チームの語彙を育ててコミュニケーションできるチームをつくる / Build Vocabulary, Build Team

チームの語彙を育ててコミュニケーションできるチームをつくる / Build Vocabulary, Build Team

みんなで同じ言葉を使って、同じことを考えようという話。

s-dev talks #2 「チームビルディング」で話しました。
https://s-dev-talks.connpass.com/event/90750/

F479995c305f00405361e4b158ff225c?s=128

OSA Shunsuke

July 06, 2018
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Transcript

  1. チームの語彙を育てて コミュニケーションできるチームをつくる 2018-07-06 s-dev talks #2 OSA Shunsuke

  2. 自己紹介 • OSA Shunsuke / 長 俊祐 • @s_osa_ •

    クックパッド料理教室 → 技術部ユーザー・決済基盤グループ • Web アプリケーションエンジニア • 趣味:読書(主に漫画)、料理など
  3. None
  4. 今日話すこと • 少し前までいたクックパッド料理教室であったことを話します • チームワークを阻害するコミュニケーションの問題 • 効果的にコミュニケーションできるチームをつくるために • 言葉と概念を整理してチームの語彙をつくっていく •

    チームの語彙を育てていく方法とちょっとしたコツ
  5. None
  6. 実際にあったこと

  7. その1

  8. この教室の空席率なんですけど…… 空席率? 「まだ空いている席の数/全席数」です なるほど? 私たちは「もう予約が入った席の数/全席数」を 「埋まり率」って呼んでる なるほど?

  9. 起こっていたこと • ほぼ同じ概念に対して2つの名前があった • 空席率:まだ空いている席の数/全席数 • 埋まり率:もう埋まっている席の数/全席数 • 2つ足すと常に100%になる

  10. その2

  11. いつのレッスンですか? なるほど、そっちの話なんですね このレッスンなんだけど…… いつの、とかじゃなくて レッスン内容の説明文について話したい

  12. 起こっていたこと • 「レッスン」というひとつの言葉に対して2つの意味があった • レッスン内容や料金などを含む「そのレッスンはどういうもの なのか」というもの • そのレッスンが具体的に行われる日時

  13. 何が問題なのか

  14. 同じことを話しているのに…… • 違うことを話しているように聞こえる • 読み替えが発生する • 検索するときに2通りの単語で検索しないといけない • チーム内に壁ができる •

    「私たち」と「あの人たち」みたいになりがち
  15. A B

  16. 違うことを話しているのに…… • 同じことを話しているつもりになってしまう • しばらく話してから「あれ、なんか噛み合ってない……?」 • 気づけば良いが、もし気づかないと……!

  17. A

  18. どうするか

  19. チーム全員で 同じものを思い描けるようにしたい

  20. None
  21. 頭の中を覗くことはできない

  22. 喋っていることは聞こえる

  23. 言葉を大切にする

  24. 言葉と概念を1:1対応させる

  25. 言葉 概念

  26. 具体的に

  27. 大きく分けると2ステップ 1. 問題意識をチームで共有する 2. 個々の言葉と概念を整理する

  28. 問題意識を共有する

  29. 協力してもらうために問題意識を共有する • チームで使う言葉を変えていくので他の人の協力が必要不可欠 • 自分の問題意識とやろうと思っていることを共有する • 言葉と概念が対応していなくて困るので整理していきたい • 穏やかに同意してくれることが多い(気がする) •

    始めるときには必ずしも全員の意識が高くなくても大丈夫
  30. 不便では? たしかに

  31. 概念と言葉を整理する

  32. パターンごとに整理していく • 言葉:概念=n:1 • ひとつの概念を表す言葉が複数ある状態 • 言葉:概念=1:n • ひとつの言葉が複数の概念を表している状態

  33. 言葉:概念=n:1 ひとつの概念を表す言葉が複数ある状態

  34. 使う言葉をひとつに揃える

  35. A B

  36. None
  37. A = B =

  38. A =

  39. A

  40. 言葉:概念=1:n ひとつの言葉が複数の概念を表している状態

  41. 概念を区別して名前をつける

  42. A

  43. None
  44. A = A =

  45. A1 = A2 =

  46. A1

  47. A2

  48. 語彙を育てる上でのコツ

  49. 既に使われている言葉を大切にする • 複数ある言葉をひとつに絞るパターンでは既に使われている言 葉の中からひとつ選ぶことが多い • 今使われている言葉はそれなりの意味があって使われている • みんなが使い慣れているというメリットもある

  50. 言葉を使う人を大切にする • ある言葉をよく使っている人は(たとえ無意識でも)良い言葉を選 んでいることが結構ある • 例:「埋まり率」と「空席率」 • ほぼ同じ意味の数字だけど「埋まっている」のほうがポジティブ • 教室とコミュニケーションするときに無意識にポジティブな表

    現を選んでいた?
  51. 考えた言葉は試しに使ってみる • 頭の中や画面上だけで決めない • 実際に使ってみて違和感がないかどうか確かめてみる • チームメンバーと声に出して会話してみる • メール文面を考えてみる •

    UI に当てはめてみる
  52. 少しずつ進める • やりたいことはスムーズなコミュニケーションのための整理 • 一気に変えてしまうと逆に混乱する • 気になるところが複数ある場合、特に気になるところから少しず つ変えていく

  53. チームの外にも広げていく • UI やユーザーサポートなどの場面で、ユーザーに対しても同じ言 葉を使っていく • ユーザーの頭の中にも少しずつ言葉と概念が染み込んでいく • チームで使っている言葉と同じ言葉でお問い合わせが来る •

    ユーザーにとってもわかりやすくなる
  54. まとめ

  55. まとめ • 頭の中にあるものは目に見えないし手に取れない • 見えも触れもしないものをチーム全員で同じように思い描くため に言葉を大切にする • コミュニケーションできるチームをつくるために、自分たちのチー ムの語彙を少しずつ育てていこう

  56. Thank you!!