2021年4月27日(火)に開催されるDevLOVE主催のイベント「4月、新年度の最初に、目標管理のOKRについてふりかえってみよう」の資料です
OKR導入2年目の通信簿株式会社ナビタイムジャパン小田中 育生
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小田中 育生 (おだなか いくお)(株)ナビタイムジャパンVP of EngineeringACTS(研究開発) ルートグループ責任者経路探索の研究開発部門責任者としてGPGPUを活用した超高速エンジンやMaaS時代にフィットしたマルチモーダル経路探索の開発を推進移動体験のアップデートに携わりながら、VPoEとしてアジャイル開発の導入推進、支援を行う。著書「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」インプレス
ナビタイムジャパンは「なぜここにいるのか」
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おさらい:OKRとはボトムアップ大作戦1年目の成功2年目の挫折OKRと向き合う組織への広がり
参考にした書籍Measure What Matters(メジャー・ホワット・マターズ)伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKRジョン・ドーア著ラリー・ペイジ序文土方奈美 訳2018年10月17日出版日本経済新聞出版社以前、この書籍を紹介した発表をしましたhttps://www.slideshare.net/NavitimeJapan/measure-what-matters-124755506
OKRObjective (目標)Key Results(主要な結果)Oに対しKRは2~5個程度達成度が60~70%となるようなチャレンジングなものがよいとされる
Oは定性的、KRは定量的
OKRツリーO KRKRO KRO KRO KRO KRO KR会社 メンバーチーム方向性を揃えることが仕組みに織り込まれている
CFR(対話、フィードバック、承認)でOKRを機能させる
導入当時抱えていた目標設定の課題・会社の期待と個人の行動にズレが起きる・「できる範囲」の目標になる
・会社の期待と個人の行動にズレが起きる・「できる範囲」の目標になる課題になっているところが、OKRでは仕組みとして対処されている導入当時抱えていた目標設定の課題
実施するスコープの検討・会社全体でOKRを採用してみたい・しかし、いきなり全社は変化が大きすぎる・1チームだと「ツリー」の効果が見えない
組織の構造
評価したい効果を観測できる最小の単位で導入
私が所属するグループで試すルートG(グループ)チーム チームチームチーム
自分たちがうまくやれば、きっと周りもやりたくなるはず。
・会社の期待と個人の行動にズレが起きる・「できる範囲」の目標になるこれらは解決したのか?導入当時抱えていた目標設定の課題
目標設定における課題・会社の期待と個人の行動にズレが起きる・「できる範囲」の目標になる達成!
どうしてうまくいった?ルートG(グループ)チーム チームチームチーム小田中・コミュニケーション頻度を上げた・「目標」について対話した
CFR(対話、フィードバック、承認)の設計
Cの設計グループチーム チームチームチーム小田中責任者-チームリーダーでのデイリー朝会これまではチームリーダー間の共有は週一程度他チームの状況が見える化される
Cの設計グループチーム チームチームチーム小田中リーダー/メンバー間の1on1リーダーがメンバーの個人目標と向き合える場
Fの設計、Rの設計グループチーム チームチームチーム小田中責任者-チームリーダーでの月イチ共有会
Rの設計Slackで褒める↓他のメンバーもemojiで褒める↓うれしい↓がんばる
目標設定における課題・会社の期待と個人の行動にズレが起きる・「できる範囲」の目標になるもう少し
2月末の時点で、グループ全体のOKRは100%達成された。100%達成されたということは、どこかでブレーキをかけた目標だった。
「ズレをなくす」は達成できた目標はストレッチしきれなかったが、よい成果にはつながったOKR自体ではなく、OKRというキーワードをもとに動き方を変えたのがよかった
1年目に手ごたえを掴んだチームでは、メンバー主導の取り組みが芽吹いていた
OKR通知botcpplinttools
所属チームが増えたルートG(グループ)チーム チームチームチームチームNEW!
新しいチームでもスムースにOKRを導入グループチーム チームチームチーム小田中チーム
した、かに見えた。
何かがうまくいっていないグループチーム チームチームチーム小田中チーム
危険な兆候・指標が複雑・うまくいっているかどうか判断できない・そもそも動かない指標がある・「他に優先することがあるらしく…」・Objectiveより大事なこと、とは。
直接メンバーたちと話してみるグループチーム チームチームチーム小田中チーム
誰もOKRが腹落ちしていなかった・「達成できない目標だ」・「自分たちのミッションと合ってない」・などなど
圧倒的な対話不足
初めてOKRを導入するタイミングでは丁寧に行っていた対話が新しいチームに対してはできていなかった
改めて、OKRと向き合いたい。Objective、自分たちが目指すところの共通認識を持ちたい。
インセプションデッキでOKRを支えるO KR O KR O KRメンバーチームわれわれはなぜここにいるのかエレベーターピッチ会社
大幅な見直しがあったため経営にも説明
最終的には、課題があったチームも全てのKRが50%~100%で着地
2年間運用する中で、自分たちのグループの外から「OKRってどう?」と聞かれることが増えてきた
#info_okrを立ち上げ、情報共有
今年度はOKR採用組織が急増
様々なOKR採用パターンが生まれているO KR O KR O KRメンバーチーム事業O KRNotOKRO KRNotOKRO KRNotOKRO KR O KRNotOKR
課題:相乗効果が生まれづらい形O KR O KR O KRメンバーチーム事業O KRNotOKRO KRNotOKRO KRNotOKRO KR O KRNotOKR
まとめ・OKRで自分たちが抱える課題が解決すると仮説を立てボトムアップに実践していった・1年目にある程度成功した・2年目には、トップダウンで進めると形だけが上滑りする、という教訓を得た・対話を中心とした取り組みで立て直した。CFR大事。・組織の中で広がりをみせている・ボトムアップに進めているので、OKRの出島がいくつかある状態・ボトムアップだけで全体をつなげるのは難しいのでうまくトップダウンと組み合わせて推進したい
THANKS!!