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PFN の機械学習向け Kubernetes クラスタ におけるノード障害の運用自動化・省力化

PFN の機械学習向け Kubernetes クラスタ におけるノード障害の運用自動化・省力化

Preferred Networks

November 06, 2023
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  1. 2 自己紹介 : 清水 翔 (Sho Shimizu / @oshothebig) •

    2010 ~ 2019 株式会社富士通研究所 ◦ Software Defined Networking (SDN) • 2019 ~ 現在 株式会社Preferred Networks ◦ Cluster Servicesチーム • オンプレのKubernetesクラスタの開発 & 運用 ◦ コンテナネットワーキング ▪ 内製CNI pluginの開発 ▪ CNI pluginの構成変更
  2. 5 各クラスタの構成 36 cores 384 GB V100 x 8 100

    GbE x 4 128 nodes MN-2a 48 cores 384 GB MN-Core x 4 100 GbE x 4 48 nodes MN-3 128 cores 1,024 GB A100 x 4 100 GbE x 2 42 nodes MN-2b 80 cores 512 GB A30 x 6 100 GbE x 2 42 nodes Icons by https://icons8.com ユーザからは単一のKubernetesクラスタとして利用可能 合計 260 nodes, 1,444 GPU + 192 MN-Core
  3. 6 クラスタは常にどこかが壊れている 分散システムは、完全な意味で「アップ(up)」になることはない。* • 障害の発生しうる要素 ◦ ハードウェア ▪ CPU, GPU,

    Memory, Disk, Network (NIC, Cable, ...), FAN, 電源,… ◦ ソフトウェア ▪ OS, ドライバ, システムプロセス (k8s 含む), Pod (ユーザーのワー クロード) , … • 各要素で障害となりうる故障・不具合の種類も複数存在 • クラスタの規模に比例して、どこかが壊れているのが定常的な状態 * Ops: It's everyone's job now | Opensource.com
  4. GPUの障害 • GPUメモリのエラー ◦ Single/Double Bit ECC Error → Page

    retirement • 認識しない ◦ Kubernetesのリソースとして ◦ PCIeデバイスとして • 認識はしているがビジー状態で利用不可 ◦ ワークロードを実行するまで分からない
  5. ネットワークの障害 • リンクダウン/フラップ • インターフェイスを認識しない • ソフトウェア要因 ◦ ドライバ •

    ハードウェア要因 ◦ AOC (Active Optical Cable) ◦ 光トランシーバ ◦ NIC ◦ PCI Express
  6. その他の障害 • Terminatingのまま削除できないpod ◦ プロセスがD state (Uninterruptible sleep) のまま返ってこない ◦

    リソースが解放されたと見なされず無駄が生じる ◦ SIGKILLが効かずノードを再起動するしかない • PCI Expressのリンク速度の低下 ◦ ノードの再起動が必要
  7. 12 監視と自動修復 Servers icon by https://icons8.com 自己診断 修復処理 監視 Issue

    作成 通知 調査・修復処理 監視 システム node-operation-controller alertmanager-to-github
  8. Node Conditionを活用したノード障害検知 • Node Condition ◦ ノードの状態を表すKubernetes上の概念 ◦ デフォルトのタイプに加えて、独自のタイプを定義可能 →

    既知のノード障害に対して独自のNode Conditionを定義 • 独自のNode Conditionの例 ◦ GPUIsLost ◦ GPUPendingPage ◦ DStateProcess ◦ PCIeLinkDegraded
  9. 障害検知 → Node Conditionの設定方法 • Node Problem Detector (OSS) https://github.com/kubernetes/node-problem-detector

    ◦ 問題を見つけるとNode Conditionを設定出来る ◦ カスタムプラグインを自社開発 • kube-nvidia-active-monitor (自社開発) ◦ ワークロードを実行してはじめて分かるGPUの問題を検知 ◦ GPUを使う簡単なワークロードを定期実行 ◦ 問題を見つけると GPURuntimeError を設定
  10. 16 監視と自動修復 Servers icon by https://icons8.com 自己診断 修復処理 監視 Issue

    作成 通知 調査・修復処理 監視 システム node-operation-controller alertmanager-to-github
  11. マニュアル対応: alertmanager-to-github https://github.com/pfnet-research/alertmanager-to-github • Alertmanager からの Webhook を受け取って GitHub イシューを作成

    ◦ 新しいアラートから GitHub イシューを作成 ◦ アラートが resolved ステータスになるとイシューをクローズ ◦ アラートが再度 firing ステータスになるとイシューをリオープン • Node Condition も Prometheus でメトリクスとして収集 ◦ アラートとして一元化して扱うことができる • GitHub イシューの assignee は自動で設定 • GitHub イシューには過去の対応履歴が残る → 将来の自動化の参考
  12. 19 • Preferred Networksの計算基盤関連チームでは採用を実施中です! ◦ 機械学習プラットフォームエンジニア (クラスタのサービス化) ◦ ストレージエンジニア (ストレージの企画設計管理運用)

    ◦ 大規模計算基盤エンジニア/リサーチャー (クラスタの物理設計、ファシリティ管理) • カジュアル面談もやってます → We're Hiring !!