エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで / DevLOVE 20181204 meguro

エンジニアである私が、ビジネスチームの中に入って、変化に強く、学習力の高いチームを作るために取り組んだアプローチをお話ししました。
・エンジニアチームとビジネスチームとの違い
・どうやって変化にアジャイルに適応できるチームを作ったか
・どうやってチームの学習力を高めていったか
・取り組みの中で感じた気づきと学び
について紹介いたしました。

Transcript

1. エンジニアの僕が、
 越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで ⽬黒 陽平 (@y-meguro)
2. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 2 ⾃⼰紹介 ⽬黒 陽平 (@y-meguro) 株式会社プレイド Software Engineer 認定スクラムマスター
3. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 3 プレイドでやっていること Engineer Engineer Engineer Engineer 基本的には開発チームで新機能の開発 • 開発チーム • ⾃分でコードを書く • 必要であればチームリーディング 私
4. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 4 プレイドでやっていること Biz 私 Biz Engineer Engineer Engineer Biz Biz 私 3ヶ⽉だけ ビジネスチームへ…（越境） Engineer
5. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 5 プレイドでやっていること Biz 私 Biz Biz Biz オンボーディングプログラムの作成 • ビジネスチーム • コードはほぼ書かない • 必要であればチームリーディング
6. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 6 オンボーディングとは？ http://e-words.jp/w/オンボーディング.html
7. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 7 プレイドでやっていること Biz 私 Biz Biz Biz オンボーディングプログラムの作成 • ビジネスチーム • コードはほぼ書かない • 必要であればチームリーディング 今⽇のテーマ
 開発チームの外に出て、
 どうチームのパフォーマンスを⾼めていくか
8. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 8 プレイドでやっていること Biz 私 Biz Engineer Engineer Engineer Biz Biz 私 ちなみに今は 開発チームです（再び越境） Engineer
9. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 9 今⽇のモチベーション • 昔の⾃分に伝えるつもりで、学びや気づきをシェアしたい • 開発チームの外で戦うエンジニアの皆さんへのヒントに…！ • 開発チームでのチームリーディングへの気づきを…！ • この後のディスカッションを通じて、より思考を深めたい はじBiz はじめてのビジネスチーム向け いつDev いつもの開発チーム向け
10. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 10 今⽇話さないこと キャッチアップ
 （教えてもらったこと） プロダクトを直せる 新しいツールを使う ⽣データを⾒て分析
11. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 11 今⽇のお話 1. 初期: あれ、認識がぜんぜん違う… 2. 中期: うまく助けられない… 3. 後期: もっと成⻑させられるはずなのに… 4. どのチームでも⼤事だなと感じたこと 5. 最後に
12. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 12 今⽇のお話 1. 初期: あれ、認識がぜんぜん違う… 2. 中期: うまく助けられない… 3. 後期: もっと成⻑させられるはずなのに… 4. どのチームでも⼤事だなと感じたこと 5. 最後に
13. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 13 初期: あれ、認識がぜんぜん違う… 4⽇後までに
 1⼈1つ短い動画を作ろう 全部作れなくても、全体を
 ⾒積もれるように⼀部を作成 構成だけ作ってみた 構成・資料はしっかり考えた 粗く作って、録⾳も開始 4⽇間は厳しかったな…
 でも全部作る場合の
 質・時間を確認したいな 4⽇後…
14. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 14 ここで思い出す、スクラムの3本柱の1つ「透明性」 スクラムガイドより 明らかに⾃分の共通理解の作り⽅が悪かった…
15. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 15 学び: はじめてのチームはズレが⽣じやすい 1. 前提・背景が違ってずれる 2. 同じ表現でも具体的なイメージが違ってずれる 3. ずれている可能性があるのに確認を怠ってずれる
16. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 16 前提・背景をあわせよう • いまどこに向かって⾛ってる？ • 意⾒が対⽴したら、その1歩前を聞く • 情報を整理して、情報格差を作らない はじBiz
17. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 17 • 具体的なものを⾒せたり、
 図を使ったりして共有する • 議論を⽌めてもいい
 怪しいと思ったら都度確認する はじBiz イメージは明確に
 確認はやりすぎるくらいでちょうどいい
18. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 18 開発チームに戻ってみて気づくこと • 知識の差が⼤きい時、途中から⼊った⼈がいる時、共通理解を ちゃんと作れている？ • 頭の中に知識・考えがたまりがち • 理解が怪しい時、ちゃんと聞けてる？⽌められてる？ いつDev ビジネス 状況次第の不確実な難しさ 開発 絶対量が多いという難しさ
19. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 19 今⽇のお話 1. 初期: あれ、認識がぜんぜん違う… 2. 中期: うまく助けられない… 3. 後期: もっと成⻑させられるはずなのに… 4. どのチームでも⼤事だなと感じたこと 5. 最後に
20. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 20 中期: うまく助けられない… ⾦曜にマイルストーンあるよ みんな⼤丈夫そう？ ⽉曜の私 ⼤丈夫！ ⼤丈夫！ ⼤丈夫！
21. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 21 中期: うまく助けられない… ⾦曜にマイルストーンあるよ みんな⼤丈夫そう？ ⽔曜の私 ⼤丈夫！ ⼤丈夫！ ⼤丈夫！
22. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 22 中期: うまく助けられない… みんなアウトプットを教えて ⾦曜の私 実は終わってなくて… 実は終わってなくて… ちょっと質を落としてしまって… ？ ？ ？
23. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 23 実態はこんな感じ ⾦曜にマイルストーンあるよ みんな⼤丈夫そう？ ⽉曜の私 ⼤丈夫！
 （計画通り進んでる） ⼤丈夫！
 （計画通り進んでる） ⼤丈夫！
 （今⽇の進みは悪いけど、
 明⽇以降で挽回できるはず）
24. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 24 実態はこんな感じ ⾦曜にマイルストーンあるよ みんな⼤丈夫そう？ ⽔曜の私 ⼤丈夫！
 （計画通り進んでる） ⼤丈夫！
 （今⽇は時間取れなかったけど、
 ⼀部質を落とせば間に合うはず） ⼤丈夫！
 （思っていたより進みは悪いけど、
 明⽇は時間取れそう）
25. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 25 実態はこんな感じ みんなアウトプットを教えて ⾦曜の私 実は終わってなくて…
 （⽊曜⽇時間取れなかった） ちょっと質を落としてしまって…
 （時間を取れなかったので、
 質を落とす判断をした） 実は終わってなくて…
 （進みも悪かったし、
 時間も取れなかった）
26. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 26 ここで思い出す、スクラムの3本柱の1つ「検査」 スクラムガイドより 問題が起きる前に気づける仕組みが必要 私が気づくだけじゃなくて、1⼈1⼈が⾃分で気づけたほうがよい
27. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 27 学び: 正しく検査できると、みんながHappyになる 1. 好ましくない状態にいち早く気づく 2. 気づいた時に共有しやすい場を設ける 3. 監視するための検査ではなく、
 チームパフォーマンスを⾼めるための検査
28. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 28 いち早く気づいて共有してもらう • 予測の精度を⾼める⼿助け • Daily Mtgで
 相談しやすい雰囲気を • 意図は繰り返し伝える
 助けるためだよ！ はじBiz
29. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 29 開発チームに戻ってみて気づくこと • 予定していない差し込みのタスクが多いと検査が難しい • 検査の喜びを感じるのは、予定通り（以上）に
 パフォーマンスが出せていると実感できた時 いつDev ビジネス チーム外タスクが多い
 という難しさ 開発 差し込みタスクが多い
 という難しさ
30. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 30 今⽇のお話 1. 初期: あれ、認識がぜんぜん違う… 2. 中期: うまく助けられない… 3. 後期: もっと成⻑させられるはずなのに… 4. どのチームでも⼤事だなと感じたこと 5. 最後に
31. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 31 後期: もっと成⻑させられるはずなのに… 良くなってるけど⾜し算感… もっとお互い刺激しあって
 成⻑できるのでは…？
32. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 32 ここで思い出す、スクラムの「レトロスペクティブ」 スクラムガイドより 課題や学びをシェア・改善計画をみんなで考える時間を作ろう
33. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 33 学び: 振り返りでチームの学習⼒が⾼まる 1. まずは振り返る機会を設けよう 2. 視点を変えたい時は、振り返り⽅を変えてみる 3. 振り返りが約束されることで、⽬の前の⾏動が変わる
34. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 34 学習ループを意識して、振り返りを設計する • 週次で振り返り • 半期振り返りで⻑期の⽬線を • 振り返りを約束すると
 準備してくれる はじBiz
35. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 35 開発チームに戻ってみて気づくこと • どんな状況でも振り返りは⼤事 • それも⾃分だけじゃなくて各⼈が考えることが⼤事 • 個々で完結させない雰囲気を作れるか いつDev ビジネス 不確実なので
 共有しづらい 開発 当たり前なことも
 多いので共有しづらい
36. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 36 今⽇のお話 1. 初期: あれ、認識がぜんぜん違う… 2. 中期: うまく助けられない… 3. 後期: もっと成⻑させられるはずなのに… 4. どのチームでも⼤事だなと感じたこと 5. 最後に
37. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 37 どのチームでも⼤事だなと感じたこと1 • まずは課題を正しく認識するところからはじめること • 認定スクラムマスター研修で教えてもらった「OODA」 はじBiz いつDev
38. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 38 どのチームでも⼤事だなと感じたこと2 • リスペクトを忘れないこと • ⾃分も信じてもらえたことで、パフォーマンスを発揮できた • 相⼿からもたくさん学ぶことができる はじBiz いつDev
39. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 39 今⽇のお話 1. 初期: あれ、認識がぜんぜん違う… 2. 中期: うまく助けられない… 3. 後期: もっと成⻑させられるはずなのに… 4. どのチームでも⼤事だなと感じたこと 5. 最後に
40. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 40 最後に: チームのみんなの振り返りから • 3ヶ⽉チームとして動いてきたことで⾃分の得意/不得意が明確になっ た。もっと⾃分が強化したいポイント、強化したほうがいいポイント がわかった。 • 個⼈/チームを切り離して議論ができたこと。ベースはもちろんチー ムとしての話だけど、定期的な振り返りや、「今週の学び」などでは 個⼈としての振り返り、学びがあって、すごくよかった。 • 適切なフィードバックって⼤事 • バランスのよい、とてもいいチームだったなーっておもいます！ • みんな成⻑した気がするし、私も刺激をもらいました！
41. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 41 最後に: チームのみんなの振り返りから • お互いに既存のやり⽅に対してどんどんフィードバックと改善ができ ていた • 個⼈的にはとてもワクワクしていた3ヶ⽉でした。それはこのメン バーそれぞれから学ぶべきことの多さ（姿勢も含め）があったから • ⾃分は今まで今回の規模のプロジェクトは経験したことがなかった ので、プロジェクト設計・運⽤などどういうふうに進めるかが⼤きな 学びになった • ⾃⼰管理能⼒がこのFocus開始前後でかなり改善されたと思う、とい う意味では成⻑できた
42. エンジニアの僕が、越境してアジャイルなビジネスチームを作るまで 42 最後に: チームのみんなの振り返りから • 単純にとても⾯⽩い3ヶ⽉だった。みんな優しいし、素直。 • チームリーディングを考え直すきっかけになった。この資料を作成し ている中でもまた新たな学びがある • 再度開発チームに戻って、そこでの気づきもある • まだまだ修⾏の⾝なので、よりよいチームを作れるよう頑張りたい いまビジネスチームにいるあなたも いま開発チームにいるあなたも よりよいチームを作れるよう、頑張っていきましょう！ ご清聴ありがとうございました！