サムライ塾 主宰 立ち上げの思い
グローバリゼーションによる資本のバリアフリー化とIT情報革命によって、日本はまるごと競争の世界化と、
加速する変化の競争にまき込まれています。その流れは企業経営だけでなく、当然、個人にとっても、人生
をどう生きるかという「生きかた」「考えかた」を大きく変化させることが必要になっています。「一流大
学から上場企業」などという昔の勝組常識は破綻し、安定が保証されたような生き方は、すでにありません。
では、私たちはどうしたらいいのでしょうか。正解は与えられていません。今は、一人一人が、自分の正解
を見つけなければならない時代なのです。国や会社といった群れについていっては、安全の保証はない、む
しろ危険です。自分自身でわが身を守らなければならない、自立した個人の時代なのです。
個人が、今のグローバル化社会をどう戦い生き残るのか、競争が激しく安定がつねに破壊される世界で、ど
うしたらイキイキと希望を持って生きぬけるのか。それが問われています。まさに、戦国時代を生き抜いた
サムライのように。
21世紀の行き詰まった世界を救う知恵は、「調和と循環」「自然との共存」をベースにした、東洋の知恵で
あり、サムライの生き方です。自然と共存しながら、自然の恵みを最大に引き出し、長い時間をかけて人と
自然の調和と循環を実現してきた日本の知恵を活かす時が、今まさに来ていると思うのです。成長=競争と
破壊の「乱」の知恵から、成熟=調和と循環の「和」の知恵への移行をいかに行うかが、21世紀を生きる私
たちの大きな課題になります。
そのために、自然と調和する日本の知恵と心を世界に伝え、21世紀を生きられるしっかりした日本の若者を
育てること。それがサムライ塾のテーマです。
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サムライ塾 主宰 近藤 隆雄
40代で、バドワイザージャパンの初代社
長・会長に就任。退任後、スイスのMBAス
クールへの入学、チベット仏教の修行、ヨッ
トでの大西洋横断など、様々なことに挑戦