Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
KUSANAGI RoDの紹介
Search
Satoru MIYAZAKI
February 23, 2019
Technology
0
950
KUSANAGI RoDの紹介
KUSANAGI Runs on Dockerが何をもたらすのか、を紹介します
Satoru MIYAZAKI
February 23, 2019
Tweet
Share
More Decks by Satoru MIYAZAKI
See All by Satoru MIYAZAKI
どこのご家庭にもあるOpenSolarisを、ZFSで有効活用
smiyaza
0
170
How to secure container environment
smiyaza
0
500
コンテナ環境をセキュアに運用する方法 #osc20on
smiyaza
0
940
コンテナのセキュリティについて考えよう osc2020tk
smiyaza
6
960
コンテナのセキュリティについて考えよう osc2019tk
smiyaza
1
140
コンテナのセキュリティについて考えよう
smiyaza
0
820
平成元年度に卒業した高専生が、令和元年の高専生に伝えたいこと
smiyaza
2
230
コンテナセキュリティってどうなってるの?
smiyaza
2
590
如何にPHP7.3.3のDockerイメージを作るか
smiyaza
0
800
Other Decks in Technology
See All in Technology
5分でわかるDuckDB
chanyou0311
10
3.2k
.NET 9 のパフォーマンス改善
nenonaninu
0
770
権威ドキュメントで振り返る2024 #年忘れセキュリティ2024
hirotomotaguchi
2
730
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
GitHub Copilot のテクニック集/GitHub Copilot Techniques
rayuron
26
11k
Amazon SageMaker Unified Studio(Preview)、Lakehouse と Amazon S3 Tables
ishikawa_satoru
0
150
社内イベント管理システムを1週間でAKSからACAに移行した話し
shingo_kawahara
0
180
オプトインカメラ:UWB測位を応用したオプトイン型のカメラ計測
matthewlujp
0
170
組織に自動テストを書く文化を根付かせる戦略(2024冬版) / Building Automated Test Culture 2024 Winter Edition
twada
PRO
13
3.6k
ガバメントクラウドのセキュリティ対策事例について
fujisawaryohei
0
530
How to be an AWS Community Builder | 君もAWS Community Builderになろう!〜2024 冬 CB募集直前対策編?!〜
coosuke
PRO
2
2.8k
WACATE2024冬セッション資料(ユーザビリティ)
scarletplover
0
190
Featured
See All Featured
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
267
20k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
159
15k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
5
440
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
127
18k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.2k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
95
17k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
Fireside Chat
paigeccino
34
3.1k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
PRO
28
8.3k
Transcript
KUSANAGI RoDの紹介 OSC 2019 Tokyo/Spring みやざきさとる KUSANAGIユーザ会
アジェンダ ⚫自己紹介 ⚫KUSANGIについて ⚫KUSANAGI Run on Dockerとは ⚫KUSANAGI RoDがもたらすもの ⚫KUSANAGI
RoDの今後
自己紹介 ◦KUSANAGIを作ってる人 ◦ 好きなOS: Solaris ◦ 好きなFS: ZFS ◦ 好きな仮想化:
Solaris Zone satoru.miyazaki.31 @s_miyaza 宮﨑悟 MIYAZAKI, Satoru
超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」 マスコットキャラクター 草薙 沙耶 KUSANAGIについて
KUSANAGIとは ⚫超高速WordPress仮想マシン ⚫16の主要なクラウドプロバイダで提供 ⚫インスタンス料金のみで利用可能 ⚫GPLv2で提供 ⚫WordPress以外のLAMP環境も使用可能 ⚫LAMP ⚫Concrete5 ⚫Drupal7/8 ⚫Rails
WordPressとは ⚫圧倒的シェアを持つグローバルスタンダードCMS ⚫トップ1,000万サイト中 33.2%が WordPressを利用 33.2%=世界の約1/3がWordPress ⚫CMSでは60.1%がWordPressを使用 33% 67% WordPress
Others W3Techs.com調べ
とにかく早いKUSANAGI ⚫今お使いのWordPressサイトの、 最大約17倍の高速化を実現!! ⚫表示に1秒かかっていたページが、 約20ミリ秒まで高速化!!! 17x Fast!!!
セキュリティもスゴイKUSANAGI ⚫サイトのHTTPSを強力に推進 ⚫Let's EncryptによるSSL証明書対応 ⚫HTTP/2に対応 ⚫パイプライン化とストリーム多重化 ⚫HTTPヘッダの圧縮 ⚫コンテンツ種類による優先度設定 ⚫TLS1.3に対応 ⚫ハンドシェイクの暗号化強化と効率化
⚫古い暗号化スイートの排除
超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」 マスコットキャラクター 草薙 沙耶 KUSANAGI Run on Docker とは
KUSANAGI をDockerで動かす ⚫KUSANAGI Run on Docker(以下RoD)は、 Dockerマシン上で動作するWordPressの仮想化 ⚫ KUSANAGIの構成をDockerマシン上で再現 ⚫docker-machine、docker-composeを使用
⚫Docker ImageはDockerHubにて公開中 https://hub.docker.com/r/primestrategy/
Dockerとは ⚫Docker=コンテナ型仮想化 ⚫ホストOSからリソース(プロセス)のみを分離=準仮想化 ⚫ホストOSと同じカーネルで動作する=オーバーヘッドなし ⚫Dockerは、アプリケーションコンテナ =アプリケーションを動作させるためのコンテナ ⚫IaaSの殆どは完全仮想化 ⚫ホストOSとは違うOS(=カーネル)が動作 ⚫エミュレーションを使用=オーバヘッドあり
Dockerの特徴 ⚫Docker イメージの利用 ⚫1サービスをまとめたもの=イメージ ⚫複数サービスが必要なときは、複数イメージを使用 ⚫Docker Hubなどのイメージリポジトリが用意される ⚫不要なファイルが必要ない=セキュア ⚫コンテナ型仮想化の特徴 ⚫高速起動
⚫リソース使用量が少ない ⚫再利用が容易 ⚫イメージのレイヤ構造が利用可能 ⚫あるイメージに設定追加して別サービスが使用可能
KUSANAGI RoDの基本構成 docker-machine NGINX Apache PHP7 MySQL Data Client PC
• docker • docker-machine • docker-compose http/https ログ収集 (journaldなど) config
KUSANAGI RoDの特徴(1) 軽量LinuxOSの採用 ⚫Alpine Linux3.9、Ubuntu(18.04)ベースのイメージで構成 ⚫NGINX-1.15.8 OpenSSL1.1.1a ⚫Apache httpd-2.4.38 OpenSSL1.1.1a
⚫PHP7.3.2 ⚫MariaDB 10.4.2 Ubuntu Bionicベース ⚫ftpd ⚫config(WPCLI) WordPress標準イメージ
KUSANAGI RoDの特徴(2) 設定の簡易さ ⚫Docker-machineによる外部Dockerのサポート ⚫デフォルトはlocalhostでのDocker起動 ⚫docker-composeによる複数Dockerイメージの管理 ⚫docker-machineを指定することで、外部のDockerマシンを利用可能 ⚫設定ファイルの生成/管理 ⚫Dockerイメージは、環境変数により設定変更可能 ⚫環境変数をファイルに書くことで容易に設定変更
⚫docker-composeの設定ファイルdocker-composeは、 コマンドで実施
KUSANAGI RoDの特徴(3) 自由な構成管理 ⚫自由な構成 ⚫Webサーバとして、NGINXかApache httpd の選択可能 ⚫デフォルトのDBはMariaDB ⚫外部のDBを利用可能(DBaas=DB as
a Serviceを含む) ⚫FTPなしの構成可能 =外部サイトからの更新を不可にする ⚫Gitによる版管理 ⚫生成したWordPressデータは、ローカルディスクとDockerイメージ間で同期可能 ⚫WordPress DBデータもimport/export可能 ⚫同期したデータを、gitで版管理
KUSANAGI RoDの特徴(4) より高いセキュリティ ⚫不要パッケージの排除 ⚫root権限でのサービス起動を排除 ⚫Dockerイメージ作成時に脆弱性検査を実施 ⚫Aqua社のMicroScannerを使用 https://blog.aquasec.com/microscanner-free-image-vulnerability-scanner-for-developers ⚫Dockerイメージ作成時点での高い脆弱性なし! ⚫最新のOpenSSL1.1.1系採用
⚫chacha20-poly1305など、最新の暗号スイートに対応済み ⚫HTTP/2およびTLS1.3に対応 ⚫SSL鍵 ⚫Let's Encryptにより、フリーの認証済みSSL証明書を使用可能 ⚫SSL鍵ペア指定可能
KUSANAGI RoDの動作環境 ⚫クライアント ⚫docker、docker-compose、docker-machine ⚫bash、binutils ⚫OSはLinuxなど(WSLでもOK) ⚫サーバ ⚫dockerサービスが動作すること ⚫docker-machineが対応していること (amazonec2,
azure, digitalocean, exoscale, generic, google, hyperv, rackspace, openstack, softlayer, virtualbox, vmwarevcloudair, vmwarefusion, vmwarevsphere)
超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」 マスコットキャラクター 草薙 沙耶 KUSANAGI RoDが もたらすもの
物理サーバ・IaaS DBサービス PHPサービス httpサービス KUSANAGI RoDで何ができるか ⚫密結合サービスの分離 ⚫LAMPスタック=Linux+Apache(NGINX)+MySQL+PHP ⚫KUSANAGI RoDに移行する
→密結合したLAMPスタックのサービスを分離 httpサービス PHPサービス DBサービス Data 物理サーバ・IaaS httpd php DB Data
密結合から疎結合へ ⚫KUSANAGIでもクラスタ構成は可能 ⚫DBのクラスタ=Garela Cluster ⚫データ同期をlsyncで実施 ⚫サーバ単位でのクラスタ構築→密結合でスケールしにくい ⚫スケールアウトしやすい構成へ ⚫サービス毎にスケールできる ⚫ボトルネックになるサービスだけを増強 ⚫サービス毎にバージョンアップしやすい構成
⚫ローリングリリース
なぜ疎結合にするのか ⚫いまはスケールアップしにくい環境にある ⚫CPUスピードが上がらない ⚫メモリを増やすのにも限界がある ⚫CPUもスケールアウトの時代(メニーコアの台頭) ⚫本当に欲しいものはCPUパワーですか? ⚫サービスが継続できる事が重要 ⚫接続スピード=CPUパワーで解決 ⚫接続数=CPUの数で解決できる ⚫CPUの数を増やすことで、CPU1つあたりの負荷を低下
疎結合サービス化 ⚫複数クラウドサービスの併用 ⚫ハードウェアからの解放 ⚫スムーズなスケール構成 ⚫本当に必要なサービスを顧客に届ける
開発・デプロイしやすい構成 ⚫開発環境と本番環境の分離 ⚫gitのbranch ⚫docker-machineの切替 ⚫ブルー・グリーンデプロイ 開発環境 本番環境 ステージング環境
超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」 マスコットキャラクター 草薙 沙耶 KUSANAGI RoDの今後
KUSANAGI RoDは絶賛開発続行中 ⚫2月リリースできなかったよ…orz ⚫現在、WordPressに注力中 ⚫WordPress以外(LAMP、concrete5、Drupal、Rails)も続々 ⚫KUSANAGI RoDは、すべてGithubで開発中です
今後の流れ ⚫まずは正式版リリース(近日中) ⚫WordPress以外の対応(近日中) ⚫各種クラウドでの検証(近日中) ⚫CaaS(Container as a Service)への対応(?) ⚫KaaS(Kubernetes as
a Service)への対応(?) ⚫CI/CDツールとの連携(?)