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コミットの「なぜ」を読む
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Itaru Ota
June 23, 2026
Technology
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コミットの「なぜ」を読む
めぐろLT #37「AI×チーム開発、みんなどうしてる?」のLT登壇資料です。
https://meguro-lt.connpass.com/event/390951/
Itaru Ota
June 23, 2026
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Transcript
コミットの「なぜ」を読む Entire CLI で AI セッションを Git に残す 2026/06/23(火) めぐろLT
#37「AI×チーム開発、みんなどうしてる?」 太田 暢 @iorandd Copyright © 3-shake, Inc. All Rights Reserved.
自己紹介 太田 暢 株式会社スリーシェイク Sreake事業部 アプリケーション開発支援チーム 業務ではバックエンド、CI/CDまわりを担当 よくAWSコミュニティに参加しています @iorandd 02
AIで最初の一歩は軽くなった 実装のたたき台を作る テストを書く リファクタリングする Terraform や CI/CD のような、少し専門外の領域にも手を伸ばす 03
レビューで見たいものが増えた PR本文とdiffだけでは、判断しきれないことがある どこまで自分で判断し、どこからAIの提案を採用したのか分からない レビュアーが「ここ、どういう意図ですか?」を毎回聞くことになる コードは残るが、途中で何を考えたかは消えやすい 04
領域をまたぐPRは、レビューが難しい 例:自分のテストを直したいだけなのに、Terraform や CI の設定にも触らないと閉じない diff は数行〜十数行に散らばっているだけに見える 実際の時間は、原因を切り分けるところにかかっている レビュアーは、途中の調査を見ずに差分だけで判断することになる この「途中の調査」を、コミットと一緒に残したい
05
Entire CLIとは AIとのセッションを Git の コミットにひもづけて記録するツール checkpoint = 1コミットに対応するAIセッション記録 OSSのCLIツール
Claude Code / Codex CLI / Cursor / GitHub Copilot CLI に対応 プロンプト、やり取り、ツール実行、 ファイル変更を追える 通常のGit履歴とは別に、AIとのやり取りを残 せる 06
どうGitに残るか 作業ブランチには、いつものコミットが残る コミットメッセージに Entire-Checkpoint: <id> が付く セッションログやメタデータは entire/checkpoints/v1 に保存される PRにリンクを貼ると、レビュアーがAIとのやり取りとdiffを見られる
a1b2c3d e4f5a6b c7d8e9f b0a1c2d 作業コミットと checkpoint 記録を ID で対応づける 作業ブランチ entire/checkpoints/v1 checkpoint 用の別ブランチ 07
diffだけだと分からない 実例をもとにした簡略例:テスト用の設定値が アプリ・CI・Terraform で食い違っていたPR(値は説明用のダミー) - TEST_ORG_ID=old-value + TEST_ORG_ID=new-value 値を変えたことは分かる でも、なぜ
new-value なのかは分からない アプリ・CI・Terraform の どれが正だったのか も分からない レビュアーは「この値で合っていますか?」と聞くしかない 08
checkpointを見ると、調査の経緯まで追える あの1行のdiffの裏では、AIセッションの中で これだけの切り分けをしていた AIセッションに残るやり取り コードの差分には残らない 「どう切り分けたか」が、 checkpointのセッション記録からたどれる テストが失敗する 🧑 「このテストが落ちるんだけど、見てもらえる?」
seed data を確認する 🤖 「seed だと old-value になってますね」 DB上の値と突き合わせる 🤖 「でも実際のDBは new-value。食い違ってます」 CIの環境変数を確認する 🤖 「CI側は old-value のままでした」 Terraform側の設定値を確認する 🤖 「tfvars も古い値ですね。原因はここっぽいです」 どの値に統一するか決める 🧑 「じゃあ new-value に揃えよう」 09
気をつけること 残る・公開される AIに渡した情報はトランスクリプトに残る 「残さないつもり」の /btw も対象になる デフォルトではコードと同じ remote に push
される public remote に push すれば checkpoint branch も公開さ れる チームで決めること checkpoint の保存先 PR本文にリンクを貼る条件 AIに渡してよい情報・渡さない情報 機密情報・顧客データを扱わない前提 ログを残すなら、扱い方のルールも一緒に決める 10
まとめ チーム開発でAIを使うと、コードだけでは判断しづらい場面が増える Entire CLI を使うと、 コミットとAIセッションをひもづけられる なぜこの形になったのかを、あとから追える 領域をまたぐPRのレビューが少しやりやすくなる 「これ何ですか?」より、 「ここはこの判断でよさそうですね」と話しやすくなる
コードだけでなく、考えた過程もレビューする 11