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会社統合を経てリクルートのデータ組織が目指す未来とそこに向けた組織的取り組み/AWS_クラウド...

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July 06, 2022

 会社統合を経てリクルートのデータ組織が目指す未来とそこに向けた組織的取り組み/AWS_クラウド時代のエンジニア像とは?

2022/06/28_アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社主催「クラウド時代のエンジニア像とは? 〜ZOZO、ニューラルポケット、note、リクルート の VPoE/CTO/Tech Leaders が語る、採用・育成・Tech 組織の作り方とは〜」での、阿部の講演資料になります

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July 06, 2022
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  1. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 1 会社統合を経て リクルートのデータ組織が目指す未来と そこに向けた組織的取り組み (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 株式会社リクルート データ推進室 データテクノロジーU 阿部直之 2022年6月28日 AWS: クラウド時代のエンジニア像とは?
  2. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 2 2 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 自己紹介 阿部直之(ABE NAOYUKI) 株式会社リクルート データ推進室 データテクノロジーU ユニット長 経歴 大学院博士課程中退後、SIerで行政・大学のインフラ構築や業務 システム開発等を幅広く経験 リクルートグループ入社後はエンジニアとしてアドテク領域立ち上 げに参画、後にエンジニアリングマネージャとして開発組織を運営 株式会社リクルートの統合に伴い、データ領域の専門機能向上を 担う横断組織の責任者を担当 趣味 読書、キャンプ、鉄鍋など
  3. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 3 3 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 株式会社リクルートについて
  4. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 4 4 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. リクルートグループについて 創業 1960年3月31日 「大学新聞広告社」としてスタート グループ 従業員数 51,757名 (2022年3月31日時点) 連結売上収益 28,717億円 (2021年4月1日~2022年3月31日) 連結営業利益 3,789億円 (2021年4月1日~2022年3月31日) グループ 企業数 連結子会社 351社 関連会社8社 (2022年3月31日時点) ビジョン・ミッ ション
  5. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 5 5 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. リクルートの事業内容について(主なサービス) ユーザーとクライアントを新しい接点で結び、 「まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに」の場を創造する メディア&ソリューションSBU HRテクノロジーSBU 人材派遣SBU 国内派遣 海外派遣
  6. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 6 6 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • リクルートにはユーザーとクライアントという2つのお客様が存在 • 「企業と人(B to C)」 「企業と企業(B to B)」 「人と人(C to C)」のすべての間に立ち、双方に とって最適なマッチングを図る「場」を提供 リクルートのビジネスモデルについて ユーザーとクライアントを新しい接点で結び、 「まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに」の場を創造する
  7. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 7 7 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • 株式会社リクルートの会社統合 • リクルートのデータ組織 • 組織統合直後の混乱とカオス • 個別最適と全体最適のバランスを目指して Agenda
  8. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 8 8 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 株式会社リクルートの会社統合
  9. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 9 9 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • 2021年4月にリクルートグループは中核事業会社&機能会社を統合 株式会社リクルートの会社統合 株式会社リクルートキャリア 株式会社リクルートジョブズ 株式会社リクルート住まいカンパニー 株式会社リクルート マーケティングパートナーズ 株式会社リクルートライフスタイル 株式会社リクルートコミュニケーションズ 株式会社リクルートテクノロジーズ 商材属性やユーザアクション頻度など データ的にも異なる多数のサービスが存在
  10. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 10 10 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • データ組織を含む一部機能は2020年4月より先行して統合開始 会社統合のスケジュール 2020/4 データ組織は先行して統合開始 2021/4 株式会社リクルートへ会社統合 2022/4 統合から1年が経過 実は段階的に 統合を進めていました
  11. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 11 11 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. リクルートのデータ組織
  12. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 12 12 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. データ推進室は事業領域のデータ戦略・立案を行う領域特化したユニットと 領域横断で横串の支援を行う専門職種のユニットが交差するマトリクス組織 株式会社リクルート データ推進室@2022 デ ー タ テ ク ノ ロ ジ ー U DPU 販促1 DSU 販促2 DSU 販促3 DSU 販促4 DSU SaaS DSU HR DSU アジリティテクノロジー部 より高度な専門性を基に領域・横断の重要案件の支援を行う DPM1部 DPM2部 主務組織(領域戦略の実現のための活動に責任を持つ) DTL部 Megagon ATL部 D3M部(Data Driven Making) データエンジニアリング部 データサイエンス部 採用・育成を含む専門性強化に責任を持つ
  13. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 13 13 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. リクルートのデータ推進室が目指すこと データ推進室のビジョン@2022 ① データと活用そのものがプロダクトや機能となる世界 データ人材の多くが事業プロダクトの中心へ ② プロフェッショナルである機能組織としてプロダクト成長を支援 さらに戦略を一緒に企て・共創していく組織へと進化していく データとテクノロジーによって 我々のよりよい未来を生み出し続けたい イマココ
  14. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 14 14 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • データ組織を含む一部機能は2020年4月より先行して統合開始 会社統合のスケジュール 2020/4 データ組織は先行して統合開始 2021/4 株式会社リクルートへ会社統合 2022/4 統合から1年が経過 ←イマココ ← イマココ にたどり着くまでの経緯が本日のお話です 様々な混乱や カオスを経て
  15. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 15 15 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 統合直後の混乱とカオス
  16. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 16 16 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 会社統合により発生したカオス 実行したアクション 発生した状況 異なる技術スタック、技術的思想が 統合された一つの組織に同居することで多数のコンフリクトが発生 異なる会社組織の中でバラバラに技術的取り組みを行ってきた 個別進化した複数の組織を半ば強引に一つの箱に放り込んだ
  17. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 17 17 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 様々なカオス(いくつかを抜粋) 事 業 領 域 毎 に 異 な る ク ラ ウ ド 環 境 拙速と巧遅の思想バランスの差 デ ー タ 利 活 用 の 成 熟 度 フ ェ ー ズ が ま る で バ ラ バ ラ プロダクトで異なる起案プロセス 機能重複する無数の データツール群 他 職 種 と の 協 業 パ タ ー ン の バ リ エ ー シ ョ ン の 多 さ 様々に 定義された 開発プロセス ビジネスモデル の違い 多様な専門性人材とキャリア志向 データ の 多様性 異なる文化的 コミュニケーション ガバナンス強化の風
  18. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 18 18 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • 事業毎に異なるビジネス戦略実現に向けて最適化してきた結果の差分 カオスの背景 例えば技術的な差分 • 周辺システムとの親和性によるもの • プロダクトで要求されるシステム性能の違い • 技術的経験値の蓄積経路の差分 例えば文化的な差分 • 事業領域において重要視してきたポイントの違い • 各プロダクトにおけるリスク戦略の差分 • 活躍人材のキャラクターによるもの 相互に 影響 うまく昇華できれば とても強力で面白い 組織になりそう!
  19. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 19 19 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 個別最適と全体最適のバランスを目指して
  20. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 20 20 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 組織機能向上をトップアップとベースアップの2軸の活動で実現 • 個別最適によるトップアップ&全体最適によるベースアップを組み合わせ トップアップとベースアップにより組織価値を向上させていく理想型 領域A 領域B 領域C 領域D 新しいチャレンジは具体的なビジネス課題に接する 領域組織の現場から多く生まれる セキュリティやプライバシー等の同じ基準で守るべき活動は横断組織が主導 横断組織主導の ベースアップ 領域組織主導の トップアップ 複数領域から 多数の事例を発生 横断組織主導で 知見を横展開 横断プロダクト & 高度専門人材 横断機能からの トップアップ支援
  21. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 21 21 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • 専門性定義とキャリアラダーの設計 • 領域横断の情報流通強化による学びの最大化 • 高度専門性人材と横断プロダクトの活用 • 最適なバランスを目指す生態系的進化 個別最適と 全体最適の ために
  22. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 22 22 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 専門性定義とキャリアラダーの設計 データエンジニア 機械学習エンジニア データサイエンティスト 要件を明確にすることで キャリアチェンジも可能 複合人材を目指すことも! 専門組織のコアとなるデータ専門性を定義、キャリアとの連動を可視化 • 各専門人材に求められる要素を定義することで目指すロールをわかりやすく • 他ロールの要件を可視化することでキャリアチェンジや複合人材へのパスも設計 クラウド活用 Software Engineering Machine Learning 統計 ビジネス推進 Modeling Senior Professional Manager マネージメントと異なる高度専門性人材としてSPキャリアを設置
  23. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 23 23 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 各領域の多様な取り組みの知見展開による組織学習成果の最大化 • お互いの取り組みやその背景を詳しく知ることで文化的なGAPも解消 領域横断の情報流通強化による学びの最大化 領域A 領域B 領域C 領域D 領域E • 横断レビュー会などを利用した情報共有と複眼観点の獲得 → 他領域の類似技術活用などの過去知見をレビューで反映 • 全体キックオフや領域横断LT会などの場で様々な取り組みを共有 → 他領域の類似技術活用などの過去知見をレビューで反映 情報の質も大事だが 頻度も超大事 様々な取り組みを知ることで メンバーの成長機会も 領域を横断して拡充 専門性やキャリアラダー定義 との合わせ技
  24. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 24 24 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • 各領域のチャレンジ案件を高度な専門性と実績のある領域横断の共通機能で支援 高度専門性人材と横断プロダクトの活用 領域A 領域B 領域C 領域D 領域E 領域Team 領域Team 領域Team 領域Team 領域Team 高度専門性人材組織 Specialist Team Specialist Team Specialist Team Specialist Team Specialist Team Specialist Team 横断プロダクト運営組織 横断 プロダクト 横断 プロダクト 横断 プロダクト 横断 プロダクト ナレッジ 横展開 ナレッジ 横展開 ノウハウを ポータブル化 ナレッジ移転 ナレッジ移転 ナレッジ移転 領域共通で利用できる機能プロダクト 高い専門性により各領域の高難易度案件を支援する人材 活用 FB 活用 FB
  25. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 25 25 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 横断プロダクト = リクルートを横断して利用可能な共通機能をプロダクト化 → 稼働準備済み(Readied)の機能を活用することでシステムの高速立ち上げを実現 例えば:ワークフローエンジンCroisの複数事業領域への展開 • 機械学習モデル等を実行するAWSを活用した基盤プロダクト • 機能会社のプロダクトが会社統合後に住まい領域などに導入 • 横断機能と事業領域双方のエンジニアが協働して磨き上げ 横断プロダクトの利用環境の整備 https://blog.recruit.co.jp/data/articles/aws_innovate_data_edition_2021/ CroisについてはAWS Innovate - Data Editionで 発表されたこちらの内容をご参照ください! URLは登壇内容を解説した弊社技術ブログ記事
  26. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 26 26 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. 横断プロダクト等の仕組みをトップダウンで全領域への一律導入はしない方針 → 各領域のトップアップとしての個別最適と全体最適のバランスを追求していく姿勢 個別最適と全体最適のバランスを追求した生態系的進化 安易な標準化 事業領域毎に ビジネスモデルや データ特性が異なる 全体ルールを守るためのガードレール的機能以外は 事業戦略を実現するための最適な方法を領域組織主導で選択されるべき プロダクトの情報流通の強化によって、良い仕組みが選択され易くすることで 結果的に全体がより良い仕組みに入れ替わっていくような生態系的な進化を志向 安易にHOWを 共通化すると パフォーマンスが 劣化する可能性
  27. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 27 27 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. はてなニュース 「自由と統制のバランスを追求し、アジリティの高い データ組織を目指すリクルートの組織作りとは?」 https://hatenanews.com/articles/2022/05/18/103000 生態系的な技術進化のイメージ 横断プロダクト活用も含む、領域個別 最適と全体最適のバランスの追求に ついてはこちらもご参照ください
  28. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 28 28 (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved. • リクルート統合におけるデータ組織の取り組み • 情報流通の強化により相互理解を促進 • 専門性定義によって機会提供を最大化 • トップアップとベースアップの両利きアプローチ • 現場の合理性追求と横断的全体最適のバランス追求 まとめ
  29. • マスター テキストの書式設定 • 第 2 レベル • 第 3

    レベル • 第 4 レベル • 第 5 レベル マスタ タイトルの書式設定 29 ご静聴ありがとうございました! & We Are Hiring!! (C) Recruit Co., Ltd. All rights reserved.