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DeNA AI

DeNA AI

ゲーム、スポーツ、ライブストリーミング、ヘルスケア等多種多様な事業展開をしているDeNAでは、AI技術の事業応用を積極的に実施しています。

DeNA社内の横断組織であるAIシステム部では、AI研究開発エンジニア、データサイエンスティスト、ML Opsエンジニアの三種類のエンジニアが存在し、事業活用前提のAI技術開発をしています。

特に、データサイエンティストは、多くのKaggle Masterが在籍しています。(参考)Press Release DeNA在籍の Kaggle Grandmaster と Kaggle Master が国内最多に

本資料では、DeNAのAI組織とAI活用プロジェクトに関して紹介しています。

Kenshin Yamada @DeNA

February 18, 2021
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Transcript

  1. 事業ポートフォリオ ゲーム エンター テイメント 新領域 スポーツ ヘルスケア コマース・ その他 ライブ

    ストリーミング +他社 利用 の タイトル多数 弊社の特徴と強み ▪ 多種多様なインダストリー・ドメインでのビジネスを展開 ▪ 幅広い業界のパートナー企業と共に大きな社会影響を持つサービス展開 ▪ これらを支える大規模インターネットサービスプラットフォーム構築・運営力
  2. DeNA における AI活用
 単なる研究開発活動を行う部門ではなく、サービス適用前提での 技術を開発し、実運用 及び改善まで責任を持つ 大規模 データ サービス 技術

    実データから生まれる新 課題に対する 研究開発 を活用した サービス設計・実装 サービス・データのサイクルから生まれる 強固なビジネス構造
  3. DeNA の AI 組織体制
 ゲームエンタメ ライブ配信 アルゴリズム系 研究開発エンジニア データサイエンティスト データ

    アナリスト データ アナリスト システム部 全社横断 エンジニア … ヘルスケア データ アナリスト スポーツ データ アナリスト 社外 技術開発部 地図生成 出向 ▪ 全社横断部門であるAIシステム部が、DeNAの全サービスを対象に 
 AI技術を活用したサービス提供・改善を実現する 
 ▪ DeNA事業のAI活用だけではなく、社外AI案件の開拓も積極的に実施する 
 ▪ 事業部内にはビジネスに強いデータアナリストがいて、日々分析を回している 
 ▪ オート事業の分割先であるMobility Technologiesとも出向や週次のAI技術共有会を通して密連携を継続 

  4. システム部のエンジニア サービスが必要とする 技術要件に応じて適切にエンジニアをアサイン 相互補完的な関係で専門性を発揮しつつ のサービス応用を実現する AI 研究開発エンジニア
 コンピュータビジョン、音声合成、 強化学習などの技術領域で高い 専門性を有し、世界最先端のAIア

    ルゴリズムを実サービスに応用 高い専門性
 データサイエンティスト
 世界的な分析コンペティション (kaggle)で高い実績を持つKaggle Masterが多数在籍 様々な分析課題に対して高精度 な機械学習モデルを構築 幅広い引き出し
 機械学習エンジニア
 機械学習モデルの開発検証サイクルを迅速に回す環 境を提供 大規模な機械学習システムをセキュアに安定運用 機械学習システム構築のエキスパート 

  5. DeNA Kaggle社内ランク制度 • 2018年4月より「Kaggle社内ランク制度」を導入 • データサイエンスチームのメンバーに対して、業務時間を使った Kaggleへの参加を認める制度 • どの程度の業務時間を Kaggle参加に利用して良いかは、年度ごとに

    Kaggleでの成績を元に決定する • 日本企業最多(2021年1月15時点、自社調べ)のKaggle Grandmater 3名とKaggle Master 16名が在籍 ※Kaggle:世界最大の機械学習コンペティションのプラットフォーム。企業や研究機関などが提供するデータについて、世界中から集ま る参加者が機械学習モデルの性能を競う ( https://www.kaggle.com/ ) 10
  6. Performance Tiers DeNA Kaggle社内ランク制度 https://www.kaggle.com/rankings?group=competitions Expert Contributor Novice 185人 1,423人

    5,565人 54,764人 75,878人 S A B Grandmaster Master Expert https://dena.ai/kaggle/ Competition Medals Kaggleの成績に応じて業務時間の一定割合を Kaggleに当てることが可能 competition point >0 の人数 (2020年6月現在) Master Grandmaster SS
  7. 直近の主なコンペ実績 (2019.10〜2020.09)
 12 • Kaggleコンペ Bengali,AI Handwritten Grapheme Classification 3位入賞

    
 • https://www.kaggle.com/c/bengaliai-cv19/leaderboard 
 • Kaggleコンペ Google QUEST Q&A Labeling 3位入賞 
 • https://dena.ai/news/202002-kaggle-googleqa/ 
 • Kaggle Days Tokyo オフラインコンペ 優勝・準優勝 
 • https://dena.ai/news/201912-kaggle-days-tokyo2/ 
 • Kaggleコンペ - RNSA Intracranial Hemorrhage Detection 3位入賞、10位(Gold) 
 • https://dena.ai/news/201912-rsna/ 
 • Kaggle Days China オフラインコンペ 優勝 
 • https://dena.ai/news/201910-kaggledays-china/ 
 • Kaggleコンペ iMet Collection 2020 - FGVC7 優勝
 • https://dena.ai/news/202005-imet/ 
 • Kaggleコンペ - Tweet Sentiment Extraction 5位(Gold)
 • https://dena.ai/news/202007-kaggle-tweet-sentiment/ 
 • Kaggleコンペ - TReNDS Neuroimaging 3位入賞 
 • https://dena.ai/news/202008-kaggle-trends/ 
 • Kaggleコンペ - OpenVaccine: COVID-19 mRNA Vaccine Degradation Prediction 準優勝 
 • https://lab.mo-t.com/blog/kaggle-covid 

  8. Kagglerの主なメディア露出
 • 日経新聞 AIコンペ 成長の機会 参加者、スキル向上 企業の開発に利点 
 • https://www.nikkei.com/article/DGKKZO56480850W0A300C2TJM000/ 


    • 日経X TECH – AI道場「Kaggle」の衝撃、DeNAが人材採用の特別枠を設けた訳 
 • https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/01006/100800002/ 
 • ZDNET DeNAのKaggle日記 – 全10回 
 • https://japan.zdnet.com/bigdata/sp_18dena_kaggle/ 
 • newswitch 普通のデータサイエンティストと世界トップクラスのデータサイエンティストの違い 
 • https://newswitch.jp/p/19990 
 • 業務中のKaggle参加を推奨――DeNA流「データサイエンティスト」の必要条件と育て方 
 • https://type.jp/et/feature/7822 
 13
  9. データサイエンティストとしてのKagglerの優位性 Kaggle実践により下記能力が磨かれており、即戦力で事業貢献が期待できる。 幅広さ
 高精度な
 予測モデル
 多様な経験
 と蓄積 汎化能力 実装スピード ✔

    特定の技術手法や領域にとらわれず、幅広い手法から、精度高くモデルを選択し構築することが可能
 ✔ 精度の高い予測モデルを構築できる
 ✔ 普段から多種多様なデータに対する予測モデルを作った経験とコードの蓄積
 ✔ モデルの評価・検証の仕組みを熟知しているため、広範なデータであっても精度向上を実現できるノウ ハウを持つ
 ✔ 日常的に手法選択⇒実装⇒検証をハンズオンで実施するため、高速なモデル構築が可能
 データ読解力
 理論 学習意欲 ✔ データを見て考える力が高く、特徴量の読解と仮説構築能力が高い。その結果、 データ加工に気づいたり、マスキング済みのデータからも全体構造を把握可能
 ✔ 論文を読む習慣から、適切な手法や最新論文のテクニックの勘所を理解する実践
 ✔ 新しいことを貪欲に学んでいく力が高く、新たな気付きをもって常に手法やアルゴリズムの進化を行う

  10. • 上位プレイヤーのデッキ編成ログをもとにキャラクターの関係性を学習 • 学習されたモデルをもとに、オススメのデッキをプレイヤーに提示 大規模 デッキログ キャラクターの関係を定量化 (アソシエーションルール) デッキ編成ログ と

    と … デッキのオススメに活用 は相性がいい は相性がよくない デッキのクラスタリング分析(2次元)   逆転オセロニア ゲームAI - オススメ編成
 2018年11月にリリース - 機能を使った初心者のPvP勝率が5pt弱改善 Kaggler ゲーム
  11. 逆転オセロニア ゲームAI - オセロニア道場
 • 2019年3月にリリース
 • 実際の PvP(対人戦)と同じような条件下で、
 本物の人間のような手応えのある

    AI と気軽に戦える機能
 • 大量の棋譜データ+深層学習により実現
 
 17 ゲーム 5 1 9 2 5 3 0 4 5 1 2 7 1 4 7 8 4 6 3 1 4 9 0 4 6 4 6 8 7 3 2 3 5 1 6 0 Deep Neural Network
 行動の評価値
 5 1 9 2 5 3 0 4 5 1 2 7 1 4 7 8 4 6 3 1 4 9 0 4 6 4 6 8 7 3 2 3 5 1 6 0 5 1 9 2 5 3 0 4 5 1 2 7 1 4 7 8 4 6 3 1 4 9 0 4 6 4 6 8 7 3 2 3 5 1 6 0 大量の対戦棋譜
 特徴量変換
 学習
 推論
 約5,000の
 特徴
 1千万件以上 の棋譜
 教師信号
 プレイヤーがその行動を 
 取ったか否かの2値 

  12. データサイエンスを活用したゲーム内分析(離脱予測)
 概要
 • プレイヤーの週次の各コンテンツプレイ時間を集計し、クラスタリング
 • クラスタリングの遷移を可視化し、離脱したプレイヤーの変化を把握
 
 
 
 


    
 
 
 
 
 期待効果プレイヤーのクラスターの遷移からイベントの効果 / 振り返りを実施
 • 今後離脱可能性のあるプレイヤーの把握に活用
 18 コンテンツプレイ時間集計 / クラスタリング プレイヤーのクラスター間遷移 *バンド幅がプレイヤー数のボリューム、濃淡が課金率(%) 最終週に離脱したプレイヤーの遷移の可視化 Kaggler ゲーム
  13. : 取り組み概要 とは? と AI / DS ライブ配信アプリ 類似サービス: の特徴:多様な小規模コミュニティ

    戦略・企画 運用効率化 リスナーとライバーの最適なマッチングを提供し、 双方のサービス体験品質を向上させる 配信内容やコメントの健全性チェックを行い、 運用の効率化を目指す カスタマージャーニーなどを考えて企画を作る UX向上 Kaggler ライブ ストリーミング
  14. : 取り組み概要 とは? と AI / DS ライブ配信アプリ 類似サービス: の特徴:多様な小規模コミュニティ

    戦略・企画 運用効率化 リスナーとライバーの最適なマッチングを提供し、 双方のサービス体験品質を向上させる 配信内容やコメントの健全性チェックを行い、 運用の効率化を目指す カスタマージャーニーなどを考えて企画を作る UX向上 Kaggler ライブ ストリーミング
  15. 関西電力 - 石炭火力発電所の燃料運用最適化
 2019年2月 関西電力との協業に関して共同プレスリリース
 
 
 22 (プレスリリースより)
 関西電力とDeNAは、熟練技術者による燃料

    運用のスケジューリング作業の自動化を目指 し、関西電力が設定した課題や運用条件に基 づいて、DeNAが一般的にゲームAIに用いられ る、膨大な組合せの中から最適なものを探索 する技術を導入し、アルゴリズムを構築しまし た。
 
 新領域 Kaggler
  16. 次世代AIドラレコサービス「DRIVE CHART」
 2019/06/04 サービスリリース - https://drive-chart.com/  
 映像、各種センサーデータから危険行動検出モデルを開発
 25 マルチモーダル運転行動検出モデル

    
 車内画像認識
 車外画像認識
 モバイル・エッジ軽量実装技術 
 Kaggler ※画像はイメージです 
 MoT主管プロジェクトに DeNAより出向
  17. タクシー配車アプリ「GO」:
 お客様探索ナビ(乗務員向けサービス)
 26 × AI技術  タクシーと乗客のマッチングを効率化 プローブデータのリアルタイム 収集処理基盤 道路セグメントレベルの 需要予測

    高精度なタクシー交通 シミュレータ マルチエージェント強化学習の 経路推薦への応用 道路単位での
 需要予測 車両供給と乗車需要を解釈 最適なルートを探索・選択して 個別車両ごとリアルタイム配信 
 乗務員
 アプリ 最適ルート リアルタイム
 プローブ収集
 処理基盤 2020/09/01 「JapanTaxi」アプリと「MOV」が統合し、新たなタクシーアプリとしてリリース
 Kaggler https://go.mo-t.com/ MoT主管プロジェクトに DeNAより出向 ※画像はイメージです 

  18. OSS公開
 • PyTorch_YOLOv3
 • YOLOv3のPyTorch学習再現実装
 https://github.com/DeNA/PyTorch_YOLOv3 
 • ChainerPruner
 •

    Chainer向けpruiningライブラリ
 https://github.com/DeNA/ChainerPruner 
 • Chainer_Mask_R-CNN
 • Mask R-CNNのChainer実装
 https://github.com/DeNA/Chainer_Mask_R-CNN 
 • Chainer_Realtime_Multi-Person_Pose_Estimation
 • OpenPoseのChainer実装
 https://github.com/DeNA/Chainer_Realtime_Multi-Person_Pose_Estimation