Understanding Kotlin Coroutines: コルーチンで進化するアプリケーション開発
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発表時の内容に誤りがあったのでTypoおよび本資料のP17を修正しています。詳細は次のブログポスト( https://mhidaka.hatenablog.com/entry/2019/02/12/021016 )をご確認ください
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Kotlin Coroutinesは非同期処理をシンプルに記述できるKotlinの言語機能です。実験的な機能としてこれまでも提供されてきましたがKotlin 1.3で正式にリリース予定です。
Androidの誕生から10年たちアプリの利用シーンが増えた結果、アプリ開発の複雑さも増してきています。開発者はアプリの性質に合わせてMVVMをはじめとしたアーキテクチャとArchitecture Components(AAC)など複雑性を解消するライブラリを組み合わせ、実装上の課題を解決してきました。
本セッションでは新登場のCoroutinesを既存のアプリケーションへ適用する方法と導入するメリットを中心に解説します。
Coroutinesの本質を理解することはアーキテクチャをよりシンプルに保ちます。そして言語機能の追加がアプリ開発現場に与える影響を考察していきます。
設計・開発の効率化といえば、これまで多くの場合、ライブラリの導入がメインでした。しかしアプリの複雑性が増加するにつれて多数のライブラリを導入しつづけることは開発者に多くの知識を要求し、イニシャルコストの増加に繋がります。言語そのものの力を理解することでコストを下げ、より素早い開発を実現できます。
本セッションはアプリ開発で実践できるよう、なじみのあるアーキテクチャを通じてCoroutinesを学んでいきます。
聞き終わったときには、AACなどモダンなライブラリのなかで効率的な非同期処理に対応する方法を習得できます。