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ファインディにおけるフロントエンド技術選定の歴史
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puku0x
October 07, 2024
Technology
2
240
ファインディにおけるフロントエンド技術選定の歴史
React×GraphQL特集 フロントエンド技術選定の裏側と、直面する技術的課題
puku0x
October 07, 2024
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Transcript
ファインディにおける フロントエンド技術選定の歴史 1 2024/10/08 React×GraphQL特集 フロントエンド技術選定の裏側と、直⾯する技術的課題 ファインディ株式会社 フロントエンド テックリード 新福
宜侑 @puku0x
2 今年で7歳!
3 Findyのフロントエンド • Next.js + TypeScript + GraphQL • Jest、Testing
Library、Playwright(検証中) • Prettier、ESLint、Stylelint、Commitlint • Storybook、Style Dictionary、Figma • Nx(モノレポ管理ツール) • GitHub Actions
以前のフロントエンド構成 4
5 以前(〜2020年)のフロントエンド構成 • Railsモノリス上のReact ◦ React 16 ◦ バージョンの古いツール‧ライブラリ多数 ◦
クラスコンポーネント ◦ 型(Flow)はある、テストは無い ◦ 設計...? • モノリスのデメリット ◦ 軽微な修正でも⻑時間のCI待ちが発⽣ → 開発スピード低下
6 モノリス解体
7 解体後のフロントエンドはNext.jsを採⽤
8 Next.jsの採⽤理由 • 既存のReactの資産を活かしたい • SSRしたい • ビルド周りを任せたい • 最適化周りも任せたい
モノリス解体完了! (〜2021年5⽉) 9
GitHub上のアクティビティ数: 4倍 リリース回数: 9.1倍 PRクローズまでの速度: 35倍 10 Findyがモノリス環境をやめて得られたユーザへの爆速価値提供 https://note.com/ma3tk/n/na502374b6ad6
11 モノリス解体後のフロントエンドの課題 • バージョンの古いツール‧ライブラリ多数 • 型(Flow)はある、テストは無い
12 依存を減らす • 不要なパッケージの削除 • styled-components + classnames → Emotionに統⼀
• Redux関連 → @reduxjs/toolkit → に統⼀
13 開発基盤にNxを採⽤
14 Nxの採⽤理由 • 他のツールの設定を任せたい ◦ ESLintやJestなどがすぐに使える ◦ nx migrate による⾃動更新
• 今後の⼤規模化に備えたい ◦ nx affected による変更検知 ◦ Nx Cloudのリモートキャッシュ
15 Flow → TypeScript に移⾏ Flowの型注釈を削除 ↓ TypeScript(allowJs: true) ↓
TypeScript(strict: true)
16 TypeScriptの採⽤理由 • 型が欲しい • 移⾏のしやすさ • エディタとの相性 • 情報の豊富さ
開発基盤の刷新で フロントエンドが最⾼になっ... 17
...てない! 18
19 モノリス解体後のREST APIの課題 • そのページに使うデータ全部盛り ◦ マスタデータ ◦ ユーザーデータ パフォーマンスの懸念
• レスポンスが⼀定でない ◦ 同じ名称で型が全く異なる場合も ◦ TypeScript導⼊時は⼿動で型付け → つらい
20 REST API → GraphQLに移⾏ 社内ツールにGraphQL導⼊‧検証 ↓ プロダクトを⼀部GraphQL化 ↓ プロダクトを全GraphQL化
↓ 他のプロダクトに展開
21 GraphQLの採⽤理由 • 効率的なデータ通信 • スキーマ駆動 • graphql-codegenを含むエコシステム
22 フロントエンド共通の技術スタックたち ※SSRの要件の有無により使い分けています ※
23 今後のFindyフロントエンド • App Router(React Server Components) ◦ 新しいコンポーネント設計 ◦
ランタイム CSS-in-JS からの脱却 EmotionからCSS Modulesへの移⾏!React Server ComponentsのCSS対応 https://tech.findy.co.jp/entry/2024/09/09/090000
24 技術選定を振り返る • ユーザーのため ◦ 最速で価値を届けられるか? ◦ 良いユーザー体験が実現できるか? • ⾃分達のため
◦ チームに受け⼊れられるか? ◦ 良い開発者体験が期待できるか? • プロダクトのため ◦ 持続的な開発ができるか?
25 まとめ • 何のための技術選定か ◦ プロダクトとプロダクトに関わる⼈達のため • 重要なマインド ◦ 「当時はそれが正解だった」
• ⼩さくはじめる
技術選定に歴史あり 26
リスペクトを忘れずに 27
28 ツール選定といえば...
ツール選定のお供に 29 https://findy-tools.io/
We’re hiring! https://careers.findy.co.jp/ 30