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主には芝草の栄養管理の原則について、特に土壌分析および分析結果を最新のターフ管理にどう利用して...

 主には芝草の栄養管理の原則について、特に土壌分析および分析結果を最新のターフ管理にどう利用していくかという点に焦点を当てて

Micah Woods

July 16, 2015
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  1. 数式で表現した場合 ある栄養素がどれだけ必要かは、Q で表すことができる。 a + b − c = Q

    ここで、 a は、芝草が利用する量 b は、土壌中に必要な量 c は、土壌中にすでに有る量 Q は、肥料として必要になる量
  2. 数式による表現 必要量 a + b − すでに有る量 c = 肥料として必要な量

    Q a は、現場の個性を考慮した値、b は MLSN ガイドライン値、c は、土壌分析結果
  3. b

  4. 大切な注意! 以下のようなことから迷路に迷い込まないようにしよう ▶ 土壌中に 固定される栄養素がある ▶ 栄養素が 足りているかということよりも、どんな 効果が あるかを考えてしまう

    ▶ 量が足りているかではなく、割合が良いか悪いかを気にす る ▶ 水抽出物理論や飽和土壌ペースト理論などから 有効性を 気にする ▶ 交換可能だが有効でない要素があるかもしれないという心 配をする
  5. 例として K を考える 土壌分析の結果、K の量が例えば、50 ppm で、年間の N 必要 量が

    16 g m-2 であったとする。 a + b − c = Q 単位:g m-2, a = 8, b = 5.5, c = 7.5.
  6. 例として K を考える 土壌分析の結果、K の量が例えば、50 ppm で、年間の N 必要 量が

    16 g m-2 であったとする。 a + b − c = Q 単位:g m-2, a = 8, b = 5.5, c = 7.5. 単位:ppm, a = 54, b = 37, c = 50.
  7. 例として K を考える 土壌分析の結果、K の量が例えば、50 ppm で、年間の N 必要 量が

    16 g m-2 であったとする。 a + b − c = Q 単位:g m-2, a = 8, b = 5.5, c = 7.5. 単位:ppm, a = 54, b = 37, c = 50. 必要量 54 + 37 − すでに有る量 50 = 肥料として必要な量 41
  8. 例として K を考える 土壌分析の結果、K の量が例えば、50 ppm で、年間の N 必要 量が

    16 g m-2 であったとする。 a + b − c = Q 単位:g m-2, a = 8, b = 5.5, c = 7.5. 単位:ppm, a = 54, b = 37, c = 50. 必要量 54 + 37 − すでに有る量 50 = 肥料として必要な量 41 ppm は、たとえば 1 リットルの土の中にどれだけあるかとい う三次元的な発想であり、(g m-2) は面積にどれだけあるかと いう二次元的な発想なので、換算が必要。土壌の厚さを 10 cm とし、仮比重を 1.5 g cm-3, とすると 1 g m-2 = 6.7 ppm とな る。これを使って Q が 41 ppm であるならば、必要となる K の量は、6.1 g m-2 となる。