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正解のない研修に放り出されて / Being thrown into a training p...

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October 24, 2026

正解のない研修に放り出されて / Being thrown into a training program with no right answers

スクラム祭り 2026 東京連合トラックの発表

https://confengine.com/conferences/scrummatsuri-2026/proposal/50695

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October 24, 2026

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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 ⼤野 英(おーのA) Akira Ohno 株式会社ログラス CTO室 新卒入社のキヤノンでスクラムに出会ってから、 自律的な組織での開発に魅了され、一念発起しスタートアップへ転職。 スタートアップ複数社ののち、前職のスタートアップではスクラムマスターとして

    スクラムの導入を推進、その後、同社でEMを経てVPoE就任。 2024年10月に株式会社ログラス入社。 現在は新卒育成・採用に従事。 2025年 CRR Global認定システムコーチ(ORSCC)/ 2026年 青山学院大学のワークショップデザイナー育成プログラム修了。 趣味 :筋トレ・サウナ © 2026 Loglass Inc. 3
  2. ⾃⼰紹介 本⽇は新卒エンジニア研修のふりかえりと、配属後の今について 新卒と運営の視点からお話します 新卒 経営 管理 ⼈ 員 計 画

    新卒 新卒 新卒 経営 管理 ⼈ 員 計 画 AI IR 育成運営 CTO組織 新卒 AI IR … ・・・ 新卒 … 計8名 CTO組織 育成運営 2026年5⽉〜6⽉ 研修期間 2026年7⽉〜 配属 © 2026 Loglass Inc. 5
  3. AI時代に、なぜスクラムxPBLの新卒研修か AI時代だからこそ新卒研修を「⼈との協働」に全振りすることに価値がある 1週間未満で完了できる開発業務を 独⼒で完遂することができる ⾃律的 遂⾏⼒ 情報 共有⼒ リスク 検知対応⼒

    AI勃興前後で変わらない 基本的な業務遂⾏スキル image:いらすとや チームでぶつかり合う経験 スクラム x Project Based Learningの採⽤へ © 2026 Loglass Inc. 14
  4. 新卒エンジニア研修内容の紹介 仮想課題の提⽰ 仮想顧客 要望 仮想課題の提⽰: 仮想顧客からの実証実験(PoC)の提案 経営企画 部⻑ 鯨 太郎

    さん チームでの仮説設定 仮想アカウント マネージャー A社 顧客要望 の⽂書 Minimum Viable Product開発 顧客価値を提供できる最⼩限開発 実証実験の 企画提案 契約中 新卒チームA 新卒チームB ログラス © 2026 Loglass Inc. 16
  5. 新卒エンジニア研修内容の紹介 課題ヒアリングの実施 弊社社員が演じる 仮想顧客 ヒアリング 仮想課題の提⽰: 仮想顧客からの実証実験(PoC)の提案 新卒チームA 経営企画 部⻑

    鯨 太郎 さん チームでの仮説設定 A社 Minimum Viable Product開発 顧客価値を提供できる最⼩限開発 契約中 新卒チームB ログラス © 2026 Loglass Inc. 17
  6. 新卒エンジニア研修内容の紹介 チームごとに課題特定‧MVP設計 顧客課題特定 仮想課題の提⽰: 仮想顧客からの実証実験(PoC)の提案 MVP設計 新卒チームA 顧客課題特定 チームでの仮説設定 MVP設計

    新卒チームB リーン キャンバス ユーザー ストーリー マッピング Minimum Viable Product開発 顧客価値を提供できる最⼩限開発 © 2026 Loglass Inc. 18
  7. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ 加藤 原因は「議論が終わらない」 MVPにこの機能って そもそも必要なんだっけ? 話し合っててもしょうがないから、 やる⼈が決めればいいんじゃない? この機能の⼀部ってもっと 削ぎ落として良くない? 最低限の認識合わせは

    必要じゃない? 実装コストは⼤して変わらないか ら、そのままでいいんじゃない? その認識は、どうやって合わせる? 具体と抽象のレベルも、話している対象も、何から何まで合っていない © 2026 Loglass Inc. 29
  8. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ 加藤 個⼈の葛藤:「意⾒を⾔おう」「スタンスを取ろう」と⾔われても、 何か⾔うと議論が散らかる • 論点があちこちに移り、何の話をしているのか分からない • ⾃分の意⾒で、議論が別の⽅向へ⾏ってしまう • ◦

    「そもそもこれを話し合う必要はあるか?」 ◦ 「もっと根本が間違っているのではないか」 1つの意⾒として⾔っただけでも、議論を散らかしてしまうのが怖い © 2026 Loglass Inc. 31
  9. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ 運営から⾒えていた景⾊① ⼤野 チームの関係性 〜仲良しから⼀歩進んで、ぶつかり始めた「混乱期」〜 形成期 混乱期 統⼀期 当時はここ •

    タックマンモデル(Tuckman, 1965) 「議論が終わらない」よりも前の時期:形成期 ◦ ワイワイ楽しそうで関係は良好だった ◦ • 機能期 各⼈がスタンスを取り切れておらず、遠慮もあって、強い衝突はなかった 「議論が終わらない」時期:混乱期 ◦ 意⾒が⾷い違い、衝突が発⽣し始めている ◦ お互いに、まだ背中を預け合えていなかった ◦ お互いに配慮してしまって、全会⼀致を⽬指しているように⾒えた ぶつかり始めたことは、チームに必要な変化だと前向きに捉えていた © 2026 Loglass Inc. 32
  10. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ ⼤野 運営から⾒えていた景⾊② 議論が収束しない理由 〜バックログが開発者の都合で切られ、ユーザー⽬線で話せていない〜 当時のバックログ • 含める機能、細かい実装⽅針、進め⽅、前提など、 議論が具体と抽象を⾏き来し、何を決めようと マスタ管理(PBI)

    しているのかわからなくなっているようだった ドメインモデリング 科⽬マスタ フロントエンド • バックエンド 部署マスタ (同上) 「ユーザーが何をできるようになるか」で 話していなかった • どこまで作れば⾃分たちが⽴てた仮説を確かめられる か、という話が出ては消えていた 中⼼となる議論の軸が無いので、話す対象があちこちに移っているように⾒えた © 2026 Loglass Inc. 33
  11. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ 加藤 まず、全員のモブワークで1サイクル回した 〜議論がまとまらないから、詳細を詰めること⾃体を全員でやってみた〜 • 議論が終わらない中、運営から 「詳細を詰めること⾃体を、全員のモブワークでやって みては」と案が出た • チームで話して、まず1サイクル試すことにした

    • モデリングも全員でやろうとしたが、データの取捨選択 議論疲れしすぎて、 めちゃめちゃ分担したかった や意思決定で議論が紛糾した 詳細を全員で議論しても、議論はまとまらなかった © 2026 Loglass Inc. 34
  12. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ 加藤 ⽬線は思っている以上に合っていなかった 〜合っていないことに気づいていなかった〜 1スプリント⽬ 機能 タスク 価値 ⽬的とゴールを⼝に出す ⽬的から順々に揃える

    「そこもまた合ってないね」 ⽬的 ⽬的‧ゴール ゴール 判断基準 ゴール ⼿段 互いの考えるスコープが合っていない ⽬的は揃っても、⼿段の細かさがずれる ⽬的 → ゴール → 判断基準 → ⼿段 の順に揃う ⽬的から順に揃えたら、議論がまとまるようになった © 2026 Loglass Inc. 36
  13. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ ⼤野 運営が考えていたこと① 失敗して、また試すを繰り返してもらう Step やってみる 1周⽬ 全員のモブワーク → まとまらない

    → くり返す たたき台から議論する やり⽅を考える やったことを ふりかえる Orient Learn 2周⽬ たたき台で議論 → ⽬線のずれに気づく → ⽬的から揃える 経験主義を学べるよう、試して結果を確かめながら、やり⽅を変えていく場にした © 2026 Loglass Inc. 37
  14. 新卒メンバーの葛藤と成⻑ ⼤野 運営が考えていたこと② 経験したことのないチャレンジの機会を⽤意する 難しいチャレンジの機会を与える • ⾃分たちで試して、失敗する 経験の中から学びを得る 研修では、失敗と学習の機会を⽤意していた ◦

    ユーザーストーリーマッピングやプロダクトバックログの作成もその1つ • ドメイン知識が⾜りない中で取り組むのが難しいことは、分かったうえで渡した • うまくできなくてよいので、「練習なので、とりあえずやってみて」と、やってみて学ぶことを求めた 実務ではできない失敗をたくさんできるのが研修の最⼤のメリット © 2026 Loglass Inc. 38
  15. 研修の学びは、現場でどう効き、どう効いていないか 加藤 研修で失敗しながら、現場でできるようになったこと 〜配属から約4ヶ⽉の現在地〜 ① ⽬的を分かったうえで、 スクラムイベントに ② 認識を合わせながら、 議論を前に進められる

    ③ ⾃らの考え‧態度の スタンスを持つ 参加できる 研修での経験 研修での経験 研修での経験 イベントごとに、 議論が終わらず、 互いに⾃分の意⾒を強く出せず、 アンチパターンを踏んだ経験 2週間が過ぎた経験 進まなかった経験 © 2026 Loglass Inc. 40
  16. 研修の学びは、現場でどう効き、どう効いていないか 加藤 効いてること①スクラムイベント: イベント1つ1つでアンチパターンを体験したから、⽬的を理解してスクラムを⾏える イベント 研修で踏んだアンチパターン 何にどれくらいかかるか読めず、 プランニング スプリントゴールを置かなかった リファインメント

    スプリントレビュー プランニングと混ざり、 バックログが機能単位で切られていた 要件を落とせず、2週間で 動く成果物(インクリメント)がゼロ ⽬的 価値を確実に積み重ねるために、ゴール‧計画を⽴ て、メンバーがその達成のために迷わず動けるように する。 計画を⽴てるために、必要なタスク理解‧分解‧整備 を⾏う。どのような価値を達成するのか、の形で整理 する。 短い周期で実物を確かめ、⽅向を直せるようにする。 FBを得て、次に何を作るかを決めるために、毎スプリ ント動くものを⾒せる。 研修をやっていなければ、1つ1つの⽬的の理解に時間が必要だった © 2026 Loglass Inc. 41
  17. 研修の学びは、現場でどう効き、どう効いていないか 効いてること②認識合わせ 加藤 その1: 研修のたたき台と現場の試作は、同じ「具体を作って認識を合わせる」 研修 共通の型 いまの現場 1⼈が議論のたたき台を作ってくる 具体を作る

    先に動くものを試作する たたき台を元に話す それを元に論点を出す 試作から論点を出す 初めて議論が前に進んだ 合意してから進む 仕様を合意してから本開発に⼊る 研修初期は考えだけで話して 作り⽅が変わっても、出来上がりの 議論が進まなかった 認識はずれにくく、⼿戻りが少ない 研修で失敗しているから、試作から始める価値を理解できている © 2026 Loglass Inc. 42
  18. 研修の学びは、現場でどう効き、どう効いていないか 効いてること②認識合わせ 加藤 その2: 研修で学んだ「議題とゴールを先に決める」は、会議への向き合い⽅に影響している 意識できるようになった ⽬的 ゴール 判断基準 ⼿段

    まだ:議論の判断基準を、⾃分から 先輩やメンバーに出せていない 研修 いまの現場 何を合意するかを決めずに話して、議論疲れした スクラムイベントに出るとき、 議題‧⽬的とゴールを先に決めたら、議論がまとまった 「この時間で何が決まれば終わりか」を考えている 具体的な困りごとでないリスクを持ち込むのを、 意識してやめられている © 2026 Loglass Inc. 43
  19. 研修の学びは、現場でどう効き、どう効いていないか 加藤 効いてること③スタンスを持つ 問いを⽴てる‧⾃分の意⾒を添えるはできるようになった 研修のはじめ 研修の終わり 何か⾔うと、 賛成か反対かと、 議論が散らかるのが怖い その理由を⽰す

    「意⾒を⾔おう」 できるようにはなったけど と⾔われても⾔えなかった まだまだこれから いまの現場 できている 背景‧意図を聞く できている ⾃分の想定を添えて聞く できている 複数案のどちらが良いかを⾔う まだ 既存の仕組みを変える‧新しい 案を出す © 2026 Loglass Inc. 44
  20. 研修の学びは、現場でどう効き、どう効いていないか 加藤+⼤野 現場で効いているものもあれば、まだまだ学んでいる途中のものもある 効いている 効いている ① ⽬的を分かったうえで、 ② 認識を合わせながら、 スクラムイベントに

    議論を前に進められる 途中 ③ ⾃らの考え‧態度の スタンスを持つ 参加できる いまの現場 いまの現場 いまの現場 すでに回っているスクラムに 試作で認識を合わせる∕ 意⾒を聞く‧添えるはできる すんなり馴染めた 会議のゴールを考えて出ている 既存の仕組みの変更、判断基準や 新しい案出しは今後の課題 © 2026 Loglass Inc. 45
  21. インタラクティブQ&A Discordのチャンネルにぜひ質問を書き込んでください!! ここからは参加者の皆さんとインタラクティブに質問を受けます 新卒x運営で対話しながら回答いたします。 質問が無い場合は事前に⽤意した以下から選んで回答 1. 2. 3. 4. 5.

    6. 研修中、運営が意図的に⾒守っていたことに対して、新卒の側からどう⾒えていたか? 開発成果物が2週間出なかった原因は、議論以外に思い当たるものは何かあるか? 研修で学んだことの中で、まだできていないと思うことは? ⾃信がない意⾒でも⼝に出せるようになったきっかけは何か? 研修の学びが配属後の現場で全く通⽤しなかったのはどんな場⾯か? 同期だけのチームと先輩のいる今のチームとで、話し合いの進め⽅で最も違う点はどこか? © 2026 Loglass Inc. 47