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AIネイティブな組織を問い直す

 AIネイティブな組織を問い直す

AIネイティブな組織 について最考してみました。ガバナンスの枠組みを《推進と統制》の2つの側面から捉え直し、《AIネイティブな組織》を達成するための中間地点と捉え直します。

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なお、本資料は正確性に欠ける記述を含む場合がございます。資料に関するご相談、その他のご相談は @catshun_ まで、お願いいたします。

また「もっと話聞いてみたいよ」というご相談、AI Transformation の取り組みに関するご相談は 会社フォーム よりお問い合わせください。

#AIネイティブ #AI-Transformation #AI-Ready #ガバナンス

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以下のイベントで登壇予定です🙌

07/17 17:30~ Developer Summit 夏『ハーネスエンジニアリングがもたらす開発プロセスの変化とは?
07/21 19:00~ FLEXY ウェビナー『精度95%”は品質保証できている? ~AI-Readyに変革した組織で挑む、AIアプリケーションの不確実性の壁

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Shumpei Miyawaki

July 15, 2026

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Transcript

  1. #AI Ready #AI Transformation #AI Native #Governance ガバナンスなんてやってる余裕ない!! AIネイティブ な

    組織 を 問いなおす Algomatic AXガバナンスセンター 宮脇 峻平 @catshun_ 1
  2. @catshun_ 株式会社Algomatic AXガバナンスセンター / IPA専門委員 宮脇 峻平 Shumpei Miyawaki 言語モデルやLLMアプリケーションの開発運用

    LLM/AIエージェントにおける事業探索 企業のガバナンス施策の推進 AIリテラシー研修の実施 など... 2
  3. よくありそうな話 《ガバナンス》って、「セキュリティ等の統制施策」や「ゴールデンパスの整備」のことだよね 🦆(統制|推進)×(論|手段)として広く捉えるべき。 《AI Ready》って「データ基盤」を整備することだよね 🦆 修飾する対象によって異なる。「データ基盤」もあれば「組織・社会」の話もある。 《AI Transformation》してますよ、AIツールも導入していますから 🦆

    導入は成果の第一歩にすぎない。DX時代の「デジタイゼーション」の二の舞は避けるべき。 《AI ネイティブな組織》だと思います、AIが扱いやすいようデータを整備しているので 🦆 AIネイティブな組織は、施策中心ではなくケイパビリティや成熟度で捉えるべき。 13
  4. 本資料で取り扱うテーマ AI時代とは 代替可能性
 説明責任 / コンテキスト不足 / STS AI導入の失敗を超えるために 自動化の皮肉

    / アルゴリズム中心設計 AI時代を生き残る VUCA Prime / 自動車技術のガバナンス / Safety-II / アンチフラジリティ AI Ready な組織 GOVERN / MANAGE / ENABLE / MATURE AIネイティブな組織 ケイパビリティ / 組織変容 / 価値手段 AI Transformation 組織変革 / システム変革 / 業務変革 14
  5. 本資料で取り扱うテーマ AI時代とは 代替可能性
 説明責任 / コンテキスト不足 / STS AI導入の失敗を超えるために 自動化の皮肉

    / アルゴリズム中心設計 AI時代を生き残る VUCA Prime / 自動車技術のガバナンス / Safety-II / アンチフラジリティ AI Ready な組織 GOVERN / MANAGE / ENABLE / MATURE AIネイティブな組織 ケイパビリティ / 組織変容 / 価値手段 AI Transformation 組織変革 / システム変革 / 業務変革 15
  6. AI時代を生き残る > AIと組織の機能限界 事業者視点として難しいのは、主体性を持たない がゆえ、説明責任が求められること。 特に「中身が見えない」ことで、その説明の難しさは格段に高くなっている。 非決定論的 ふるまい ブラック ボックス性

    認知限界を 超えた行動 説明責任が生まれる なんでやねん... 利用者・事業者への責任転嫁 自主性 自律性 結果がどうであれ ボクは責任を負わないよ。 主体性 自主性 自律性 主体性 不可逆な行動例: 決済、送信、公開、削除、変更、etc... A 20
  7. AI時代とは > ここまでのまとめ AIという存在が「ヒトを代替する存在」として注目されるようになった。
 情報処理能力・スケーリング可能性・知識という観点で、ヒトの能力を超える可能性すらある。 ただし人の代替可能性については、現時点だと 単純な業務に限定 される。 ① AIは責任を持たない

    ブラックボックス性 / 非決定論的なふるまい / 人の認知範囲を超えた行動により制限 誤った場合に利用者・事業者が責任を負うことになる ② 組織サイドがAIを受け入れる準備ができていない 人が与えるコンテキストはいつも不足している データを含む情報資源が完全に整備されていることはごく稀である 複雑になるほどコントロールポイントが指数関数的に増加する A 22
  8. 本資料で取り扱うテーマ AI時代とは 代替可能性
 説明責任 / コンテキスト不足 / STS AI導入の失敗を超えるために 自動化の皮肉

    / アルゴリズム中心設計 AI時代を生き残る VUCA Prime / 自動車技術のガバナンス / 
 Safety-II / アンチフラジリティ AI Ready な組織 GOVERN / MANAGE / ENABLE / MATURE AIネイティブな組織 ケイパビリティ / 組織変容 / 価値手段 AI Transformation 組織変革 / システム変革 / 業務変革 23
  9. AI時代を生き残る > AI時代に求められるマインドセット AIの技術発展が VUCA 傾向を加速させている。 変化に素早く適応し学習し続けるチェンジマネジメントを、組織に根づかせることが求められる。 Volatility 変動性 Uncertainty

    不確実性 Complexity 複雑性 Ambiguity 曖昧性 市場や環境の変化が激しく、急激な変動が起こりやすい状態 過去のデータや経験から将来の予測が難しく、想定外の事態が起こりやすい状態 さまざまな要因が複雑に絡み合い、単純な解決策や因果関係の特定が困難な状態 情報が不足または不明確で、物事に対する明確な解釈が存在しない状態 A 26 Bob Johansen - Leaders Make the Future, Third Edition: Ten New Skills to Humanize Leadership with Generative AI
  10. AI時代を生き残る > AI時代に求められるマインドセット AIの急速な進化は、ビジネスの先行きをますます見通しにくくしている。 変化に素早く適応し学習し続けるチェンジマネジメント を、組織に根づかせることが求められる。 Volatility 変動性 Uncertainty 不確実性

    Complexity 複雑性 Ambiguity 曖昧性 Vision ビジョン Understanding 理解 Clarity 明晰さ Agility 機敏さ 状況が激しく揺れ動く ときほど、ぶれない目的 がいる。 目先の変化に一喜一憂せず、「何のためにやるのか」に立ち返る。 状況 の 認識 目的地 の 設定 意思決定 と 制御 A 28 Bob Johansen - Leaders Make the Future, Third Edition: Ten New Skills to Humanize Leadership with Generative AI
  11. AI時代を生き残る > AI時代に求められるマインドセット AIの急速な進化は、ビジネスの先行きをますます見通しにくくしている。 変化に素早く適応し学習し続けるチェンジマネジメント を、組織に根づかせることが求められる。 Volatility 変動性 Uncertainty 不確実性

    Complexity 複雑性 Ambiguity 曖昧性 Vision ビジョン Understanding 理解 Clarity 明晰さ Agility 機敏さ 先が読めないとき ほど、状況を理解し続ける努力 がいる。 社外・現場・顧客の変化を観察し、理解そのものを更新し続ける。 状況 の 認識 目的地 の 設定 意思決定 と 制御 A 29 Bob Johansen - Leaders Make the Future, Third Edition: Ten New Skills to Humanize Leadership with Generative AI
  12. AI時代を生き残る > AI時代に求められるマインドセット AIの急速な進化は、ビジネスの先行きをますます見通しにくくしている。 変化に素早く適応し学習し続けるチェンジマネジメント を、組織に根づかせることが求められる。 Volatility 変動性 Uncertainty 不確実性

    Complexity 複雑性 Ambiguity 曖昧性 Vision ビジョン Understanding 理解 Clarity 明晰さ Agility 機敏さ 要素が複雑に絡み合う ときほど、本質を見極める力 がいる。 「いま何が最も重要か」を単純に言語化し、迷わず動ける状態をつくる。 状況 の 認識 目的地 の 設定 意思決定 と 制御 A 30 Bob Johansen - Leaders Make the Future, Third Edition: Ten New Skills to Humanize Leadership with Generative AI
  13. AI時代を生き残る > AI時代に求められるマインドセット AIの急速な進化は、ビジネスの先行きをますます見通しにくくしている。 変化に素早く適応し学習し続けるチェンジマネジメント を、組織に根づかせることが求められる。 Volatility 変動性 Uncertainty 不確実性

    Complexity 複雑性 Ambiguity 曖昧性 Vision ビジョン Understanding 理解 Clarity 明晰さ Agility 機敏さ 正解が一つに定まらない ときほど、走りながら学ぶ機敏さ がいる。 まず小さく試し、結果を見て素早く修正するサイクルを回す。 状況 の 認識 目的地 の 設定 意思決定 と 制御 A 31 Bob Johansen - Leaders Make the Future, Third Edition: Ten New Skills to Humanize Leadership with Generative AI
  14. AI時代を生き残る > AI時代に求められるマインドセット VUCA環境で、実行しながら学習できる状態を成立させるには、4つの条件が同時に揃う必要がある。 心理的安全性 質問する・ミスを報告するといった行動が罰せられないという、チームで共有された信念。 VUCA環境ではエラー検知回路となり、「問題が隠れ、大きくならない」組織を目指す。 認知構造 情報が報告されても、チームとして処理されなければ判断には届かない。 特定の人物だけで決めるのではなく、多様な視点が必要な知識に接続され、意思決定する状態を目指す。

    全員が同じ意見になる必要はなく、違う正しさを一つの判断に変換する価値の優先順位が必要。 責任構造 多くの人が情報にアクセス・判断できても、明示的な責任経路でないと行動は実行されない。 判断領域ごとに「誰が決め、誰が次に動き、誰が最後に引き受けるか」が明示的に分散配置する。 実行・学習の循環 目標・プロセス・前提を集合的に振り返るチームは、特に環境不確実性が高い条件下で高業績を示す。 賢い失敗(未知領域での仮説検証の結果)は称賛すべき、複雑な失敗(システム要因の予期せぬ組み合わ せ)は分析に値する、回避可能な失敗(既知プロセスからの逸脱)は再発防止すべき。 A 32 参考:エイミー・エドモンドソン著, 野津智子訳 - チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
  15. AI時代を生き残る > 組織でAI利活用を推進する 企業が取り組むべきガバナンスには コーポレート / IT / データ /

    AI など様々な領域がある。 AI時代のガバナンスは「AIガバナンス」に限定されない。 IPA - 信頼できるパートナーになるためのデータガバナンス読本(2025) A
  16. AI時代を生き残る > 正のインパクトを最大化する 定型業務・標準化可能な業務については、今後 AI による代替が発生する可能性が高い。 中流については高度自動化による業務の代替、上流・下流については拡張型支援による体験が増えていく。 人に求められる 価値の所在 上流

    経営判断 企画・検証 人の判断が 付加価値を生む業務 イノベーション創出 中流 生産・流通 事務処理 人の判断基準に従った 一定水準以上の価値を すばやく・たくさん提供 下流 営業・販売 CS 人と人のコミュニケーションが 付加価値を生む業務 サービスの個別最適化 将来 現在 A 48 参考:みずほリサーチ&テクノロジーズ - AI利活用がもたらす日本経済への影響 ~期待される140兆円の経済効果実現に向けた課題と対応方向性~
  17. AI時代を生き残る > 正のインパクトを最大化する 技術を組織にどう活かすかという問いは、これまで幅広く議論されてきた。 DX時代には標準化・効率化、AX時代には人と技術の調和、を重視する手法に対して関心が高い。 社会技術システム論への注目度(イメージ) 人と技術の調和を重視する理論 標準化・効率化を追求する管理手法 iSTS Cherns原則

    アジャイル・スクラム 1980~ 2020~ リエンジニアリング デジタルテイラリズム リーンシックスシグマ AX 2000~ DX 科学的管理法 人間関係論 STS 1950~ TQM 1900~ ※ 青い曲線は、社会技術システム論への注目度を主観的に書き起こしたイメージです。 Ai 50
  18. AI時代を生き残る > 正のインパクトを最大化する Cherns原則(社会技術システム論)... 裁量を現場に、規定は最小限に、修正は発生源で AIへの権限委譲や監督のあり方を定めるAI時代のガバナンスは、この思想を受け継ぐ。 互換性 設計のプロセス自体が、目指す目標と整合 していなければならない。トップダウンで一方的に決めた設計では、参加型組織は生まれない。 最小限の重要指定

    何をすべきかを明確にする。一方で、どうやるかは現場の裁量や創意工夫の余地を残す。 分散制御 エラーや問題は、それが発生した場所にできるだけ 近いところで検出・修正されるべき。 情報フロー 情報は、実際にそれを使って判断・行動する 現場の作業者に直接届くようにすべき。 権力と権限 責任を果たすために必要な資源(情報・道具・人員など)にアクセスする権限を、実際に その責任を負う人に与えるべき。 多機能原則 変化や不確実性に対応できるよう、個人やチームが複数のスキル・機能を持つべき。 支援の整合性 評価制度、報酬、研修などの 支援システムが、目指す社会的行動(協働・自律性など)を強化する 方向で設計されるべき。 移行組織 旧システムから新システムへの移行自体を、計画的にマネジメントする必要がある。 不完結性 設計は一度きりで終わるものではなく、継続的に見直し・調整を繰り返すべき。 Cherns - Principles of Sociotechnical Design Revisted (1987) A 52
  19. AI時代を生き残る > ここまでのまとめ VUCA 時代 に求められること 変化に素早く適応し学習し続ける姿勢 Vision / Understanding

    / Clarity / Agility 心理的安全性 / 認知構造 / 責任構造 / 実行・学習の循環 AI活用による事故・悪用は増え続けている 利便性の共有、安全施策の積み重ね によって技術は組織に受容され浸透する 安全のための施策は、指示的施策 / 予防的施策 / 発見的施策 / 是正的施策 など多岐にわたる 問題にすぐ気づき、影響を最小化、復旧・再発防止する、レジリエンス・アンチフラジリティ が重要 社会技術システム論が再注目されている 全てのタスクが代替可能ではなく、上流・下流は人による付加価値が高くなる DX/AX 時代は、効率化の追求だけでなく、人と技術の調和も必要 A 53
  20. 本資料で取り扱うテーマ AI時代とは 代替可能性
 説明責任 / コンテキスト不足 / STS AI導入の失敗を超えるために 自動化の皮肉

    / アルゴリズム中心設計 AI時代を生き残る VUCA Prime / 自動車技術のガバナンス / Safety-II / アンチフラジリティ AI Ready な組織 GOVERN / MANAGE / ENABLE / MATURE AIネイティブな組織 ケイパビリティ / 組織変容 / 価値手段 AI Transformation 組織変革 / システム変革 / 業務変革 54
  21. AIネイティブな組織状態のレベル分け こんな状態 よくある悩み AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI) AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入したものの成果につながっていない AIの

    判断ミスが業務に影響してしまっている 部門ごとのAI投資対効果を示せていない 一度決めた人と AIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない Phase.02 導入•管理 ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる Phase.03 標準化 従業員のAIリテラシーを底上げできている AIという手段を前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している Phase.04 評価•改善 AIの 寄与と成果を定量的に把握し、適切な撤退を行っている AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている Phase.05 最適化 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている A 60 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  22. これらの段階に “あえて” ラベルを付与すると 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity

    Model for COBIT 2019 Based on CMMI AIネイティブな組織状態のレベル分け Phase.01 初期 Phase.03 標準化 Phase.02 導入•管理 Phase.05 最適化 Phase.04 評価•改善 こんな状態 従業員のAIリテラシーを底上げできている AIを前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している AIの寄与と成果を定量的に把握し、適切な撤退を行っている AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる よくある悩み AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI) AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入したものの成果につながっていない AIの 判断ミスが業務に影響してしまっている 部門ごとのAI投資対効果を示せていない 一度決めた人と AIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する A 61
  23. AIネイティブな組織状態のレベル分け こんな状態 よくある悩み Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI)

    Phase.02 導入•管理  = AI Enabled ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入したものの成果につながっていない Phase.03 標準化  = AI Ready 従業員のAIリテラシーを底上げできている AIを前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している AIの 判断ミスが業務に影響してしまっている 部門ごとのAI投資対効果を示せていない Phase.04 評価•改善  = AI Transformation AIの寄与と成果を定量的に把握し、適切な撤退を行っている AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている 一度決めた人と AIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない Phase.05 最適化  = AI Native 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する A 62 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  24. AIネイティブな組織 > ここまでのまとめ 施 策の集合ではなく、ケイパビリティ・マチュリティ に焦点を当てるべき CMM ... ソフトウェア開発において、プロセスそのものの能力・組織的定着度を測るモデル COBIT成熟度モデル

    ... ITガバナンス・マネジメントの実践がどの程度整備されているか測るモデル AIネイティブな組織 AIを前提とするのではなく、AIの介在可能性を前提 とする 一過性の取り組みではなく、継続的に再最適化・組織変容し続ける AIを 手段の一つ と捉え、人とAIの役割・責任・リスクを適切に判断 できる データ・アルゴリズム・スキルが潜在価値を持っていると認識し、その 価値を生み出す手段を模索 する 2026.07 現在、 多くの組織は、AIを使えるように整備した “AI Enabled” な段階にいる 組織・人材・データなど、AIを受け入れる準備を整備して “AI Ready” を目指す必要がある A 63
  25. 本資料で取り扱うテーマ AI時代とは 代替可能性
 説明責任 / コンテキスト不足 / STS AI導入の失敗を超えるために 自動化の皮肉

    / アルゴリズム中心設計 AI時代を生き残る VUCA Prime / 自動車技術のガバナンス / Safety-II / アンチフラジリティ AI Ready な組織 GOVERN / MANAGE / ENABLE / MATURE AIネイティブな組織 ケイパビリティ / 組織変容 / 価値手段 AI Transformation 組織変革 / システム変革 / 業務変革 64
  26. AI Ready な組織 こんな状態 よくある悩み Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない 得られたノウハウが組織に蓄積されない

    AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI) Phase.02 導入•管理 ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 従業員のAIリテラシーを底上げできている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入の中期計画を説明できない Phase.03 標準化 AIをデータから価値への変換を行う手段として捉えている AIを前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している AI の判断ミスが業務に影響する 部門ごとのAI投資対効果を示せていない Phase.04 評価•改善 AIの 寄与と成果を感覚でなく定量的に把握している 効果が出ていない取り組みを撤退している AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている 一度決め た人とAIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない Phase.05 最適化 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する Aa 65 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  27. AI導入の失敗を超えるために > AI導入だけではうまくいかない AI導入する企業は増えたが、多くが成果につながっていないことが指摘され始めている。 成果の分岐点は、業務プロセスの再設計や推進体制といった「組織側の変革」にある。 日本企業の生成AI活用・推進度は87% 期待を大きく上回る効果を示した企業は9% 生成AIは業務やデータが未整備な状態でも自 動的に効果を生み出すものではなく、変革の 構想とそれを業務・データ・プロセスに落と

    し込む実装力があって初めて成果に繋がる pwc - 生成AIに関する実態調査 (2026.06) 88 %の組織がAIを1つ以上の業務で定常利用 EBITに5%以上のインパクトがあると報告し た企業はわずか約6% 既存業務にAIを載せるだけではなく、業務の 在り方自体を見直す企業が成果を出してい McKinsey - The state of AI (2025.11) カスタムエンタープライズAIが本番稼働に 至った割合は 5% 高い導入率だが低い変革度 (GenAI Divide) の原因はモデルの欠陥や規制、人材不足では なく、導入戦略の欠陥にある MIT - Project NANDA (2025.07) AI成 功は「単なる技術的達成ではなく、組織 的達成」だと明言 AIで成果を最大化するには operating model, governance, skills, leadership の変 革が必要だと整理 世界経済フォーラム (2025.07) 67
  28. AI導入の失敗を超えるために > AI導入だけではうまくいかない 弊社メンバーの記事紹介 組織変革本部 BizDev 永井 https://note.com/famous_macaw5829/n/n2a8ac909cc37 BCG の最新レポートから「AIで成果を出す」論点を整理


    ツールを揃えるだけでなく、明確な戦略の重要性を解説 “ 浮いた時間は放っておくと組織から漏れていく
 戦略の明確さはツールの充実を上回る
 戦略の明確さが従業員の幸福度にも寄与する
 業務の再設計に成功している企業は、
 明確なロードマップと人への深い投資がある
 事業価値と働く喜びはトレードオフではない ” A 68
  29. AI導入の失敗を超えるために > AI導入だけではうまくいかない どんなプロセス変革にも、必ず『適応の痛み』が伴う。 AI導入もその例外ではなく、適応課題を解決しない限り、AI導入は《便益》ではなく《負担》に終わる。 検証コストの増大 AIの出力チェックに 専門性と時間がかかる AI利用量が増えるほど 確認負荷も比例して増える

    引き継ぎは 常に情報が足りない 新たな運用タスクの発生 プロンプト・モデル更新に 追従できない コスト・利用量を 監視しなければならない セキュリティ対応が 求められる 責任と信頼の再定義 過大/過小評価の 対応が十分でない 責任分解点が 明確に定義されない 従来の意思決定フローと 整合がとれない A 70 参考:Lisanne Bainbridge - Ironies of Automation (1983)
  30. AI導入の失敗を超えるために > 組織をアルゴリズムの集合と捉える 組織をアルゴリズムの集合として形式化し、個々のルーチンとして捉える。 人材をスキル集合で捉える 人手 不足対応、DX/AX推進に向けて、スキル ベース組織への移行・変革を進めている スキルの可視化や共通言語化を通じてスキル 情報を活用、個人のリスキリングやキャリア

    アップ、企業の採用・評価・人材育成を設計 経済産業省 - Society 5.0 時代のデジタル 人材育成に関する検討会 報告書 (2025) 組織をアルゴリズム集合で捉える 組織を人の集合ではなく「意思決定・検証・学 習のアルゴリズムの集合」として設計、属人的 な解決策から手順の品質向上へ移行する手法 組織をセミラティス構造として捉え、部門横断 の協働と複雑性を意図的に設計・可視化する 振り返り アルゴリズム 事業計画 アルゴリズム テスト計画 アルゴリズム RALGO 予算承認 アルゴリズム 信頼性向上 アルゴリズム アプリ設計 アルゴリズム kyonmm氏 - RALGO : AIを組織に組み込む方法 - アルゴリズム中心組織設計 (2026) 組織を統一構造で捉える 組織の実体・関係・業務ルールを構造化し、 AIが処理できる形に変換する データを意味のある単位に統合し、すべての 操作をアクション定義経由で実行する 業種特有の実体と業務プロセスを一つの構造 に落とし込み、人間とAIが同じ「組織の言 語」で意思決定できる基盤を作る Palantir - The Ontology system A 73
  31. AI導入の失敗を超えるために > ここまでのまとめ AI導入だけでは成果につながらない 多くのレポートで言及され、広く知られるようになっている 戦略、業務プロセス・組織文化・ビジネスモデルなど、様々な 組織の適応課題 がある AIを導入した後の 定着化、価値貢献の計画

    が十分に検討されていない 成果を出す《しくみ》を検討すべき 組織を アルゴリズムの集合と捉える ことで、AIが個々ルーチンの実行主体として機能する AIへの 委譲が可能 となり、並列化・非同期・能動化により スケールする Society 5.0 時代のデジタル人材育成では、人材をスキルの集合と捉える Palantir のオントロジーは、組織とその機能群を統一構造で捉えようとしている 社会システム・技術システムの共同最適化 実行の均質化・構造の形式化だけで、全て解決できるわけではない しくみ化の主体は、そのしくみを使う人々自身でなければならない A 76
  32. 本資料で取り扱うテーマ AI時代とは 代替可能性
 説明責任 / コンテキスト不足 / STS AI導入の失敗を超えるために 自動化の皮肉

    / アルゴリズム中心設計 AI時代を生き残る VUCA Prime / 自動車技術のガバナンス / Safety-II / アンチフラジリティ AI Ready な組織 GOVERN / MANAGE / ENABLE / MATURE AIネイティブな組織 ケイパビリティ / 組織変容 / 価値手段 AI Transformation 組織変革 / システム変革 / 業務変革 77
  33. AI Ready な組織 こんな状態 よくある悩み Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない 得られたノウハウが組織に蓄積されない

    AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI) Phase.02 導入•管理 ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 従業員のAIリテラシーを底上げできている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入の中期計画を説明できない Phase.03 標準化 AIをデータから価値への変換を行う手段として捉えている AIを前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している AI の判断ミスが業務に影響する 部門ごとのAI投資対効果を示せていない Phase.04 評価•改善 AIの 寄与と成果を感覚でなく定量的に把握している 効果が出ていない取り組みを撤退している AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている 一度決め た人とAIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない Phase.05 最適化 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する Aa 78 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  34. AI Ready な組織 “ 社会全体がAIによる便益を最大限に享受するために必要な変革が行われ、AIの恩恵を享受している、 または必要な時にただちにAIを導入しその恩恵を得られる状態にある、AI活用に対応した社会を意味する。 このために、個人、企業組織、社会のイノベーション環境等、社会全体が変革する必要があり、 具体例として、以下のような状態となることなどが挙げられる: 個人では、すべての人が仕事や生活で AIを利用できるようなリテラシーを身に着け、

    企業では、AI活用を前提とした経営戦略に基づいたビジネスを展開 し、 イノベーション環境では、あらゆる情報がAI解析可能なレベルでデジタル化・データ化され、AI開発や サービス提供のために活用できる AI Ready な社会 ” 最近では『AI Ready なデータ基盤』という見方があるように、 『AI Ready な組織』においては “AI Ready → 変革” という流れが自然 🦆 Aa 79 内閣府 - 人間中心のAI社会原則 (2019)
  35. AI Ready な組織 ❶ 戦略・経営のコミットメント ❷ 業務プロセス ❸ セキュリティ ❹

    テクノロジー基盤 ❺ データ基盤 ❻ 組織文化・推進体制
 ❼ 人材・リテラシー 言いたいことは分かるけど、 独立して進めるものなの? Aa 81
  36. AI Ready な組織 MAP コンテキストが認識され、 その関連リスクが特定される GOVERN リスクマネジメントの 文化が培われ、存在する MANAGE

    予測される影響に基づいて リスクが優先順位づけされ、 対処される NIST AI RMF MEASURE 特定されたリスクが 評価, 分析, 追跡される 推進観点を含めたうえで、これらを並列関係でなく 正のインパクト最大化への繋がりを明確にしたい Characteristics of Trustworthy AI Systems. Aa 82 NIST - AI Risk Management Framework
  37. AI-Ready な組織 > GOVERN 一般的に、方針を決める側(統制論)、実行する側(統制手段)は分離される。 「方針決定・監督」と「実行・執行」という統治構造上の役割・責任の違いを明確にする。 ITガバナンス - ITマネジメント 3線モデル

    ガバナンス機関 ステークホルダーに対して、組織体の監督の説明責任を果たす 誠実性、リーダーシップ、透明性 外 部 の ア シ ュ ア ラ ン ス 提 供 者 マネジメント 組織の目標達成のためのリスク管理を含む活動を担う 第1線 顧客に対する
 製品・サービスの提供、
 リスク管理 第2線 リスク関連事項について
 専門知識の提供、支援、 監視、異議申し立て 内部監査 独立したアシュアランス 第3線 目標達成に関する
 全てにおいて独立で 客観的な保証と助言 経済産業省 - システム管理基準 The Institute of Internal Auditors - The IIA’s Three Line Model Aa 86
  38. AI-Ready な組織 > GOVERN AI推進とAI統制の失敗の本質は「不足」よりも「乖離」にある。 統制論の多くは、その実効性がトップの行動に依存する、という知見を制度設計に織り込んでいる。 「言葉」と「行動」の乖離 命令的規範(方針)より記述的規範(行動)が優先される トップマネジメントの言行不一致は、信頼を大きく毀損する 経営層によるAI活用実績・失敗事例の開示が有効

    「手段」と「目的」の乖離 研修・アセスメント実施も、リスク低減に寄与するか検証されない グッドハートの法則が組織版に拡張される 統制の形式的充足が推進を疲弊させる可能性がある 「方針」と「実践」の乖離 規程・体制・委員会は存在するが、運用されていない 形式は対外表示、実務が切り離されるデカップリングが発生する 儀礼的体制は無いより悪く、組織的欺瞞が内部監視を解除する 「変化」と「意味体系」の乖離 儀礼的統制が実効性を持つと組織に摩擦が発生する 制度設計だけを整えて移行過程を設計しないと失敗する 実務者との対話を通じて規格を業務改善に翻訳することが有効 Aa 87
  39. AI-Ready な組織 > MANAGE 企業方針・業務プロセス・資産/資源を共通言語として持っても、それだけでは議論はまとまらない。 何のために・どう検証するか・誰が責任を持つかについて語り、投資対効果・品質コスト・影響度で優先順位を束ねる。 企業方針 業務プロセス 推進・統制を語る上での共通言語 資産・資源

    価値ナラティブ 投資に値する価値 どの領域の問題を対象としているのか 収益性・コスト削減・リスク削減への
 投資対効果について語られているか 共通言語をベースに何を語るか テストナラティブ 検証可能な要求 問題領域での I/F・品質要求について
 共有化されているか 検証・テストの実現方法が語られているか 責任ナラティブ 責任と設計意図 品質に責任を持つ主体は誰か どのような意図で設計されたか 投資対効果、CoQ*、影響度、蓋然性、影響範囲等に基づいて対策優先度を決定する *予防コスト < 評価コスト < 内部失敗コスト < 外部失敗コスト Aa 90 Ronald Cummings-John著, Owais Peer著, 河原田政典訳 - LEADING QUALITY
  40. AI-Ready な組織 > MANAGE 推進・統制の施策は、定義・展開しただけでは組織の判断や行動に根付かない。 判断の場面に埋め込み、人を介して広げ、事例と物語で記憶させ、反復と計測で定着させる。 企業方針 業務プロセス 推進・統制を語る上での共通言語 資産・資源

    価値ナラティブ 投資に値する価値 テストナラティブ 検証可能な要求 共通言語をベースに何を語るか 責任ナラティブ 責任と設計意図 判断の場面に埋め込む 意思決定テンプレートへの組み込み 軽量な承認プロセス 推進・統制施策をどう組織に浸透させるか 人を介して広げる チャンピオン/アンバサダー制 経営層の言行一致 事例と物語で記憶させる グッドプラクティスの社内共有 失敗・ヒヤリハットの匿名共有 計測して反復する 浸透度の計測 単発研修ではなく反復接触 Aa 91
  41. AI-Ready な組織 > MANAGE 推進・統制の施策は、定義・展開しただけでは組織の判断や行動に根付かない。 サイクルを通じて、利害関係者間でリスクと機会の認識を揃え、全員が『じぶんごと』として攻めと守りを両立する文化を醸成する。 システムが引き起こす可能性のある 潜在的なリスクを識別する リスクを継続的に 監視・改善し、全体を統括する

    管理 緩和 マネジメント 特定 分析
 評価 リスク対策の効果を定期的に測定 新しいリスクの出現に対応 ステークホルダーへの報告 ガバナンスとポリシーの更新 バイアスや差別的な判定 セキュリティ脆弱性やデータ漏洩 説明可能性の欠如 不正確な予測や判断 プライバシー侵害 リスクを低減・排除するための 具体的な対策を実施する 特定されたリスクに対して、 重症度・蓋然性・影響範囲を評価する 監視 ・テスト体制の構築 アルゴリズムの改善・調整 人による審査プロセスの導入 アクセス制限やセキュリティ強化 ドキュメント整備や透明性向上 リスクの深刻度(高・中・低)を判定 発生の可能性を推測 組織や利用者への実際の影響を測定 リスク優先度順をつける Aa 92
  42. AI-Ready な組織 > ENABLE よくある失敗は、経営層からのトップダウンな施策で終わってしまう こと。 フォロワーシップ・スチュワードシップを 、《ひと頼み》ではなく《しくみ頼み》で機能させる。 経営層 トップダウン号令

    現場でのAI利活用の取り組み 現場担当者・現場社員におけるAI推進の実施 経営層からのトップダウンな推進・統制施策 フォロワーシップ スチュワードシップ 組織方針の策定 現場・マネジメント層 Aa 94
  43. AI-Ready な組織 > ENABLE マジョリティ層は、「自分と同じ業務の誰かがうまくいったか」でAIの採用を判断する。 展開の起点は一斉導入ではなく、まずは 観察可能な成功事例を特定の部門でつくる ことにある。 イノベーター 新規性で判断

    アーリーアダプター 実利で採用を判断 採用の5要素 全部門へ一斉展開するのではなく、
 まずは部門で成功事例をつくる 適合性 既存の業務習慣・価値観と馴染むか 試行可能性 とりあえず小さく試せるか 相対的優位性 従来よりどれだけ便利になるか 複雑性 理解・使用が難しくないか 観察可能性 採用の成果が他人から見えるか アーリーマジョリティ 代理体験で採用を判断 自分と同じ立場・ 同じ業務の部門が うまくいっているか レイトマジョリティ 同調圧力・必要性で採用を判断 ラガード 最後まで変わらない Everett Rogers - Diffusion of Innovations (1962) Aa
  44. AI-Ready な組織 > ENABLE AI推進・統制は、現場から離れた事後の監視では確保できない。 統制の知識と手段を現場に移転し、自走できるようにする『イネイブリング』機能が必要。 “ 今回⾏った調査の結果、GenAIOps を実践するチー ムにおいては、業務の専⾨家を開発チームの構成員

    として扱い、協調して作業するケースが多く確認さ れた。専⾨家はプロンプトの記述や評価⽤データの 構築を⾏い、チームの⼀員として開発サイクルに参 加していた。また、開発チームも専⾨家と⼀緒に改 善サイクルを回すことで、業務で提供したい真の価 値を探索している様⼦が確認できた。 ” これらの結果から、GenAIOps における第2線 (AI ガバナンスチーム) は、第1線を監視・監督するだ けの存在ではなく、「イネイブリングチーム」とし て機能することを提唱する。 “ ” Aa Aa 96 96 Citadel AI - 生成AI実践ガイドと企業事例集 ~ 品質・安全性・ガバナンスを統合し本番運⽤へ導くフレームワーク
  45. AI-Ready な組織 > MATURE 高いケイパビリティがある組織ほど、AIに任せられる範囲を安全に拡げ続けられる。 任せるほど判断はスケールし、速くなるだけでなく、判断の過程を説明でき、異常があれば止められる。 業務の判断分岐が記述され、第三者が再現できる データと業務文脈がAIから参照可能な形に構造化される AIの出力を評価し、異常時に止めて戻せる基盤がある 統制と促進の二軸でガバナンスが設計・運用されている

    業務ごとに介入点と責任の所在が定義されている 社員が委譲範囲を判断し、出力を検証できる 判断のスループットが人数に比例しなくなる 判断の過程が記録され、再現・監査可能になる タスクの効率化を超えて、プロセス自体を再設計できる 委譲範囲と統制を対外的に説明でき、信頼を調達できる 人間の時間が判断・例外処理・改善に再配分される 異常が隠れず、検知され、止められる 高い ケイパビリティ Aa 98
  46. AI-Ready な組織 > MATURE こんな状態 よくある悩み AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI) AI

    を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入したものの成果につながっていない AI の判断ミスが業務に影響してしまっている 部門ごとのAI投資対効果を示せていない 一度決めた人と AIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない Phase.02 導入•管理 ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる Phase.03 標準化 従業員のAIリテラシーを底上げできている AIという手段を前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している Phase.04 評価•改善 AIの 寄与と成果を定量的に把握し、適切な撤退を行っている AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている Phase.05 最適化 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている Aa 99 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  47. AIネイティブな組織 > ケイパビリティ・マチュリティ マチュリティではなく、ケイパビリティに注目すべきという論点もある。 “ マチュリティモデルは「所定のレベルに到達すれば完了」という到達点に近い発想。
 一方で技術の変革は、到達点ではなく 継続的改善のパラダイム で捉えるべき。
 マチュリティモデルは「同レベルのチームは似た状態にある」という前提で、同一ツールや施策を勧めがち。


    チーム毎に状況・扱うシステム・目標・制約は異なるため、取り組むべき施策もチームごとに異なるはず。
 マチュリティモデルは、成果と切り離して習熟度やツール利用状況を測るものが多い。
 ケイパビリティモデルは、結果を起点にその手段が成果をどう良くするか を重視する。
 マチュリティモデルは到達すべき静的なレベルを定義する。
 ケイパビリティは 変化し続ける環境にも応用できる動的な概念 を定義する。 ” A 101 Nicole Forsgren, Jez Humble, Gene Kim - LeanとDevOpsの科学
  48. AI Ready な組織 > ここまでのまとめ GOVERN AI推進・AI統制の失敗の本質は、不足よりも乖離 にある 統制論の多くは、その実効性が トップの行動に依存

    する MANAGE 共通言語として、企業方針、業務プロセス、資産・資源、をまず明らかにする 共通言語をベースに、価値、検証、責任、についてステークホルダー間で語り合う 一過性の取り組みではなく、継続的・定期的なサイクルとして捉える ENABLE 現場社員・責任者による協力が必要不可欠だが、マジョリティ層は動かない AI推進・統制は、現場から離れた事後の監視では確保できない 知識と手段を現場に移転し、自走できるようにする MATURE 高いケイパビリティがある組織ほど、AIに任せられる範囲を安全に拡げ続けられる ケイパビリティ・マチュリティは段階的に捉える Aa 102
  49. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか ❶ 戦略・経営のコミットメント ❷ 業務プロセス ❸

    セキュリティ ❹ テクノロジー基盤 ❺ データ基盤 ❻ 組織文化・推進体制
 ❼ 人材・リテラシー Aa 104
  50. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか 正のインパクト最大化のために、AI Readiness 段階における施策がどう成果につながるかを考えたい。 DORA Models

    は「ソフトウェア開発」チームに焦点を当てているので一般化したい。 DORA Core Model https://dora.dev/research/ DORA AI Capabilities Model https://dora.dev/ai/ Aa 105
  51. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか Capabilities Performance Agility ✔︎ 委譲可否の判断速度

    ✔︎ ポリシー改訂の追随 GOVERN 速く決め、多く試し、速く届け、速く適応する MANAGE ✔︎ 変更リードタイム ✔︎ 評価サイクル速度 ENABLE ✔︎ 試行の立上げ速度 ✔︎ 試行回数 ✔︎ 習熟速度 GOVERN ✔︎ AIへの委譲範囲 ✔︎ ポリシー設計 ✔︎ 責任ルーティング ✔︎ 対外説明 MANAGE ✔︎ 品質メトリクス ✔︎ リスク管理・運用 ✔︎ 監査証跡維持 ✔︎ 変更管理 Reliability GOVERN ✔︎ 委譲判断の一貫性 ✔︎ 責任所在の即答性 ブレずに、止まらず、続ける MANAGE ✔︎ 出力品質の安定性 ✔︎ 異常検知/停止/復旧 ✔︎ 監査証跡の完全性 ENABLE ✔︎ 基盤の可用性 ✔︎ 属人依存の低さ ✔︎ コンテキストの鮮度 ENABLE ✔︎ 課題特定 ✔︎ コンテキスト基盤 ✔︎ 技術基盤の提供 ✔︎ 社員のスキル形成 表明したポリシーと運用実態の一致が、検証可能な実績として蓄積される 履行の積み重ねでしか得られず、一度の毀損で失われる非対称な資本 蓄積された信頼が「関係資本」となり、次の委譲拡大の原資になる Integrity 速さと安定に、言行一致を重ねる MATURE ✔︎ 組織学習 ✔︎ 定期評価と改訂 ✔︎ 履行実績の蓄積 Outcomes Time-to-Value 短縮、仮説検証サイクル高速化 ROI・収益貢献の早期実現 イノベーション速度向上 ビジネス価値創出 リスク予測可能性 インシデント損失の最小化 コンプライアンス下振れ(規制違反・罰則)の回避 リスクの最適化 リソースの最適化 コスト予測可能性 再作業・手戻りコスト削減 人材・計算資源の効率化 自己改善 する組織パフォーマンス ステークホルダー信頼・規制当局との関係構築 A/R/I の継続的向上による長期AI価値創出能力 持続的な競争優位性 Alomati 106
  52. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか Four Keys は、ソフトウェア開発チームのパフォーマンスと生産性を測定・可視化する指標 AI Ready

    な組織では、AIにどれだけレバレッジをかけたかという先行指標を加える。 変更リードタイム デプロイ頻度 変更障害率 サービス復元時間 手戻り率 Four Keys + 1 先行指標:入力側 遅行指標:出力側 試行回数 スループット AI Ready 組織の主要指標 AI委譲度 手戻り耐性 Aa 107
  53. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか 試行回数 カウンター指標 ⇆ スループット 単位期間あたりに検証できた仮説・試行

    の数、あるいは探索の並列度。 試作コスト低下したことで、成果の質が 一発の精度ではなく試行の母数に規定さ れるようになった。 期間あたりの実験・プロトタイプ数 仮説検証のサイクルタイム 並列稼働エージェント数 健全な破棄率 AIのトークン消費量 3案を並列に作って2案を捨てる組織は、 1案を慎重に作る組織より学習が速い。 Aa 108
  54. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか AI委譲度 カウンター指標 ⇆ 手戻り耐性 人間の介在なしにAIが完遂できる仕事の

    割合と、その委譲対象の複雑度。 補完・タスク委譲・ワークフロー委譲の 段階があり、どのレベルの仕事をどれだ け任せられているか。 AI完遂タスク比率 タスクあたりの人間介入ポイント数 エージェントの自律実行時間 AI生成コード比率 完全自動化 高度自動化 条件付き自動化 部分自動化 支援 《条件付き自動化》と《高度自動化》の間には とても大きな壁・インパクト差がある Aa 109
  55. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか スループット カウンター指標 試行回数 ⇆ 単位期間あたりに完了した価値単位の量

    と、業務全体で改善された時間価値。 AI生成物が増えたことで出荷量よりも、 解決した課題・完了したエピックに価値 がシフトした。 チームあたり完了エピック数 業務全体のリードタイム 顧客に届いた機能数 一部のタスクを高度化・効率化しても 全体が改善されないと意味がない Aa 110
  56. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか 適切に捨てる判断 手戻り耐性 カウンター指標 AI委譲度 ⇆

    出荷した成果物のうち、計画外の修正な しに生き残る割合。 AI時代のボトルネックは人間側の検証能 力にシフト。レビューや検証等を含め た、AI出力を安全に吸収する能力。 loop lifelong cycle ゴミを出さない 計画外修正の頻度 N日後のAI生成物の生存率 変更失敗率 PRレビュー滞留時間 インシデント/変更比率 手戻りコストを抑えつつ、 捨てて進化する判断をループの外に持つ Aa 111
  57. AI Ready な組織 > ここまでのまとめ AI-Ready な組織 GOVERN / MANAGE

    / ENABLE / MATURE / 現場部門 の観点 並列関係で捉えるのではなく、正のインパクト最大化 も重要な論点 正のインパクト最大化のモデル Agility / Reliability / Integrity を通じて価値創出につながる Integrity では、蓄積された信頼が関係資本となり、次の委譲拡大の原資になる AI時代に重要となる4つの指標 試行回数 ... 試行コストが低下。トークン・試作回数を増やしつつ量質転化できるか。 AI委譲度 ... 人の介在がリードタイムのボトルネックに。質を高めつつどれだけ委譲できるか。 スループット ... 一部の改善では、全体的な価値影響は少ない。全体を通して価値を出せるか。 手戻り耐性 ... AI出力により手戻りも増加。適切に捨てる判断も含め、アセットを使い回せるか Aa 112
  58. 本資料で取り扱うテーマ AI時代とは 代替可能性
 説明責任 / コンテキスト不足 / STS AI導入の失敗を超えるために 自動化の皮肉

    / アルゴリズム中心設計 AI時代を生き残る VUCA Prime / 自動車技術のガバナンス / Safety-II / アンチフラジリティ AI Ready な組織 GOVERN / MANAGE / ENABLE / MATURE AIネイティブな組織 ケイパビリティ / 組織変容 / 価値手段 AI Transformation 組織変革 / システム変革 / 業務変革 113
  59. AI Ready な組織 > 組織におけるAIネイティブ化レベル こんな状態 よくある悩み Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している

    AI活用の是非を判断する軸・基準がない 得られたノウハウが組織に蓄積されない AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI) Phase.02 導入•管理 ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 従業員のAIリテラシーを底上げできている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入の中期計画を説明できない Phase.03 標準化 AIをデータから価値への変換を行う手段として捉えている AIを前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している AI の判断ミスが業務に影響する 部門ごとのAI投資対効果を示せていない Phase.04 評価•改善 AIの 寄与と成果を感覚でなく定量的に把握している 効果が出ていない取り組みを撤退している AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている 一度決め た人とAIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない Phase.05 最適化 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する Aa 114 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  60. A I Tr a n s f o r m

    a t i o n AI導入する企業は増加したが、その多くは成果につながっていない。 成果の分岐点は、業務プロセスの再設計や推進体制といった「組織側の変革」にある。 (Algomaticが目指す企業のあり方の型) Aomati 116 鴨居 - AlgomaticのCEOに就任します
  61. 118

  62. AI Transformation > 業務変革 AXでは、DXが踏み込めなかった「人の判断を含む複合業務」まで統合対象が広がる。 業務変革の単位は、タスク単位の効率化からプロセス単位の再設計へと移る。 DX時代 決定論的なふるまいを統合 人の判断が入る余地はなかった 労働生産性

    = (点)単純な業務が対象 労働投入量 (人・時間) 産出量 や 産出額 AX時代 (線)複合的な業務も対象 非決定論的なふるまいも統合 人の判断と協働する余地がある 労働生産性 = 労働投入量 (人・時間) 産出量 や 産出額 Aomati 120
  63. AI Transformation > 業務変革 リーンオペレーション 生産性の向上を目指して、業務効率の改善と価値強化を継続的に追求するプロセス。 組織のオペレーションを効率化し、それによって生まれた余力を再投資する。 1. 現場の可視化 現在の業務のプロセス

    ・手順を把握する 徹底化 2. 標準化・単純化 プロセス・手順が定まり 継続的に改善できる プロセス・手順・ナレッ ジ・仕組み・装置等の標準 化と単純化 業務内容の分類と分岐 5. 育成効率化
 ・定着化 効率的な 人材育成ができる 適切にアサイン可能 6. 安定遂行 現場が迷わずに
 日々の業務ができる 知識、プロセス、手順、情 報の探索、作業結果の共有 7. 手戻り防止 作業のロス、手戻り発生を
 未然に防止できる 3. 外部化 BPOで業務を外部化し
 リソースを最適化できる 適切にアサイン可能 4. 自動化 業務を自動化して
 リソースを最適化できる 知識、プロセス、手順、情 報の探索、作業結果の共有 庄司啓太郎 - リーンオペレーション「仕組み化」の教科書 ムダを断ち、余力を価値に変える業務改革の9ステップ 8. 価値強化 業務の結果を評価して 価値を強化できる 9. 改善定着 改善行動を 確実に実行できる 標準化・単純化・徹底化の各々のパートの改善へと循環する Aomati 122
  64. AI Transformation > 業務変革 社会技術システム論 技術と人・組織を切り離さず、両者の結合を同時に設計する ことで成果を最大化する理論。 AIが労働力として組織に加わる時代において、再び注目を浴びている。 入力を出力へ変換するための要素。 テクノロジーやツール、技法に加え、

    それらの作業構造・プロセスを含む。 技術システム 組織で働く人々とその関係性に関わる要素。 スキル・価値観、チーム編成、調整・統制、 責任と意思決定の委ねられ方を含む。 社会システム Aomati 123
  65. AI Transformation > 業務変革 Cherns原則(社会技術システム論)... 裁量を現場に、規定は最小限に、修正は発生源で AIへの権限委譲や監督のあり方を定めるAI時代のガバナンスは、この思想を受け継ぐ。 互換性 設計のプロセス自体が、目指す目標と整合 していなければならない。トップダウンで一方的に決めた設計では、参加型組織は生まれない。

    最小限の重要指定 何をすべきかを明確にする。一方で、どうやるかは現場の裁量や創意工夫の余地を残す。 分散制御 エラーや問題は、それが発生した場所にできるだけ 近いところで検出・修正されるべき。 情報フロー 情報は、実際にそれを使って判断・行動する 現場の作業者に直接届くようにすべき。 権力と権限 責任を果たすために必要な資源(情報・道具・人員など)にアクセスする権限を、実際に その責任を負う人に与えるべき。 多機能原則 変化や不確実性に対応できるよう、個人やチームが複数のスキル・機能を持つべき。 支援の整合性 評価制度、報酬、研修などの 支援システムが、目指す社会的行動(協働・自律性など)を強化する 方向で設計されるべき。 移行組織 旧システムから新システムへの移行自体を、計画的にマネジメントする必要がある。 不完結性 設計は一度きりで終わるものではなく、継続的に見直し・調整を繰り返すべき。 Cherns - Principles of Sociotechnical Design Revisted (1987) Aomati 124
  66. AI Transformation > 組織変革 弊社メンバーの記事紹介 組織変革本部 BizDev 永井 https://note.com/famous_macaw5829/n/n17cd0d315a35 AI時代の組織変革の本質を、5つの命題で整理

    “ AI変革の本丸は、
 ツール導入ではなく「組織変革」である
 AIは、組織のかたちそのものを書き換える
 組織像を絵に描いた餅にしないための鍵は、
 人事機能の再設計にある
 AI時代の本当の競争優位は、自社らしさにある
 そしてこれは、いつかやる話ではなく、
 今日どこから手を付けるかの話である ” Aomati 127
  67. AI Transformation > 組織変革 弊社メンバーの記事紹介 組織変革本部 事業部長 齋藤 https://note.com/kotasaito0922/n/nccf77250ee88 AIの企業変革では人材育成を含む組織の変革が必要、


    AI人材育成を成功させる「6つのチェックリスト」を紹介 “ 生まれた時間を活用し、
 生み出すべき価値を決めているか
 AI推進チームが存在し進めているか
 誰をAIアンバサダーに育てるか
 どの部署からAIアンバサダーを育てていくか
 AIアンバサダーをどのレベルまで育てるか
 経営層によるAIへのコミットメントがあるか ” Aomati 130
  68. AI Transformation > 組織変革 弊社メンバーの記事紹介 組織変革本部 エンジニア 大見川 https://tech.algomatic.jp/entry/advent-calendar/2026-06/ workforce-reallocation-ai

    AI時代の人材配置について、AIによって生まれた人的リソース を、どの業務・スキル・組織に再投資するのかを解説。 Aomati 133
  69. AI Transformation > システム変革 AI は『問いかけに答える道具』から『仕事を任せられる実行主体』へと変わりつつある。 システム変革の前提は、この実行主体を組み込める形へ業務とシステムを設計し直すことにある。 AI性能の向上 処理可能な情報の拡大 自律性

    プロアクティブ性 基礎/応用能力だけでなく実社会での課題解決能力も高くなっている アラインメント研究により安全面での対策も進んでいる 言語だけでなく、画像・動画・音声をはじめとする多様なモダリティを扱えるように ツール呼び出し・MCP を通して現実のデータにアクセスしやすくなっている ルーティング・オーケストレーション設計による複雑なタスクを構成的に分解して扱うように ハーネス・自己改善ループの設計により、長時間タスクの依頼が可能に 特定 のイベントをトリガーに起動することで、気づいたら終わっているようなプッシュ型体験へ Aomati 136
  70. AI Transformation > システム 変革 これからの企業システムには、人間に加えてAIエージェントという新しい利用者が接続してくる。 その接続口は個別に作り込むものではなく、標準規格として整備されつつある。 AIエージェントを 外部の ツー

    ル・ デー タベース・ A PIに統一的な 方法で 接続する。個別の 連携コー ドを 書かずに、エージェントが 必要な 情報や ツー ルへプラグアンド プレイでアク セスできるように する。 Model Context Protocol AIエージェントが商品発見・カート・チェックアウ ト・注文管理までの商取引フロー全体を実行できる ように標準化する。ECサイトごとの個別対応を不 要にし、エージェント経由の購買を単一の統合ポイ ントに集約する。 Universal Commerce Protocol Agent-to-User Interface エージェントが処理結果をテキストではなく、 フォームやダッシュボードなどの操作可能なUIと して動的に生成・提示できるようにする。画面ご とのフロントエンド実装を不要にする。 異なる 開発 者・ プラットフォームで作 られたエー ジェント 同士が、 互いの能 力を発見し、 安全に 通 信・ タスク 委譲できるようにする。 複数の 専門 エージェントが 連携する マルチエージェントシス テムの 基盤となる。 Agent-to-Agent エージェントが行う 支払いに対して 「誰が・ 何を・ いく らまで 承認し たか」を 証明し、 支出上限などの ガード レー ルを 適用する。 承認の 証跡を 残す こと で、エージェントによる 意図しな い購 入を 防ぐ。 Agent Pa yments Protocol Open Kno wledge Format 指標 定義・スキー マ・ 業務手順など、 組織内に 散 在する 知識を 人間とエージェントの 双方が 読める 共通形式で 記述する。どのエージェント からで も 同じ知識を 参照・ 交換できるようにする。 A omati 137
  71. AI Transformation > ここまでのまとめ 業務 変革 業務効率化だけでなく、一人当たりの生産性向上 に貢献するモデルを検討する 標準化・効率化 を追求しつつ、人とAIの共同最適化

    についても検討する 組織変革 人材育成・イネーブリングを伴う、定着化・最適化 スキルベース組織の再注目に伴う、人的資源の再配置・再投資 システム変革 人とAIを繋ぐ、あるいはAIのやり取りを規定する 標準規格 が整備されている GenAIOps = 高速 DevOps + 業務の専門家による協調 開発ループの実行工程をAIへ委譲するようになったことで、ハーネスの作り込み が重要に 要求・要件、設計思想をAIと共有する、仕様駆動開発 の注目度が高くなっている 本資料で語っていない他の観点 データ品質マネジメント・セマンティックレイヤーの作り込み System of Intelligence による意思決定の枠組み Aomati 143
  72. AIネイティブな組織状態のレベル分け こんな状態 よくある悩み AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI) AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入したものの成果につながっていない AIの

    判断ミスが業務に影響してしまっている 部門ごとのAI投資対効果を示せていない 一度決めた人と AIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない Phase.02 導入•管理 ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる Phase.03 標準化 従業員のAIリテラシーを底上げできている AIという手段を前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している Phase.04 評価•改善 AIの 寄与と成果を定量的に把握し、適切な撤退を行っている AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている Phase.05 最適化 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている A 146 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  73. AIネイティブな組織状態のレベル分け こんな状態 よくある悩み Phase.01 初期 AI活用が個人任せで、成果が属人化している AI活用の是非を判断する軸・基準がない AI 活用の是非を判断する軸・基準がない AI利用状況の管理ができていない(シャドーAI)

    Phase.02 導入•管理  = AI Enabled ツールを導入し利用状況やアクセス権を管理できている 業務プロセスは変わらず、既存業務の効率化にとどまる AI を使った成果物の責任の所在が不明確 AI導入したものの成果につながっていない Phase.03 標準化  = AI Readiness 従業員のAIリテラシーを底上げできている AIを前提に業務・意思決定プロセスを見直している 人とAIの役割や価値を組織横断で定義・共有している AIの 判断ミスが業務に影響してしまっている 部門ごとのAI投資対効果を示せていない Phase.04 評価•改善  = AI Transformation AIの寄与と成果を定量的に把握し、適切な撤退を行っている AIをどこに投じるかが根拠にもとづいて判断されている 一度決めた人と AIの役割分担が固定化している 効果測定にとどまり、改善・再配置に繋がらない Phase.05 最適化  = AI Native 人とAIの役割を変化に 応じて柔軟に組み替えている 生まれた余力が価値ある領域に再投資されている 重厚 なガバナンスと柔軟な組み替えの両立が難しい 組み替えの判断が特定の人材に依存する A 147 参考: Luis Gorgona - Building a Maturity Model for COBIT 2019 Based on CMMI
  74. AI Ready な組織 ❶ 戦略・経営のコミットメント ❷ 業務プロセス ❸ ガバナンス ❹

    テクノロジー基盤 ❺ データ基盤 ❻ 組織文化・推進体制
 ❼ 人材・リテラシー Aa 148
  75. AI Ready な組織 > 正のインパクトをどう生み出すか Capabilities Performance Agility ✔︎ 委譲可否の判断速度

    ✔︎ ポリシー改訂の追随 GOVERN 速く決め、多く試し、速く届け、速く適応する MANAGE ✔︎ 変更リードタイム ✔︎ 評価サイクル速度 ENABLE ✔︎ 試行の立上げ速度 ✔︎ 試行回数 ✔︎ 習熟速度 GOVERN ✔︎ AIへの委譲範囲 ✔︎ ポリシー設計 ✔︎ 責任ルーティング ✔︎ 対外説明 MANAGE ✔︎ 品質メトリクス ✔︎ リスク管理・運用 ✔︎ 監査証跡維持 ✔︎ 変更管理 Reliability GOVERN ✔︎ 委譲判断の一貫性 ✔︎ 責任所在の即答性 ブレずに、止まらず、続ける MANAGE ✔︎ 出力品質の安定性 ✔︎ 異常検知/停止/復旧 ✔︎ 監査証跡の完全性 ENABLE ✔︎ 基盤の可用性 ✔︎ 属人依存の低さ ✔︎ コンテキストの鮮度 ENABLE ✔︎ 課題特定 ✔︎ コンテキスト基盤 ✔︎ 技術基盤の提供 ✔︎ 社員のスキル形成 表明したポリシーと運用実態の一致が、検証可能な実績として蓄積される 履行の積み重ねでしか得られず、一度の毀損で失われる非対称な資本 蓄積された信頼が「関係資本」となり、次の委譲拡大の原資になる Integrity 速さと安定に、言行一致を重ねる MATURE ✔︎ 組織学習 ✔︎ 定期評価と改訂 ✔︎ 履行実績の蓄積 Outcomes Time-to-Value 短縮、仮説検証サイクル高速化 ROI・収益貢献の早期実現 イノベーション速度向上 ビジネス価値創出 リスク予測可能性 インシデント損失の最小化 コンプライアンス下振れ(規制違反・罰則)の回避 リスクの最適化 リソースの最適化 コスト予測可能性 再作業・手戻りコスト削減 人材・計算資源の効率化 自己改善 する組織パフォーマンス ステークホルダー信頼・規制当局との関係構築 A/R/I の継続的向上による長期AI価値創出能力 持続的な競争優位性 Alomati 149
  76. A I Tr a n s f o r m

    a t i o n AI導入する企業は増加したが、その多くは成果につながっていない。 成果の分岐点は、業務プロセスの再設計や推進体制といった「組織側の変革」にある。 (Algomaticが目指す企業のあり方の型) Aomati 150 鴨居 - AlgomaticのCEOに就任します
  77. 151

  78. AI Transformation > ここまでのまとめ 業務 変革 業務効率化だけでなく、一人当たりの生産性向上 に貢献するモデルを検討する 標準化・効率化 を追求しつつ、人とAIの共同最適化

    についても検討する 組織変革 人材育成・イネーブリングを伴う、定着化・最適化 スキルベース組織の再注目に伴う、人的資源の再配置・再投資 システム変革 人とAIを繋ぐ、あるいはAIのやり取りを規定する 標準規格 が整備されている GenAIOps = 高速 DevOps + 業務の専門家による協調 開発ループの実行工程をAIへ委譲するようになったことで、ハーネスの作り込み が重要に 要求・要件、設計思想をAIと共有する、仕様駆動開発 の注目度が高くなっている 本資料で語っていない他の観点 データ品質マネジメント・セマンティックレイヤーの作り込み System of Intelligence による意思決定の枠組み Aomati 152