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自身の役割/フェーズによって、 効果的な学習法は変わるという話

ryu
April 14, 2021

自身の役割/フェーズによって、 効果的な学習法は変わるという話

エンジニアの勉強法ハックLT- vol.4 #studyhacklt
https://rakus.connpass.com/event/207082/
に登壇した際の資料です。

ryu

April 14, 2021
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Transcript

  1. 自己紹介 • 福田 龍(ふくだ りゅう) ◦ 主にバックエンドエンジニア(PHP, Ruby, Go) ◦

    Qiita:@rf_p Twitter:@ryu_f_web • 職歴 ◦ エンジニア(3年)→エンジニアリングマネージャー(4年) →テックリード(3ヶ月) • 趣味 ◦ ペットのフェレットを愛でる ◦ 読書 NEW! ▪ ビジネス書中心に、月20冊ぐらい
  2. メンバー、マネージャー、スペシャリストに分けて考える • メンバー ◦ 新人はまずここからスタート • マネージャー ◦ ヒト・モノ・カネ・情報のマネジメント •

    スペシャリスト ◦ 特定分野の知識や技術で貢献。テックリード的な役割 管理職と専門職とか、表記ブレや微妙なニュアンスの差異は今回拘らない
  3. メンバー • 読書はそこまで重視しなくても良い ◦ 経験が少ないうちは、読書は経験値効率低め ◦ 落とし穴に落ちたことが無いと、痛みは分からない ▪ 落ちないための回避法を学ぶより、致命傷にならない程度に落ちる経験 ◦

    このフェーズでは、車輪の再発明は必ずしも悪ではない ▪ 車輪のありがたみが分かる、仕組みが分かる ▪ 先輩から指摘されて、何が良くて何が駄目か経験を得る • 721の法則の「7(経験)」が増えれば「2(アドバイス)」も増える ◦ リーダブルコードのような、基礎的な本は読んでおくと良さそう
  4. ロワーマネジメント(監督者層) • リーダー、主任、係長等 ◦ プレイングマネージャーのように、 プレイヤー部分も兼務することが多い • 【作戦】徐々にマネジメント割合を増やしていく ◦ 「自分がやった方が早い」と、手を動かしてばかりだと成長が停滞

    ▪ 未経験のマネジメントではなく、経験済み領域は経験値効率が悪い ▪ プレイング色強すぎると、メンバーの成長機会も奪ってしまいがち • 読書は嗜む程度 ◦ 「マネジメント」領域は未経験のことばかりなので、経験を積むこと優先 ◦ マネジメント基礎やコミュニケーションに関する本は読むと吉
  5. ミドルマネジメント(管理者層) • 部長、課長、マネージャー等 • 経験・勘だけだとキツくなってくる ◦ 経営に関する知識を持ってないと会話ができなくなってくる ◦ 技術もマネジメントも未経験分野が尽きてきて、経験値効率が落ちる •

    【作戦】読書量を増やし、実践する ◦ この頃になると、読書の経験値効率が上がってくる ◦ コンセプチュアル(概念化)スキルが高まってきているし、必要とされる ▪ 今までの経験と、読書による知識や概念が繋がる ▪ ジョブズ的に言うと「点と点が繋がって線」になる ◦ 結論:読書オススメ、というか必須に近い
  6. スペシャリスト • テックリード、リードエンジニア等 • (私自身、まだ経験3ヶ月ですが) • スペシャリストにおいても、カッツ理論は活きるのでは ◦ まずはテクニカルを伸ばす・活かす ◦

    メンバー時代と異なるのは、コンセプチュアル(概念化)を取り入れる ▪ アーキテクチャやベストプラクティスを学び、取り入れ、広める • レベルアップしていくほど、テクニカル以外も必要 ◦ 採用や教育では、ヒューマンスキル ◦ エンジニア以外に説明する機会では、コンセプチュアルスキル、等 ◦ これらを伸ばすため、やはり読書や勉強は重要
  7. まとめ • 基本的に経験に重きを置く ◦ 721の法則、インプット3:アウトプット7 • 役割・レイヤーによって作戦を変える ◦ メンバー ▪

    行動量を重視して、経験値の総量を上げる ◦ マネージャー ▪ ロワーマネジメント:徐々にマネジメント割合を増やしていく ▪ ミドルマネジメント:読書量を増やし、実践する ◦ スペシャリスト ▪ カッツ理論を意識し、必要なスキルを(読書も取り入れ)伸ばす # 銀の弾丸など無いので、あくまでも参考材料の一つになれば幸いです