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Active Data Guard diffs from 11gR2 to 19c
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oracle4engineer
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February 09, 2021
Technology
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Active Data Guard diffs from 11gR2 to 19c
(Active) Data Guardの11g Release 2から19cまでの改良差分です。
oracle4engineer
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February 09, 2021
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Transcript
Oracle Database 19c Active Data Guard 11g Release 2以降の改良 日本オラクル株式会社
日下部明 2020年9月4日
Safe harbor statement 以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とする ものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することを確約 するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。 オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期及び価格については、弊社の裁量により決定され、変 更される可能性があります。 Copyright ©
2020, Oracle and/or its affiliates
Oracle Database 19c Active Data Guard Oracle Database 11g Release
2から19cまでの改良点 • Maximum Availability Architecture (MAA)概観 • Data Guardフィジカル・スタンバイの動作原理 • REDO転送モード • リアルタイム・カスケーディング • Far SYNCスタンバイ • DMLリダイレクト • 複数インスタンスREDO適用 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates
Maximum Availability Architecture 各階層を保護する機能の組み合わせで実現 ネットワーク接続: Oracle Net Services • 接続フェイルオーバー
• トランザクション自動再実行 レプリケーション: Data Guard/Golden Gate • 破損ブロックの自動修復(Active Data Guard) Computeノード: Real Application Clusters • Computeの障害 Storage: Automatic Storage Management • Storageの障害 • データ破損の自動修復 物理バックアップ: Recovery Manager • Oracle自身が管理するバックアップ 4 RMAN バックアップ ASM RAC Active Data Guard / GoldenGate Oracleクライアント 4 RMAN バックアップ ASM RAC Oracle Net Services
Data Guardフィジカル・スタンバイの動作原理 「REDO転送サービス」と「適用サービス」の2つから構成される Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates
プライマリ・データベース (レプリケーション元) スタンバイ・データベース (レプリケーション先) oracle oracle nss/tt Oracleサーバー・プロセス REDOログ 送信プロセス REDOログ・バッファ rfs REDOログ 受信プロセス オンライン REDOログ・ ファイル スタンバイ REDOログ・ ファイル lgwr ログ・ライター・ プロセス pr リカバリ・プロセス データファイル REDO転送サービス 適用サービス
Data Guardフィジカル・スタンバイの動作原理 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates プライマリ・データベース
(レプリケーション元) スタンバイ・データベース (レプリケーション先) oracle oracle nss/tt Oracleサーバー・プロセス REDOログ 送信プロセス REDOログ・バッファ rfs REDOログ 受信プロセス オンライン REDOログ・ ファイル スタンバイ REDOログ・ ファイル lgwr ログ・ライター・ プロセス pr リカバリ・プロセス データファイル REDO転送サービス 適用サービス 同期/非同期、最大保護/最大可用性/最大パフォーマンスという のはREDO転送サービスの挙動の設定 Data Guard / Active Data Guardというのは OPEN MODEと適用サービスの設定
Data GuardのREDO転送モード REODO転送モードはプライマリ・データベースのCOMMIT発行時の挙動の違い SYNC AFFIRM (同期) • RFSからのCOMMIT ACKを待つ。 •
RFSはスタンバイREDOログ・ファイルに書き込み完了し たらCOMMIT ACKを返す。 SYNC NOAFFIRM (同期、準同期、と呼ぶこともある) • RFSからのCOMMIT ACKを待つ。 • RFSはスタンバイREDOログ・ファイルに書き込み開始し たらCOMMIT ACKを返す。 • SYNC AFFIRMよりもレイテンシーが小さい • Fast SYNCと呼ぶこともある。 ASYNC (非同期) • RFSの応答を待たずにCOMMIT処理継続。 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates nss rfs COMMIT ACK nss rfs tt rfs COMMIT ACK プライマリ スタンバイ 12.1~
リアルタイム・カスケーディング Data Guardの多段構成 11g Release 2まで:中間段(カスケーディング・スタンバイ)は受信したREDOログはスタンバイ・REDOログ・ファイルに 記録するが、後段にはアーカイブREDOログ・ファイルにコピーしてからアーカイブREDOログ・ファイルを転送していた。 12c Release 1から:中間段(カスケーディング・スタンバイ)は受信したREDOログをスタンバイ・REDOログ・ファイルに
記録したらすぐに後段に転送できるようになった(リアルタイム・カスケーディング)ので、多段階にわたる転送遅延を小さくで きるようになった。 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates スタンバイ REDOログ・ ファイル アーカイブ REDOログ・ ファイル オンライン REDOログ・ ファイル REDOログ・バッファ スタンバイ REDOログ・ ファイル プライマリ (レプリケーション元) カスケーディング・スタンバイ (中間段) ターミナル・スタンバイ (最終段) 12.1~ リアルタイム・カスケーディング ~11.2 アーカイブされるまで転送されない
Far SYNCスタンバイ(遠隔同期スタンバイ) – REDO中継専用の中間段 リアルタイム・カスケーディング 12c Release 1でリアルタイム・カスケーディングとともにFar SYNCスタンバイが実装された。 Far
SYNCスタンバイは「データファイルをもたないデータベース」で、REDOログを中継する機能だけを持っている。ハード ウェア・リソースが少なくて済む。 SYNC転送はCOMMIT時にACK待ちの待機が発生するため、長距離伝送では実用的ではない。Far SYNCスタンバ イをプライマリの近距離に配置し、プライマリ・データベースとFar SYNCスタンバイ間をSYNC転送にする。これによりデータ ロストのリスクを下げつつ、遠距離にスタンバイ・データベースを持つことが可能になる。 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates スタンバイ REDOログ・ ファイル アーカイブ REDOログ・ ファイル オンライン REDOログ・ ファイル REDOログ・バッファ スタンバイ REDOログ・ ファイル プライマリ (レプリケーション元) Far SYNCスタンバイ (中間段) ターミナル・スタンバイ (最終段) 比較的近距離でSYNC転送 遠距離はASYNC転送 近距離 遠距離
Active Data Guard DMLリダイレクト スタンバイ・データベースでDMLを発行可能 Oracle Database 19c Active Data
Guardのスタンバイ・データベースでDML を発行可能になった。 スタンバイ・データベースで発行したDMLはプライマリ・ データベースにリダイレクトされて実行される。 プライマリ・データベースで実行されたDMLがスタンバイ・ データベースに伝搬されると、スタンバイ・データベースの セッションから更新された内容が見えるようになる。 遅延が大きいため高頻度のDMLは想定していない。 10 REDO転送 (1) DML発行 (2) DMLリダイレクト (3) DML実行 (4) REDO転送 (5) 更新が 見える プライマリ READ WRITE スタンバイ READ ONLY
マルチ・インスタンスREDO適用 スタンバイ・データベースがRACの場合 Oracle Database 12c Release 2 Active Data Guardのスタンバイ・データベースがRAC
の場合に、マルチ・インスタンスREDO適用によりREDO 適用スループットを上げることができる。ただし組み合わせ 可能な機能に制限がある。 11 プライマリ スタンバイ REDO APPLY REDO転送 プライマリ READ WRITE スタンバイ READ ONLY 0 200 400 600 800 1000 1 Instance 2 Instances 4 Instances 8 Instances Standby Apply Rate MB/s
マルチ・インスタンスREDO適用とイン・メモリ機能の併用 Active Data Guardでの機能の組み合わせの制限緩和 Oracle Database 12c Release 2 •
組み合わせ可能、ただしどちらか排他 • ADGスタンバイ + Database In-Memory • ADGスタンバイ + マルチ・インスタンスREDO適用 Oracle Database 19c • ADGスタンバイ + Database In-Memory + マル チ・インスタンスREDO適用 12 プライマリ スタンバイ REDO APPLY REDO転送 Database In-Memory プライマリ READ WRITE スタンバイ READ ONLY
リリースごと 12c Release 1 • Fast SYNC • リアルタイム・カスケーディング •
Far SYNC 12c Release 2 • ADGスタンバイがRACの場合に複数インスタンスで REDO適用 • ADGスタンバイでIn-Memoryが使用可能 18c • 複数インスタンスのREDO Applyでブロック・チェンジ・ トラッキングがサポートされる 19c • ADGスタンバイ+複数インスタンスREDO適用+In- Memory • DMLリダイレクト Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates STANDBY_DB_PRESERVE_STATES
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