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Progate Culture Book

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July 29, 2025
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Progate Culture Book

このカルチャーブックは、Progateが目指す世界の実現に向けてみんなで思いを共有して一緒に進んでいくために作られた一冊です。

Progateがどんな世界を目指しているか、何を大切にしているのか、仲間がどんな思いを持っているか、この一冊にまとめました。このカルチャーブックを通して、一人ひとりが迷うことなく、Progate として一丸となってゴールを目指すことができることを願っています。

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July 29, 2025
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Transcript

  1. 01

  2. 創業当時、プログラミングを学びながら感じたの は、「できることが増えると世界が広がる」という 純粋な高揚感でした。この感覚をより多くの人に体 験してもらうという目標は、一定の成果を上げられ たと思います。 しかし社会全体を見渡すと、「努力しても報われな い。頑張っても変わらない。」という諦めの空気が ここ数年加速しているように感じます。 物価は上がり続け、日本国内の実質賃金は3年連続 でマイナス。18歳で「自国の未来は良くなる」と答

    えた割合はわずか 15%。将来に夢を持つ若者も 60%と、主要6カ国で最も低い水準です。 私たち自身も順風満帆だったわけではありません。 2018年から挑戦したグローバル展開は、 コロナ禍の影響もあり2022年に撤退を余儀なく されました。 海外に行きたくても行けず、「できることが増える と世界が広がる」という感覚を失い、ただ時間だけ が過ぎていくように感じられる日々。進むべき方向 を見失い、未来の可能性が狭まっていく怖さに押し つぶされそうになりました。 10周年を迎えて 2014年、私たちは「誰もがプログラミングで可能 性を広げられる世界」を夢見て Progate を立ち上げ ました。 それから10年。サービスは何百万人もの人に届き、 国内最大級の学習プラットフォームへと成長しまし た。Progate をきっかけにエンジニアとして羽ばた いた人も、学んだ知識を武器に起業した人もいま す。彼らの作ったプロダクトがさらに世の中に多く の価値を生み出しており、その輪は直接的にも間接 的にも想像を超える広がりを見せています。
  3. そんな日々を経て、改めて感じたことがあります。 それは、本当に目指したいと思えるものがあり、それに夢中になれている ときは、それ自体がとても人生を豊かにするということ。 創業期を振り返っても、資金もなく不安の連続でしたが、それをはるかに 上回る明日への希望がありました。第二創業期と銘打っているここ数年 の Progate もどんどんと新しい芽が出始め、 苦しい時期を乗り越えて力強く未来に向かって前進しています。 希望を持って目の前のことに夢中になり、戦友と呼べる仲間と前に進んで

    きたからこそ、今の Progate がある。 改めて、そうひしひしと感じます。 創業当時と比べると、AI がコードを書く時代になり、可能性を広げる手 段はますます多様になりました。しかし、手段がプログラミングであっ ても、別のスキルであっても、本質は変わりません。 一歩先の「できる」が十歩先の未来を照らすような体験を届け続けて、 誰もが「夢中になって努力した先に希望のある未来がある」と信じられ る世界を創る。 私たちはこれからも、年齢・出自・学歴を問わず、 一人ひとりの可能性を広げる “次の扉” を開き続けます。 その先に、「明日を創れる人」で満たされた世界があることを信じて。
  4. 02

  5. Fill the world with builders of tomorrow. 明日を創れる人で世界を満たす できることが増えるたびに、新しい扉が開き、世界が広がっていく。
 誰もが一度は、夢中で何かを追い、そういった高揚感を味わったことがあるはずです。

    しかし昨今、「努力しても報われない」「頑張っても変わらない」という 諦めの空気が広がり、明日に希望を持つことが難しくなっています。 私たちはそんな世界を変えたい。
 夢中になって努力した先に、希望のある未来があることを信じたい。
 そう信じられる人を世界中に増やしたい。 私たちは、明日を創れる人で世界を満たすことを目指します。 V I S I O N
  6. Unlock possibilities of everyone, gate after gate. "人"の可能性を広げる扉を開き続ける 何かを「できる」ようになるには、息の長い努力が欠かせません。けれど、その努力のかたちは成長の段階に よって姿を変えます。また、AI

    が単純作業を肩代わりし、仕事の輪郭が日々書き換えられる今、求められる努力 のかたちも絶えず変化しています。 だから私たちは、その人が立つフェーズごとに最適な扉を設計し続けます。 好奇心をくすぐる最初の小さな入口から、学び続ける仲間とつながる機会、プロとして研鑽を重ねる体験まで── 年齢・出自・学歴を問わず、誰もが手を伸ばせば届く位置に “次の扉” を置き、一歩先のワクワクを支えます。 開いた扉の向こうで得た新しい「できる」がさらに大きな扉を呼び込み、一歩先の実感が、 やがて十歩先に描いた明日へと届くように。私たちは、人の可能性を広げる扉を開き続けます。 M I S S I O N
  7. 03

  8. High performers connect the DOT s towards our vision. 強い点が、Vision

    に向かって線になる集団 アフリカのことわざにこんな言葉があるそうです 。 早く行きたければ、一人で進め。 遠くまで行きたければ、みんなで進め。 Progate は遠くまで行きたいので、みんなで進みたい。 だけど、本気で Vision に向かってない人、 まとまりのないチームは、組織を一人で行くよりも遅くする。 だから、一人ひとりには強さを、チームには一体感を求めたい。 P r o g ate が 目 指 す の は 「 一 人 で も 早 く 行 ける 強 い 点 が 、 線 に な って よ り 大 き な イ ンパ ク ト を 生 み 出 す 組 織 」 で す。
  9. DOT:Our Values 一人ひとりが Values を体現し、強い点(DOT)になる Progate が理想とする強い点、 すなわち High performer

    の定義は「Values (DOT) を体現している人」。 私たちは一人ひとりが、線につながる強い点になることを目指します。 D eliver the best. 最善のプロダクトを素早く届けるために、一人ひとりがプロとしてベストを 尽くします。ベストを追求し続けるために、貪欲に成長し続けます。 O ne team, one goal. 困難があっても仲間として支え合い、より良くするために、謙虚に、 そして建設的に対立し、そのすべてをチームとして成果につなげます。 T ake your action. 何度倒れても 次の 行動を 考え、 失敗を 恐れず小さな一 歩を 踏み出し続けます。
  10. VALUE #001 Deliver the best. 心から薦められる最高のプロダクトを追求し、 一人ひとりに丁寧に届けよう 理想とする人物像 ユーザーにとっての価値の最大化を第一に考えた最善のプロダクトを素早く 届けることができる。

    そのためにプロとして、自身の行動に責任感を持ち、枠にとらわれずにベスト を追求し続けるための誠実な努力をしている。 行動指針 ユーザーとプロダクトに誠実である 正しいプロダクトを正しくユーザーに届け、正しく対価を得よう 1日でも早く いいプロダクトを、1日でも早くユーザーに届けよう プロとしてベストを尽くす 一人ひとりがプロフェッショナルとして、 自身と Progate のパフォーマンス最大化に責任を持とう 学び続ける 最 高のプロダクト は最 高の自 分なしに 実現で きない 。 常に最 高を 目指して 学び続けよう 現状にと らわれない 今目の 前に ある選択肢や前例にと らわれること なく、 最 善の一 手を 考え尽く そう
  11. VALUE #002 One team, one goal. 支え合い、刺激し合い、共に事を成そう 理想とする人物像 個人としての高いアウトプットだけではなく、チームとして最大のアウトプッ トが出せる。自らの行動を通してチームとしての行動を活性化させることがで

    き、そのすべての内容をチームのアウトプットの最大化に繋げることができ る。チームメイトを同じ Vision を目指す仲間として信頼し、またチームメイ トから同じ Vision を目指す仲間として信頼されるような行動ができる。 行動指針 チームとして成果を出す 自分自身のアウトプットだけでなく、チームのアウトプットの最大化を 第一に考えよう 仲間として支え合う 自ら課題に立ち向かうとともに、誰かが困難にぶつかっていた時は手を 差し伸べ、背中を押してあげよう 常に謙虚さを持つ 担当分野や立場の上下を問わず、周囲に対して常に謙虚であり続けよう 建設的に対立する 対立を 厭わず 意見をぶつけ 合おう 。 ただし、 建設的にチームを 前に 進めるた めに 決めたら走る 議論を 尽くし Next ア クションが 決まったら、 例え自身が 不同意であ ろう と 全力で 取り 組もう
  12. VALUE #003 Take your action. 前に進むために自分ができることを考え、 一歩踏み出してみよう 理想とする人物像 Progate が前に進むための行動を自ら考え、失敗を恐れずに起こし続けるこ

    とができる。 また、失敗した際にはその失敗を振り返りつつ、より良い結果を生み出すこと に繋がりそうな行動をとり続けることができる。 行動指針 失敗を恐れない 自ら挑戦を宣言し、正しい失敗をしよう 小さな一歩から どんなに輝かしい成果も小さな一歩から始まる。 偉大なる一歩よりも日々の一歩を踏み出そう アウトプットを出す 考えているだけでなく行動に移し、アウトプットを出そう 次の行動を考える 失敗を活かし、成功に向けて行動し続けよう 批評家になるな 他人の言動を 批評していても 前に は進まな い 当事者として チームのアウトプットに 集中しよう
  13. Compass P R O G AT E C U LT

    U R E B O O K | C H A P T E R F O U R
  14. 04

  15. Compassにこめた思い Progate が最も大事にしているのは Vision / Mission / Values (以 下

    VMV) です。 Vision は私たちが理想とする世界を表し、Mission は何を達成する かを宣言し、Values はそれをどう達成するのかの進み方を示してい ます。VMV はいわば私たちにとっての指針でもあります。 これらの指針は汎用性が求められるため、どうしても抽象度が高く なります。 一方で、私たちが日常で取り組む業務は具体的であり、そのギャッ プから「指針とズレているのでは?」と感じる場面もあります。 今後さらにメンバーが増えるにつれ、新しい仲間に VMV を高い解 像度で伝えることは、ますます難しくなるでしょう。 そこで私たちは “Deliver the best”, “One team, one goal”, “Take your action” の3つの Value をそれぞれ5つ、計15個の「行動 指針」 にブレイクダウンしました。 さらに、もっと身近な事例とともに日々の業務レベルまで落とし 込んだ 「実践ガイド」も用意しています。 これら行動指針と実践ガイドを合わせて、Values を理解するための “Compass” と名付けました。 Compass によって、Values を最初の一歩から具体的に理解し、 全員が同じ方向へ向かいやすくなると信じています。 ただし、具体性を高めるほど逆に包括性は減るものです。 最も大切なのは、あくまでも Vision や Mission や Values です。 Compassは「Values の理解を補助するツール」に過ぎず、将来的 にアップデートされる可能性もあります。 Compass の中でも実践ガイドは数が多くあります。 これらすべてを暗記する必要はありませんし、暗記して欲しいわけ でもありません。日々の業務の中で判断に迷ったり、目標を立てた りするときに見返してください。 Compass が、カルチャーについて語り合うきっかけとなり、 私たちの指針をより深く理解する一助になれば幸いです。
  16. COMPASS 具体的 抽象的 VMV を業務レベルで実践 するための軸となる 行動指針 木の幹 日々の業務の中で取るべき 具体的なアクション

    実践ガイド 枝葉 Progate の根本的な価値観 や存在意義を支える部分 VMV 木の根 VMV は Progate の根幹となる価値観で あり、その考え方を実践するための軸が 行動指針です。 さらに、日々の業務で行動指針を体現 するためのアクション例を「実践ガイ ド」にて具体化します。 実践ガイドを参考にしたアクションを 継続することで、行動指針や VMV 自体 をより意識できるようになり、VMV の 強化や改善につなげることを目指して います。 VMV・行動指針・実践ガイドの関係性
  17. 大切にしていること 集中できる環境づくり Vision の実現に向け、心からユーザーに薦められるようなプロダ クト作りに集中できるような環境を提供します 成長を支援する ベストを追求し続けるために、一人ひとりの成長を制度や仕組み を通じて支援します High performance,

    high return Vision 達成につながる成果に積極的に報い、Progate としての High performer がより活躍できる組織づくりを行います 主な取り組み Vision 実現のためのパフォーマンス支援 子どものいるメンバーを支援する「子育て支援休暇」や、PC周 辺機器・高機能チェアなどデスクワークを快適にするアイテムを 自由に選んで注文できる「リモートHQ制度」などを通じて、 メンバーのパフォーマンス発揮をサポートしています 学習支援 オンライン英会話等を利用できる「語学学習支援制度」を設け、 メンバーの学習を後押ししています 評価・報酬制度 Progate としての High performer により多くのリターンを 提供できることを重視し、制度設計を行っています Deliver the best.
  18. ユーザーの課題を解決するためのプロダクトに価値がある 私たちがつくるプロダクトは、ユーザーの課題を正しく捉 え、それを本質的に解決することを目的としています。 数字や成果を追うあまり、ユーザーの負担になるような手 段を選択したり、ユーザーの課題に向き合わない形だけの 改善で満足したりしてはいけません。 また、議論ばかりして課題解決を放置してはなりません。 ユーザーにとって意味のある解決策を見出し、実行し、届 けきるところまでやり抜くことが重要です。 正しい価値を、正しく届けることで、私たちははじめて誠

    実に対価を得ることができると信じています。 背景補足 ユーザーの解約率が課題になった。解約方法をわかり づらくすれば確かに解約率を下げることはできるかも しれない。しかし、それはユーザーの課題を解決して おらず、単に数値上の目標のためにユーザーに負担を 押し付けただけである。契約を継続したくなるような 魅力的なプロダクトに近づけることで解約率を下げる 方法を模索した。 プロダクトの良い体験について、チーム内で議論を 行っている。まだまだ決めないといけないことは多い が、現時点で決まったことに関しては新たに開発を行 い、ユーザーへリリースを行った。 アクション例 ユーザーとプロダクトに誠実である
  19. 新しい仕事を始めるときには、最初にさっとアウトプットの イメージを関係者や依頼者と共有しよう 普段と異なる業務では、それぞれが思い描いているイメージは異 なることがほとんど。たたき台と言われるような粗いアウトプッ トを素早く共有することで、最初にゴールのイメージを揃え、手 戻りを減らすことができるようになる。すばやくたたき台を使っ て他の人の反応を引き出し、活発な議論をすることでアウトプッ トの質を高めよう。 背景補足 施策の企画書を作って欲しいと言われたので、1時間後に、

    項目とその中に「こんなものを書く」を埋めた粗いメモを作 成して共有した。 新機能を作る際に、その日中に Bolt.new や Figma を使って 機能の大まかな利用イメージを完成させて共有した。 アクション例 参考書籍:仕事がデキる人のたたき台のキホン ここでいう「たたき台」とは、「最終的なアウトプットの不完全なもの」や「あと少し手を加えれば完成するもの」ではありません。自分一人で一つのアイデ アに基づいてなるべく完成形に近づけたものを提出しても、その根本が誤っていたり、依頼者との認識にズレがある場合、こだわって作り込んだデザインや、 時間をかけて調べたデータが無駄になってしまうことがあります。「良いたたき台」とは、アイデアの根本の段階から他者の視点や意見を取り入れ、早い段階 でブラッシュアップできるものです。自分よりも詳しい人の知見やアイデアを活用しながら、より良い方向へ進化させることが重要です。 参考 1日でも早く
  20. 仕事に取り組んだら、「ベストを更新するには」という視点で 振り返る時間を取り続けよう 慣れない仕事だったり時間やリソースが限られていたりす る中では、全てを完璧にはこなせないかもしれない。もち ろん自身もチームもその時のベストを尽くしているという 前提はあるが、後から「もっと良くすることができたかも しれない」という視点で振り返ることで、今後より良い判 断ができるようになり、個人として、またはチームとして さらに成長することができる。 背景補足

    外部からの問い合わせに対して、正確に返そうと思って色々 な人に一気に問い合わせた。結果として返事はできたが、か えって混乱を生む場面もあった。今後のために問い合わせフ ローを整備し直して、正確かつスピーディーに返答できる仕 組みを整えた。 新しい機能をユーザーに素早く届けることをベストとして、 急いで開発を行った。しかし、後から振り返ってみると、一 部で品質を犠牲にしてしまっていた箇所がある。中には後々 ユーザーにとっての価値を毀損しかねないものがあったの で、チームで振り返りを行い、落とせない品質に関して合意 をとった。 アクション例 プロとしてベストを尽くす
  21. 新しい方法やツールを知ったときには、実際に自分で試してチー ムに共有しよう 新しいツール、フレームワーク、デザイン手法、プログラ ミング言語など、気になるものを見つけたら、まず手を動 かして試してみよう。 誰かの口コミを調べるだけでなくて、実際に体験すること で理解が深まる。 さらに、体験内容をチームメンバーに向けシェアすること で自身や周囲の学びにつながる。 背景補足

    プロジェクトの振り返りをいつも KPT に則って行っ ていたが、学習マトリクスという方法を知り、一度自 分で試してみた。良さそうだったので、チームでの振 り返りでも紹介してやってみた。 今取り組んでいる課題に関係しそうな技術を見つけた ときに、Slack や定例などの機会に紹介した。 アクション例 学び続ける
  22. まだやったことのないことに対して、自分ができそうな方法を 調べたり、他者にやり方を聞いたりしよう 「自分の専門外だから無理だ」「やったことがないから諦 めよう」と思ってしまうようなことでも、まずは自分がで きそうな部分がないか調べてみよう。 ChatGPT、Web 検索、書籍、社内の詳しい人など調べる 手段はなんでも良い。 最初は小さな一歩かもしれない。それを積み重ねること で、いつの間にかできる範囲が広がっていく。教えてくれ

    た人には感謝を忘れずに。 背景補足 ChatGPT に「〇〇を学ぶための最初のステップを教 えて」と聞いてみた。 その分野の一番簡単そうな入門書を購入して読んだ (経費申請できる場合もあるので事前に確認する)。 その分野で一番できる社外の人を探してコンタクトを とるなど、できる人を探す手段を考えた。 アクション例 学び続ける
  23. 新しい価値を生み出すために、自分の中にある当たり前を 疑って、そこに囚われない選択肢も考えよう まだ誰も成し得ていないことを実現するために、世の中の 常識や慣習、前提を疑ってみよう。 その慣習が本当に必要なことなのか、または別の前提に置 き換えられないかを考えてみる。その思考の中にブレーク スルーのチャンスがあるかもしれない。 背景補足 一般的には学習には時間がかかるとされる。しかし 「もし半分の時間で学習できるなら?」と考えてみた

    結果、ユーザー個人個人に徹底的にカスタマイズされ た学習フローを作成してみることにした。 詳細な管理画面を作り込んで便利にしようとしていた が、そもそも管理画面を必要としない構成を考えてみ た。 学歴や経歴書による採用フローを疑い、動的な学習記 録に基づく採用フローを考えて Prospects を作って みた。 アクション例 現状にとらわれない
  24. 同じ業務が続いたら、改善や廃止の可能性を考え、常に見直そ う 目の前の業務がこの先も正しいとは限らない。 より良いやり方がないか、廃止の余地がないかを常に考え よう。ただし、過去にその業務が生まれた背景や意義にも 目を向け、これまでの取り組みに敬意と感謝を持つことも 忘れないようにしよう。 背景補足 週に一回、2時間かけてタスクのグルーピングを行っ ていた。必要な作業ではあったが、タスクを作る際に

    1分かけてタグをつけることを必須にして、自動でグ ルーピングされるようにした。 複数のチームを跨ぐプロジェクトで、週に1回定例を 行っていた。 最初の頃はたくさんの議題があったのでよかったが、 最近は議題がない時もあり、非同期のコミュニケー ションで問題がなくなってきたため、プロジェクトが 進んできたことを祝いつつ定例は解散した。 アクション例 現状にとらわれない
  25. 大切にしていること 相互理解の促進 メンバー同士がお互いのことを知るための機会や環境づくりを積 極的に行います 指針の明示 あるべき姿やコミュニケーションにおけるスタンスなど、組織と しての指針を明示することを大切にします 称賛の文化 仲間として一体感を醸成するためにメンバー同士の称賛を推奨し ます

    主な取り組み 相互理解の支援 表彰やワークショップを行う全社イベントやランチ代を補助する 「ウェルカム / チームランチ制度」、リモートでのコミュニケー ションを円滑にするためにバーチャルオフィスツール「Gather」 の導入を行い、メンバー同士の相互理解を支援しています コミュニケーションガイドライン Progate としてのコミュニケーションに対する考えや Slack・ 会議等のルールをまとめたガイドラインを作成し、社内に公開し ています ピアボーナス 「Unipos」を活用し、メンバー同士が称賛し合う文化を作るこ とで、挑戦的に動きやすい環境づくりを行っています One team, one goal.
  26. 限られたメンバーだけで話して決まったことは、文章にしてすぐ に必要な人に共有しよう 話し終わった後、時間が経つにつれ議論の内容はどんどん 忘れられてしまう。議論の内容は結論だけでもすぐにまと めておこう。 また、Gather や口頭ベースのコミュニケーションはそこ にいた人にしか伝わらない。決まったことは文章に残して おくと知るべき人が後から見返せるし、認識に齟齬があっ たときにすぐ気づけるようになる。

    背景補足 あるページの送信ボタンの色を変えることを Gather で話して決めた。念の為チームの Slack チャンネルに 書いて朝会のドキュメントにリンクして共有した。 ある情報資産のオーナーをAさんから自分に移すこと をAさんと決めた。 周囲にも認知してもらうため、Slack で共有してド キュメントを修正した。 アクション例 チームとして成果を出す
  27. 誰かにタスクを依頼をするときは、「何を」「なぜ 」「いつまでにして欲 しいのか」「完了したら何をして欲しいのか」の4つを書いて伝えよう チームで成果を最大化するためには、「適切なコミュニケーション」 が 欠かせない。受け取った側の理解の負担を減らす努力をし続けよう。 特に何かを依頼する際に、伝え方が曖昧だと、以下のような問題が発生 しやすいy l 目的が明確でないため、優先順位がつけにく•

    l 期限が不明確だと緊急度が伝わらず、対応が後回しにな l 内容が不足していると誤解が生じ、意図しないアウトプットになる 背景補足 「このドキュメント確認お願いします」だと相手は何を見れば良い かわからないので、「このインタビュー内容で記事を作るので、明 日の12:00までに、議事録と話したことに違いがないか確認お願い します。気になるところあったら記事に直接書いていただいて大丈 夫です。終わったら Slack で教えてください。」と具体的に伝え た。 アクション例 イメージ チームとして成果を出す 何を なぜ いつまでに 完了後のアクション
  28. 誰かに依頼されたタスクが完了したときは、それを相手が分か るように伝えよう 『誰かにタスクを依頼をするときは、「何を」「なぜ 」 「いつまでにして欲しいのか」「完了したら何をして欲し いのか」の4つを書いて伝えよう』の裏返しの行動にあた る。 「終わりました」を伝えるだけでも依頼者が次の行動にス ムーズに移れるようになるので、依頼された側もリアク ションを心がけよう。

    背景補足 Slack で依頼されたタスクが完了した時、リアクショ ンだけだと分かりづらいので、メッセージとともに完 了したことを伝えた。 「確認終わりました! 2点だけ細かな食い違いがあっ たので、議事録内に直接コメントしました。もし修正 にあたって追加情報必要であれば仰ってください。」 アクション例 チームとして成果を出す
  29. 予想外の出来事が起きたときは、起きた事象を受けいれて理解 した上で、自分が何をできるかにフォーカスしよう 仕事で予想外の出来事が起きたときは、誰かとの認識のず れや背景知識のずれが原因にあることが多い。人の問題に せず、「なぜそういうことが起きたのか」「相手がなぜそ うしてきたか」を正しく理解し、それに対して自分起点で 何ができるかにフォーカスしよう。ただし、自分にできる ことは何だろうと考えて対応することは、すべてを自分の 責任だと背負うこととは異なるし、相手にフィードバック をしないこととも異なる、ということに気をつけよう。

    背景補足 「チーム内のルールを制定したが、想定通りに運用されていない」 という事象が起きた。「 ルールの目的や意図が十分に伝わっている か?」「 すぐルールを見つけられるようになってるか?」「 大事な ルールは繰り返し伝え続けているか?」 等を振り返って、見直しを はかった。 自分の依頼とずれた成果物が上がってきたので、仕事の依頼の意図 がどう伝わっていたかや、仕事をどの範囲まで任された認識だった か等を相手に確認し、依頼の仕方を見直すことにした。 相手への依頼・働きかけに関しては、以下のガイドラインなども参 照しよう: P. 44 誰かにタスクを依頼をするときは、「何を」「なぜ 」「いつ までにして欲しいのか」「完了したら何をして欲しいのか」の4つを 書いて伝えよう アクション例 常に謙虚さを持つ
  30. あなたの取り組みに対してフィードバックをうけたら、まずは 感謝を伝えよう 一人で考えていると視野が狭くなってしまうことがある。 誰かがフィードバックをしてくれるということは、あなた が気づいていないことを補い、取り組みを支援してくれて いるということ。どんな内容でもネガティブにとらえる必 要はない。 まずは「フィードバックありがとう」を伝えよう。 背景補足 Slack

    でフィードバックをもらった。 内容自体はもっと聞いてみないと分からないところが あったが、まずはすぐに感謝を伝えた。 フィードバックをもらって実際にそれを反映すること になった。その結果、より良いものが生まれた。 改めて感謝を伝えた。 アクション例 常に謙虚さを持つ
  31. 会議に出席したら、自分の意見を必ず発言しよう 発言しない会議は出席していないのと同じ。 なんとなくみんなの話を聞くだけで終わらせず、自分の視 点で「この点に賛成」「ここは懸念があるからこうしたら どうだろう」と発言し、議論を深めよう。 意見がまとまっていなくても、「どういうところで悩んで いるのか」を発言することで新たな議論が生まれる。 背景補足 相手の提案に対して「良い考えですね。ただ、この観 点だと抜け漏れがあるので、こうしてみるともっと良

    くなりそうです」と提案してみた。 意見がまとまっていなかったが、「賛成か反対か意見 がまとまっていないのですが……」と前置きして考え を口にしてみた。 すぐには意見を思いつかなかったが、「今の議論をま とめると、〇〇という方向性になりそうですね」と議 論の整理に貢献する発言をした。 アクション例 建設的に対立する
  32. 会議で何かを決定するときは、別の視点から案を出す時間や 役割を設定しよう 議論をしようと考えた時点で、何かしらの代案や懸念を 持っている可能性が高い。「本当にこれで良いのか?」 「別の選択肢はないか?」と自身にも問いかけることで、 見落としている課題や新しい可能性を引き出せる。もしか すると、他にも違和感を持っている人がいるかもしれな い。そのきっかけを作るために、一度立ち止まって考えて みよう。 背景補足

    結論が決まる前に「別の観点ありますか?」と問いか けてみた。 会議に、あえて対抗案・懸念点を挙げる時間を設け た。 会議のたびに一人指名し、あえて反対視点を考え、疑 問を投げかける役割を担当してもらった。 議事録に、意見に対する「代替案」「仮説」「事実」 を明文化した。 アクション例 建設的に対立する
  33. 議論の末に決まったことに対しては、全員でその決定を尊重 し、全力で取り組もう 議論を尽くした上でネクストアクションが決まったら、 「今はこれで進める」と明確に言語化し、全員がその決定 を尊重して取り組むことが重要。 決めたゴールの認識がブレるとスピードが落ちるため、決 定事項を誰でも参照できる状態にして迷いなく実行できる 環境を作る。 ただし、これは「決まったことは変更できない」ことを意 味するのではなく、「全員で同じ方向に進む」ことを意味

    する。 背景補足 ミーティング後に「この施策は〇〇の方法で進める。 次回の見直しは〇〇時点。それまではこの方針でやり きる」という決定事項を明確にするため、文章にして 共有した。 議論の時には反対のスタンスをとっていたが結論には 合意したので、予想していた懸念点が起きないように 取り組んだ。 アクション例 決めたら走る
  34. 大切にしていること 機会の提供 挑戦的な業務へのアサインや、ポジションへの登用を積極的に行 います 権限移譲 期待に合わせて権限の移譲を積極的に行います 情報の透明性 情報は基本的にオープンにし、メンバーが等しくアクセスできる ようにします 主な取り組み

    ストレッチ目標 「OKR」を活用し、各チームが自ら高い目標を掲げることで、 メンバーの自律的な挑戦を促進しています 情報の公開 センシティブな内容が含まれない情報は、経営会議の議事録も 含め誰もが閲覧できるようにしています 全社会議 一人ひとりが自律的に動くことを促進するために、四半期に2回 の頻度で全社会議である「Kickoff」を実施し、事業状況や今後 の方針など全社に関する情報共有を積極的に行っています Take your action.
  35. やってみてうまくいかなかった時は、なぜうまくいかなかった かの学びをチームに共有しよう 初めての挑戦は、それが上手く行くか行かないかは本当に 誰にもわからない。 期待通りでなかったとしてもなぜそうなったかが分かれば 大きな財産となる。 せっかくの失敗を偉大な失敗にするために、学んだ原因を チームに還元しよう。 背景補足 「ドキュメントの変更履歴を追えると振り返りやすくなるか

    もしれないと思い、github でバージョン管理してみた。しか し、変更のためのコストが上がってしまい、実際には更新頻 度が落ちる方が問題になった。ドキュメント管理では、更新 容易性の方が履歴の一覧性よりも重要かもしれない。結果を チームの drive に保存し、github に置いたドキュメントは Google Docsに移動させてみた。 商談に向けて新しくトークスクリプトを作成し、実際の商談 で活用した。商談を振り返り「〇〇という言葉は相手には親 しみがなく、プロダクトの良さを意味が伝わらなかった。次 は事前に〇〇について説明する」などドキュメントにまとめ ブラッシュアップした。 アクション例 失敗を恐れない
  36. 思わぬフィードバックを受けて手が止まったときでも、「即レス → 理解を深める → 意思決定する」を素早く繰り返し、チーム を巻き込んでアウトプットを磨こう 自分の意見・アウトプットに思わぬ意見・指摘・反論がき たとき、すぐには考えがまとまらず次の手を出しづらいと きもあるはず。そういった場合でも、まずは相手の話を聞 いて内容をしっかり理解し、チームの力を借りながら前に

    進めていこう。 背景補足 即レス: 「意見ありがとうございます! すこし考えて、 明日中に1回レスしますね」 理解を深める: 「意見の〇〇の部分ですが、これは ◎◎という理解でよいですかね?」「〇〇の観点のリ スクさえ軽減できれば、今回の提案で進められそうで すかね?」 意思決定する: 「意見を踏まえて、〇〇の部分を一部 修正したうえで進めたいです。懸念あればコメントお 願いします。」 アクション例 アウトプットを出す
  37. 取り組みに対してフィードバックをうけたら、その内容を理解 した上で「やる/やらない」、やるとしたら「いつまでに」「何 を」やるのかを伝えよう フィードバックをもらったら、その内容をきちんと理解し た後に、どう行動するかを考えよう。場合によっては何も しないことに決めるかもしれない。その場合は理由を相手 に伝えよう。また、何らか行動をするとしたら、いつまで に何をやるつもりなのかを相手に共有しよう。 背景補足 Slack

    でフィードバックをもらった。取り入れたい内 容だったので「明日の午前中に修正します」と回答 し、修正後に修正報告を行った。 新しい学習コースを企画している時に、チーム内から コース内容に関してフィードバックを受けた。しか し、他のコースとの兼ね合いが気になったのでその点 を少し考えることを伝えた。結果、現時点の企画は変 更しないままになったので、改めて理由も添えて結論 を伝えた。 アクション例 次の行動を考える
  38. 相手に対して自分の考えを述べる時は、まずは自分と相手の 理解がすりあっていることを確認し、なるべく代替案とセット で伝えよう 批評は行動につながって初めて意味を持つ。チームが前に進むた めには、ただ他人の言動を批評するのではなく、「自分ごと」と して行動し、改善に主体的に関わることが大切。「具体的にどう すれば良くなるか?」「自分もこうしたい、こう動ける」という 視点を持ち、改善策を提案することにより、チーム全体の生産性 が向上し、より良い意思決定が可能になる。 また、相手や相手の立場に対して敬意を持つことは忘れないよう

    にしよう。相手の立場に忖度して意見を変えるのは間違っている が、同じ意見でも敬意を持った伝え方とそうでない伝え方は、そ の伝わり方に大きな差が生まれてくる。 背景補足 指摘する前に、相手の背景理解のためのミーティングを設定 した。 気になったことがあったが、自分の理解が足りていない部分 がある可能性を考え「見落としがあるかもしれませんが」と 前置きした。 「ここが問題」ではなく、「こうすれば良くなる」を考え て、「この施策は〇〇の利点があるが、△△に課題があると 思うので、A案にすると△△のリスクを下げられると思いま す。自分もこの部分の調整を手伝えるので、一緒に進めてみ ませんか?」と提案してみた。 アクション例 批評家になるな