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発信者主体の情報可視化作品作りにおけるスケッチの行い方考察

Yuichi Yazaki
February 09, 2020

 発信者主体の情報可視化作品作りにおけるスケッチの行い方考察

Yuichi Yazaki

February 09, 2020
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  1. 千葉⼯業⼤学⼤学院 ⼯学研究科 デザイン科学専攻
    ⻑尾研究室 1875017 ⽮崎 裕⼀
    発信者主体の
    情報可視化作品作りにおける
    スケッチの⾏い⽅考察

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  2. 研究背景
    研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究背景

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  3. 情報可視化は、多くの⼈が接する情報を扱うにも関わらず、
    その性質として、物理的な空間配置や形状・外観を持ってないため、
    情緒的訴求をすることが難しいといえる。
    研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究背景
    研究背景

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  4.  研究背景
    物理的な空間配置や形状・外観を持ってない
    研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究背景

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  5.  研究背景
    情報可視化は、多くの⼈が接する情報を扱う
    研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究背景

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  6.  研究背景
    情緒的訴求をすることが難しい
    • ある化粧品メーカー「外部環境についてデータをチャート化してまとめた冊
    ⼦を作成したが、若⼿の社員が全く読んでくれない」
    • TableauのようなBusiness Intelligenceツールは普及したが、あれは探索
    的可視化をするためのツールで、プレゼンテーションは弱い。
    • 表現と伝達と認知は別物。発信者主体の情報可視化のワークフローでは、表
    現までしか触れていない。表現=発信者側の⾏為、共感=受信者側の⾏為。
    研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究背景

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  7. 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究背景
    • ネガティブチェックのための価値観が古い(3、40年前)。
    • チャートあるある、データインク⽐尊重、3DへのNG
    • 統計的有意を⼤切にするデータサイエンスとも、問題提起的でもあるデータアー
    トとも異なる、データ可視化(情報可視化)ならではの価値の認知が⾜りない。
    • 最低限到達しなければならないのは、作品⾃体が、科学的正確さと情緒的訴求⼒
    のバランスの取りながらの創意⼯夫ではないか。
     研究背景
    個⼈的な問題意識

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  8. 発信者主体の情報可視化作品作りに
    おけるスケッチの⾏い⽅を開発したい
    科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
    実質的に世界を眺め、主観を込めること
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    研究⽬的
    要件
    そのために最適な出題は何かを考察したい
    今回のスコープ

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  9. 発信者ニーズであること
    受信者と発信者、どちらのニーズによって作品が作られるかによって、ワークフローが⼤きく異なる。
    今回は「発信者のニーズが受信者のそれよりも⼤きい場合」を取り上げる。
     研究⽬的
    涪⥋罏 「⥋罏
    钠濼ׅ׷
    ⠗麦ׅ׷
    邌植ׅ׷
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  10. 涪⥋罏 「⥋罏
    钠濼ׅ׷
    ⠗麦ׅ׷
    邌植ׅ׷
    涪⥋罏 「⥋罏
    钠濼ׅ׷
    ⠗麦ׅ׷
    邌植ׅ׷
    受信者ニーズが⼤きい場合
     研究⽬的
    探索的・課題解決
    「受信者のニーズが発信者のそれよりも⼤きい場合」は課題解決型で、いくつもの事例を経た上での汎⽤
    化したツールがすでに存在している。たとえばBusiness Intelligenceツールなどがあげられる。
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  11. 受信者ニーズが⼤きい場合
     研究⽬的
    https://finviz.com/map.ashx
    from “Visualization Analysis and Design” By Tamara Munzner
    https://www.tableau.com/
    from “Visual Insights” By Katy Börner and David E. Polley
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  12. 受信者ニーズが⼤きい場合
     研究⽬的
    https://finviz.com/map.ashx
    FinViz
    https://www.tableau.com/
    Tableauなどの汎⽤ Business Intelligence ツール
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  13. 涪⥋罏 「⥋罏
    钠濼ׅ׷
    ⠗麦ׅ׷
    邌植ׅ׷
    涪⥋罏 「⥋罏
    钠濼ׅ׷
    ⠗麦ׅ׷
    邌植ׅ׷ 物語的・表現伝達
    発信者ニーズが⼤きい場合
     研究⽬的
    ⼀⽅で、「発信者のニーズが受信者のそれよりも⼤きい場合」 は⾃由度が⾼く、⼿順の定型化が難しい。
    さきほど触れたワー クフロー内でも明確な⼿順が触れられていない。汎⽤化することが難しいプロセスと
    いえる。
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  14. 発信者ニーズが⼤きい場合
     研究⽬的
    from “Data journalism workflow”
    by Simon Rogers
    from “Data Visualization Handbook”
    by Juuso Koponen, Jonatan Hildén
    from “Visualizing Data”
    by Ben Fry
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  15. https://knightfoundation.org/features/civictech/
    Trends In Civic Tech
    発信者ニーズが⼤きい場合
     研究⽬的
    https://emotions.periscopic.com/inauguration/
    One Angry Bird
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  16. 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    科学的正確性と情緒的訴求⼒のバランスは
    常に悩ましい問題。
    https://ameblo.jp/ca-1pixel/entry-12053399046.html
    「就活⽣に向けた弊社のアピールポイントをインフォ
    グラフィックスとして表現せよ。」

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  17. ×…物理的な空間配置に寄せる
    ×…物理的な形状・外観に寄せる
    科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  18. ˜/PUBUJPO--$ BMMSJHIUTSFTFSWFE
    科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    https://vdata.nikkei.com/economicdashboard/macro/
    経済指標ダッシュボード

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  19. ○…物理的な空間配置に寄せる
    ×…物理的な形状・外観に寄せる
    科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  20. ˜/PUBUJPO--$ BMMSJHIUTSFTFSWFE
    HUMAN TERRAIN
    IUUQTQVEEJOHDPPMEDJUJFTTUPSZJOEFYIUNM

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  21. E A R T H
    IUUQTFBSUIOVMMTDIPPMOFU

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  22. ×…物理的な空間配置に寄せる
    ○…物理的な形状・外観に寄せる
    科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  23. https://infogra.me/ja/infographics/10156
     ラーメン⼀杯カロリー⽐較
    科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  24. 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  25. 実質的に世界を眺め、主観を込めること
     研究⽬的
    主張せよ
    実質を伝えよ
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    20歳の⾃分に受けさせたい⽂章講義

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  26. 実質的に世界を眺め、主観を込めること
     研究⽬的
    主張せよ
    実質を伝えよ
     とはいえ、すべての⽂章に"主張"が必要なのか、という疑問はあるだろう。
    あまり「俺が俺が」と⾃分を前⾯に押し出すと、かえって読者の反発を⾷らってしまう
    のではないか。読者が読みたいのは「私の意⾒」などではなく、客観的な情報ではない
    のか。なにを声⾼に、"主張"するよりも、材料だけを提供してあとは読者の判断に委ね
    るほうがいいのではないか。
     はっきりと⾔う。
     これらはすべて間違いである。
     なぜか。たしかに⽂章の⽬的は「伝えること」だ。Aという情報があり、それが読者に
    伝わるのなら、第⼀の⽬的は達したことになる。
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  27. 実質的に世界を眺め、主観を込めること
     研究⽬的
    主張せよ
    実質を伝えよ
     しかし、ここで考えなければならないのは「なぜ伝えるのか?」という⾃らへの問い
    かけである。どうして⽂章などというまどろっこしい⼿段を⽤いて、多⼤な時間と労⼒
    を費やして、⾃分は書いているのか。
     理由はただひとつ、読者を動かすためだ。
     ⾃分は有益だと思った情報を伝えることで、他者の⼼を動かし、考えを動かし、ひい
    ては⾏動まで動かす。
     ⽂章を書くことは、他者を動かさんとする"⼒の⾏使"なのである。
     だとすれば、⾃分の"主張"を明らかにするのも当然のことだろう。
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景

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  28. 実質的に世界を眺め、主観を込めること
     研究⽬的
    主張せよ
    実質を伝えよ
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    事実
    (客観)
    主張
    (主観)
    理由
    (客観)

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  29. 実質的に世界を眺め、主観を込めること
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    Exports and imports to and from Denmark & Norway from
    1700 to 1780, William Playfair

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  30. 実質的に世界を眺め、主観を込めること
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    “Visualization of Napoleon’s Russian
    campaign of 1812”
    by Charles Joseph Minard

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  31. 実質的に世界を眺め、主観を込めること
     研究⽬的
    先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    研究⽬的
    研究背景
    “Diagram of the causes of mortality in the army in the East”
    by Florence Nightingale

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  32. 先⾏事例の調査
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的

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  33. 科学的正確性と情緒的訴求⼒
    科学的正確性
    リランド・ウィルキンソン
    「The Grammar of Graphics」
    情緒的訴求⼒
    ジョルジア・ルピとステファニー・ポ
    サベックによる「Dear Data」及び
    「Observe, Collect, Draw」
    ウィリアム・クレバランド & ロバート・マク
    ギル および ジェフ・ヒール & マイク・ボス
    トックによる研究
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的

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  34. 科学的正確性
    リランド・ウィルキンソン「The Grammar of Graphics」
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的
    「良いグラフィックを作成するための多くの優れたガイドが
    ありますが(略)この書籍は、代わりにグラフを数学的に構
    築し、それらを美的にグラフィックスとして表現するための
    規則に焦点を当てている。」
    チャートを描く空間を定義し、その上にアニメーションのセ
    ル画のように、軸や幾何図形で表現したデータを重ねて、1
    つのチャートとして成⽴させる考え⽅を提唱。
    この考え⽅がggplot2やD3.jsの構成に影響を与えている。

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  35. 科学的正確性
    リランド・ウィルキンソン「The Grammar of Graphics」
    1. 絵を描く空間を座標空間(スケールとベクトル)として定義する。
    2. データを描画するビジュアルエンコーディング(データを描画するため
    の幾何図形と審美性)を決定する。
    3. 1と2のルールに沿って描く
    この考え⽅を、ワークショップに必要な作業⾏程となるよう以下のように整理した。
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的
    なお、ファセットと基礎統計値はデータの話なのでデータとして⼀項⽬として扱う。

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  36. ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル
    および
    ジェフリー・ヒアとマイケル・ボストック
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的
    ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル(1984)は、⼈間の図
    形への知覚の仕組みについて実験を⾏った。実際のデータよりを正確に知覚で
    きるのか、シンプルな幾何図形を利⽤して⾏われた。
    ジェフリー・ヒアとマイケル・ボストック(2010)が、クラウドソーシング
    で被験者を集めて実⾏し、クラウドソーシングによる被験者調達の有⽤性とと
    もに、ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル(1984)の実験
    結果を追試し同様の結果を得た。同時にウィリアム・クレバーランドとローラ
    ンド・マクギル(1984)の⾏わなかった図形についても実験を⾏った。
    科学的正確性

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  37. タマラ・ムンズナーによるまとめ
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的
    ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル(1984)、
    ジェフリー・ヒアとマイケル・ボストック(2010)の両者を含
    む様々な成果をわかりやすくタマラ・ムンズナーがまとめてい
    る。
    定量データにふさわしい表現はマグニチュードチャンネルに書
    かれた表現⽅法であり、定性データにふさわしい表現はアイデ
    ンティティチャンネルに書かれた表現⽅法である。また上から
    順に、⼈の知覚バイアスが⼩さい表現⽅法としてまとめられて
    おり、その知⾒を活⽤する。
    科学的正確性

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  38. 情緒的訴求⼒
    ジョルジア・ルピとステファニー・ポサベックによる
    「Dear Data」及び「Observe, Collect, Draw」
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的
    「Dear Data」はニューヨークとロンドンに離れて住む⼆⼈のデータ
    アーティストによる「データ⽂通」の成果である。共通のテーマを決
    め、ハガキの裏に⾃分のことをデータとして記録したものを⼿描きで
    絵として表現したものを送り合った。出版後早々にMOMAのパーマネ
    ントコレクションに選ばれている。「Dear Data」の読者へ向けて⼀
    般向けのワークブックとして出版されたのが「Observe, Collect,
    Draw!」である。性質上「Dear Data」ではなく「Observe, Collect,
    Draw!」を参照する。

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  39. ジョルジア・ルピとステファニー・ポサベックによる
    「Dear Data」及び「Observe, Collect, Draw」
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的
    データとするテーマには、⼼⾳、息、瞬き、⾝体のパーツに対する⾃
    分の感情、⾳楽に対する感情など、個⼈的でデータ化しないとそもそ
    も公にならないものが選ばれている。作品全体の仕上げ感として、ア
    ブストラクト・アート、⾃然、天⽂学のダイアグラムをイメージソー
    スとして揚げている。ビジュアルエンコーディングとしては、幾何図
    形以外には、矩形への複数のシンボルや⾊を様々に活⽤した塗りつぶ
    し、幾何図形のようにシンプルにまとめられたシンボル(花、的、
    葉、茎、流れる髪の⽑のような曲線)が選ばれている。空間座標とし
    ては縦横⽅向グリッド、円や弧が活⽤され、時間(⼀年、⼀週間、⼀
    ⽇)や離散的な項⽬が表現されている。
    情緒的訴求⼒

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  40. ジョルジア・ルピとステファニー・ポサベックによる
    「Dear Data」及び「Observe, Collect, Draw」
    この考え⽅を、ワークショップに必要な作業⾏程となるよう以下のように整理した。
    1. いわゆる幾何図形(正円、正⽅形、⻑⽅形、直線、曲線)以外にも、拡⼤縮⼩しても⼤きさの歪みが少ないシンボ
    ル(花、的、葉、茎、流れる髪の⽑のような曲線。それ以外にもピクトグラムやアイコンからモチーフが得られ
    る)を上⼿く活⽤すると、仕上がりに⼤きな違いが与えられる。
    2. 現実を実質化した表現⼿法であるイラストレーションの中でも、幾何図形やシンボルで構成しやすい種類のもの
    を、あらかじめイメージトレーニングして持っておくと発想しやすくなる。
    3. 空間座標を何パターンかあらかじめ⽤意しておき、仕上がりがイメージしやすくする。ワークショップなどでテー
    マが固定であれば、⾮データインク(テーマデータ以外の描き込み)な描き込みを予め⾏っておいてもよい。
    過去の取り組み 実験内容 今後の展望
    先⾏事例の調査
    研究背景 研究⽬的
    情緒的訴求⼒

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  41. 過去の取り組み
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  42. 先⾏して⾏なったワークショップ(2015〜2016年)
    本研究に先⾏して、数年前に数回ワークショップを筆者が⾏っ た。参加者は⼀般イベントとして公募し、⼆⼗〜七⼗代の男⼥が
    ⼗〜四⼗名ほど参加した。
    • 2015年6⽉20⽇ 東京都渋⾕区にて、シブヤ⼤学のイベント 「データで絵を描く!データ・ビ
    ジュアライゼーション」として開催
    • 2015年9⽉27⽇ 東京都渋⾕区にて、⾃主開催イベント
    • 2016年8⽉18⽇ 京都府京都市にて、MTRL Kyoto共催イベント「データで絵を描く!データ・
    ビジュアライゼーション ワークショップ データやグラフを⼿描きで⾃由に表現する 」とし
    て開催
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  43. 流⼭市にて、⼩学校3、4年⽣を対象に、内容を少しカスタマイズして実施した。
    • 2017年7⽉、千葉県流⼭市にて、Code For Nagereyamaのイベントとして開

    先⾏して⾏なったワークショップ(2017年)
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  44. また、⾮常勤講師を勤める多摩美術⼤学にて、授業として1・2コマの時間を⽤いて、3年⽣30名ほどに対して、数回実施して
    いる。
    • 2018、2019年 多摩美術⼤学にて、3年⽣への授業演習 数回
    先⾏して⾏なったワークショップ(2018〜2019年)
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  45. 2015年6⽉20⽇ 東京都渋⾕区にて、シブヤ⼤学のイベントとして開催
    「渋⾕区の⼀ヶ⽉の天気と、あわせて⾃分の⾏動も⼀緒に、描いてください」
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  46. View Slide

  47. View Slide

  48. 2016年8⽉18⽇ 京都府京都市にて、MTRL Kyoto共催イベントとして開催
    「京都市の⼀ヶ⽉の天気と、あわせて⾃分の⾏動も⼀緒に、描いてください」
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  49. View Slide

  50. View Slide

  51. View Slide

  52. View Slide

  53. View Slide

  54. 2018、2019年 多摩美術⼤学にて、3年⽣への授業演習 数回
    「マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください」
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  55. 多摩美⼤⽣の作品

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  56. 多摩美⼤⽣の作品

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  57. 2018、2019年 多摩美術⼤学にて、3年⽣への授業演習 数回
    「スマホ内のデータを⽤いて⼀ヶ⽉間の私を表現してください」
    実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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  58. 多摩美⼤⽣の作品

    View Slide

  59. 多摩美⼤⽣の作品

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  60. 実験内容 今後の展望
    過去の取り組み
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査
    䏟垥瑞꟦
    ✲⢽稱➜
    ʙ 䎃 ʙ 䎃
    㢳䷐繟㣐
    ぐ䨽
    ؽآُ،ٕؒٝ؝٦ر؍ؚٝ
    ⚺錁׾鴥׭׷
    猰㷕涸姻然ׁ
    ⳿겗
    ؎ٝفحز
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    䞔筰涸鏮実⸂
    㹀䚍儗禸⴨
    㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨
    㹀ꆀך㹀䚍⻉
    䩛䲽ֹ
    先⾏して⾏なったワークショップ(2015〜2019年)

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  61. 実験内容
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  62. どうスケッチするか?今回の実験のスコープ(スケッチ)
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    أ؛حثך䩛岀
    䲽ֻ䩛岀
    آّٝ٥ؚٔيؐؑ٦س
    شر؍،٥ـٖو٦
    ٌٔخ٥أذؿ؋ش٦
    ص؝ٓأ٥ؿٕؑزٝ
    䪔ֲر٦ة
    ة٦؜حزِ٦ؠ٦ה
    ⵃ欽ء٦ٝ
    䩛䲽ֹ PS ػًٓ٦ة
    ٓ؎ؤ
    ؿٔ٦عٝس PS 暟椚涸ז醡㔳
    麣ⰧךꟚ涪
    害欽涸ծرؠ؎
    ش٦ך⡲ㅷⵖ⡲
    PS 鑐꿀㉏겗ծ䱇噟
    㹀ꆀ PS 㹀䚍

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  63. どうスケッチするか?今回の実験のスコープ(出題)
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    䏟垥瑞꟦
    ✲⢽稱➜
    ʙ 䎃 ʙ 䎃 䎃
    ⼪衝䊨㣐
    㢳䷐繟㣐
    ぐ䨽
    ؽآُ،ٕؒٝ؝٦ر؍ؚٝ
    ⚺錁׾鴥׭׷
    猰㷕涸姻然ׁ
    ⳿겗
    ؎ٝفحز
    䩛岀
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    㹀䚍儗禸⴨
    㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨
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    㹀䚍ꟼ⤘䚍
    㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨
    㹀ꆀך㹀䚍⻉
    䩛䲽ֹ

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  64. 実験環境 -1
    実施⽇
    • 第⼀回...2019年12⽉9⽇ 13:00︎16:30 授業内
    • 第⼆回...2019年12⽉17⽇ 13:00︎16:30 授業内
    被験者
    • 第⼀回 千葉⼯業⼤学デザイン科学科 43名
    • 第⼆回 千葉⼯業⼤学デザイン科学科 8名
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  65. 実験環境 -2
    時間
    • それぞれ180分(説明時間、休憩込み)
    実施内容
    • 13:10-13:20 アンケート
    • 13:20-14:00 インプットレクチャー
    • 14:00-15:00 ワーク1
    • 15:00-15:10 休憩
    • 15:10-16:10 ワーク2
    • 16:10-16:20 アンケート
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  66. խ8IZ:PV%POˏU.BLF".JOEMFTTMZ
    խ#FBVUJGVM7JTVBMJ[BUJPO0G")PSSJD&WFOU
    UPXBSETEBUBTDJFODFDPNNVSEFSJOHBMFHFOEBSZEBUBTUPSZXIBUDBOXFMFBSOGSPNBHSBNNBSPGHSBQIJDTBEDBGF
    խ猰㷕〳鋔⻉ה䞔
    インプットレクチャーの内容
    インプットレクチャーで利⽤したスライドの内容は以下の通りである。
    • 情報可視化における情緒的訴求⼒
    • データを⽤いるからといっても、表現は主観的であってよい
    • 科学的正確さと情緒的訴求⼒の例として、簡略化した考え⽅を⽰す
    • とくにThe Grammar of Graphicsにおけるレイヤー構造をわかりやすく⽰す
    • 既存のチャートに収まらない表現の事例を紹介する
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  67. 出題内容
    第⼀回ワーク
    • マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください
    • スマホ内のデータを⽤いて⼀ヶ⽉間の私を表現してください
    第⼆回ワーク
    • スマホ内のデータを⽤いて⼀ヶ⽉間の私を表現してください(第⼀回ワークで設題意図がう
    まく伝わっていなかったため)
    • よく⾏く場所、⼗箇所が登場するダイアグラミック・マップを描いてください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  68. 出題意図
    スマホ内のデータを⽤いて
    ⼀ヶ⽉間の私を表現してくだ
    さい
    時間の経過を空間的にどう表
    現するか。
    マイナンバー(12桁の数値)
    をロゴ化してください
    ロゴ化するという出題=空間
    的な広がりは活⽤できない中
    で、如何にビジュアル変数化
    するか。
    よく⾏く場所、⼗箇所が登場
    するダイアグラミック・マッ
    プを描いてください
    定性的な事物の関係性を空間
    的にどう表現するか。
    情報可視化が「特定の物理的な空間と紐付かない」ことに注⽬した
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  69. 評価⼿法
    A. 制約を守った上での【ルール設定⼒】
    B. 表現がテーマを伝えるものになっている【テーマ表現⼒】
    C. 【ルール設定⼒】と【テーマ表現⼒】を主観で統合した 【作品⼒】
    科学的正確さとして【ルール設定⼒】、情緒的訴求⼒として 【テーマ表現⼒】、両者を加味した作品の完成度とし
    て【作品⼒】の3つを基準に設定した。
    評価⼿法としてはルーブリックを⽤いた。
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  70. A. 制約を守った上での【ルール設定⼒】
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    レベル1 レベル2 レベル3 レベル4
    提⽰された制約が守れている。
    提⽰された制約が守れていて、⾃分
    でルールを設定・図⽰できている。
    提⽰された制約が守れていて、⾃分
    でルールを設定・図⽰できている。
    そしてそのルールで作品を描けてい
    る。
    提⽰された制約が守れていて、⾃分
    でルールを設定・図⽰できている。
    そしてそのルールで作品を描けてい
    る。その結果描かれる全体のバラン
    スをみてルール⾃体を微調整できて
    いる。

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  71. B. 表現がテーマを伝えるものになっている【テーマ表現⼒】
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    レベル1 レベル2 レベル3 レベル4
    テーマを設定できている。
    テーマを設定できていて、テーマに
    沿った表現内容が選べている。
    テーマを設定できていて、テーマに
    沿った表現内容が選べており、表現
    に幾何図形が適切に使⽤されてい
    る。
    テーマを設定できていて、テーマに
    沿った表現内容が選べており、表現
    に幾何図形と空間座標が適切に使⽤
    され ている。

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  72. C. 【ルール設定⼒】と【テーマ表現⼒】を主観で統合した【作品⼒】
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    レベル1 レベル2 レベル3 レベル4
    作り⼿としてこれを伝えたいという
    主観が明確に設定できている。
    作り⼿としてこれを伝えたいという
    主観が明確に設定できており、設定
    したルールと⽭盾していない。
    作り⼿としてこれを伝えたいという
    主観が明確に設定できており、設定
    したルールやテーマ表現と⽭盾して
    いない。
    作り⼿としてこれを伝えたいという
    主観が明確に設定できており、設定
    したルールやテーマ表現と⽭盾して
    い ない。作品を⼀⽬みたときに主観
    が伝わり、設定ルールとテーマ表現
    を読み解くことで、データ内容の理
    解ができる。

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  73. 実験結果
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  74. マイナンバー(12桁の数値)を
    ロゴ化してください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    ロゴ化するという出題=空間的な広がりは活⽤
    できない中で、如何にビジュアル変数化するか。
    データ側の処理(⻑い桁数を3つにグルーピングするなどして圧縮すること)
    を発⾒した上で、情緒的訴求⼒のための造形を試みることが必要。前者を発
    ⾒できない者、造形スタディのためのアイデアの幅が狭い者に分けられる。
    評価サマリー

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  75. マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    被験者による評価:A. 2、B. 2、C. 2
    筆 者による評価:A. 4、B. 4、C. 4
    ⻑い桁数を3つにグルーピングすることを早々に発⾒した
    上で、情緒的訴求⼒のための造形をいくつも試みている。
    仕上げるとかなり完成度の⾼い作品になりそうだ。
    評価

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  76. マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    被験者による評価:A. 3、B. 2、C. 3
    筆 者による評価:A. 4、B. 4、C. 3
    おそらく12という数から着想しているのだろうは、シンプ
    ルながら的を得ている。時計になぞらえているので、どこ
    から⼀桁の数字が始まるのかも理解が早い。⽇の出をモ
    チーフに太陽が半分現れていないのも⾯⽩い。
    評価

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  77. スマホ内のデータを⽤いて
    ⼀ヶ⽉間の私を表現してください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    時間の経過を空間的にどう表現するか。
    主張が先に⽴っている被験者は独⾃の空間の使い⽅をしたが、そうでない被
    験者は空間の利⽤⽅法がバリエーションに乏しかった。
    評価サマリー

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  78. スマホ内のデータを⽤いて、⼀ヶ⽉間の私を表現してください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    被験者による評価:A. 1、B. 2、C. 1
    筆 者による評価:A. 1、B. 3、C. 3
    時系列で考える出題のところ、集計してしまっているので
    Aは1だが、主張から⼊ると、空間の使い⽅やビジュアルエ
    ンコーディング法が⼤きく変わる良い作例。
    評価

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  79. スマホ内のデータを⽤いて、⼀ヶ⽉間の私を表現してください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    被験者による評価:A. 1、B. 1、C. 1
    筆 者による評価:A. 4、B. 2、C. 2
    上半分が定量値、下半分は定性値、と⾯⽩い構成になって
    いる。下半分は、実は上半分と異なる定性データなので、
    合った表現を探すと、実は作品の完成度はグッとあがる。
    スケッチとしてその可能性を探ってほしかった。
    評価

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  80. よく⾏く場所、⼗箇所が登場する
    ダイアグラミック・マップを描いてください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    定性的な事物の関係性を空間的にどう表現するか。
    総じて迷いがなく、完成度が⾼かった。地理空間的「地図」としてしまう被
    験者と、別な切り⼝(⾏く頻度や、抱く感情)を空間配置している被験者の
    例もみられた。出題の出し⽅次第での展開の可能性を最も感じた。
    評価サマリー

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  81. よく⾏く場所、⼗箇所が登場するダイアグラミック・マップを描いてください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    被験者による評価:A. 2、B. 1、C. 2
    筆 者による評価:A. 4、B. 4、C. 4
    空間的な整理が⾮常に上⼿い。⾃宅・学校・県外の移動は
    時間というよりも質的な違いとし、それぞれの中で距離や
    関係性を表現できている。細かく書き込まれた⼈物にも⾒
    ⼊ってしまうが、彼らの扱いでもう⼀アイデアほしかった。
    評価

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  82. よく⾏く場所、⼗箇所が登場するダイアグラミック・マップを描いてください
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み
    被験者による評価:A. 2、B. 2、C. 2
    筆 者による評価:A. 3、B. 3、C. 4
    ダイアグラミック・マップとして空間配置を抽象的に表現
    している。感情に基づいて移動先の配置がなされており、
    感情地図として眺めても⾯⽩い。
    評価

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  83. 実験結果・考察
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  84. 出題の難易度
    • 「空間的な広がりは活⽤できない」出題は、描く前にデータ(たくさんの数字)を効率よく扱う知恵
    が必要になるため、 ⼈によって成果が⼤きく分かれた。
    • 「時間の経過を空間的に表現する出題」は、主張が先に⽴っている被験者は独⾃の空間の使い⽅をし
    たが、そうでない被験者は空間の利⽤⽅法がバリエーションに乏しかった。
    • 「定性的な事物の関係性を空間的に表現する出題」は、総じて迷いがなく、完成度が⾼かった。出題
    の出し⽅次第での展開の可能性を最も感じた。
    結果(出題での気付き)
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  85. 出題の難易度
    • 「空間的な広がりは活⽤できない」出題は、描く前にデータ(たくさんの数字)を効率よく扱う知恵が必要に
    なるため、 ⼈によって成果が⼤きく分かれた。→データの扱いについての優先度はあげない⽅針でいく。当⾯
    この⽅⾯での出題はしない。
    • 「時間の経過を空間的に表現する出題」は、主張が先に⽴っている被験者は独⾃の空間の使い⽅をしたが、そ
    うでない被験者は空間の利⽤⽅法がバリエーションに乏しかった。→主張を研ぎ澄ますことと、描きたいこと
    を空間座標でどう表現するか検討する、といった指導を検討する。
    • 「定性的な事物の関係性を空間的に表現する出題」は、総じて迷いがなく、完成度が⾼かった。出題の出し⽅
    次第での展開の可能性を最も感じた。→今後も出題に使⽤していく。この出題へ、定量データを付け加えた出
    題もよい。
    考察(出題での気付き)
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  86. 考察(出題以外での気付き)
    スケッチの前段に⾏うべきこと
    • ⾔葉と表現の連想ゲームを⾏う時間を明⽰的に取る。
    • 出題の意味をディープシンキングする時間を明⽰的に取る。
    表現上の⼯夫を促すための仕組み
    • 表現の可能性を繰り返し検討するよう指⽰に含める。最低限 3つ以上のモチーフを検討する、など。
    • ⾮データインク属性は最後に描くというタイミングを明⽰し、何を描くべきかのガイドラインを⽤意
    する。
    今後の展望
    実験内容
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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  87. 今後の展望
    今後の展望
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容

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  88. 今後の展望
    研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容
    どうスケッチするか?ワークショップ設計
    䏟垥瑞꟦
    ✲⢽稱➜
    ⳿겗ך䠐㄂׾
    ر؍٦فءؚٝؗٝ
    鎉衝ה邌植ך鸬䟝؜٦ي׾
    邌植ך〳腉䚍׾粸׶鵤׃嗚鎢
    ꬊر٦ة؎ؙٝ㾩䚍
    ʙ 䎃 ʙ 䎃 䎃
    ⼪衝䊨㣐
    䎃։
    㢳䷐繟㣐
    ぐ䨽
    㹀䚍儗禸⴨
    㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨
    㹀ꆀך㹀䚍⻉
    㹀䚍ꟼ⤘䚍
    㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨
    㹀ꆀך㹀䚍⻉
    ؽآُ،ٕؒٝ؝٦ر؍ؚٝ
    ⚺錁׾鴥׭׷
    猰㷕涸姻然ׁ
    䩛䲽ֹ
    䞔筰涸鏮実⸂
    ⳿겗
    ؎ٝفحز
    䩛岀
    㹀䚍儗禸⴨ 㹀ꆀ

    㹀䚍ꟼ⤘䚍 㹀ꆀ

    今回得た「出題以外での気付き」を事前
    インプットへ含めていく。
    ⼿描きに馴染む出題として、定性データ
    を⽤いて、時系列や関係性を空間上に描
    かせる。難易度をあげるためには、1つ
    や2つの定量データを付け加えていく。

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  89. 発信者主体の情報可視化作品作りに
    おけるスケッチの⾏い⽅を開発したい

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  90. View Slide