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請求書管理機能のフルリプレイスに至った業界の負への挑戦

 請求書管理機能のフルリプレイスに至った業界の負への挑戦

ASCEND、Shippio、OPTIMINDの物流スタートアップ3社の共催イベントでの登壇資料です。
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■ イベント情報
【物流スタートアップ3社が語る】
レガシー産業DXにおける技術的挑戦と失敗から学んだ教訓
https://shippio.connpass.com/event/286096/

Niwa Takeru

June 26, 2023
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Transcript

  1. 取締役CTO 丹羽 健
    請求書管理機能の
    フルリプレイスに至った
    業界の負への挑戦
    物流スタートアップ3社 Shippio, OPTIMIND, ASCEND が語る
    【レガシー産業DXにおける技術的挑戦と失敗から学んだ教訓】

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  2. 自己紹介
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    アセンド株式会社
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    物流業界の価値最大化
    Our Mission
    アセンドが作ろうとする世界
    全ての物流データがのるシステム基盤を作る
    そして最大効率で日本の物流を回す

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    運送の幅広い業務のための
    機能を開発・提供

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    開発体制: フルサイクルエンジニア
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    1エンジニアがソフトウェアの
    ライフサイクル全てにオーナーシップを
    持ち開発できるよう開発環境を設計・投資
    エンジニアがプロダクト仕様策定に関与し
    価値創出ができる体制
    ユーザ課題を中心として開発
    フルサイクルを支えるため多くの技術的投資と仕組み的な資産を積み重ねています

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  6. ● 目前の機能要求ではなく顧客の本質的な仕事を
    捉えることが真の課題解決に繋がる
    ● Vertical SaaS は業務・業界を深く理解でき
    真の課題解決に取り組むことができる
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    レガシー産業DXは面白い!
    6
    本日お伝えしたいこと

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  7. 7
    サービス導入以前の請求書業務
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    ● 1請求書ごとに20~100の請求明細
    ● 請求先ごとにエクセルまたは作成ソフトを
    利用して1件ごとに請求書を作成
    ● 運送結果を月末にまとめて
    転記していたために請求漏れも発生
    サービス導入以前の顧客業務
    サービス導入以前の顧客業務
    転記作業の解消をターゲットに機能開発

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    請求書管理機能の初期仮説
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    ● 実行した運送案件を請求書作成機能に
    連携でき、転記作業を解消
    ● 連携された案件に対し、
    請求書ごとに含める対象を検索・選択し
    請求書を発行。
    ● 類似プロダクトを研究し、
    同様の使い勝手の機能を開発。
    サービス導入以前の顧客業務
    初期版の請求書作成機能
    初期版の請求書作成画面
    当時は小規模な運送事業社が中心であり
    請求書発行業務を効率化できた

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    業界の負、変えられない商慣習
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    ● 1請求書あたり400件の請求明細
    ● 荷物種類別で請求書を発行して欲しい
    ● 荷主の部門ごとに発行サイクルが異なる
    運送会社 - 荷主では
    発注者の荷主側が優位で交渉力がない
    IT投資の遅れた運送業界は、
    荷主システムが取り込みやすい形での
    業務パターンを強いられた
    複雑な請求書パターンに遭遇
    なぜ発生したのか?業界の負
    仕分け
    同一荷主

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  10. 「請求書の一括発行機能が欲しい」
    ● 1請求書ごとに検索して作るのでは、
    月末作業が回らない。
    ● 連携された案件の一覧を見て、
    画面上で案件を仕分けをしたい。
    ユーザビリティを向上と捉え
    機能改善を検討したものの難航…
    ● 数百件の明細から仕分けるデザインが
    そもそも難しい
    顧客業務を改めて整理してみることに
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    顧客の真の仕事を捉える
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    出てきた要望 
    一括発行機能を実現しようにも
    デザインとユーザビリティの限界があ

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    顧客の真の仕事を捉える
    顧客業務を整理した
    顧客の業務フローを改めて整理。
    「本当にしたい仕事」・「仕事のための仕事」
    の2分類に業務を整理
    ● 本当にしたい仕事
    ○ 請求書を発行したい
    ● 仕事のための仕事
    ○ 請求明細を仕分けする必要がある
    顧客が求めていることは
    請求書が正しく作られること。
    請求明細の振り分けは手段。
    この業務をそもそも無くしたい

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    Verical SaaS だからこそできる
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    ● 請求先の荷主情報
    ● 運送案件の実行日時・金額
    ● 運んだ荷物情報
    ● 請求締日の情報
      請求書の自動作成ルールの形で機能化
    請求書の自動作成に必要な情報 Horizontal SaaS
    Vertical SaaS・ロジックス
    「何の為の請求」というコンテクストが抜け落ちるため
    人手での仕分けが必要となる。
    請求書作成に必要な情報・データが抜け落ちることなく
    同一システム内だからこそ一気通貫で連携できる
    手動
    部分連携

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  13. ● 荷物種類ごとに請求書を分けて発行可能
    ● 何日締め何日払いの発行サイクルを指定可能
    ● 請求書の件名を種類ごとに設定可能
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    請求書の自動作成機能を開発
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    請求書自動作成ルール設定画面
    作業時間
    1日
    1日 1時間
    自動作成機能の提供効果
    小規模な運送事業者では
    請求書作成業務をほぼ無くすことに成功

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  14. ● 目前の機能要求ではなく顧客の本質的な仕事を
    捉えることが真の課題解決に繋がる
    ● Vertical SaaS は業務・業界を深く理解でき
    真の課題解決に取り組むことができる
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    レガシー産業DXは面白い!
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    本日お伝えしたいこと

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    運行管理SaaSロジックス
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  17. 社会課題解決に一緒に取り組む仲間を募集中です!
    オフラインミートアップも企画しております。ご興味を持たれた方はぜひお話しましょう!
    社会課題解決に取り組む仲間募集!
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    CTO丹羽のTwitter(@niwa_takeru)
    もしよろしければフォローお願いいたします。

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