Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AACという武器を手に1,400行のFragment2体と戦った話
Search
syarihu
February 13, 2019
Technology
1
17k
AACという武器を手に1,400行のFragment2体と戦った話
Android Reject Conference 2019/2で発表した資料です。
https://connpass.com/event/112296/
syarihu
February 13, 2019
Tweet
Share
More Decks by syarihu
See All by syarihu
[DroidKaigi 2024] Android ViewからJetpack Composeへ 〜Jetpack Compose移行のすゝめ〜 / From Android View to Jetpack Compose: A Guide to Migration
syarihu
3
2.9k
[shibuya.apk #46] Composableの枠を超えてアニメーションする / Animation beyond Composable
syarihu
0
33
[shibuya.apk #41] Jetpack Composeでグリッドに柔軟にスペースを入れたい
syarihu
0
3k
[DroidKaigi 2022] 詳解Google Playの新しい定期購入 ~オファーの活用や実装例を添えて~
syarihu
0
3.4k
5分で分かるGoogle Playの新しいサブスクリプション / Google Play new subscription 2022
syarihu
1
1.8k
[DroidKaigi 2021] Google Play 定期購入 比例配分モード完全攻略ガイド / Google Play Subscription Proration Mode Complete Guide
syarihu
1
7.6k
[Money Forward Tech Drive] What's new in Google Play [Recap #io21]
syarihu
0
550
[Android 11 Meetups] Google Play Commerce からのアップデート / Android 11 Meetups Google Play Commerce
syarihu
4
2.8k
[potatotips #70] license-list-pluginを使ってOSSライセンス画面を自動生成する / license-list-plugin
syarihu
4
4.7k
Other Decks in Technology
See All in Technology
開発スピードは上がっている…品質はどうする? スピードと品質を両立させるためのプロダクト開発の進め方とは #DevSumi #DevSumiB / Agile And Quality
nihonbuson
1
170
これからSREになる人と、これからもSREをやっていく人へ
masayoshi
6
4k
Server Side Swift 実践レポート: 2024年に案件で採用して見えた課題と可能性
yusuga
2
470
現場の種を事業の芽にする - エンジニア主導のイノベーションを事業戦略に装着する方法 -
kzkmaeda
2
470
Kubernetes x k6 で負荷試験基盤を開発して 負荷試験を民主化した話 / Kubernetes x k6
sansan_randd
2
660
技術負債の「予兆検知」と「状況異変」のススメ / Technology Dept
i35_267
1
880
データ基盤の成長を加速させる:アイスタイルにおける挑戦と教訓
tsuda7
3
610
10分で紹介するAmazon Bedrock利用時のセキュリティ対策 / 10-minutes introduction to security measures when using Amazon Bedrock
hideakiaoyagi
0
150
ろう・難聴者のコミュニケーションを円滑化する取り組み
chiemi627
0
130
データの品質が低いと何が困るのか
kzykmyzw
6
780
事業継続を支える自動テストの考え方
tsuemura
0
210
Active Directory の保護
eurekaberry
6
3.8k
Featured
See All Featured
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
193
16k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
28
5.5k
Fireside Chat
paigeccino
34
3.2k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
Being A Developer After 40
akosma
89
590k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
40
2k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
53
5.2k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
366
19k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
343
39k
Bash Introduction
62gerente
610
210k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
171
14k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.4k
Transcript
AACという武器を手に 1,400行のFragment2体と 戦った話 Android Reject Conference 2019/2 2019/02/13 (Wed.) @syarihu
Taichi Sato (@syarihu) • Money Forward, Inc. ◦ Android Engineer
• TechBooster
None
None
戦うことになった経緯
戦うことになった経緯 • 手入力画面のデザイン改善をすること になった
Before
After
比較
入出金履歴詳細の電卓デザイン
戦うことになった経緯 • 手入力画面のデザイン改善をすること になった ◦ 電卓のデザインが変わった
戦うことになった経緯 • 手入力画面のデザイン改善をすること になった ◦ 電卓のデザインが変わった • 入出金履歴詳細画面も新しいデザイン に合わせる必要があった
戦うことになった経緯 • 手入力画面のデザイン改善をすること になった ◦ 電卓のデザインが変わった • 入出金履歴詳細画面も新しいデザイン に合わせる必要があった
戦うことになった経緯 • 手入力画面のデザイン改善をすること になった ◦ 電卓のデザインが変わった • 入出金履歴詳細画面も新しいデザイン に合わせる必要があった これがやばい
戦うことになった経緯 ※よく見たら片方は1,300行だったのでタイトルと微妙に違うんですがゆるしてください TransactionDetailFragment.java TransactionEditFragment.java
戦うことになった経緯 ManualInputFragment.java
戦うことになった経緯
戦うことになった経緯
戦うことになった経緯 • 2つのFragmentが互いに依存してる • どっちのFragmentも色んなところに依 存してる • ちょっと修正しようとするとバグる • とにかくやばい
戦いの準備
戦いの準備 • 手入力改善をやることになったのが6月 ごろ ◦ この時期は1人で開発していたので 全てを把握しやすい状況だった ◦ 新卒も入ってくるしメンバーが 増えると今のままだとやばい
アプリ全体の設計を整えよう!
設計を整える
以前の設計 ※この時点での設計をざっくりまとめただけで、色々な作り方で作られていたので 全部これ通りに整っていたわけではない
設計を整える • 人によって作りがバラバラで全体的に 整ってなかったけどMVVMっぽいのに 寄せていくのが良さそうだった • テストコードが書きにくいのでDIは入れ たい
設計を整える • あんまり設計を固めすぎても全てを移 行できるとは思えない ◦ 移行を推進できる人がいなくなった途 端にそれが負債になる • 既存の作りにできるだけ合う形で きれいにしていきたい
新しい設計
設計を整える • MVVM ◦ AAC ▪ ViewModel, LiveData ◦ DataBinding
• DI ◦ Dagger2
設計を整える • 新しい設計をドキュメントにまとめてプロ ジェクトに関わる人に説明 • 後の入出金履歴詳細画面も見据えて 手入力画面の改善から新しい設計を適 用することにした
入出金履歴詳細画面の 仕様を整理する
仕様を整理する - 入出金履歴詳細画面(自動連携 - 出金)
仕様を整理する - 入出金履歴詳細画面(自動連携 - 入金)
仕様を整理する - 入出金履歴詳細画面(手入力)
仕様を整理する - レシート項目編集画面
仕様を整理する - ジョルテ連携
やること 1. 入出金履歴詳細画面のリファクタ 2. レシート項目編集画面のリファクタ 3. ジョルテ対応 4. TransactionDetailFragment.javaと TransactionEditFragment.javaを
消し飛ばす
入出金履歴詳細画面のリファクタ
やること • レイアウトを作り直す • 表示する項目をLiveDataで宣言 • ViewModelにロジックを実装 • Viewに反映する ◦
レイアウトにViewModelをbind ◦ LiveDataをobserveする
やった結果
やった結果 - 手入力履歴 ※実際の発表ではGIF動画で再生しました
やった結果 - 自動連携履歴 ※実際の発表ではGIF動画で再生しました
やった結果 • 表示する項目多すぎ ◦ 出し分けめっちゃ多い ◦ 振替とかが特にやばい • 色々なところからデータとってきて加工 しないといけないからどうしても行数が
増える
やった結果 • 結果約1,200行のViewModelになって しまった • ただ設計変えたおかげでコードの 見通しは良くなった • Viewとロジックが分離できた •
仕様がだいぶ把握できた
やった結果 • エラーハンドリングをちゃんと実装したり 細かいところも直せた
やった結果 • アプリの設計を少し見直そうかとも思っ たけどこの画面の仕様が複雑すぎるの で一旦このままにすることにした
レシート項目編集画面の リファクタ
やること • レシート項目編集画面を新しく作る ◦ 振替などの出し分けが無い ◦ 入金 / 出金先が財布だけ ◦
保存を押したらレシート読み取り結果 画面に反映
やった結果
ジョルテ連携対応
やること • レシート項目編集画面に送信機能がつ いた感じなので送信ボタンを押したとき の挙動だけ変えて作る • あとはジョルテ連携用の実装を ごにょごにょする
やった結果
TransactionDetailFragment.javaと TransactionEditFragment.javaを 消し飛ばす
やること • ここまでの対応で2つのFragmentへの 依存が完全に消えたので関連ファイル をすべて消し飛ばす
やった結果
戦いの終わり
None
None
None
None
戦いの終わり • 4ヶ月くらいの長い戦いだった • 当初の目的だった電卓のデザインの統 一はもちろんできてよかった • 仕様がだいぶ整理できたのは良かった
戦いの終わり • リファクタしてコードも増えたけど5,337 行増えて7,312行減ったので 1,975行は減らせた • 設計を変えたおかげでViewとロジックを 分離できた
今後の課題 • 改めて入出金履歴詳細画面の仕様自 体が複雑すぎることが分かったのでこ の画面自体の見直しが必要 • 設計ももう少し見直したほうが良いかも
ありがとうございました