Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
OWASP SAMMを活用したセキュア開発の推進
Search
OWASP Japan
March 11, 2019
Technology
0
950
OWASP SAMMを活用したセキュア開発の推進
OWASP Night 2019.03 in Tokyo
OWASP SAMMを活用したセキュア開発の推進
神戸デジタル・ラボ 松田康司
OWASP Japan
March 11, 2019
Tweet
Share
More Decks by OWASP Japan
See All by OWASP Japan
OWASP Night 2019.03 Tokyo
owaspjapan
0
320
20190107_AbuseCaseCheatSheet
owaspjapan
0
160
セキュリティ要求定義で使える非機能要求グレードとASVS
owaspjapan
5
920
AWSクラスタに捧ぐウェブを衛っていく方法論と死なない程度の修羅場の価値
owaspjapan
9
3.2k
Shifting Left Like a Boss
owaspjapan
2
280
OWASP Top 10 and Your Web Apps
owaspjapan
2
370
OWASP Japan Proposal: Encouraging Japanese Translation
owaspjapan
1
230
elegance_of_OWASP_Top10_2017
owaspjapan
2
510
OWASP Top10 Translation YOMOYAMA talk by Ando-san
owaspjapan
0
490
Other Decks in Technology
See All in Technology
なぜfreeeはハブ・アンド・スポーク型の データメッシュアーキテクチャにチャレンジするのか?
shinichiro_joya
2
440
CDKのコードレビューを楽にするパッケージcdk-mentorを作ってみた/cdk-mentor
tomoki10
0
210
ドメイン駆動設計の実践により事業の成長スピードと保守性を両立するショッピングクーポン
lycorptech_jp
PRO
10
1.4k
新卒1年目、はじめてのアプリケーションサーバー【IBM WebSphere Liberty】
ktgrryt
0
100
Oracle Base Database Service:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
1
16k
Unsafe.BitCast のすゝめ。
nenonaninu
0
200
信頼されるためにやったこと、 やらなかったこと。/What we did to be trusted, What we did not do.
bitkey
PRO
0
2.2k
AWS re:Invent 2024 recap in 20min / JAWSUG 千葉 2025.1.14
shimy
1
100
2025年に挑戦したいこと
molmolken
0
160
GeometryReaderやスクロールを用いた表現と紐解き方
fumiyasac0921
0
100
[IBM TechXchange Dojo]Watson Discoveryとwatsonx.aiでRAGを実現!事例のご紹介+座学②
siyuanzh09
0
110
2025年の挑戦 コーポレートエンジニアの技術広報/techpr5
nishiuma
0
140
Featured
See All Featured
KATA
mclloyd
29
14k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3.1k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.9k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
Statistics for Hackers
jakevdp
797
220k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
22
1.3k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
3
180
Being A Developer After 40
akosma
89
590k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
205
24k
Facilitating Awesome Meetings
lara
51
6.2k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Transcript
OWASP SAMMを活用した セキュア開発の推進 2019/03/11 松田康司
自己紹介 • 松田康司 (まつだこうじ) • 株式会社神戸デジタル・ラボ セキュア開発推進・プロジェクトサポートチーム • カレー好きです
今日の話 • 全ての開発プロジェクトをセキュアにするため にOWASP SAMMを活用する話 • この活動で活用している他のOWASPドキュメ ントの紹介
きっかけ • 開発部門の納品前の脆弱性診断を担当した • 似たような診断結果が多く、同じ指摘を何度 もしていることが判明 • さらに、結果の中には、修正の多く工数がか かるものもあった
None
シフトレフト
OWASP SAMMについて
OWASP SAMMとは? Software Assurance Maturity Model • 開発プロジェクトの成熟度を評価し、定量化・ 可視化を実現 •
継続改善に向けたツールを提供 • より成熟したセキュア開発を行うことを支援す るドキュメント https://owaspsamm.org/ (v1.5 stable, v2.0 beta) https://www.jpcert.or.jp/securecoding_materials.html (v1.0 日本語)
定量化・可視化 4つのカテゴリ、12のアクティビティ、77のチェック項目 プロジェクトメンバーにヒアリングすることで可視化ができる
定量化・可視化 チェック項目の一例(v1.0) ◆戦略&指標
継続改善 四半期ごとのサイクル 目標設定 計画立案 実行 評価 OWASP SAMMで 可視化する OWASPのその他
のドキュメントを 活用 OWASP SAMMの ロードマップテン プレートを活用 OWASP SAMMの ロードマップテン プレートを活用
OWASP SAMMを活用する
活用にあたって 1. 開発プロジェクトでの活用 2. 結果の公開 3. やり始めたプロジェクトのサポート
1.開発プロジェクトでの活用 ◆現状の可視化 セキュリティテストに大きく依存した体制
1.開発プロジェクトでの活用 ◆現状の可視化 プロジェクトメンバーに現状を伝えることに役立つ
1.開発プロジェクトでの活用 ◆目標設定 業種別のロードマップテンプレートの活用 • 独立系ソフトウェアベンダ • オンラインサービスプロバイダ • 金融サービス機関 •
政府機関
1.開発プロジェクトでの活用 4つのカテゴリと12のアクティビティ
• 脅威の査定 – Threat Modeling Cheat Sheet • セキュリティ要件 –
OWASP Application Security Verification Standard – Webシステム/Webアプリケーションセキュリティ要件書 • セキュアなアーキテクチャ – OWASP Proactive Controls • コードレビュー – 各種チートシート
OWASP ASVS Application Security Verification Standard ◆Webアプリケーションの開発、設計、テストで必要となるセキュリティ要件 https://github.com/OWASP/ASVS/tree/master/4.0 (v4.0) https://www.jpcert.or.jp/securecoding/materials-owaspasvs.html
(v3.0.1 日本語) レベル1: 全てのアプリケーションが対象 レベル2: 機微なデータを扱うアプリケーションが対象 レベル3: さらに高度な信頼性が求められるアプリケーションが対 象 アプリケーションの内容によって、満たすべきレベルを決める。
OWASP ASVS Application Security Verification Standard
Webシステム/Webアプリケーション セキュリティ要件書 ◆安全なWebアプリケーションの開発に必要なセキュリティ要件 https://github.com/ueno1000/secreq (v3.0 日本語)
• 簡単にプロジェクトメンバーに満たすべき要 件を伝えられることができた • 要件に対して、実装方法まで議論した • コードレビューの観点が決まり、短時間でコー ドレビューができた
◆要件 ◆実装 • サーバ側でFormManagerを作成 • 全ての入力値検証をFormManagerで行うルールとする ◆レビュー観点 • FormManager を使っていること
• 文字種、文字列、形式をvalidatorに記載していること
共通フレームワーク 開発者 案件開発者 脆弱性診断 診断からのフィードバック ①実装 ②利用 ③納品前診断 ④結果FB
2.結果の公開 • 今までの内容を定期的に社内で発信 • フィードバックをもらいつつ、やり方を見直す • 自分自身も情報整理ができる
3.やり始めたプロジェクトのサポート • の予定。まだまだ道半ば。
まとめ
まとめ • OWASP SAMMは、成熟したセキュア開発を行 うことを支援する • OWASPのドキュメントを使って、簡単化を行う • 結果を常に公開し、フィードバックをもらうこと で、生産技術に反映できる
ご清聴ありがとうございました。