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ソフトウェアメトリックスの活用事例2

 ソフトウェアメトリックスの活用事例2

2017/10/24 ソフトウェアメトリックスのプロジェクトへの活用と改善実例セミナーでの、大塚の講演資料になります

Recruit Technologies

October 27, 2017
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  1. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 1 今やビジネス戦略の遂行や商品・サービスの開発はシステムと切っても切れな いほど密接な関係があり、ビジネスの目的や目標が曖昧なままではビジネスに

    寄与するシステムを開発することができません。 リクルートでは2000年頃より、要件定義工程よりも前の超上流 工程を重要視し、開発プロセスを見直すとともに、プロジェクト データの収集、活用に注力してきました。 また、これと併せて、経営層のシステム開発に対する意識改革に取り組んだ結 果、経営層のプロジェクトマネジメントに対する理解が促進され、問題プロ ジェクトの低減につながりました。 本日は、経営と現場の一貫したマネジメント環境をどのように醸成 してきたのかをお話するとともに、定量データの具体的な活用事 例についてご紹介します。 講演テーマ
  2. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 2 0. Agenda

    1. 講師紹介 2. 会社概要 3. ITの特徴と変遷 4. 経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 5. ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 6. まとめ
  3. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 4 1.講師紹介 おおつか

    たかふみ 氏 名:大塚 敬文 株式会社リクルートテクノロジーズ ITソリューション統括部 プロジェクト推進1部 プロジェクトサポートグループ グループマネジャー 兼 プロジェクト推進1グループ グループマネジャー 兼 プロジェクト推進2部 <主な経歴> ・リクルートグループのネットサービスのシステム開発プロジェクトにおいてPM・PLを担当 主なサービス:ゼクシィnet・リクナビ・リクナビNEXT・SUUMO・タウンワークネット ・社内システム、インフラ系 プロジェクトのPM・PLを担当 ・現在は、リクルートグループの高難易度・高リスクのプロジェクトを担当する専門組織 「プロジェクト推進部」にて、プロジェクト案件を担当するとともに、 組織PMOとして、プロジェクトを組織的に成功させるミッションも担っている。
  4. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 6 2.会社概要 リクルートについて

    リクルートは2012年10月に分社化、2014年10月に上場しています。 創立 1960年3月31日 「大学新聞広告社」としてスタート グループ 従業員数 38,451名 (2016年3月31日時点) 連結売上高 1兆8,399億87百万円 (2016年4月1日~2017年3月31日) 連結経常利益 1,317億18百万円 (2016年4月1日~2017年3月31日) グループ 関連企業数 287社 (連結対象子会社、2016年3月31日時点) 目指す世界観 「あなた」を支える存在でありたい
  5. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 7 2.会社概要 ライフイベント領域

    進学 就職 結婚 転職 住宅購入 車購入 出産/育児 旅行 ビジネス支援 生活/地域情報 グルメ・美容 ライフスタイル領域 リクルートの事業内容について
  6. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 8 2.会社概要 リクルートには、クライアントとカスタマーという顧客が存在します。

    企業と人(B to C)、企業と企業(B to B)、人と人(C to C)、すべての間に立ち、 双方にとって最適なマッチングを図る「場」を提供しています。 リクルートのビジネスモデルについて
  7. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 9 2.会社概要 株式会社リクルートテクノロジーズについて

    リクルートグループのIT・ネットマーケティング領域のテクノロジー開発を担う会社です。 リクルート ホールディングス リクルートキャリア リクルート住まいカンパニー リクルートライフスタイル リクルートジョブズ リクルートマーケティングパートナーズ リクルートテクノロジーズ リクルートアドミニストレーション リクルートスタッフィング スタッフサービス・ホールディングス リクルートコミュニケーションズ グローバル派遣 SBU グローバルオンライン HRSBU リクルートキャリア リクルート住まいカンパニー リクルートライフスタイル リクルートジョブズ リクルートマーケティングパートナーズ リクルートスタッフィング スタッフサービス・ホールディングス SBU:戦略ビジネスユニット(Strategic Business Unit) メディア& ソリューション SBU
  8. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 10 2.会社概要 役割について

    技術・ソリューションを磨き続け、ITの側面から、 リクルートの各サービスがもつ価値を最大限に発揮できるようビジネスへ実装。 サービスを進化させることを通じて、世の中に新しい価値を提供していきます。
  9. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 11 2.会社概要 事業内容について

    将来のニーズを見据え、世の中に先駆けて新しい技術のR&D、ソリューションの開拓 を実現。検証を続け、いち早く活用できるレベルに引きあげることで、中長期的なビジ ネス競争優位を構築していきます。 リクルートテクノロジーズが担っているもの
  10. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 12 リクルートテクノロジーズは4つの統括部と配下の部・グループで構成 2.会社概要

    組織構成について 企画統括室 ITマネジメント統括部 リクルートテクノロジーズ ITマーケティング統括部 ITソリューション統括部 経営企画、広報、経理/人事/総務他 事業のIT戦略・計画・開発ディレクションや エンハンスなどを担う 専門性を活かしITのソリューションを開発、 横断的にビジネス実装を担う SEOやUX/UIデザインほか、 ネットマーケティング基盤の開発・実装を担う
  11. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 14 3.ITの特徴と変遷 リクルートという会社

    リクルートの古くからのDNA 『自ら機会を創り出し機会によって自らを変えよ』  「皆経営者主義」と「社内PC制度」から根付いた意識 各事業領域の主体性・独立性・独自性を重視 多少のムダがあっても個々のビジネスを成長を重視 いいサービスを創りたいという個々のこだわりの強さ 全社最適 ≦ 個別最適
  12. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 15 3.ITの特徴と変遷 IT組織とITマネジメントの変遷

    プロジェクト マネジメント の強化 IT構造改革 ソフトウェアメトリクスの取得・蓄積 投資マネジメントの立上げ・定着 開発プロセス標準化 ITマネジメントの強化 事業領域別 IT組織 横断IT組織 横断+領域 別IT組織 情報誌ビジネス 創業 インター ネット普及 1960 1988 1998 2008 2011 2001 2000 2010 2002 2003 ネットビジネス 分社化 プロジェクト 専門部隊
  13. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 16 3.ITの特徴と変遷 システム開発プロジェクトのコストの推移

    小規模エンハンスでのIT投資が増加 ▪システムカテゴリごとのIT投資金額 リーマンショックもありIT投資を抑制 Netサービスを積極推進 投資規模は横ばい
  14. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 17 3.ITの特徴と変遷 大規模システム開発のプロジェクト案件数の推移

    ▪システムカテゴリごと案件数 プロジェクトでも規模を肥大化させないコントロール
  15. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 19 情報誌ビジネス 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成

    ITマネジメントの変遷 創業 インター ネット普及 1960 1998 2008 2011 2001 2000 プロジェクト マネジメント の強化 2 2010 2002 IT構造改革 2003 ソフトウェアメトリクスの取得・蓄積 投資マネジメントの立上げ・定着 開発プロセス標準化 ネットビジネス 分社化 ITマネジメントの 意識改革 1 事業領域別 IT組織 横断IT組織 横断+領域 別IT組織 プロジェクト 専門部隊
  16. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 20 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 経営へのITマネジメントの意識改革

     IT投資=ビジネス投資  IT投資の成否はビジネスプランが最大の鍵 ▪基本的な考え方を定義 ビジネスのPDCAサイクルを構築 - ビジネスリーダーの〝ITを使いこなす力〟を養成 - システム部門がリクルートグループのIT投資判断力向上に 主体的に取り組む プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  17. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 21 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 経営へのITマネジメントの意識改革

    施策1)IT投資の現状理解と教訓の抽出  勉強会の開催 ビジネス戦略実現の武器としてIT活用力向上を目指す 事例共有だけでなくディスカッションからナレッジを創出 第1・2回 コンサルタントを講師に招いて講義形式 世の中のIT動向と自社の現状/ITマネジメントのナレッジ 第3・4回 自社の投資事例をグループに分かれてケーススタディ グループ単位でディスカッションし、課題とノウハウを抽出して発表 第5回 投資判断ナレッジと総括、そしてノウハウをまとめるためのディスカッション 第6回 まとめたノウハウをクラスごとに発表・共有 プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  18. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 22 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 IT投資マネジメント

     『三七の掟』 ・・・ 勉強会のナレッジをまとめて配布 いくつかご紹介・・・ 掟04:システムも、小さく生んで大きく育てるべし。 掟06:これホントにいるんだっけ? とぼける姿もマネジメントなり。 掟07:品質か、納期か、コストか。死守の順番決めるべし。 掟12:費用対効果のドンブリ厳禁。きちんと細分化すべし。 掟17:業務のプロ必ずしも改革のプロならず。勘所あるメンバーを人選すべし。 掟19:人事発令すべし。 掟30:便りがないのは怪しい証拠。放っておいたら火の車。 掟37:失敗も、ノウハウ残れば立派なナレッジ。いいも悪いも、すべて振り返るべし。 経営へのITマネジメントの意識改革 施策2)教訓のまとめ プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  19. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 23 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 <補足>

    掟04:システムも、小さく生んで大きく育てるべし。 事業環境の変化や事業戦略に対応できるように、ビジネスの立上げ当初はシステム投資は 小さくはじめ、段階を踏んで大きくしていくことが望ましい。 ビジネスの立上げ期には不確定要素が多く、近未来のことも予測が難しい。 事前にどれだけ検討しても必ずあたるアイデアなどは出ない。 つまり、鉄砲は数を打たなければあたらない。 「小さな種をたくさんまいて、大きくなったものにだけ水をやる」という意識が必要である。 また、ビジネス初期のシステムは、将来の商品のポジショニングを考慮に入れ、 環境変化に柔軟に対応できるように構築するように留意しなければいけない。 (例:将来的に機能拡張しやすい構造) プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  20. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 24 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 経営へのITマネジメントの意識改革

    施策3)IT投資マネジメントルールの確立  ビジネスのPDCAサイクルを回す  一定金額以上の案件、重要テーマは経営ボードが判断  投資判断の観点を統一  財務目標とKPI目標を定量的に設定  モニタリングを徹底、次のアクションを明確化  実質的に機能する体制をつくる  システム部門が経営の視点から早期に案件に関わる  事務局(コーポレート+ITの横断組織)が経営と現場の橋渡し役を兼ねる  フィジビリティ・スタディを実施  ルール、フォーマットのブラッシュアップを図る プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  21. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 25 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 プロジェクトマネジメントの強化

     プロジェクトQCD指標の定量化、目標化  生産性向上 ▪基本的な考え方 ビジネス目的を達成するために 開発プロジェクトを成功させる プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  22. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 26 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 プロジェクトマネジメントの強化

     品質Q・生産性C・開発期間Dを指標化 施策1)きちんと”決める”ことに主眼  Q 品質 ・・・・・ C/O後1ヵ月間の障害数  C 生産性 ・・・・・ アプリプロジェクト生産性(FP/アプリ総工数)、社外支払額  D 納期 ・・・・・ WF統計期間比率、サービス開始日 Walston&Felixの統計による 工数あたりの開発期間*と 計画/実績との比率 (計画or実期間/統計期間) アプリケーション開発における工数 当たりのFP生産性 (FP/アプリ総工数) C/O後の1カ月間で新たに 発見されたバグ・障害密度 (1000FP当たり) D C Q プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1 投影のみ
  23. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 27 <補足> 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成

    ファンクションポイント(FP)  1979年にIBMのアレン・J・アルブレヒト(A.J.Albrecht)が 考案したソフトウェアの規模を測定する手法の1つ  リクルートでは、FP計測の精度レベルを担保するため ・CFPS資格者が計測 ・計測タイミングは「計画値」と「実績値」の2回 計画値 = 基本設計終了後、見積評価・生産性目標設定のため 実績値 = リリース後、仕様変更を含めた実績評価のため
  24. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 28 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 <補足>

    WF(Walston & Felix)統計期間比率 …システム規模と開発規模の関係について、IBMが発表 …開発期間(要件定義フェーズ開始からCOまで)がそのシステム開発規模に対して、 妥当かどうかを判断する目安 …リクルートグループにおける「開発QCD」のDにあたる …数字が小さければ小さいほど、 スケジュール的には厳しいプロジェクトになっている。 【算出方法】 開発総期間 / (2.47 * 情シス・開発ベンダーのアプリ総工数^0.35) プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  25. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 29 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 プロジェクトマネジメントの強化

     開発フェーズの切り方とタイミングを定義 (各フェーズのアウトプット) 施策2)フェーズ定義の変更 ビジネス検討 要件定義 設計・製造 テスト・移行 教育 C/O 運用・保守 プロジェクト定義 プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1 要件定義の範囲を拡張 ・基本設計(外部設計)の取り込み ・移行、教育、運用保守計画の策定 ビジネス検討 要件定義 ビジネス検討フェーズを明示
  26. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 30 投資マネジメント 運営会

    ビジネス検討 プロジェクト定義 要件定義 設計・製造 C/O 運用・保守 案件 確認会 プロジェクト 編成会 開発計画 確認会 インプット インプット ビジネス 投資決裁 システム 投資決裁 システム 効果測定 プロジェクト 評価会 ビジネス モニタリング インプット QCDの優先順位・ 向上施策の検討 QCD目標設定 “打ち手”の確認 QCD達成評価 振返り・ノウハウ抽出 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 プロジェクトマネジメントの強化 施策3)運営会(ゲートレビュー)の設置 テスト ・移行 教育 ※現在は未実施 プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  27. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 31 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成 プロジェクトマネジメントの強化

    施策4)プロジェクト推進部の設立  プロジェクトの高度化・複雑化  2009年頃に、大規模な開発プロジェクトで問題が多発し、 大きなビジネス影響を出した。  エンハンスと大規模開発プロジェクトのスキーム(進め方やスキル)の 違いを改めて認識。  2010年4月 リクルートグループの大規模開発プロジェクトを担当する専門組織として 設立。 大規模プロジェクトを専門的に、かつ、 組織として遂行することにより 実現力を担保しプロジェクトを成功に導く! プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1
  28. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 32 事業側体制図 4.経営/現場の一貫したマネジメント環境の醸成

    <補足> プロジェクトオーナー PL 商品T 販促T 制作・入稿T 管理・運用T システム開発側体制図 開発全体責任者 開発T PM PM PL マネジメントにおいて、 事業とシステムは一体・同列 プロジェクト マネジメント の強化 2 IT構造改革 ITマネジメントの 意識改革 1 事業側・システム開発側体制の定義と関係性
  29. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 34 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 プロジェクトデータ管理台帳のねらい

     システム開発のプロジェクト計画の策定には、 社内における過去プロジェクトの実績値の利用が最も有効  統一されたルールでデータを蓄積し続けることによって、 共通認識のもとで定量評価を可能にする。
  30. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 35 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 投資マネジメント

    運営会 ビジネス検討 プロジェクト定義 要件定義 設計・製造 C/O プロジェクト定義 計画確認会 プロジェクト 編成会 開発計画・ アーキ確認会 ビジネス 投資決裁 システム 投資決裁 プロジェクト 評価会 運用・保守 データ収集 テスト・移行 教育 テスト・移行 確認会 開発中間 確認会 計画値データ 工数・工期・テストの計画値 プロジェクトの基礎データ(計画) プロジェクトデータの収集と蓄積  収集対象は、総投資額5000万円以上の大規模開発プロジェクト システムテスト・ 性能確認会 保守移管 計画確認会 実績値データ 工数・工期・テストの実績値 プロジェクトの基礎データ(実績)
  31. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 36 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 

    工数(事業・情シス・開発ベンダー✕フェーズ)  ファンクションポイント値(計画値、実績値)  アプリプロジェクト生産性(FP/アプリ総工数[事業+情シス+開発ベンダー])  アプリ開発生産性(FP/アプリ総工数[情シス+開発ベンダー])  品質値(ケース数・バグ数✕フェーズ) プロジェクトデータ項目の代表例 [ヵ月] [万円] [MM] [FP/アプリ総工数] [FP/開発側工数] [FP/開発P工数] [万円/FP] [FP/開発期間] 開 発 P 事 業 情 シ ス 開 発 P 事 業 情 シ ス 開 発 P 事 業 F P 単 価 デ リ バ リ タ イ ム 要件定義~基本設計 (要件定義フェーズ) 詳細設計~ST (設計製造フェーズ) ユーザテスト~移行 (移行フェーズ) アプリ総工数 情 シ ス 開 発 P 事 業 情 シ ス   ア プ リ + イ ン フ ラ 総 工 数     ( 要 件 定 義 ~ C / O ) アプリ開発工数[MM] アプリ開発生産性 W F 統 計 期 間 比 率 情 シ ス 工 数 比 率   ア プ リ プ ロ ジ ェ ク ト     ( 事 業 + 情 シ ス             + 開 発 P ) ア プ リ 開 発 側     ( 情 シ ス + 開 発 P ) 開 発 P 設 計 製 造 デ ー タ ス テ ー タ ス カ ッ ト オ ー バ ー 年 月 日   開 発 期 間     ( 要 件 定 義 ~ C / O )   ア プ リ + イ ン フ ラ 社 外 支 払 額     人 件 費 除     ( 要 件 定 義 ~ C / O ) No. 投影のみ
  32. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 37 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 

    経営ボードに対して、 定量データを使い、経年傾向を定期的報告 「開発QCD分析レポート」の発行 マクロ視点 ~経営・組織観点での活用~
  33. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 38 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 開発QCD分析レポートより

    ~経年による傾向~ ▪QCDの推移(C/Oの時系列で案件を約15件ずつまとめた中央値の経年推移) 無理な計画を抑止・妥当な計画・適正な計画で推進 投影のみ
  34. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 39 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 開発QCD分析レポートより

    ~経年による傾向~ ▪Q(障害密度)の推移 ▪D(WF統計期間比率)の推移 QとDの適正化により問題プロジェクトが減少 投影のみ 投影のみ
  35. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 40 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 開発QCD分析レポートより

    ~経年による傾向~ ▪QやDの調整により、問題プロジェクトが減ってきている ▪プロ推部が推進する案件と、プロ推部以外部署が推進する案件での比較  高品質ニーズの制作・業務系で、高品質の上に短納期  かけるべき工数をかけ、計画通りしっかりプロジェクト管理した成果 投影のみ
  36. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 41 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ミクロ視点

    ~プロジェクト現場での活用~ 計画の妥当性 指標値を利用した 品質評価 評価 ・振り返り 2 1 ビジネス検討 要件定義 設計・製造 テスト・移行 C/O 運用・保守 プロジェクト定義 3
  37. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 42 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ミクロ視点

    ~プロジェクト現場での活用~ ビジネス検討 要件定義 設計・製造 テスト・移行 教育 C/O 運用・保守 プロジェクト定義 計画の妥当性 指標値を利用した 品質評価 評価 ・振り返り 2 1 3
  38. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 43 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ①計画の妥当性

    ~プロジェクトの方針と編成~  商品サイクルやカットオーバータイミングにあわせた規模感を方針レベル で認識合わせ  編成に必要なリソースの認識合わせ  プロジェクト編成・計画でよくあるシーン 目的・目標も定まらないタイミングで「やりたい事」だけが膨らむ コスト・工数の規模やスケジュールも曖昧な状態で、無駄な検討が行われる 「目的」「施策」「やるべき事」「やれない事」の収束に時間がかかる
  39. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 44  WF統計期間比率から工数規模とカットオーバー目標を適正化

     外部機関のデータよりも、 社内/該当事業領域のデータの利用が より効果的  事業側(企画・業務運用メンバー)のプロジェクト参画工数の明示化  システム開発工数より 事業工数の確保にリアリティをもたせる 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ①計画の妥当性 ~プロジェクトの方針と編成~ 投影のみ 投影のみ
  40. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 45 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 

    計画の妥当性を繰り返しチェック  段階的にスコープを狭めていく、特に詳細検討(大量ワーク)をする前にスコープ判断をいれるよう 組み立てる。 ①計画の妥当性 ~プロジェクト計画~ 要件定義フェーズ プロジェクト定義フェーズ 正式見積り (決裁) スコープ 維持 スコープ 維持 最初に 思い描く システム この範囲 で要件定 義後半 この範囲 で要件定 義前半 この範囲で 概要要件 検討 この範囲 で詰める 精査 概算見積り (要件定義決裁) 概算見積り 投資見立て 見積精度 超概算 確定 判断 1 判断 3 判断 2
  41. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 46 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 

    プロジェクト定義フェーズで使用する指標値(中央値)を提供  WF統計期間比率  情報システム部 参画工数比率  開発生産性  工程期間比率  工程工数比率 プロジェクトを見立てる・仕立てるための参考値 ①計画の妥当性 ~プロジェクト計画~
  42. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 47 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 工程期間比率

     各工程に必要充分な期間が割り当てられているかを、全体期間の比率としてみる  他プロジェクトと比較して相対的に差異がある場合は、その要因について確認する 【算出方法】 工程ごとの作業期間/開発総期間 ※開発総工数の対象期間は、要件定義フェーズ開始~COまで。 <補足> 工程工数比率  各工程に必要充分な工数が割り当てられているかを、全体工数の比率としてみる  他プロジェクトと比較して相対的に差異がある場合は、その要因について確認する 【算出方法】 工程ごとの開発ベンダー作業工数/(開発ベンダーの開発総工数) ※開発総工数の対象期間は、要件定義フェーズ開始~COまで。
  43. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 50 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 

    見積りシミュレーションツールの提供 ①計画の妥当性 ~プロジェクト計画~ 投影のみ
  44. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 51 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ①計画の妥当性

    ~プロジェクト計画~  妥当性チェックの確認内容(例) タイミング シーン 確認内容 ビジネス検討初期 事業側担当から2月C/Oでプロ ジェクトをやりたいけど、どれぐらい 開発できる?と聞かれた場合 ▪2月C/Oまでにできる工数規模を算出する。 ※要件定義~C/Oまでの期間とWF統計期 間比率で工数を出す。 ▪要件定義がいつからできるかを確認する。 ビジネス検討初期 システム再構築の見積もり依頼 をされた場合 ▪前回開発した際のFP値を確認し、規模を 確認する。 プロジェクト定義 フェーズ中期 概算見積もりから、どれぐらいオー バーしているのかを言いたい場合 (スコープ調整するとき) ▪WF統計期間比率と工数から、どれぐらい 工数削減するかを確認する。 ▪オーバーしている分の対応期間のC/Oをず らすのか、ずらすのであればどれぐらいか。 プロジェクト定義 フェーズ中期 情シスメンバーの体制が適切かど うかの確認をしたい場合。 (人数確認・確保のため) ▪類似案件で情シス工数比率を確認する。 プロジェクト定義 フェーズ後期 開発ベンダーから概算が出てきた ときの妥当性を見たい場合 ▪工数、スケジュール、開発ベンダー生産性、 工数比率、工程比率が妥当かどうかを確認 する。
  45. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 52 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 

    他にも様々な切り口で計画の妥当性を評価  システム種別、システムカテゴリ毎のデータ ※システム種別 =業務系、制作系、Net商品系 ※システムカテゴリ =基幹・計数管理、業務管理・支援、 制作・入稿、NETサービス、その他  開発ベンダー毎の生産性・FP単価  事業部門・情シス部門の工程工数・工数比率  プロジェクト全体の生産性(事業工数・情シス工数・開発ベンダー工数) ①計画の妥当性 ~プロジェクト計画~
  46. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 53 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ミクロ視点

    ~プロジェクト現場での活用~ ビジネス検討 要件定義 設計・製造 テスト・移行 C/O 運用・保守 プロジェクト定義 計画の妥当性 指標値を利用した 品質評価 評価 ・振り返り 2 1 3
  47. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 54 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ②指標値を利用した品質評価

    投影のみ  実績値を用いて、 FPあたりの「ケース密度」や「バグ密度」の上下限値を設定。 ( %tile25/75 )  「テストケース数」や「バグ検出数」が、適切な量に達しているかどうかを確認。
  48. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 55 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 ミクロ視点

    ~プロジェクト現場での活用~ ビジネス検討 要件定義 設計・製造 テスト・移行 教育 C/O 運用・保守 プロジェクト定義 計画の妥当性 1 指標値を利用した 品質評価 2 評価 ・振り返り 3
  49. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 56 5.ソフトウェアメトリクスの具体的な活用事例 

    プロジェクト評価会にてQCD計画値と実績値の差を振り返る  具体的な振返り項目: • QCD目標と優先度 • 工程別期間、工程別工数 • 工数内訳(情シス、マネジメント、インフラ・基盤、テスト推進、性能検証) • 生産性、CO後1カ月のバグ密度、WF統計期間比率、FP値、テストケース密度、 バグ密度  類似プロジェクトとの比較と要因分析  プロジェクトデータ管理台帳に記録されている類似プロジェクトと比較し、 項目単位で差異を分析し、数値につながる要因や理由を分析、 数字が示唆するGood/Badの事例を今後のプロジェクトに活かす。 ③評価・振り返り
  50. (C) Recruit Technologies Co.,Ltd. All rights reserved. 58 6.まとめ 

    経営とITが一体化した仕組みづくり  ビジネスリーダーの「ITを使いこなす力」の養成  IT投資マネジメントルールの確立  プロジェクトQCD指標の定量化と目標化  継続的な定量データの収集・蓄積・活用  統一されたルール・仕組みでのプロジェクトデータの収集と蓄積  経年的な推移の分析・評価 • 環境変化や組織施策による経年的な推移の分析・評価・施策への活用  プロジェクト現場での活用 • プロジェクト定義フェーズでの活用 と テストフェーズでの活用  永続的なプロジェクト成功確率の向上のために、 プロジェクト評価、振り返りとPDCAサイクルの確立が重要