Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
VSTePのテスト観点出しで失敗した事例についての紹介/Failure case of tes...
Search
SHIMANE, Yoshikazu
December 18, 2021
Technology
0
760
VSTePのテスト観点出しで失敗した事例についての紹介/Failure case of test viewpoint derivation
JaSST '21 Kyushu ライトニングトーク
VSTePのテスト観点出しで失敗した事例についての紹介
SHIMANE, Yoshikazu
December 18, 2021
Tweet
Share
More Decks by SHIMANE, Yoshikazu
See All by SHIMANE, Yoshikazu
ソフトウェア開発温故知新 古典で紐解く、ソフトウェア開発の課題 / Software_Development:Learning_from_the_Past
shimashima35
0
46
入り口から考えるソフトウェアテストエンジニアのキャリア / Thinking_About_a_Software_Test Engineer's_Career_from_the_Starting_Point
shimashima35
0
1.6k
テスト技法を使ったテストケースの表現方法/How to express test cases using test techniques
shimashima35
0
1.3k
組織横断部門におけるバグ数可視化の全社導入の事例/Example_of_company-wide_bug_number_visualization in_cross-organizational_departments
shimashima35
1
380
JaSST Tokyo実行委員のお仕事/Job of JaSST executive committee
shimashima35
0
790
What is “Quality” ?
shimashima35
0
1k
品質"実質"無料キャンペーン始めます / Start_quality_real_free_campaign
shimashima35
2
5.7k
明日から始めるSelenideによるブラウザテスト 2018年版/ Browser_test_by_selenide_to_start_from_tomorrow_in_2018
shimashima35
1
880
SelenideよるDSL風E2Eテスト基盤開発の実例 in Osaka /Example_of_E2E_Automation_Test_Architecture_By_Selenide_in_Osaka
shimashima35
0
1.2k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Adminaで実現するISMS/SOC2運用の効率化 〜 アカウント管理編 〜
shonansurvivors
2
110
From Prompt to Product @ How to Web 2025, Bucharest, Romania
janwerner
0
120
動画データのポテンシャルを引き出す! Databricks と AI活用への奮闘記(現在進行形)
databricksjapan
0
150
バイブコーディングと継続的デプロイメント
nwiizo
2
440
小学4年生夏休みの自由研究「ぼくと Copilot エージェント」
taichinakamura
0
410
10年の共創が示す、これからの開発者と企業の関係 ~ Crossroad
soracom
PRO
1
440
生成AIを活用したZennの取り組み事例
ryosukeigarashi
0
210
生成AIとM5Stack / M5 Japan Tour 2025 Autumn 東京
you
PRO
0
220
英語は話せません!それでも海外チームと信頼関係を作るため、対話を重ねた2ヶ月間のまなび
niioka_97
0
120
SREとソフトウェア開発者の合同チームはどのようにS3のコストを削減したか?
muziyoshiz
1
100
Why React!?? Next.jsそしてReactを改めてイチから選ぶ
ypresto
10
4.5k
SwiftUIのGeometryReaderとScrollViewを基礎から応用まで学び直す:設計と活用事例
fumiyasac0921
0
150
Featured
See All Featured
Writing Fast Ruby
sferik
629
62k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
368
20k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.9k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
Building Applications with DynamoDB
mza
96
6.6k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.1k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
73
11k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
9.9k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
127
53k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Building an army of robots
kneath
306
46k
Transcript
VSTePのテスト観点出しで 失敗した事例についての紹介 テストのあるある、みんなで共有しよう 2021/12/18 JaSST ‘21 Kyushu LT 株式会社 LegalForce
島根義和
2 自己紹介 • 島根義和 @shimashima35 • リーガルテック企業でQA・テストを担当 • 元サーバサイドJavaエンジニア •
2019年 Selenium Conf Tokyo 実行委員 • 「エキスパートが教えるSelenium最前線」を共著 • 2012年からJaSST Tokyo実行委員
3 みなさん、テスト観点う まく出せてますか?
4 私は(時々)失敗します
5 テスト観点だしの失敗事 例について話します
6 成功事例 1:ワークショップ形式 • 研修目的で、既存のWeb(+スマホアプリ)サービスてのテス ト観点をみんなで出すワークショップを開催。 • 観点を書いた付箋紙をホワイトボードに貼る、似たものを 集める、それを見て再び観点を書きまた集める。 •
島根はよくある観点や他人の観点をベースに追加してく。 • かなり多種多様な観点が出てきて盛り上がった。
7 成功事例 2:対話でつくる • 一人プロジェクトの担当者からテスト支援の依頼を受けて 入る。担当者が仕様だけでなく外部利用サービスを含めて 設計・実装も行っていた。 • プロジェクトの目的か聞いていき、メモツールで聞き取った 内容を書いていきながら気になる点もヒアリング、テスト観
点をまとめていった。 • 1h x 3回程度で自分でも驚くほどきれいにまとまった。
8 成功に味を占めて、現 職でも試してみた
9 失敗事例 1:ワークショップで沈黙 • とある機能追加案件にテストのサポートで参加。 • 私が仕様を把握していないこともあり、関係者を集めて ワークショップ形式で観点だしを行うことにした • その際に、「成功条件」と「起きてほしくないこと」を最初に
上げてそこから観点を広げていこうとした。 • が、全然何もでてこなかった。 • 沈黙が場を支配し、私もうまく観点を引き出せなかったの で、謝罪しつつ撤退。
10 失敗事例 2:対話でつくる • テスト担当者から依頼をうけて、テスト観点だしの手伝いを 行った。 • 仕様を聞きながら観点ツリーを作っていった。 • 結果できたものは仕様をツリーで表現したもの。因子水準
は出ているが「どういった点に着目する」が一切ないものが 出来上がった。
11 何が良くなかったか 失敗事例1 • 中途半端なワークショップ形式 ◦ (オンラインを含む)付箋紙ではなく、Wiki形式に書いていく。 ◦ 一斉に観点を出していくわけではない。司会が話しながら書いて いく。
• 準備不足 ◦ ほかの人が「それがあるならばこれも」と出すような、一般的な観 点をだせなかった。 ◦ プロダクト仕様についての認識不足。
12 まとめ • VSTePに限らず、テスト観点まとめは有用。ただし、間違うと 観点が出揃わない。 • 仕様整理は重要だが、それ以上に「何を目的としたテスト か」「このあたりが怪しい」を入れないとありきたりになる。 • 相手から観点を引き出す際は、事前準備・ファシリテーショ
ンも重要。