Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
⾏動変容設計家に対する 3つの問いかけ
Search
Recruit Technologies
July 10, 2020
Technology
0
610
⾏動変容設計家に対する 3つの問いかけ
2020/7/10 出版記念サロン『行動を変えるデザイン』での、松村の講演資料になります
Recruit Technologies
July 10, 2020
Tweet
Share
More Decks by Recruit Technologies
See All by Recruit Technologies
障害はチャンスだ! 障害を前向きに捉える
rtechkouhou
1
670
Flutter移行の苦労と、乗り越えた先に得られたもの
rtechkouhou
3
11k
ここ数年間のタウンワークiOSアプリのエンジニアのチャレンジ
rtechkouhou
1
1.5k
大規模環境をAWS Transit Gatewayで設計/移行する前に考える3つのポイントと移行への挑戦
rtechkouhou
1
1.9k
【61期 新人BootCamp】TOC入門
rtechkouhou
3
42k
【RTC新人研修 】 TPS
rtechkouhou
1
41k
Android Boot Camp 2020
rtechkouhou
0
41k
HTML/CSS
rtechkouhou
10
51k
TypeScript Bootcamp 2020
rtechkouhou
9
45k
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIエージェント入門
minorun365
PRO
28
13k
アジャイルな開発チームでテスト戦略の話は誰がする? / Who Talks About Test Strategy?
ak1210
1
200
わたしのOSS活動
kazupon
2
340
エンジニアが加速させるプロダクトディスカバリー 〜最速で価値ある機能を見つける方法〜 / product discovery accelerated by engineers
rince
4
550
JavaにおけるNull非許容性
skrb
2
2.4k
サイト信頼性エンジニアリングとAmazon Web Services / SRE and AWS
ymotongpoo
4
840
AWS Well-Architected Frameworkで学ぶAmazon ECSのセキュリティ対策
umekou
2
120
設計を積み重ねてシステムを刷新する
sansantech
PRO
0
140
偏光画像処理ライブラリを作った話
elerac
1
160
Two Blades, One Journey: Engineering While Managing
ohbarye
3
1.1k
OSS構成管理ツールCMDBuildを使ったAWSリソース管理の自動化
satorufunai
0
500
Apache Iceberg Case Study in LY Corporation
lycorptech_jp
PRO
0
270
Featured
See All Featured
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
298
20k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
30
2.2k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
14k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
328
24k
Docker and Python
trallard
44
3.3k
Building an army of robots
kneath
303
45k
The Invisible Side of Design
smashingmag
299
50k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1368
200k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
9.1k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
244
12k
Transcript
⾏動変容設計家に対する 3つの問いかけ 2020年7⽉10⽇ (株)リクルート プロダクト統括本部 プロダクトデザイン・マーケティング統括 室 プロダクトデザイン室HR領域プロダクトデザインユニット APプロダクトデザイン部 APプロダクトデザイングループ
松村 草也
松村 草也 まつむら そうや 2010年 新卒⼊社 新規開拓営業 / 企画ディレクター /
UX改善 / グロース / CRM / デー タ活⽤ / オーディエンスターゲティング広告 / 商品開発 / 業務設計 / マネジメントなど 現在はアルバイト・パート領域のプロダクト改善を担当。 ⾃⼰紹介 2 株式会社 リクルート プロダクトデザイン・マーケティング統括室
リクルートでやっていること 3 カスタマー クライアント カスタマーとクライアントの 出会いの総量を最⼤化する ↓ 選ばれ使われるサービス・プロダクトづくりが 社会に約束する価値でありビジネスの源泉 プロダクトデザイン組織のメインミッション
背景 4 ▪社会レイヤーでの今後の変化: アフターデジタル時代において、グローバルにプロダクトを通して⼈の⾏動変容を促していく、という流れは⼀層強まっていく。 ⾏政・企業、全体として、実現を⼀層加速・推進していかなければならない。 ▪個⼈レイヤーでの今後の変化: コロナの影響を受け、暮らし・働き⽅においてこれまでとは⾮連続的に変化している。 デバイスを介したコミュニケーション・購買活動がより当たり前になっていく。 よりよいサービスを設計できるかどうかが、⼈々に与える影響はますます重要。 (例えば、多分Zoomのパフォーマンスが1bps変わるだけで数億円影響しているだろう)
背景 5 ▪社会レイヤーでの今後の変化: アフターデジタル時代において、グローバルにプロダクトを通して⼈の⾏動変容を促していく、という流れは⼀層強まっていく。 ⾏政・企業、全体として、実現を⼀層加速・推進していかなければならない。 ▪個⼈レイヤーでの今後の変化: コロナの影響を受け、暮らし・働き⽅においてこれまでとは⾮連続的に変化している。 デバイスを介したコミュニケーション・購買活動がより当たり前になっていく。 よりよいサービスを設計できるかどうかが、⼈々に与える影響はますます重要。 (例えば、多分Zoomのパフォーマンスが1bps変わるだけで数億円影響しているだろう)
プロダクトを通した⾏動変容の設計を担う⼈材の育成が超重要。
本プロジェクトの意義 6 「⾏動を変えるデザイン」を担っていく⼈たちに武器を配りたい。
⾏動を変えるデザインについて 7
改めて「⾏動を変えるデザイン」とは 8 第Ⅰ部:⼼の動きと⾏動変容を理解する 第Ⅱ部:適切な成果、⾏動、アクターを⾒つけ出す 第Ⅲ部:コンセプトデザインをつくる 第Ⅳ部:インターフェイスをデザインし実装する 第Ⅴ部:プロダクトを改善する 全体像と考え⽅ 実践⽅法と実例
対象となる⾏動は⼤きく2つにわけられる。 ①のような⼤きなテーマだけではなく、②のようなありふれたミクロな⾏動も⼿助けすることが可能。 9 ①⽣活の中でユーザーが変えたいと思っている⾏動 ⾏動を変えること⾃体が ユーザーにとってコアな 価値になる ⾏動を変えることが すでにあるプロダクトの 価値をより引き出す
②プロダクトを使う⼀環の中でプロダクトの中で実⾏する⾏動 l 糖尿病を管理する l ダイエットをやり通す l 新しい⼈と出会う l 良い仕事に転職する l メールの連絡先を整理する l ちゃんとした図をパワポで描く l 語学練習サイトにログインする l 感染症アプリをインストールする ど ち ら も 幅 広 く 対 応 し て い る
キュー 反応 評価 能⼒ タイミング 実⾏に⾄るまでに通過する順番 WENDELのCREATEモデル 10 実 ⾏
さ れ る 条 件 Source: 「⾏動を変えるデザイン」より訳者作成
キュー 反応 評価 能⼒ タイミング 習慣 能⼒ 意識 実⾏に⾄るまでに通過する順番 WENDELのCREATEモデル
11 実 ⾏ さ れ る 条 件 Source: 「⾏動を変えるデザイン」より訳者作成
Source: 「⾏動を変えるデザイン」より訳者作成 キュー 反応 評価 能⼒ タイミング 習慣 能⼒ 意識
実⾏に⾄るまでに通過する順番 ⾏動変容のための3つの戦略 12 実 ⾏ さ れ る 条 件 同意のもと、プロダクトがユーザーの代わりに⾏動や選択を代替し⾃動化出来る状況 上の2つで解決できない ユーザーの意識変化が必要な状況 望ましい⾏動を トリガーで発動し繰り返せる状況 習慣化 3 つ の ⾏ 動 変 容 戦 略 と 適 ⽤ す べ き 状 況 ⾃動化 チート 意識化
3つの問いかけ 13
14 本書の中で多くのことが語られている中で 実務の中で普段議論できていない点についてピックアップし ご紹介したい
3つの問いかけ 15 ①あなたのチームではユーザーの思考度合いについて議論し ているか?
あなたの組織ではユーザーの思考度合いについて会話しているか? 16 Source: 本書より
あなたの組織ではユーザーの思考度合いについて会話しているか? 17 Source: 本書より
3つの問いかけ 18 ②あなたのチームではユーザーの持つ習慣について議論して いるか?
あなたのチームではユーザーの持つ習慣について議論しているか? 19 本書で取り扱う概念 l 習慣の構造について l 新しく習慣をつける l 今ある習慣を追い出す l
習慣を他のものに変える Source: 本書より
3つの問いかけ 20 ③あなたのチームではユーザー⾃⾝のストーリーについて議 論しているか?
あなたのチームではユーザー⾃⾝のストーリーについて議論しているか? 21 Source: 本書より
あなたのチームではユーザー⾃⾝のストーリーについて議論しているか? 22 Source: 本書より
まとめ 23 組織・チームとして ⾏動変容を実現するプロダクトデザインに取り組むときに 共通⾔語・議論の⼟台として 活⽤していただきたい
ありがとうございました 24