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レガシーな新聞社が本気でテクノロジーメディアを目指す開発プロジェクト/JBUG_Tokyo4
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Ichiro Nishiuma
March 19, 2018
Technology
1
2k
レガシーな新聞社が本気でテクノロジーメディアを目指す開発プロジェクト/JBUG_Tokyo4
JBUG (東京#4) - Backlog World reCapミートアップ 2018/03/19(月)、プレゼン資料。
「レガシーな新聞社が本気でテクノロジーメディアを目指す開発プロジェクト」
Ichiro Nishiuma
March 19, 2018
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Transcript
レガシーな新聞社が 本気でテクノロジーメディアを ⽬指す開発プロジェクト JBUG (東京#4) - Backlog World reCapミートアップ ⽇本経済新聞社
デジタル事業 BtoCユニット ⻄⾺⼀郎
⻄⾺の⾃⼰紹介 • 電⼦版のインフラエンジニア – 2010年、電⼦版創刊 – 2015年、電⼦版AWS移⾏ – 2017年、電⼦版完全https化対応 – 最近API開発や認証システム • Backlog •
JBUG コミュニティ • JAWS-UG • 会社の宴会担当 銭湯部員、サウナ好き 2
アジェンダ 1. 新聞社である⽇経がテクノロジーメディ アを⽬指すのはなぜか 2. ⽇経電⼦版ができた当時の開発プロジェ クト 3. テクノロジーメディアになるために変え たこと
4. 直近出てきた成果 5. Backlogを活⽤したプロジェクト事例
⽇経電⼦版、⽇経の紹介 • 2018年1⽉に有料会員55万⼈突破 • 電⼦版登録会員 350万⼈ • 2010年3⽉に創刊 • PC/モバイルサイト、電⼦版アプリ、紙⾯ ビューアーアプリ
• ⽇経ID会員 800万⼈ • デジタル事業 BtoCユニット – エンジニア 約50⼈ • iPhone/Android • Webのフロントエンド、API • インフラ、認証、課⾦、決済 4
⽇経がテクノロジーメディアを ⽬指すのはなぜか • 140年の歴史 新聞事業とデジタル事業 • 外部環境の変化 • テクノロジーを駆使するメディア • ⽇経がどのように⾃⼰変⾰していったか
5
⽇経電⼦版サービス開発の変⾰ • 開発⼒、開発スピードの向上が課題 • 開発の内製化の推進 • 組織、開発体制の変更 • 開発しやすい環境づくり – Backlog、slack、Qiita:Team、github導⼊
6
⽇経電⼦版ができた頃の開発 プロジェクト管理(2010年当時) • 表計算ソフトで課題とスケジュール管理 – 複数⼈で同時に編集できない – ステータスの管理が⾯倒 – 情報の共有ができない
• できても週1程度で会議した時だけ – タスクの⾒える化ができない – コミュニケーションがうまくいかない • ⾮効率と思いつつそれでやるしか無かった • 当時は外注による開発がメイン 7
開発⼒を上げるため変えたこと • 組織、体制のあり⽅の問題だった – チーム制にして兼任を無くす • 内製開発の推進 – 内製チーム、最初は⼩さくスタート – 新しい⾎、外部コンサルに⽿を傾ける – PDCAと数字 •
⾃分たちのコアコンピタンスの⾒直し 開発⼒の向上とスピードアップのために 環境やツールよりまずは組織と体制 8
環境づくりとツールの⾒直し • カイゼン活動をするチーム – 内製チームの事例を横展開 • 朝会、振り返り会、開発合宿 • 効率アップ、会議削減のためツール導⼊ – Backlog、slack、Qiita:Team、githubなど – コード管理、テスト⾃動化
9
開発スタイル、マインドの変化 • 内製化の推進、システムの性質に合わせて選択 • クローズからオープン • 「昔からそうなってる」「変えるのが⼤変」 「無理」思考停⽌になっていないか • ファクトとロジック、本気でやろうと思うこと
։ൃ ֎։ൃ εϚϗΞϓϦ ϑϩϯτΤϯυ API
⽇経でのBacklog活⽤ • 使⽤者数 830⼈、プロジェクト 210個 • カイゼン要望をヌーラボさんに伝えた • 利⽤⽤途 – プロジェクト管理
– タスク管理 – 課題管理 – 情報共有 – アジェンダと議事録 – ⼿順書 – システム構成 11
最近の成果 1. ⽇経電⼦版サイト⾼速化 表⽰速度改善 2. Nikkei for Slack 3. 2017年度 グッドデザイン賞「ベスト100」
⽇経電⼦版アプリ ⽇経電⼦版紙⾯ビューアー ⽇経電⼦版ビジュアルデータ 4. 決算サマリー(AI記者) 5. 紙⾯ビューアーでサーバレス 6. ⽇経ID基盤でサーバレス 7. アプリやモバイルで全⾓を半⾓に変更 12
13 h"ps://note.mu/konpyu/n/n9fd5b81f6305
14 h"p://www.g-mark.org/award/describe/45905
15 h"p://www.itmedia.co.jp/enterprise/arCcles/1706/01/news077.html
16
最近の成果 1. ⽇経電⼦版サイト⾼速化 表⽰速度改善 2. Nikkei for Slack 3. 2017年度 グッドデザイン賞「ベスト100」
⽇経電⼦版アプリ ⽇経電⼦版紙⾯ビューアー ⽇経電⼦版ビジュアルデータ 4. 決算サマリー(AI記者) 5. 紙⾯ビューアーでサーバレス 6. ⽇経ID基盤でサーバレス 7. アプリやモバイルで全⾓を半⾓に変更 17
Backlogを活⽤した事例 1. ⽇経電⼦版、AWSクラウド移⾏ アジェンダをBacklogで管理、進⾏ 2. ⽇経電⼦版、完全https化対応 ガントチャートを有効に使⽤ 3. Wikiで構成図、議事録の情報共有 4.
電⼦版アプリで「お客様の声」連携 書き込んだご意⾒がslackとBacklogに⾃動登録 5. FTとの協業 6. 電⼦版プロモーションの案件管理 7. ⽇経IDのAPI構築 8. 障害管理 18
事例① 会議のアジェンダをチケット登録 • 事前にPMがアジェンダ作成して通知する – 最も⼤事と考える課題をピックアップ – 会議で話し合うべき課題にフォーカス 19
事例② ガントチャート有効活⽤ • ⽇経電⼦版の完全https化対応で駆使 – 複雑な依存関係や移⾏のステップを⾒える化 – イベントとタスクを紐付けて進捗を管理 – 多⼈数が関わるプロジェクト、わかりやすい 20
21 事例③ wikiの活⽤(構成図や議事録)
事例④ 電⼦版アプリ、お客様意⾒連携 • ⼤切なお客様の声を⾃動登録 – slackとBacklogに登録、kibanaで可視化 – 通知と情報のストック • アプリの改善活動に活かす 22 22
Amazon API Gateway AWS Lambda
事例⑤ グローバルな協業で活⽤ • ⽇経とFTの連携プロジェクトで活⽤ • ⾔語設定がありがたい • 直感的で説明いらず、海外メンバーにも すぐに使ってもらえる 23
事例⑥ 電⼦版プロモーション案件 • メンバー間の情報共有で使⽤ – キャンペーン、プロモーション管理 • 部会での情報共有で活⽤ • ⾮エンジニアにも広がっている 24
事例⑦ ⽇経IDのAPI構築 • AWSに⽇経IDのAPIを作るプロジェクト • プロジェクトのゴール、プロジェクトの ミッション(実現したいこと)やビジョ ン(実現したときの状態)を認識合わせ
事例⑧ 「障害管理」 • サービスに影響がある障害を管理するた めのBacklogプロジェクトを作成 • お客様に影響があった障害を登録、蓄積 • 上層部への素早い報告、社内で情報共有 26
社内旅⾏、宴会幹事もBacklog • 130⼈規模の社員旅⾏・宴会の幹事のPM • 幹事団20⼈ • Backlogでタスク管理 27
予定と実績の管理が悩ましい • 全てBacklogで管理しきれず、⼀部エクセ ル管理に戻ってしまった • 例えば、API開発で期⽇を決めてBacklogに 期限を設定しても、変更があると把握しき れない – 元々の予定がいつで、その後どうなったか追い づらい
• コメントがずらずら続くと追うのがツラい 28
Backlogの通知 • Backlogの登録/更新/コメントにslackで 早く気付きたい • ⾃分たちで連携して通知する機能を開発 • ⾃由にカスタマイズ 29 ௨͢ΔΠϕϯτ
ɹ☑ ՝ͷՃ ɹ☑ ՝ͷߋ৽ ɹ☑ ՝ʹίϝϯτ Amazon API Gateway AWS Lambda Incoming webhooks Channels #nikkei
Backlog 好きな機能 • 課題キーと件名のクリップボードコピー • 「最近⾒た課題」「最近⾒たwiki」のリンク • スマホアプリ 特に「お知らせ」 課題をまとめる作業をする際に⾮常に便利 30
まとめ 1. ⽇経がテクノロジーメディアになるた めに取り組んできたこと 2. 2010年当時のレガシーな開発プロジェ クトがどう変わったか 3. 様々なプロジェクトで取り組んできた 成果
4. Backlogを活⽤したプロジェクト事例 31
以上です ご清聴ありがとうございました