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アジャイル・スクラム勉強会_スクラムチームのロール

 アジャイル・スクラム勉強会_スクラムチームのロール

Satoshi Harada

August 03, 2020
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  1. スクラムチームのロール • スクラムチームのロール ► プロダクトオーナー 1名 ► 開発メンバー 3名〜7名 ►

    スクラムマスター 1名 ✔ 上記に属するメンバーを1つのスクラムチームと呼ぶ ✔ 上記以外でチームに関与する人(品質管理部門・法務部門・自 社の上司・お客様の上司など)は関係者と呼ぶ スクラム チーム プロダクト オーナー 開発 チーム スクラム マスター 関係者
  2. なぜコアメンバーと関係者を 区別するのか • 自律的なチームを保つため ► スクラムチームの判断・決定事項は、スクラムチームが責任を持つ ► チーム外から指示を受けた場合、スクラムチームが指示内容に責任を 持つことは難しい ✔

    スクラムチームには決定する権限と責任を与える • アジャイルの豚と鶏の比喩 ► 決定事項に対して身を切る立場にある人(スクラムチーム)が、 チームの方針を考えるべき ► ただし、スクラムチームと関係者が対立するわけではない点は注意 ✔ 関係者はスクラムチームの決定を尊重し、権限と責任をセットで渡して委 任する姿勢が必要
  3. なぜプロダクトオーナーは1人なのか • プロダクトオーナーの役割とは? ► プロダクト(構築するシステム)が、 限られた構築期間で最大の価値を持つ ものになるようにコントロールする責 任を負う ✔ 何を作るか決める

    ✔ 何を作らないか決める ✔ 何を優先するか決める • 決定することが仕事なので、複数人い ると決定事項がブレやすい ► スクラムチームがどちらの言うことを 信じればよいか判断できない ► プロダクトオーナーの補助をする人が いてもよいが、その場合でも決定を下 す人(プロダクトオーナー)は1人だ けにしておくべき。 スクラム チーム プロダクト オーナー 開発 チーム スクラム マスター
  4. プロダクトオーナーは誰が適任か • プロジェクト(プロダクト)のスポンサー ► 社外の顧客から受注した場合のパターン ► お客様の中から代表者1名を選出してお客様代表(プロダ クトオーナー)となってもらう ✔ アジャイルやスクラムで開発を進めることをいきなり理解して

    もらうことは難しいので、プロダクトオーナーの責務を負って もらえるようにSMが強力にサポートする • プロジェクト(プロダクト)の責任者 ► 自社プロダクトや、社内サービスのパターン ► 自社内でプロジェクトやプロダクトに対して責任を持って いる人(決定権がある人)がプロダクトオーナーとなる ✔ 大体の場合は開発チームよりも上位職の人がプロダクトオー ナーとなるので、指示型の仕事にならないようにSMが気を配 る ✔ PdM(プロダクトマネージャー)という専門の役職を置いてい る会社もある
  5. スクラムマスターは何をする人なのか • プロダクトオーナーの責務をサポートする ► 何を作るか・何を作らないか・優先度はどう するかについて、プロダクトオーナーが判断 できるようにサポートする ► 具体的には、プロダクトバックログ(機能要 望を優先順に並べた一覧)を一緒に作る

    ► プロダクトが最大の価値を持つものになるよ うにサポートする ✔ プロジェクトの期限を鑑みながら、最もプロ ダクトの提供価値が最大化できる着地点をプ ロダクトオーナーと模索する • 開発チームの責務をサポートする ► アジャイルやスクラムの知識を使って、開発 チームが自律的な行動を取れるように後押し をする スクラム チーム プロダクト オーナー 開発 チーム スクラム マスター
  6. ロールの兼任 • 開発チームメンバーがスクラムマスターを兼任 ► 推奨はされていないが、可能 ✔ スクラムマスターの責務である「開発チームの責務をサポート する」ことは、開発チームの一員なのでやりやすい ✔ スクラムマスターのもう1つの責務である「プロダクトオー

    ナーの責務をサポートする」ことは、開発チームとプロダクト オーナーで利害が一致しないことがあるので気をつける • スクラムマスターがプロダクトオーナーを兼任 ► 利害が相反するため、不可 ✔ プロダクトオーナーは、できるだけ多くの要望を実現したい ✔ スクラムマスターは、開発チームのスキルアップや技術的負債 の対応にも時間を使いたい ✔ 兼任するとプロダクトオーナーとしての責務のほうが優先され ることが多いので、開発チームが疲弊したり負債山積みのコー ドになりやすい PO