Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
自身の役割/フェーズによって、 効果的な学習法は変わるという話
Search
ryu
April 14, 2021
Education
0
4.3k
自身の役割/フェーズによって、 効果的な学習法は変わるという話
エンジニアの勉強法ハックLT- vol.4 #studyhacklt
https://rakus.connpass.com/event/207082/
に登壇した際の資料です。
ryu
April 14, 2021
Tweet
Share
More Decks by ryu
See All by ryu
経営の守破離
rfdnxbro
0
50
全職種混合で社内LTを開催した話
rfdnxbro
2
2.8k
Other Decks in Education
See All in Education
認知情報科学科_キャリアデザイン_大学院の紹介
yuyakurodou
0
130
開発終了後こそ成長のチャンス!プロダクト運用を見送った先のアクションプラン
ohmori_yusuke
2
170
ヘイトスピーチがある世界のコミュニケーション
ktanishima
0
130
Epithelium Flashcards
ndevaul
0
1k
謙虚なアジャイルコーチ__アダプティブ_ムーブ_による伴走支援.pdf
antmiyabin
0
270
Chapitre_1_-__L_atmosphère_et_la_vie_-_Partie_2.pdf
bernhardsvt
0
200
Os pápeis do UX Design
wagnerbeethoven
0
370
Evaluation Methods - Lecture 6 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
700
20241002_Copilotって何?+Power_AutomateのCopilot
ponponmikankan
1
160
Ch2_-_Partie_3.pdf
bernhardsvt
0
100
Adobe Express
matleenalaakso
1
7.5k
CSS3 and Responsive Web Design - Lecture 5 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
1
2.5k
Featured
See All Featured
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
45
6.8k
The Language of Interfaces
destraynor
154
24k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
33
2.4k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
31
2.7k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
409
22k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
28
2k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
156
23k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
27
5.3k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Being A Developer After 40
akosma
87
590k
Transcript
自身の役割/フェーズによって、 効果的な学習法は変わるという話 エンジニアの勉強法ハックLT- vol.4 #studyhacklt https://rakus.connpass.com/event/207082/ 2021/4/14
自己紹介 • 福田 龍(ふくだ りゅう) ◦ 主にバックエンドエンジニア(PHP, Ruby, Go) ◦
Qiita:@rf_p Twitter:@ryu_f_web • 職歴 ◦ エンジニア(3年)→エンジニアリングマネージャー(4年) →テックリード(3ヶ月) • 趣味 ◦ ペットのフェレットを愛でる ◦ 読書 NEW! ▪ ビジネス書中心に、月20冊ぐらい
こんな悩みありませんか?
「社会人なら読書をしなさい」と 先輩に言われたが、コードを書いていたい
逆に、とにかくコードを書いていれば 成長できるか不安。やはり読書も必要?
マネジメントに携わり始めたが、 成長や貢献に不安を感じている
本日のお話 • 社会人として、エンジニアとして、どう成長していくか ◦ 話すこと ▪ インプットとアウトプットを、どうバランス取っていくか ▪ 役割/フェーズに応じて、学習方法をどう変えていくか •
メンバー • マネージャー ◦ ロワーマネジメント ◦ ミドルマネジメント • スペシャリスト
絶対的な答えは存在しないですが、 考え方の一つとして、参考に していただけると幸いです
まずは、社会人に共通する点 社会人 エンジニア メンバー マネージャー スペシャリスト
社会人としての成長 • 721の法則 • インプットとアウトプットの黄金比
社会人としての成長 • 721の法則 • インプットとアウトプットの黄金比
721の法則 ビジネスにおいての学びは • 経験が70% • 周囲からのフィードバックが20% • 研修や読書が10% “経営コンサルタントであるマイケル・ロンバルドとロバート・アイチンガーの研究による と、ビジネスにおいて人は70%を仕事上の経験から学び、20%を先輩・上司からの助言
やフィードバック、10%を研修などのトレーニングから学ぶと言われています。 引用:https://www.learningagency.co.jp/column_report/column/hrd_column_23_170410.html
社会人としての成長 • 721の法則 • インプットとアウトプットの黄金比
インプットとアウトプットの黄金比 • 記憶定着に効果的な黄金比 • インプット3:アウトプット7 “では、アウトプットをどのくらいするのが最適なのでしょうか。これについては脳科学の 研究ではっきりと示されています。「インプットが3に対してアウトプットが7」。これが記憶 をもっとも効率化する比率。つまり、学びのスタイルを、インプット中心のものからアウト プット中心のものにしなければならないということです。 引用:https://studyhacker.net/interview/shion-kabasawa-brain-01
ここで重要なのは数字自体ではなく、 ・アウトプットに重きを置くこと ・インプットもセットで必要であること LT登壇もオススメ(回し者ではないです)
エンジニアに絞って、役割ごとの有効な成長作戦を考える 社会人 エンジニア メンバー マネージャー スペシャリスト
メンバー、マネージャー、スペシャリストに分けて考える • メンバー ◦ 新人はまずここからスタート • マネージャー ◦ ヒト・モノ・カネ・情報のマネジメント •
スペシャリスト ◦ 特定分野の知識や技術で貢献。テックリード的な役割 管理職と専門職とか、表記ブレや微妙なニュアンスの差異は今回拘らない
メンバーとしての成長 社会人 エンジニア メンバー マネージャー スペシャリスト
メンバー • 【作戦】獲得経験値の総量を上げる ◦ 質×量(どちらかに偏りすぎない) • 基本的には行動量を増やす(無茶しすぎない範囲で) ◦ コードを書いたり、設計する経験を積む •
未経験のことは積極的にやってみる ◦ 得られる経験値が多く、経験値効率が良い
メンバー • 読書はそこまで重視しなくても良い ◦ 経験が少ないうちは、読書は経験値効率低め ◦ 落とし穴に落ちたことが無いと、痛みは分からない ▪ 落ちないための回避法を学ぶより、致命傷にならない程度に落ちる経験 ◦
このフェーズでは、車輪の再発明は必ずしも悪ではない ▪ 車輪のありがたみが分かる、仕組みが分かる ▪ 先輩から指摘されて、何が良くて何が駄目か経験を得る • 721の法則の「7(経験)」が増えれば「2(アドバイス)」も増える ◦ リーダブルコードのような、基礎的な本は読んでおくと良さそう
マネージャーとしての成長
マネージャーとしての成長 社会人 エンジニア メンバー マネージャー スペシャリスト
マネージャーを更に3分割して考える • カッツ理論 ◦ レイヤーにより、必要とされるスキルセットは変わる
ロワーマネジメント(監督者層) • リーダー、主任、係長等 ◦ プレイングマネージャーのように、 プレイヤー部分も兼務することが多い • 【作戦】徐々にマネジメント割合を増やしていく ◦ 「自分がやった方が早い」と、手を動かしてばかりだと成長が停滞
▪ 未経験のマネジメントではなく、経験済み領域は経験値効率が悪い ▪ プレイング色強すぎると、メンバーの成長機会も奪ってしまいがち • 読書は嗜む程度 ◦ 「マネジメント」領域は未経験のことばかりなので、経験を積むこと優先 ◦ マネジメント基礎やコミュニケーションに関する本は読むと吉
ミドルマネジメント(管理者層) • 部長、課長、マネージャー等 • 経験・勘だけだとキツくなってくる ◦ 経営に関する知識を持ってないと会話ができなくなってくる ◦ 技術もマネジメントも未経験分野が尽きてきて、経験値効率が落ちる •
【作戦】読書量を増やし、実践する ◦ この頃になると、読書の経験値効率が上がってくる ◦ コンセプチュアル(概念化)スキルが高まってきているし、必要とされる ▪ 今までの経験と、読書による知識や概念が繋がる ▪ ジョブズ的に言うと「点と点が繋がって線」になる ◦ 結論:読書オススメ、というか必須に近い
トップマネジメント(経営者層) • CEO、役員等 • 未経験なので割愛します
スペシャリストとしての成長 社会人 エンジニア メンバー マネージャー スペシャリスト
スペシャリスト • テックリード、リードエンジニア等 • (私自身、まだ経験3ヶ月ですが) • スペシャリストにおいても、カッツ理論は活きるのでは ◦ まずはテクニカルを伸ばす・活かす ◦
メンバー時代と異なるのは、コンセプチュアル(概念化)を取り入れる ▪ アーキテクチャやベストプラクティスを学び、取り入れ、広める • レベルアップしていくほど、テクニカル以外も必要 ◦ 採用や教育では、ヒューマンスキル ◦ エンジニア以外に説明する機会では、コンセプチュアルスキル、等 ◦ これらを伸ばすため、やはり読書や勉強は重要
まとめ
まとめ • 基本的に経験に重きを置く ◦ 721の法則、インプット3:アウトプット7 • 役割・レイヤーによって作戦を変える ◦ メンバー ▪
行動量を重視して、経験値の総量を上げる ◦ マネージャー ▪ ロワーマネジメント:徐々にマネジメント割合を増やしていく ▪ ミドルマネジメント:読書量を増やし、実践する ◦ スペシャリスト ▪ カッツ理論を意識し、必要なスキルを(読書も取り入れ)伸ばす # 銀の弾丸など無いので、あくまでも参考材料の一つになれば幸いです