差分プライバシーをはじめとするプライバシー保護技術は、そもそもどんな課題を解決する技術で、それがないとどんな問題が起きてしまうのでしょうか?
一般的には「個人情報・パーソナルデータは、統計情報に加工すれば安全」と考えられており、PDFレポートやWEBのダッシュボードなどの形で外部に提供・公開することは、多くの企業や行政機関が行なっています。しかしながら、本当に「統計化すれば安全」かは非常に複雑で、長い研究の歴史があります。
今回は、このような背景について少し詳細に立ち入りながら、その解決策の一例としての差分プライバシーについて、国内外の事例と合わせて紹介します。