社内発表用にNAISTに進学することを決めるまでの道のりを書きました。(in 株式会社リブセンス)
NAISTへの道SEO/UX クリエイターT新妻 巧朗
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突然ですが...今秋から奈良にあるNAISTに入学します!
この発表で伝えたいこと● なぜ大学院に入るのか● 大学院でやりたいことはなに?
もくじ1. NAISTってなに?2. 大学院に行く目的3. 情報検索に興味を持ったキッカケ4. なぜNAISTなのか
NAISTってなに?「奈良先端科学技術大学院大学」Nara Institute of Science and Technologyの頭文字をとってNAIST
NAISTってどこ?①
NAISTってどこ?②これだけ見ると割と都会に見えるが...「昨年に周辺のローソンやスーパーが潰れた」という話があるくらいの立地である...
大学院に行く目的情報検索技術を研究したいから
情報検索に興味を持ったキッカケSEO/UX Gに配属されたこと
もっと言えば...1. 情報検索に興味を持つキッカケ○ リスト改善PJに携わってた頃に行った勉強会2. 研究の動機を持ったキッカケ○ SEO施策に携わるチームに居たこと
情報検索に興味を持つキッカケリスト改善PJに携わってた頃に行った勉強会
そもそも、リスト改善PJとは...案件一覧ページ(検索画面)を一新するという、2018 夏頃にSEO/UXが進めていたPJ
このデザインにイメチェンしたPJです
そのPJをすすめるにあたって...検索リストページの画面を再構築するのに検索システムをよく知る必要が出てきた
リスト改善PJを進めていく中で...検索システムが複雑であることを知って「もっと勉強したいなぁ...」と思った頃...
検索システムに興味を持っていた僕は見つける
SIGIR 2018報告会とは...そもそも、SIGIRとは情報検索分野最大の研究学会。そして、このSIGIR 2018報告会とは、メルカリが派遣したエンジニアが学会で見聞きした研究を、メルカリの事例と絡めて報告するという勉強会。
SIGIR 2018報告会に行ったときの僕「なにを言ってるのか、全然わからねぇ...」
SIGIR 2018報告会に行ったときの僕「けど、めちゃくちゃ面白そうなことやってることはわかる。」
SIGIR 2018報告会に行ったときの僕「よし、勉強してみよう。」
情報検索の独学をはじめた...…
研究の動機を持ったキッカケSEO施策に携わるチームに居たこと
SEOに携わりはじめた当初は...SEO対策って本当に効くんだろうか...なんて話を とともにぼやいていた
SEO/UXに関わっているうちに...「検索流入するユーザーが欲しい情報ってなんだろうか...。」と考えるようになった。
そんな事を考えているうちに...「そもそも、Googleってユーザが本当に欲しい情報が得られる結果を提示できているのか?」という疑問が湧いた。
よく聞く話1. 最近のGoogleは見たいページが見つからない2. SEO対策に関する不信感(そして、Googleもハックされちゃうんだな、みたいな失望感)3. 知りたい情報はあるけど、調べ方がわからない
気がついた現代の検索エンジンの課題● 欲しい情報を得るには、その結果を返しそうな良さげ検索キーワードを思いつかなきゃいけない○ 検索エンジンを使う側に負担がかかる...○ 検索テクニックなるものが生まれて、その能力差で情報格差が起こる...
気がついた現代の検索エンジンの課題● 欲しい情報を得るには、その結果を返しそうな良さげ検索キーワードを思いつかなきゃいけない○ 検索エンジンを使う側に負担がかかる...○ 検索テクニックなるものが生まれて、その能力差で情報格差が起こる...探すを無くすには、根本的にはここを解決しないといけないのでは...?
検索技術を独学で学ぶことの難しさを痛感数学機械学習言語学自然言語処理情報検索情報検索技術の基礎(ざっくり) ● 情報検索の学習にたどり着くのが長い道のりすぎる...● 学習の道のりがあまり整備されていない...● 新しい技術は論文を読む必要がある...
独学で検索技術の勉強...、難しかった...数学機械学習言語学自然言語処理情報検索情報検索技術の基礎(ざっくり) ● 情報検索までにたどり着くのが長い道のりすぎる...● 新しい技術は論文を読む必要がある...とてもじゃないが独学は厳しい...アカデミックで体系的に学んで、研究したほうが実現に近づけそう
独学で検索技術の勉強...、難しかった...数学機械学習言語学自然言語処理情報検索情報検索技術の基礎(ざっくり) ● 情報検索までにたどり着くのが長い道のりすぎる...● 新しい技術は論文を読む必要がある...とてもじゃないが独学は厳しい...アカデミックで体系的に学んで、研究したほうが実現に近づけそうそうだ、大学院に行こう
Q. そこでなぜNAISTなのかA. 自然言語処理の研究に強いからex. http://murawaki.org/misc/japan-nlp-2019.html
自然言語処理とは...人間が日常的に使っている自然言語(日本語、英語など)をコンピュータに処理させる一連の技術。情報検索はこの技術の応用分野の一つ。
情報検索は自然言語を扱う技術情報検索は、検索対象(Webサイトなど)にどんな言葉が含まれているのか、どんな文章なのかを解析して、検索をできるようにする分野。図書館が本を探せるようにジャンルごとに、本を分類するようなことをハイテクにやってる。
何を研究したいの?検索キーワードをいちいち考えなくても欲しい情報が手に入りやすい世界を作れるのが理想それに近づくための手法を研究していくつもりです!
最後にマッハバイトの皆さんには本当にお世話になったし、マッハバイトにいた2年間は本当に楽しかったです。マッハバイトに出会っていなかったら、大学院進学を考えることはなかったと思います。
最後にはじめの頃は内山さんやあすかさんにお世話になったり迷惑をかけたりすることも多かったので、この場を持って特に感謝を述べたいです。
皆さん、本当にありがとうございました!
大学院でも「探すをなくす」を作り上げるために頑張っていきます!
ご清聴ありがとうございました。