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象印マホービンが実現した、製品価値を高めるIoT活用術【SORACOM Discovery 2...

象印マホービンが実現した、製品価値を高めるIoT活用術【SORACOM Discovery 2025】

象印マホービンが主力製品であるポットにIoT技術を実装し、高齢者見守りサービスを創出した事例をご紹介。サービス開発に至った背景、プロジェクト推進の実態、既存事業に付加価値をもたらすプロセスに加え、新事業開発室としての取り組み例(商品例)もご紹介します。製品開発企画・新規事業のデバイス開発に携わる方にとって、多くのヒントが得られる内容です。

象印マホービン株式会社 新事業開発室 サブマネージャー 野村 忠司
株式会社ソラコム セールスマネージャー 石田 雅人

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SORACOM PRO

July 31, 2025
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Transcript

  1. 自己紹介 株式会社ソラコム / セールスマネージャー 石田 雅人 (いしだ まさと) マーケティング部門で登壇や書籍執筆を担当 経歴:

    東証一部ソフトウェア開発・メーカーで SW開発者として従事し、その後複数の外資系メーカー でプリセールスを経て現職
  2. スマートメーターの例 スマートメーターは、従来の「月に一度、人が見て回る」というアナログなメーターをIoT化したもの。 機能的価値(Functional Value) 情緒的価値(Emotional Value) 自動検針と遠隔操作:検針員が現地に行かなくても、通信で30分ごとの使用量を自動で収集できる。 事業者側のメリット:検針コストを大幅に削減できる 顧客側のメリット :「どの時間帯に」「どれくらい」使用しているか正確に把握できる

    検針員の訪問というプライバシーへの干渉がなくなる 「エネルギーを無駄遣いしていないか」という漠然とした不安が、「データを自分で確認できる」 という安心感に変わる。請求額に対しても、その根拠が明確にわかるため納得感が生まれる。 「見える化」されたデータをもとに省エネに成功すると、「自分は家計や環境をうまく管理できて いる」という達成感やコントロールできている感覚を得られる。
  3. 3 自己紹介 ・氏名 : 野村 忠司 (のむら ただし) ・出身 :

    大阪府 大阪市 此花区 ・経歴 : 制御基板ユニット(回路、ソフト)設計開発を担当。 みまもりポットのリニューアルPJへ参加。 現在、新事業開発室へ異動し新規事業の立ち上げ業務を行う。 ・趣味 : 週末は貸農園(30㎡)での農作業。 年10日以上ディズニーリゾートを満喫する。 3
  4. 4 4

  5. 7

  6. 9

  7. 11

  8. 12 ネットKADEN 2005 大賞 ソニー「ロケーションフリーベースステーションパック」 準大賞 象印マホービン「みまもりほっとライン」 デザイン賞 「iPod nano

    & iTMS」 優秀賞 セコム「ココセコム」 ホンダ「Honda インターナビ・プレミアムクラブ」 東芝「HDD & DVDビデオレコーダー RDシリーズ」
  9. リニューアル前後の比較 13 備考 サーバー 通信機 通信網 i-PoT ・通信機やアンテナが 大きいので、 既存の電気ポットの底を

    上げ底に! オンプレミス NTTドコモ 約113×55×24(mm) NTTドコモ ※DoPa (2G) 初期モデル 富士通 NTTドコモ関西 象印マホービン ・WEBアプリを一新 ・既存の電気ポットを サイズアップなしで 使用可能に! ・クラウド化により、 様々なクラウドサービス と連携可能に! ・B to Bの機能を搭載 クラウド オリジナル 約23×20×4(mm) (体積 87% 減) SORACOM IoT SIM (planX3) SORACOM Beam ※NTTドコモ (LTE-M) リニューアル モデル ソフトバンク ラトックシステム SORACOM 象印マホービン
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  11. 16 今後の展開 ①B to B to C への展開 ②自治体との連携 ※実証実験予定

    ③みまもりほっとラインのフェーズ2として、 ・電気ポットの利用データを活用した新しいサービス(フレイル予測等) の検討 ・みまもりほっとラインサービス と 他社様のサービス との連携を検討
  12. 22

  13. 24

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