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OWASP SAMMを活用したセキュア開発の推進
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OWASP Japan
March 11, 2019
Technology
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OWASP SAMMを活用したセキュア開発の推進
OWASP Night 2019.03 in Tokyo
OWASP SAMMを活用したセキュア開発の推進
神戸デジタル・ラボ 松田康司
OWASP Japan
March 11, 2019
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Transcript
OWASP SAMMを活用した セキュア開発の推進 2019/03/11 松田康司
自己紹介 • 松田康司 (まつだこうじ) • 株式会社神戸デジタル・ラボ セキュア開発推進・プロジェクトサポートチーム • カレー好きです
今日の話 • 全ての開発プロジェクトをセキュアにするため にOWASP SAMMを活用する話 • この活動で活用している他のOWASPドキュメ ントの紹介
きっかけ • 開発部門の納品前の脆弱性診断を担当した • 似たような診断結果が多く、同じ指摘を何度 もしていることが判明 • さらに、結果の中には、修正の多く工数がか かるものもあった
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シフトレフト
OWASP SAMMについて
OWASP SAMMとは? Software Assurance Maturity Model • 開発プロジェクトの成熟度を評価し、定量化・ 可視化を実現 •
継続改善に向けたツールを提供 • より成熟したセキュア開発を行うことを支援す るドキュメント https://owaspsamm.org/ (v1.5 stable, v2.0 beta) https://www.jpcert.or.jp/securecoding_materials.html (v1.0 日本語)
定量化・可視化 4つのカテゴリ、12のアクティビティ、77のチェック項目 プロジェクトメンバーにヒアリングすることで可視化ができる
定量化・可視化 チェック項目の一例(v1.0) ◆戦略&指標
継続改善 四半期ごとのサイクル 目標設定 計画立案 実行 評価 OWASP SAMMで 可視化する OWASPのその他
のドキュメントを 活用 OWASP SAMMの ロードマップテン プレートを活用 OWASP SAMMの ロードマップテン プレートを活用
OWASP SAMMを活用する
活用にあたって 1. 開発プロジェクトでの活用 2. 結果の公開 3. やり始めたプロジェクトのサポート
1.開発プロジェクトでの活用 ◆現状の可視化 セキュリティテストに大きく依存した体制
1.開発プロジェクトでの活用 ◆現状の可視化 プロジェクトメンバーに現状を伝えることに役立つ
1.開発プロジェクトでの活用 ◆目標設定 業種別のロードマップテンプレートの活用 • 独立系ソフトウェアベンダ • オンラインサービスプロバイダ • 金融サービス機関 •
政府機関
1.開発プロジェクトでの活用 4つのカテゴリと12のアクティビティ
• 脅威の査定 – Threat Modeling Cheat Sheet • セキュリティ要件 –
OWASP Application Security Verification Standard – Webシステム/Webアプリケーションセキュリティ要件書 • セキュアなアーキテクチャ – OWASP Proactive Controls • コードレビュー – 各種チートシート
OWASP ASVS Application Security Verification Standard ◆Webアプリケーションの開発、設計、テストで必要となるセキュリティ要件 https://github.com/OWASP/ASVS/tree/master/4.0 (v4.0) https://www.jpcert.or.jp/securecoding/materials-owaspasvs.html
(v3.0.1 日本語) レベル1: 全てのアプリケーションが対象 レベル2: 機微なデータを扱うアプリケーションが対象 レベル3: さらに高度な信頼性が求められるアプリケーションが対 象 アプリケーションの内容によって、満たすべきレベルを決める。
OWASP ASVS Application Security Verification Standard
Webシステム/Webアプリケーション セキュリティ要件書 ◆安全なWebアプリケーションの開発に必要なセキュリティ要件 https://github.com/ueno1000/secreq (v3.0 日本語)
• 簡単にプロジェクトメンバーに満たすべき要 件を伝えられることができた • 要件に対して、実装方法まで議論した • コードレビューの観点が決まり、短時間でコー ドレビューができた
◆要件 ◆実装 • サーバ側でFormManagerを作成 • 全ての入力値検証をFormManagerで行うルールとする ◆レビュー観点 • FormManager を使っていること
• 文字種、文字列、形式をvalidatorに記載していること
共通フレームワーク 開発者 案件開発者 脆弱性診断 診断からのフィードバック ①実装 ②利用 ③納品前診断 ④結果FB
2.結果の公開 • 今までの内容を定期的に社内で発信 • フィードバックをもらいつつ、やり方を見直す • 自分自身も情報整理ができる
3.やり始めたプロジェクトのサポート • の予定。まだまだ道半ば。
まとめ
まとめ • OWASP SAMMは、成熟したセキュア開発を行 うことを支援する • OWASPのドキュメントを使って、簡単化を行う • 結果を常に公開し、フィードバックをもらうこと で、生産技術に反映できる
ご清聴ありがとうございました。