、誤った計算、ランタイム エラー、貧弱なアーキテクチャー、非効率なアルゴリズム、不十分な応答時間、貧弱な ユーザーエクスペリエン ス、セキュリティの脆弱性などが挙げられる。プロダクトリス クが顕在化した場合、以下のようなさまざまな負の結果をもたらす可能性がある: ⚫
ユーザーの不満足 ⚫ 収益、信頼、評判の損失 ⚫ 第三者への損害賠償 ⚫ メンテナンスコストが高い、ヘルプデスクに負荷がかかる ⚫ 刑事罰 ⚫ 極端な場合、身体的な損傷、重傷、または死に至ることもある 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf
プロダクトリスクとは プロダクトの品質特性(例えば、ISO 25010 品質モデルに記述がある)に関連するもの である。プロダクトリスクの例としては、機能の不足や誤り、誤った計算、ランタイム エラー、貧弱なアーキテクチャー、非効率なアルゴリズム、不十分な応答時間、貧弱な ユーザーエクスペリエン ス、セキュリティの脆弱性などが挙げられる。プロダクトリス クが顕在化した場合、以下のようなさまざまな負の結果をもたらす可能性がある: ⚫
ユーザーの不満足 ⚫ 収益、信頼、評判の損失 ⚫ 第三者への損害賠償 ⚫ メンテナンスコストが高い、ヘルプデスクに負荷がかかる ⚫ 刑事罰 ⚫ 極端な場合、身体的な損傷、重傷、または死に至ることもある 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf プロダクトの設計・機能・仕様に関連し プロダクトそのものの評価に影響を及ぼすもの
「なぜテストするのか?」 プロジェクトリスク プロダクトリスク どっちに対処?
「なぜテストするのか?」 プロジェクトリスク プロダクトリスク どっちに対処? 意図を持ってテスト
プロジェクトリスクへの対処 実例
リリースサイクルを意識したスプリントゴールが設定されているか? QA がボトルネックになりうるストーリーはないか? 品質を担保するため、最適なコストパフォーマンスでテストできそうか? 事前に確認できるアウトプットはないか? プロジェクトリスクへの対処 スプリントプランニングで、3 ヶ月に1 度のリリースサイクルに影響が あるリスク有無を問いかけられるように、プランニングに参加する
QA エンジニアとしてできること 問いかけの例
プロジェクトリスクへの対処 プロジェクトリスクを軽減するため、各チームのスプリントプランニン グ後に、QA チームのプランニングを行う。 知識不足、スキル不足、リソース不足等の人に起因するプロジェクトリ スクを見分け、状況に応じてチーム間のリソースを共有する。 QA チームとしてできること テストに必要なドメイン知識 が不足している
テストに必要なスキルが不足している スケジュールに対しリソースが不足する懸念 プロジェクトリスクの例 ※ ※ ドメイン知識:特定の分野や領域で必要とされる専門的な知識や情報のこと
プロダクトリスクへの対処 実例
プロダクトリスクへの対処 機能要件の達成/ 未達成にこだわらず、プロダクトが顧客に価値を提供で きるか、テスト分析で検討する。 QA エンジニアとしてできること PdM が解決したい課題とはなにか? 顧客が体験する価値はなにか? 機能要件の受け入れ条件とプロダクトの価値にギャップがないか?
機能要件の価値を言語化できるか? 問いかけの例
プロダクトリスクへの対処 QA チームとしてできること 隔週でプロダクトの新機能をQA チームで共有し、プロダクトリスクの有 無を検討する。プロダクトの機能性や使用性に課題が上がった場合に は、プロダクトチームに共有し、リスクの評価を働きかける。 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」と「〜」の手順は使用性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか?
共有の例
まとめ
まとめ プロジェクトリスク プロダクトリスク 意図を持ってテスト
ご清聴ありがとうございました ご清聴ありがとうございました