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アジャイル・スクラム勉強会_スクラムチームのロール

 アジャイル・スクラム勉強会_スクラムチームのロール

Satoshi Harada

February 01, 2023
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  1. スクラム開発入門
    スクラムチームのロール
    アジャイル・スクラム勉強会
    Satoshi Harada

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  2. スクラムチームのロール
    ● スクラムチームのロール
    ► プロダクトオーナー 1名
    ► 開発メンバー 3名〜7名
    ► スクラムマスター 1名
    ✔ 上記に属するメンバーを1つのスクラムチームと呼ぶ
    ✔ 上記以外でチームに関与する人(品質管理部門・法務部門・自
    社の上司・お客様の上司など)は関係者と呼ぶ
    スクラム
    チーム
    プロダクト
    オーナー
    開発
    チーム
    スクラム
    マスター
    関係者

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  3. なぜコアメンバーと関係者を
    区別するのか
    ● 自律的なチームを保つため
    ► スクラムチームの判断・決定事項は、スクラムチームが責任を持つ
    ► チーム外から指示を受けた場合、スクラムチームが指示内容に責任を
    持つことは難しい
    ✔ スクラムチームには決定する権限と責任を与える
    ● アジャイルの豚と鶏の比喩
    ► 決定事項に対して身を切る立場にある人(スクラムチーム)が、
    チームの方針を考えるべき
    ► ただし、スクラムチームと関係者が対立するわけではない点は注意
    ✔ 関係者はスクラムチームの決定を尊重し、権限と責任をセットで渡して委
    任する姿勢が必要

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  4. なぜプロダクトオーナーは1人なのか
    ● プロダクトオーナーの役割とは?
    ► プロダクト(構築するシステム)が、
    限られた構築期間で最大の価値を持つ
    ものになるようにコントロールする責
    任を負う
    ✔ 何を作るか決める
    ✔ 何を作らないか決める
    ✔ 何を優先するか決める
    ● 決定することが仕事なので、複数人い
    ると決定事項がブレやすい
    ► スクラムチームがどちらの言うことを
    信じればよいか判断できない
    ► プロダクトオーナーの補助をする人が
    いてもよいが、その場合でも決定を下
    す人(プロダクトオーナー)は1人だ
    けにしておくべき。
    スクラム
    チーム
    プロダクト
    オーナー
    開発
    チーム
    スクラム
    マスター

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  5. プロダクトオーナーは誰が適任か
    ● プロジェクト(プロダクト)のスポンサー
    ► 社外の顧客から受注した場合のパターン
    ► お客様の中から代表者1名を選出してお客様代表(プロダ
    クトオーナー)となってもらう
    ✔ アジャイルやスクラムで開発を進めることをいきなり理解して
    もらうことは難しいので、プロダクトオーナーの責務を負って
    もらえるようにSMが強力にサポートする
    ● プロジェクト(プロダクト)の責任者
    ► 自社プロダクトや、社内サービスのパターン
    ► 自社内でプロジェクトやプロダクトに対して責任を持って
    いる人(決定権がある人)がプロダクトオーナーとなる
    ✔ 大体の場合は開発チームよりも上位職の人がプロダクトオー
    ナーとなるので、指示型の仕事にならないようにSMが気を配

    ✔ PdM(プロダクトマネージャー)という専門の役職を置いてい
    る会社もある

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  6. スクラムマスターは何をする人なのか
    ● プロダクトオーナーの責務をサポートする
    ► 何を作るか・何を作らないか・優先度はどう
    するかについて、プロダクトオーナーが判断
    できるようにサポートする
    ► 具体的には、プロダクトバックログ(機能要
    望を優先順に並べた一覧)を一緒に作る
    ► プロダクトが最大の価値を持つものになるよ
    うにサポートする
    ✔ プロジェクトの期限を鑑みながら、最もプロ
    ダクトの提供価値が最大化できる着地点をプ
    ロダクトオーナーと模索する
    ● 開発チームの責務をサポートする
    ► アジャイルやスクラムの知識を使って、開発
    チームが自律的な行動を取れるように後押し
    をする
    スクラム
    チーム
    プロダクト
    オーナー
    開発
    チーム
    スクラム
    マスター

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  7. スクラムマスターはスクラムの
    ルールを守らせる人?
    ● スクラムのルールを守らせることがスクラムマスターの
    役割ではない
    ► スクラムはあくまでベストプラクティスをベースにしたフ
    レームワーク
    ► 基本的にはスクラムフレームワークに則るが、スクラムの
    ルールから外れた方が良い結果を生みそうであれば取り組
    みをカイゼンしていく
    ✔ カイゼンを最初に主導していく役割がスクラムマスター

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  8. ロールの兼任
    ● 開発チームメンバーがスクラムマスターを兼任
    ► 推奨はされていないが、可能
    ✔ スクラムマスターの責務である「開発チームの責務をサポート
    する」ことは、開発チームの一員なのでやりやすい
    ✔ スクラムマスターのもう1つの責務である「プロダクトオー
    ナーの責務をサポートする」ことは、開発チームとプロダクト
    オーナーで利害が一致しないことがあるので気をつける
    ● スクラムマスターがプロダクトオーナーを兼任
    ► 利害が相反するため、不可
    ✔ プロダクトオーナーは、できるだけ多くの要望を実現したい
    ✔ スクラムマスターは、開発チームのスキルアップや技術的負債
    の対応にも時間を使いたい
    ✔ 兼任するとプロダクトオーナーとしての責務のほうが優先され
    ることが多いので、開発チームが疲弊したり負債山積みのコー
    ドになりやすい
    PO

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  9. 雑談Time
    スクラムチームにはどのような
    ロールの人がいて、どのような
    役割分担をしているか理解でき
    ましたか?
    スクラムではスクラムマスター
    とプロダクトオーナーの兼任は
    不可とされていますが、理由は
    納得できましたか?

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