Webディレクターのいない開発組織あれこれ

2019/11/11 に開催された「s-dev talks 〜サービス開発勉強会〜」の登壇資料
https://s-dev-talks.connpass.com/event/152081

ビザスクが創業から続けている「エンジニアがWebディレクターを兼ねる」という働き方について、実際にどうやって開発しているのか、どんなメリット・デメリットがあるのかというお話

Transcript

1. Webディレクターがいない
 開発組織あれこれ
 VisasQ Inc.
 Sho Ezawa @glico800

2. 自己紹介
 Sho Ezawa / glico ( @glico800 )
 - 株式会社ビザスク Webエンジニア
 - ビザスクlite というサービスの開発を担当
 - どうぶつたちとたのしく暮らしている

3. 開発組織の話

4. 開発組織のあり方は組織の事業・文化・
 規模・フェーズなどによってさまざま

5. なので少しだけ
 ビザスクの紹介

6. 「ビザスク知ってるよー」という方

11. ビザスクには
 Webディレクターが
 いない

12. エンジニアがWebディレクターを
 兼ねているから

13. ビザスクのエンジニアに求められていること
 自己完結型の働き方
 - 分析 > 企画 > 実装 > 検証を1人で回す
 - 誰が何を開発するか、それは何故か、いつまでにやるのかな ど、エンジニアが主体的に考える
 - 開発は分担せずフロントエンドからバックエンドまで
 

14. ちなみに
 Webディレクターが不要だと思っているわけ ではない
 
 今後必要に応じて採用を頑張っていく予定

15. エンジニアがWebディレクターを
 兼ねるのってどうなの？と思っている
 人の参考になればよいなーという話です

16. メリットは？

17. 1. モチベーションの向上
 誰かが決めたことを淡々とこなすより、自分で考えて決めて作る 方がモチベーションを上げやすい
 どんな人がいつ何にどれくらい使っているのか、どんなところが使 いにくいのかなど、自分が作るものの根底にあるものにしっかり触 れて作るのは大変だけど楽しい！
 自分が考えて作った結果、
 事業が成長すると嬉しい！

18. 2. 品質の向上
 モチベーションが高い状態で取り組めるのは、プロダクトの品質向 上のためにとても大事
 「お客さんやディレクターが言った通りに作っているけど納得がい かない」というような迷い・不満がない
 作っている最中に課題が見つかることもあるが、ユーザーのこと を知っているエンジニアが作ると課題を発見しやすい

19. 3. 採用でのアピールポイントになる
 「自分の意見・アイディアをよりプロダクトに反映できる環境に移り たい」と考えている人へのアピールになる
 会社のビジョンやミッションへの共感度が高い人が活躍しやすい 環境を提供できる
 

20. もちろん
 デメリットも

21. 1. 開発速度が上がりにくい
 Webディレクターとエンジニアでは頭の使い方も使うツールも違う
 エンジニアが開発に専念する方が開発速度は上げやすい
 Mixpanel, Google Analytics, redash, FullStory などの分析ツール をはじめ、様々なことを覚えなくてはならない
 

22. 2. 採用に響くことも…
 メリットもあるが、コミュニケーション能力や事業への共感度など、 エンジニアとしての技術以外にもいろいろできる人じゃないと採用 しづらい
 Webディレクターとエンジニア両方を実務でやってことがある！み たいな人は多くないので、面接時の見極めも大変

23. 3. 組織が拡大していくと難しい…？
 組織の成長や拡大によって、全体を把握するのが難しくなったり、 課題解決のためにより専門性の高いエンジニアリングが必要に なったりすると…？
 拡大とともに常に全体を俯瞰してみるプロダクトオーナーのような ポジションが必要なタイミングがくるかも

24. まとめ

25. まとめ
 - ビザスクはエンジニアがWebディレクターを兼ねる
 自己完結型の働き方ができる
 - モチベーションや品質面でメリットがある一方で、
 開発速度や組織拡大時の維持の面でデメリットもある
 - 採用に関してはメリット・デメリット両面ある

26. ご清聴ありがとうございました