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OSTという文化を組織に根付かせてみた

SansanTech
September 17, 2024

 OSTという文化を組織に根付かせてみた

■ イベント
スクラムフェス三河
https://www.scrumfestmikawa.org/

■ 発表者
技術本部 Sansan Engineering Unit Data Hub グループ 光川 瑠香

■ Sansan Data Hub エンジニア採用情報
https://media.sansan-engineering.com/datahub-engineer

■ Sansan Tech Blog
https://buildersbox.corp-sansan.com/

SansanTech

September 17, 2024
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Transcript

  1. 光川 瑠香 Sansan株式会社 技術本部 Sansan Engineering Unit Data Hub グループ

    - 2019年にSansan社に入社しました - 普段は関西で働いています - 犬が好きです X: @mitsuriver
  2. OSTとは - Open Space Technologyの略 - 用意されたアジェンダはなく、参加者が主体となって対話を進める手法 - 参加者が話したいテーマを持ち寄り、自由にグループを形成して議論を進める -

    これにより参加者の自発性を喚起、主体的な対話とOST後の行動を促す オープニング テーマ出し マーケットプレイス セッション OSTの説明(原則、 進め方など) 話したいテーマを 提案する セッションを計画する 議論に参加する (複数回行う)
  3. 良い体験だったOST - RSGT2023で初めて100名を超える大規模オフラインOSTに参加 > 空間の熱量がとても高かったことが印象的だった > テーマが設定されているため、同じ興味・関心を持った人が自然に集まる - 知り合いががほとんどいなかった自分でも、議論を通じて人と会話することができた >

    登壇者も著名人も一般参加者も関係なく、フラットに話す場になっていた - 自分にはない考え方・知見を得ることができた こんな熱量の高い空間を いつか社内のエンジニアと 共有してみたいな
  4. 議論へ参加しない自由を尊重した - 背景 > その場にいる人はOSTのために集まったのではない - OSTはエンジニア交流イベントの中の懇親会パートの1コンテンツ > 懇親会といえど、誰もが「普段一緒に仕事をしていない人との繋がりを作りた い」と思っているわけではない

    - おそらくOSTには参加せずに、既知の知り合いと交流したい人もいるはず - 議論へ強制的に参加してもらうことは... > 自発的な議論を損なう恐れがある - OSTに参加したい人/したくない人双方のデメリットになる
  5. OST開催の結果 - 参加者からのフィードバックは好評でした > 例 - 他部門や普段接点のない人との交流ができた - 共通の話題を持つ人を見つけ、深い議論を通じて自身の考えをアップデートできた -

    仕事で関わらない人と技術の話や、他のチームの文化の共有などができた - 業務の合間ではないので、時間を取ってしっかりと深い話ができた - 所感 > 当初の目的であった「普段一緒に仕事をしていない人との繋がりを作ること」 に一定寄与している手応えがあった
  6. 組織課題の解決に寄与した - 継続的に横のつながりを作ることにOSTが貢献できた > 実施後アンケートでは、普段交流しない人との交流ができたことが多く報告された - 例 > OSTで新しい人と繋がれた >

    OSTでは、開発効率化やモブプロなどのtipsを他部署の方に聞くことができた > 全然知らなかった他部署のエンジニアと交流できる > OSTでは他部署の方とお話しする機会になった > 様々なエンジニアの取り組みを知れる機会で良かったです > 参加者が能動的に動くことで、コラボレーションの機会が創出できそうかなと思った > OSTでは自分の業務につながる議論できて良かった > 趣旨でもある普段仕事で関わらない人達と話すよい機会だと思う。懇親会的なものだと普段から 知っている人と固まりがちなので 自然と横のつながりを作れた
  7. ふりかえってみると、この3つがどれも大切でした 1. 目指す姿をイメージする • 手本になるものを体験する 2. まずは少人数でやってみる 3. 継続的に開催する •

    フィードバックの収集をする • 最初のうちは手厚く支援をする → ちょっとずつ支援を薄くする OSTを通じて学んだ文化の根付かせ方