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GIGA時代における情報活用能力の育成/kiyose202205

 GIGA時代における情報活用能力の育成/kiyose202205

令和4年度 清瀬市 情報教育推進委員会 研修会

Naoki Kato

May 26, 2022
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  1. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 東京学芸大学 ICTセンター 教育情報化研究チーム 加藤直樹

    GIGA時代における情報活用能力の育成 令和4年度 清瀬市 情報教育推進委員会 研修会 20220526
  2. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 自己紹介 加藤直樹 東京学芸大学 ICTセンター

    教育情報化研究チーム 専門:情報工学 Human Computer Interaction 特にペン入力 ペン入力I/Fの教育への利用 文科省:デジタル教科書の今後の在り方等に 関する検討会議 (R2-R3) ・委員 :ICT活用教育アドバイザー派遣事業(H28-) ・アドバイザー :学習者用デジタル教科書のクラウド配信等の 設計に関する検証事業(R4-) ・有識者会議 座長
  3. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 自己紹介 加藤直樹 東京学芸大学 ICTセンター

    教育情報化研究チーム 専門:情報工学 Human Computer Interaction 特にペン入力 ペン入力I/Fの教育への利用 文科省:デジタル教科書の今後の在り方等に 関する検討会議 (R2-R3) ・委員 :ICT活用教育アドバイザー派遣事業(H28-R3) ・アドバイザー :学習者用デジタル教科書のクラウド配信に関する フィージビリティ検証事業(R4-) ・有識者会議 座長
  4. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU はじめに 情報活用能力 法律 情報モラル

    情報セキュリティ プログラミング データリテラシー 情報リテラシー 操作リテラシー 情報社会に 参画する態度 問題解決力 ICT活用力
  5. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 産業(工業)革命? 画像引用:SCF2015webサイト http://scf.jp/ja/essay/a005.php

    →石炭→石油・電気 農業→軽工業→重工業 労働力:人→コンピュータ 判断:人→コンピュータ AI,IoT?
  6. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 近い将来すべての人に求められるもの 高度IT人材 ミドルIT人材

    課題 発見 解決 新たな価値の創造 高度情報通信技術 AI技術 活用 こういうこと ができる 依頼
  7. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 学習指導要領における情報教育の方針 情報及び情報技術を適切かつ効果的に 活用して、問題を発見・解決したり自

    分の考えを形成したりしていくために 必要な資質・能力 (小学校学習指導要領解説 p.51) 情報の科学的な理解に裏打ちされた 情報活用能力を育むことが重要 情報活用能力 言語能力 問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 加速度的に進展 し続ける社会 Industry4.0 (第四次産業革命)
  8. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 体系的な情報活用能力の育成 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 技術分野 情報に関する技術 プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル 情報化と社会・産業 2021- 2022- 2020- 情報Ⅰ(必修) 情報Ⅱ AI・Data Science教育
  9. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 学ぶ内容と学び方の変化 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 知識の伝達に効率的な 一斉授業
  10. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 学ぶ内容と学び方の変化 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 主体的で対話的な深い学び 個別最適な学びと協働的な学び ICT活用 児童が主体の授業
  11. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 情報教育とICT活用の正の循環 l 手段と目的が相互に絡み合う学びに

    情報教育の実施 情報活用能力 の育成・習得 学びでのICT活用 プログラミング 情報モラル
  12. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 個別最適な学び 個別最適な学び 指導の個別化

    学習の個性化 自己調整しながら 学習を進める 個々に合った 方法・教材・時間 での学び 個々に合った 目的 での学び 自分に合った学び方 自分の学び(興味)の広げ方 個に応じた指導 協働的な学び
  13. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 個別最適な学びの具体化(例) 個別最適な学び 指導の個別化

    学習の個性化 自己調整しながら 学習を進める 個々に合った 方法・教材・時間 での学び 個々に合った 目的 での学び 自分に合った学び方 自分の学び(興味)の広げ方 個に応じた指導 協働的な学び 選択の機会 自己評価の機会
  14. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 学びのサイクル 読んで 見て

    聴いて 考えて 書いて 話して 撮って 他の人考えの 理解・比較 可視化・表現 認知 共有 思考 調べる 表現・可視化する
  15. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 よく話題になるのが 写真:品川区立清水台小学校 手書き

    コンピュータでの文字入力 大前提は どちらもできるように なること こちらの力を きちんと育てることが 急務 国語科を中心に しっかり押さえつつ 機会を十分すぎるほど 確保すること
  16. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 思考力 判断力 表現力 個別最適な学びとICT活用

    調べる力 深い学び 知識 技能 新たな体系的な 知識や技能 既習の 知識や 技能 人間性 学びに向 かう力 自立 協働 問題 発見 解決法 探索・学習 実行 解決 個に応じた学び 自ら 探し出す 反転 どんどん 増加 調べる
  17. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 調べるメディア l 適切に選択し使いこなすことが重要

    (先生によるコーディネートも必須) 自ら 探し出す 開かれた学校 (地域連携・企業連携) 出版物 (図書館・図書室) ICTの活用 (デジタル書籍・WWW検索)
  18. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 図書館・図書室の活用 司書教諭 学校司書

    セレクションされた書籍 触れて欲しい情報 正しい情報 = 分類法に よって整理 フェイク情報 一次情報として活用 重要な情報活用能力
  19. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 ICT活用の重要性と図書室の情報化 <<<<< 情報量の差は歴然

    かなり重要な 情報活用能力 支援 図書室蔵書も検索可能に みんなで作るデジタル図書館
  20. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 個別最適な学びとICT活用 自己評価→改善の力 l “個別最適な学び”の実行力

    思考 学びの振り返り (短期~長期) 表現・可視化 ICT ICT・AI 時間の確保と,この観点の評価を行うことが重要 学び方の調整
  21. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 協働的な学びと対話的な学び 協調的な学び・対話的な学びとICT活用 対話・議論 自立

    協働 説明 理解 他者と関わりながらの学び 考えの 表現と伝達・共有 する活動が必須 これもまさしく情報活用能力
  22. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 協調的な学び・対話的な学びとICT活用 学びのサイクル 読んで 見て

    聴いて 考えて 書いて 話して 撮って 他の人考えの 理解・比較 可視化・表現 認知 共有 思考 ICT活用
  23. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 協調的な学び・対話的な学びとICT活用 うまくいく相互評価 左上:小平市立小平第三小学校,左下:小平市立小平第五小学校 音読の相互評価(2年

    ) 体育演技の相互評価(2年) プレゼン資料の相互評価(5年) (育てる観点もあるが)評価できる力があるかが重要
  24. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU うまくいく協働的な学び 協調的な学び・対話的な学びとICT活用 対話・議論 自立

    説明 理解 問題 発見 解決法 探索 計画 実行 解決 振り返り 探求的活動/体験活動 社会において 学びの過程の共有 批評しあいの機会 協働的な学び 個別最適な学び 個の学びに 戻ったか 協働
  25. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU ここまでのまとめ 学びからの情報活用能力育成 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 主体的で対話的な深い学び 個別最適な学びと協働的な学び ICT活用
  26. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 近い将来すべての人に求められるもの 高度IT人材 ミドルIT人材

    課題 発見 解決 新たな価値の創造 高度情報通信技術 AI技術 活用 こういうこと ができる 依頼
  27. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 世界中でプログラミング教育 l イスラエル

    n 2000年,高校で「Computer Science」 l ハンガリー n 2003年 「Informatica」6~10歳で必修 l イングランド(英国) n 2014年 「Computing」5~13歳で必修 l フィンランド n 2016年から必修化(教科横断型) l オーストラリア n 2016年「Digital Technologies」
  28. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 プログラミングは高度なICT活用 Programming すごいコンピュータ

    コンピュータを 知る上で 良い題材 論理的思考が 必要な活動 なによりも 楽しい!! 情報技術の基本
  29. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 国家戦略(IT総合戦略本部) (H26~H28/2016.4) l

    一定数の突出した能力を有するIT人材育成 l 新たな産業をリードする高度なIT人材育成 + l あらゆる国民層に対して ITに係る能力を醸成するための取組 l 特に若年層に対するプログラミング教育 (参考)人材育成におけるプログラミング教育の位置付け等に係る調査報告書 現社会 Industry4.0 (第四次産業革命) 高度なIT利活用社会 (超スマート社会)
  30. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 情報活用能力としてのプログラミング 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 技術分野 情報に関する技術 プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル 情報化と社会・産業 2021- 2022- 2020- 情報Ⅰ(必修) 情報Ⅱ AI・Data Science教育
  31. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 高校情報科・情報Ⅰが必修に 右下:大学入試センター 共通テストサンプル

    外部 プログラム プログラミング 言語 アルゴリズム データ データ構造 プログラム 構造 外部 プログラム 外部 プログラム 効率etc 選択 表現 プログラム 見易さ 使い易さ 「プログラミング」 自体が学習項目 国公立では必修科目に?
  32. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 小学校におけるプログラミング教育 各教科等の特質に応じて, を,計画的に実施

    第3 1 (3) イ 児童がプログラミングを体験しながら, コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力 を身に付けるための学習活動 (小学校学習指導要領 p.8)
  33. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 学習指導要領での記載の意味 第3 1

    (3) イ 児童がプログラミングを体験しながら, コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力 を身に付けるための学習活動 (小学校学習指導要領 p.8) プログラミング 論理的に考える力 のために 導入の背景 =プログラミング的思考(学習指導要領解説)
  34. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 プログラミング的思考 大きく複雑な 高度情報化社会における

    高度情報化社会における 大きな武器である 抽 象 化 モ デ ル 化 一 般 化 分解 構造化 手順化 評価 順序 分岐 反復 並列 演繹・帰納(類推,仮説) 問題 Computer 高速化・自動化 論理的思考・パタン認識 パ ラ メ タ ラ イ ズ アルゴリズム的思考
  35. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 プログラミング的思考 LEDを1と2と順に 光らせたい

    1を表示、 2を表示の 組み合わせかな。 論理的思考 使える部品 分解 構造化 手順化 なんか変だ? →はやすぎ? 1を表示、 待って 2を表示か。
  36. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 学習指導要領での記載 各教科等の特質に応じて, を,計画的に実施

    第3 1 (3) イ 児童がプログラミングを体験しながら, コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力 を身に付けるための学習活動 (小学校学習指導要領 p.8) コンピュータプログラミング
  37. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 プログラミング体験が重要な理由 l プログラミング体験は楽しい→主体性へ

    l 試行錯誤が容易 n 自分の考えが正しいかが確認できる n 間違ってたら容易に修正に挑戦できる コンピュータに・・・ 必要な論理的思考力 効果的に育成! 論理的思考への一番の手立て
  38. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 もう一つの育む力 l これにもプログラミング体験が必須

    プログラムの働きやよさ,情報社会がコンピュータをはじめと する情報技術によって支えられていることなどに気付き,身近 な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手 に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育む こと (小学校学習指導要領解説 p.85) すごい やってみる のような態度
  39. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 系統的な学びが重要 創造的プログラミング ア

    ン プ ラ グ ド 情報化社会に関する 探究的課題の中での プログラミング プログラミング 導入 操作練習 教科の学びに 絡めた プログラミング 総合 教科 課程外 正多角形と円 電気の利用 楽しく創造的な 活動にするには
  40. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育 モデルカリキュラム 図 図形

    形 数 数 m mi ic cr ro o: :b bi it t ロ ロボ ボッ ット ト系 系 v vi is sc cu ui it t 6 電気の性質と働き 光のパレード 5 正多角形と円 整数の性質 自動運転カー を作ろう 4 平行四辺形と ひし形 大きな数を読 む 電気の働き 四角形と三角 形(角度) 信号機を作ろう 3 数の大小 太陽と地面の様子 割り算の余り 方位磁針を作ろう 楽器を作ろう 2 正方形と長方 形 数を読む スイミー 1 たしざん ひきざん イルミネーション を作ろう ゴールをめざ せ きせつをえ がこう かずをかぞえ る
  41. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 端末活用で期待できる効果 本文から一部分を抜き出して活用 l 書き写し不要や,自由な移動によって

    思考に集中・深化 右下画像:東京書籍学習者用デジタル教科書サンプルサイト上で作成 書くことが 苦手な子も
  42. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 端末活用で期待できる効果 多様な見え方 l 読む/見る(聴く)ことの自由度が向上

    画像:光村図書出版学習者用デジタル教科書体験版サイトより作成 巻物スクロール 総ルビ 拡大 物理的な制約 からの解放 読み上げ 個に応じた支援
  43. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 端末活用で期待できる効果 様々な連動教材 l 児童生徒主体の活動へ

    左上画像:教育出版学習者用デジタル教科書サンプルサイトより作成 右上画像:東京書籍学習者用デジタル教科書サンプルサイトより作成 インタラクティブ教材 動画教材 音声教材
  44. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 端末活用で期待できる効果 国語が好きだ 4 7

    18 15 11 6 8 6 4 3 5 1 1 1 1 0 1 1 1 学期 2 学期 3 学期 とても思う そう思う どちらとも言えない そう思わない まったく思わない (無回答)
  45. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 端末活用で期待できる効果 ちなみに成績の変化は 4月 月

    3月 月 活 活用 用 54.8 73.1 非 非活 活用 用 60.4 62.8 62.5 65.3 65.0 69.6 全 全国 国 65.2 71.2
  46. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 近い将来すべての人に求められるもの 高度IT人材 ミドルIT人材

    課題 発見 解決 新たな価値の創造 高度情報通信技術 AI技術 活用 こういうこと ができる 依頼
  47. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 これからしていくべき情報教育 情報及び情報技術を適切かつ効果的に 活用して、問題を発見・解決したり自

    分の考えを形成したりしていくために 必要な資質・能力 (小学校学習指導要領解説 p.51) 情報の科学的な理解に裏打ちされた 情報活用能力を育むことが重要 情報活用能力 言語能力 問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 加速度的に進展 し続ける社会 Industry4.0 (第四次産業革命)
  48. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これから必要な力 情報活用能力の要素 法律 情報モラル

    情報セキュリティ プログラミング データリテラシー 情報リテラシー 操作リテラシー 情報社会に 参画する態度 問題解決力 ICT活用力