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OKR導入 2年目の通信簿

OKR導入 2年目の通信簿

2021年4月27日(火)に開催されるDevLOVE主催のイベント「4月、新年度の最初に、目標管理のOKRについてふりかえってみよう」の資料です

NAVITIME JAPAN
PRO

April 27, 2021
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Transcript

  1. OKR導入
    2年目の通信簿
    株式会社ナビタイムジャパン
    小田中 育生

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  2. 小田中 育生 (おだなか いくお)
    (株)ナビタイムジャパン
    VP of Engineering
    ACTS(研究開発) ルートグループ責任者
    経路探索の研究開発部門責任者としてGPGPUを活用した超高速エンジンや
    MaaS時代にフィットしたマルチモーダル経路探索の開発を推進
    移動体験のアップデートに携わりながら、VPoEとしてアジャイル開発の導入
    推進、支援を行う。
    著書「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」インプレス

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  3. ナビタイムジャパンは
    「なぜここにいるのか」

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  4. Recent Works

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  5. おさらい:OKRとは
    ボトムアップ大作戦
    1年目の成功
    2年目の挫折
    OKRと向き合う
    組織への広がり

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  6. おさらい:OKRとは
    ボトムアップ大作戦
    1年目の成功
    2年目の挫折
    OKRと向き合う
    組織への広がり

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  7. 参考にした書籍
    Measure What Matters
    (メジャー・ホワット・マターズ)
    伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR
    ジョン・ドーア著
    ラリー・ペイジ序文
    土方奈美 訳
    2018年10月17日出版
    日本経済新聞出版社
    以前、この書籍を紹介した発表をしました
    https://www.slideshare.net/NavitimeJapan/measure-what-
    matters-124755506

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  8. OKR
    Objective (目標)
    Key Results(主要な結果)
    Oに対しKRは2~5個程度
    達成度が60~70%となるような
    チャレンジングなものがよいとされる

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  9. Oは定性的、KRは定量的

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  10. OKRツリー
    O KR
    KR
    O KR
    O KR
    O KR
    O KR
    O KR
    会社 メンバー
    チーム
    方向性を揃えることが
    仕組みに織り込まれている

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  11. CFR(対話、フィードバック、承認)で
    OKRを機能させる

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  12. おさらい:OKRとは
    ボトムアップ大作戦
    1年目の成功
    2年目の挫折
    OKRと向き合う
    組織への広がり

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  13. 導入当時抱えていた目標設定の課題
    ・会社の期待と個人の行動にズレが起きる
    ・「できる範囲」の目標になる

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  14. OKRツリー
    O KR
    KR
    O KR
    O KR
    O KR
    O KR
    O KR
    会社 メンバー
    チーム
    方向性を揃えることが
    仕組みに織り込まれている

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  15. OKR
    Objective (目標)
    Key Results(主要な結果)
    Oに対しKRは2~5個程度
    達成度が60~70%となるような
    チャレンジングなものがよいとされる

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  16. ・会社の期待と個人の行動にズレが起きる
    ・「できる範囲」の目標になる
    課題になっているところが、OKRでは
    仕組みとして対処されている
    導入当時抱えていた目標設定の課題

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  17. 実施するスコープの検討
    ・会社全体でOKRを採用してみたい
    ・しかし、いきなり全社は変化が大きすぎる
    ・1チームだと「ツリー」の効果が見えない

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  18. 組織の構造

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  19. 評価したい効果を観測できる
    最小の単位で導入

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  20. 私が所属するグループで試す
    ルートG(グループ)
    チーム チーム
    チーム
    チーム

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  21. 自分たちがうまくやれば、
    きっと周りもやりたくなるはず。

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  22. おさらい:OKRとは
    ボトムアップ大作戦
    1年目の成功
    2年目の挫折
    OKRと向き合う
    組織への広がり

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  23. ・会社の期待と個人の行動にズレが起きる
    ・「できる範囲」の目標になる
    これらは解決したのか?
    導入当時抱えていた目標設定の課題

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  24. 目標設定における課題
    ・会社の期待と個人の行動にズレが起きる
    ・「できる範囲」の目標になる
    達成!

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  25. どうしてうまくいった?
    ルートG(グループ)
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    小田中
    ・コミュニケーション頻度を上げた
    ・「目標」について対話した

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  26. CFR(対話、フィードバック、承認)
    の設計

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  27. Cの設計
    グループ
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    小田中
    責任者-チームリーダーでのデイリー朝会
    これまではチームリーダー間の共有は週一程度
    他チームの状況が見える化される

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  28. Cの設計
    グループ
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    小田中
    リーダー/メンバー間の1on1
    リーダーがメンバーの個人目標と向き合える場

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  29. Fの設計、Rの設計
    グループ
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    小田中
    責任者-チームリーダーでの月イチ共有会

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  30. Rの設計
    Slackで褒める

    他のメンバーもemojiで褒める

    うれしい

    がんばる

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  31. 目標設定における課題
    ・会社の期待と個人の行動にズレが起きる
    ・「できる範囲」の目標になる
    もう少し

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  32. 2月末の時点で、グループ全体の
    OKRは100%達成された。
    100%達成されたということは、
    どこかでブレーキをかけた目標だった。

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  33. 「ズレをなくす」は達成できた
    目標はストレッチしきれなかったが、
    よい成果にはつながった
    OKR自体ではなく、OKRという
    キーワードをもとに
    動き方を変えたのがよかった

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  34. おさらい:OKRとは
    ボトムアップ大作戦
    1年目の成功
    2年目の挫折
    OKRと向き合う
    組織への広がり

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  35. 1年目に手ごたえを掴んだチームでは、
    メンバー主導の取り組みが
    芽吹いていた

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  36. OKR通知bot
    cpplint
    tools

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  37. 所属チームが増えた
    ルートG(グループ)
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    チーム
    NEW!

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  38. 新しいチームでもスムースにOKRを導入
    グループ
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    小田中
    チーム

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  39. した、かに見えた。

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  40. 何かがうまくいっていない
    グループ
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    小田中
    チーム

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  41. 危険な兆候
    ・指標が複雑
    ・うまくいっているかどうか判断できない
    ・そもそも動かない指標がある
    ・「他に優先することがあるらしく…」
    ・Objectiveより大事なこと、とは。

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  42. 直接メンバーたちと話してみる
    グループ
    チーム チーム
    チーム
    チーム
    小田中
    チーム

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  43. 誰もOKRが腹落ちしていなかった
    ・「達成できない目標だ」
    ・「自分たちのミッションと合ってない」
    ・などなど

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  44. 圧倒的な対話不足

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  45. 初めてOKRを導入するタイミングでは
    丁寧に行っていた対話が
    新しいチームに対してはできていなかった

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  46. おさらい:OKRとは
    ボトムアップ大作戦
    1年目の成功
    2年目の挫折
    OKRと向き合う
    組織への広がり

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  47. 改めて、OKRと向き合いたい。
    Objective、自分たちが目指すところの
    共通認識を持ちたい。

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  48. View Slide

  49. インセプションデッキでOKRを支える
    O KR O KR O KR
    メンバー
    チーム
    われわれは
    なぜここにいるのか
    エレベーターピッチ
    会社

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  50. 大幅な見直しがあったため経営にも説明

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  51. 最終的には、課題があったチームも
    全てのKRが50%~100%で着地

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  52. おさらい:OKRとは
    ボトムアップ大作戦
    1年目の成功
    2年目の挫折
    OKRと向き合う
    組織への広がり

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  53. 2年間運用する中で、
    自分たちのグループの外から
    「OKRってどう?」
    と聞かれることが増えてきた

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  54. #info_okrを立ち上げ、情報共有

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  55. 今年度はOKR採用組織が急増

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  56. 様々なOKR採用パターンが生まれている
    O KR O KR O KR
    メンバー
    チーム
    事業
    O KR
    Not
    OKR
    O KR
    Not
    OKR
    O KR
    Not
    OKR
    O KR O KR
    Not
    OKR

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  57. 課題:相乗効果が生まれづらい形
    O KR O KR O KR
    メンバー
    チーム
    事業
    O KR
    Not
    OKR
    O KR
    Not
    OKR
    O KR
    Not
    OKR
    O KR O KR
    Not
    OKR

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  58. まとめ
    ・OKRで自分たちが抱える課題が解決すると仮説を立て
    ボトムアップに実践していった
    ・1年目にある程度成功した
    ・2年目には、トップダウンで進めると形だけが上滑り
    する、という教訓を得た
    ・対話を中心とした取り組みで立て直した。CFR大事。
    ・組織の中で広がりをみせている
    ・ボトムアップに進めているので、OKRの出島が
    いくつかある状態
    ・ボトムアップだけで全体をつなげるのは難しいので
    うまくトップダウンと組み合わせて推進したい

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  59. THANKS!!

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